衝突被害軽減ブレーキとは
衝突被害軽減ブレーキとは、自動車が障害物を感知して、衝突の可能性がある場合、運転者へ警告音を発したり、衝突の可能性が高い場合、ブレーキの補助操作を行い、減速して衝突被害を軽減するシステムです。
適切に作動しないケース
ドライバーを危険から守ってくれる衝突被害軽減ブレーキですが、状況によっては適切に作動しないケースもあります。
例えば人や自転車の急な飛び出し、自動車の急な割り込み、雨・雪・霧などの悪天候、道路状況の悪化、前方の車両の形状が感知しにくい場合など、システムが作動しなかったり、作動が遅れ被害の軽減ができない場合があります。
衝突の可能性がない場合に作動するケース
また衝突の可能性がなくてもシステムが作動する場合があります。
カーブの途中に標識やガードレール等がある時、カーブで対向車とすれ違う時、道路上に金属物や突起物がある場合等に作動することがあります。
衝突被害軽減ブレーキはあくまで事故被害の軽減を目的としています。
センサーの種類
現在衝突被害軽減ブレーキのセンサーは大きく分けて3つに分類できます
- カメラ方式
カメラを用いるシステムは、歩行者や車線、道路標識までも識別できますが、逆光や悪天候になる場合、性能が十分に発揮できない可能性があります。 - 赤外線レーザー方式
赤外線レーザーを利用する方式です。
低コストで広く普及しています。ただし、探知距離が数メートルから数十メートル程度で、太陽の直射光線に影響される可能性があります。 - ミリ波レーダー方式
ミリ波帯の電波を用いるレーダーシステムです。
探知距離が長く、天候の影響を受けにくいですが、歩行者や自転車の検知には不向きです。
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