Ｃ２（シトロエン）１．４ＶＴＲ GH-A6KFV(10038821) の画像

シトロエンは、以前からコンパクトな車種を充実させていたが、その中でも特に小さなボディを備えるのがC2だ。日本国内でも2000年代の中盤に販売されていた。ボディ形状は3ドアハッチバックで、ボンネットやフロントウインドーの周辺は丸みのあるデザインだが、リヤゲートは直立させて躍動感を演出している。全長は3,670mm、全幅は1,660mmで、全高も1460mmと低めに抑えて取りまわし性が良いが、フェンダーを適度に張り出させてスポーティな雰囲気を感じさせた。エンジンは、直列4気筒の1.4Lと1.6Lが用意され、後者の最高出力は110馬力に達したので機敏な走りを味わえた。サスペンションは前輪側がストラットの独立式、後輪側はカップルドビームの車軸式だ。空間効率を考慮した設計だが、車両重量は1.6VTRでも1080kgと軽く、足まわりのセッティングも絶妙だから峠道を軽快に走れた。コンパクトなボディを生かす運転感覚が特徴であった。また、シトロエンらしい、ゆったりとした乗り心地も健在だ。

• 安全装備には作動条件や限界があります。機能を過信せず、安全運転を心がけましょう。