自動車ローンの審査を通すためのコツ

自動車ローンを申し込む際に一番気になるポイントは「審査」でしょう。希望の車を目の前にして、ローンの審査に落ちたために買うことができないのではどうしようもありません。では、審査に通るためのコツをご紹介します。

自動車ローンとは
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審査の仕組み

自動車ローンの審査の仕組みについて解説いたします。

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銀行や信販会社などの金融機関ごとに審査基準は少しずつ異なりますが、審査を構成する基本的な要素は共通しています。自動車ローンの審査は主に以下の要素からなります。

A)過去の「事故歴」「照会件数」などのチェック 個人信用情報機関の登録記録をもとに行います。
B)「他社での借入残高」「契約件数」「利用可能限度額」などのチェック 個人信用情報機関の登録記録をもとに行います。
C)属性審査 年齢・職業・勤務先・勤続年数・年収・家族構成など、申込書に書かれた個人情報をもとに行います。

A)過去の「事故歴」「照会件数」などのチェック:個人信用情報機関の登録記録をもとに行います。
B)「他社での借入残高」「契約件数」「利用可能限度額」などのチェック:個人信用情報機関の登録記録をもとに行います。
C)属性審査:年齢・職業・勤務先・勤続年数・年収・家族構成など、申込書に書かれた個人情報をもとに行います。

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個人信用情報機関とは

ローンの審査で重要な位置を占める個人信用情報機関について解説いたします。

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まず、審査の各要素の説明の前に、審査の際に重要視される「個人信用情報機関」について説明します。個人信用情報機関には、個人のクレジットカード、分割払い、各種ローン(カードローン、キャッシング、住宅ローン、自動車ローン、教育ローンを含む)などの契約情報や残債情報、返済履歴、申込み時の照会記録などの取引事実が登録されています。

そして、銀行や信販会社などの金融機関は、各種ローンやクレジットカードなど融資に関わる申込みの際には、個人信用情報機関を利用し、契約成立の際には契約情報を登録、その後の返済については返済履歴や残債情報を更新することが義務づけられています。つまり、個人がクレジットを利用した履歴が記録されているわけで、個人信用情報機関の記録を参照すれば、ローンなどの申込者の過去のクレジットの利用状況や返済状況がすぐにわかります。

日本には、以下の個人信用情報機関があります。

A)(株)日本信用情報機構(JICC) 貸金業法に基づく内閣総理大臣による指定信用情報機関
B)(株)シー・アイ・シー(CIC) 割賦販売法に基づく経済産業大臣による指定信用情報機関
C) 全国銀行個人情報センター

A)(株)日本信用情報機構(JICC):貸金業法に基づく内閣総理大臣による指定信用情報機関
B)(株)シー・アイ・シー(CIC):割賦販売法に基づく経済産業大臣による指定信用情報機関
C) 全国銀行個人情報センター

ほとんどの金融機関はA)とB)の両方を、銀行では併せてC)も利用しています。
これら個人信用情報機関に登録されている個人のクレジットの取引記録が、審査において重要な役割を担っています。

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過去の事故歴・照会記録について

個人信用情報における過去の事故歴・照会記録について解説いたします。

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「事故歴」は審査の中でもっとも重要なポイントです。過去の事故歴とは車の事故のことではありません。個人信用情報機関に登録されている過去のクレジットの返済トラブル(=返済事故)のことです。具体的には、延滞・保証履行、破産などの有無を指します。個人信用情報機関に、返済事故の記録がある場合は、自動車ローンを含む各種ローンやクレジットカードなどの審査に通らなくなります。

個人信用情報機関での返済事故の登録期間は基本的に5年です(全国銀行個人情報センターでは、破産手続き開始決定などの官報情報は10年)。つまり、過去に返済事故があった場合、5年(場合によっては10年)は記録が消えないので、ローンやクレジットの審査には通りません。

次に重要なポイントが「照会記録」です。個人がクレジットを申し込んだ際、金融機関は個人信用情報機関に登録情報の照会をします。この「照会をした」ことが記録に残っています。これが「照会」記録です。照会記録は、個人信用情報機関に6ヶ月登録されています。

金融機関は、個人信用情報機関に残っている過去6ヶ月の照会件数を審査の重要事項としています。照会件数が多いと、「この人は過去6ヶ月でローンやクレジットカードの申込みが多い。お金に困っている可能性が高い」と解釈され、審査に通ることが難しくなります。

よって、「A銀行で自動車ローンの審査に落ちたから、B銀行とC銀行、D信販会社で申し込んでみよう」という方法はよくありません。短期間に3件も4件も照会記録が残ることになり、審査上さらに不利になります。「照会記録件数が何件までなら自動車ローンの審査に通るか」については金融機関により審査基準が違うので一概には言えませんが、1件~2件までという金融機関が大部分です。3件以上照会記録が残っている場合は審査に通る可能性は低いので、照会記録が消える6ヶ月を待ってから申し込むべきです。

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他社での借入残高、契約件数・利用限度額について

他社での借入残高、契約件数・利用限度額ついて解説いたします。

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ローンの申込書には、他社でのローン件数や借入残高を書く欄があります。審査に通りたいからといってこの欄にウソを書いてはいけません。ローン件数や借入残高だけでなく、利用限度額情報まで個人信用情報機関で登録記録を照会することが可能です。

自社・他社を含めた総借入残高は、申込書上の年収欄とともに返済能力を判断するための重要な審査項目です。年収に対して借入残高が高い場合は、返済能力が低いとみなされ審査に通りにくくなります。では、他社での借入れがある場合はどうすればいいでしょうか。答えは「極力繰り上げ返済をして借入残高を減らす」ことです。

契約件数と利用限度額については、各金融機関で取り扱いが違ってきます。例えば、借入れが全くないカードローンやクレジットカードのキャッシングの件数や利用限度額は審査上考慮しないという会社もあれば、利用限度額の設定がある場合はいつでもすぐ借入れ可能なので審査上計算に入れるという会社もあります。よって、全く利用していないカードローンやクレジットカードは解約しておく方がいい、ということになります。

なお、個人信用情報機関での借入残高やクレジット契約の解約などの情報更新頻度は、基本的に月に1度です。よって、自動車ローンの審査のために、個人信用情報機関の情報をきれいにしておきたい場合は、1ヶ月以上前から準備をすべきです。

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属性審査について

属性審査について解説いたします。

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属性審査は、年齢・勤務先・勤続年数・年収・家族構成、持ち家の有無など、申込書に書かれた個人情報をもとに行います。属性審査は金融機関各社で審査基準がかなり違います。しかし、どんな金融機関でも必ずチェックする項目が「勤続年数」です。定年退職間近な人を除いて、勤続年数は長ければ長いほど安定した収入が見込めるとみなされ有利に働きます。

よって、転職して間もない人は不利です。新卒で就職して間もない人は多少大目に見てくれる金融機関もあります。勤続年数は会社によって、1年以上、2年以上、5年以上、と審査基準は異なりますが、一般に、銀行の自動車ローンの場合、勤続年数の目安は3年以上と言われています。ただし、同じ銀行に給与振込口座や公共料金の引落し口座があると審査上大目に見てくれるケースがあります。勤続年数が少ない場合は、取引実績のある銀行の自動車ローンを狙ったり、低金利のフリーローンを探したり、ディーラーや販売会社が提携している信販会社の自動車ローンにしたりなどの工夫が必要です。

その他の重要項目は年収です。ほとんどの自動車ローンの場合、源泉徴収票などの年収を証明する書類の提出が求められます。年収は主に、融資額(+他社での借入残高)とともに、年収に対する年間返済額の比率(=返済比率)という形で審査上の判断材料です。返済比率は金融機関によって「何%以内ならOK」という審査基準が異なります。もちろん、返済比率は低い方が有利です。

以上見てきたように、審査には、個人信用情報機関の登録情報や勤続年数、返済比率などの審査基準があります。金融機関によって多少の違いはありますが、ここで説明したポイントはきちんと押さえ、審査に備えておきましょう。

株式会社Mapコンサルティング南達也

専門家プロフィール

栗田美保

ファイナンシャルプランナー(AFP)、二級ファイナンシャル・プランニング技能士、MBA。アメリカの経営大学院にてMBAを取得後、銀行に入行。預金商品やローン商品、クレジットカード商品のマネジメント業務を経て、現在はウェブサイトなどのマネー関連記事の執筆、個人投資家として活動中。

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