BMW Z4
いかにもオープンカーというルックスをしているのはBMWのZ4だろうか。ロングノーズ、ショートデッキというスポーツカーの王道スタイルをきっちり押さえながらも、リアのスタイルはどこか官能的なラインを備えている。そのエクステリアだけで、スポーティーな走りと力強いパワーを予感させる。
アクセルを軽く踏むと、軽やかな加速。オープンカーにありがちな風の巻き込みも、街中を走る程度の速度ではほとんど気にならず、気持ちの良い気流が流れていく感覚がする。更にアクセルを踏み込むと、BMWらしいスポーツ性能が顔を見せる。ハンドリングは正確、ステアリングへのレスポンスも速くて、ダイレクトな操作感を味わえる。
2003年から2009年まで販売されていた初代は、クーペとロードスターという2モデルが用意されていたが、2009年以降展開されている2代目では、格納式ハードトップを備えたクーペカブリオレに統一された。クーペカブリオレになったことで、天候に左右されやすいというカブリオレの弱点を克服。またハードトップを閉じることで、静粛性も大きく向上している。