BMW Z4のカタログ | LIBERALA

Catalog

Open Car BMW Z4

BMW Z4 BMWが発売するスポーツカー、Z4。1986年から展開されていたZシリーズの中で最後にデビューしたモデルであり、
その名前のZは、ドイツ語で未来を意味する「Zukunft」の頭文字に由来する。

BMW Z4

【概要】

BMWが販売する小型クーペ/カブリオレのZ4。そのデビューは2002年のパリサロン。デビュー当初は2シーターのロードスターのみの設定であったが、2006年にはクーペが追加。2009年のモデルチェンジ後は、開閉式ハードトップを備えるクーペカブリオレに一本化された。

90年代初頭に起こった「ロードスター・ショック」に対応してBMWが生み出したZ3と入れ替わりで発表されたZ4。そのため、タイミングとしてはZ3の後継モデルとして捉えられている。ただし正確には、Z4はZ3の上位モデルとして企画され、Z3とほぼ同時期に開発されていた。2002年にデビューして以来、一度モデルチェンジを施され、2016年に生産終了した。

当初はZ3よりも上位モデルとして企画されていたために、デビュー当時からボディサイズも大きめに作られていた。最後のモデルとなった2代目で全長4255mm×全幅1790mm×全高1285mm。6シリーズや4シリーズのクーペと比較すると、一回り小さいサイズ感である。

新車価格は500万円程度から販売されており、スタンダードなモデルのほかに、MスポーツやHi-Lineなど、デザインや性能にアレンジを加えたグレードも存在していた。現在は中古車でのみ手に入る。

BMW Z4

【試乗フィール】

初代のZ4は魚を思わせるとも評されたエクステリアデザインが特徴だったが、2代目Z4ではややシャープで現代的な印象になり、以前のような有機的な雰囲気は薄れている。またボディがサイズアップしたことで、室内空間も拡大し、乗降性も向上。このデザインは海外でも高く評価されており、母国ドイツではレッド・ドット・デザイン大賞を受賞していた。

2代目Z4のもう一つの特徴が、それまでロードスターとクーペという2スタイルをラインナップしていたのに対し、今回は可動式ハードトップを搭載したクーペ・カブリオレスタイルに一本化している。このトップの開閉に掛かる時間は20秒程度。取り立てて速い訳ではないが、この時間なら差し障りもないだろう。

実際にオープン状態で乗ってみると、先代のカブリオレに比べて圧倒的に静か。サイドやリアのウィンドー面積が拡大したため、後方からの風の巻き込み感も少ない。トップを閉じれば、その快適さは一層向上する。ロードスターの開放感と、クーペの耐候性を巧みに両立している。

BMW Z4

エントリーモデルであるsDrive 20iの搭載エンジンは2リッター直列4気筒。迫力があるパワー感という点ではBMW伝統の直列6気筒に及ばないものの、軽快で伸びやかな加速で、時速100kmまで7秒台で到達する。燃費も20iで14.3km/L(JC08モード)と、走行性能重視のクーペとしては上々の数値を叩き出している。

レスポンスは取り立ててクイックという訳ではないが、ナチュラルで違和感がないため運転しやすい印象。ハンドリングも、コーナーを攻めるのには向かないが、鼻先がすっと軽快に動き、街中でも使いやすいだろう。トラックを走るためのスポーツカーではないが、日常生活の中で手軽にオープンエアも楽しむのに向いた一台である。2016年に生産が終了して以来、今後については未だアナウンスがないが、後継モデルが楽しみだ。

Model

BMW Z4

2代目(2009年~2016年)

2008年に発表され、2009年に発売された2代目Z4。2016年にZ4が生産終了したため、Z4最後のモデルとなった。ロードスターとクーペの特徴を併せ持った、クーペカブリオレのみの展開。発売当初は2.5リッター直列6気筒エンジン搭載のsDrive 23iがエントリーモデルとして発売されていたが、2011年に替わって2リッター直列4気筒エンジン搭載のs Drive 20iが登場した。他に、3リッター直列6気筒ターボ付きエンジンを搭載するsDrive 35iと35isも販売されていた。

BMW Z4

初代(2003年~2008年)

2002年に発表され、2003年から販売されている初代Z4。発売当初はロードスターのみの展開であったが、後にクーペモデルも追加されている。時期やグレードにより搭載エンジンの種類が豊富で、2リッター直列4気筒エンジンのほか、2.2リッター、2.5リッター、3リッター、3.2リッターの直列6気筒エンジンが使用されている。

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