映画に登場するクルマ | LIBERALA

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映画に登場するクルマ

映画に登場するクルマ 映画の中には、車が単なる乗り物以上の、シンボリックな役割を担っている作品が数多くある。007に出てくるボンドカーはその最たるものだろう。
アストン・マーチンのDB5やDBS、ロータスのエスプリ、フォードのマスタングなど、映画史に名を残す車は枚挙にいとまがない。
しかし車が存在感を放つ映画は、何も一昔前のものだけではない。そこで今回は、近年公開された映画で活躍している車を、映画と併せてご紹介したい。

BMW M3

トム・クルーズが主演する「ミッション・インポッシブル」は、BMWがカーチェイスを繰り広げるのみならず、走りを通じて走行人物の人となりや、心理を描くなど重要な役割を果たしている。第4弾の「ゴースト プロトコル」では、最新のプラグイン・ハイブリッドで超高級車でもあるi8も登場し注目を集めた。

そして2015年に公開された第5弾「ローグ・ネイション」でも、BMWが存在感を見せている。主人公イーサン・ハント(トム・クルーズ)が乗るのがシルバーのM3。これでカサブランカの街を疾走し、時にドリフト走行を見せながら砂漠へと抜けていった。

M3は、セダンの3シリーズをベースに、モータースポーツ部門であったBMW Mがチューニングしたハイパフォーマンスモデル。3シリーズをベースとしていることから想像できるように決して大きなボディではないが、そのサイズを活かした、軽快な走りが特徴だ。もちろん、パワーも申し分ない。最高出力は431ps、最大トルク56.1kgmという走行性能で、迫力のあるカーチェイスを可能にしている。

その他にも、ジェレミー・レナーが扮する分析官ウィリアム・ブラントがBMWのSUVであるX5のプラグイン・ハイブリッドに乗って登場するなど、全面的にBMWが車を提供している。
同じドイツの自動車ブランドであるメルセデス・ベンツやアウディと比べ、BMWといえば「走り」という印象が強いが、この映画を見ると改めてそれを感じることができるだろう。

Audi A8

「運び屋」つまりトランスポーターのフランク・マーティン(ジェイソン・ステイサム)を主人公とした映画トランスポーター。品物は決して開けず、また依頼人の名前も聞かない。どんな品物でも、時間厳守で運ぶ。その過程でトラブルが起こり、主人公の愛車がカーチェイスを繰り広げる。

第一作はBMWの735iが使用されているが、第二作、第三作はアウディA8を使用。世間的に「トランスポーターの車」といえばA8を指すことが多いだろう。アウディブランドの顔ともいうべきフラッグシップモデルであり、またアウディの中で最も大きなセダンであるA8。

見た目はシックで大人な車だが、それでいてスポーツカー顔負けの動力を備えている。最近のA8はボディが軽量化されたことも手伝って、伸びるようなパワフルな加速と、正確なハンドリングを備えている。またアウディ自慢のクワトロシステムを搭載しているため、悪路でも安定感のある走りを見せてくれる。完全無欠のその走りは、主人公のキャラクターにもよく合っている。

A8の中でも、映画に登場した4.2クワトロと6.0クワトロが人気は根強い。映画を見てアウディのファンになった、初めてアウディの車を買ったという話も聞くほどだ。2015年6月より各地で順次公開されているトランスポーターの新シリーズでは、主演俳優もエド・スクレインに交代。また主人公フランク・マーティンの愛車もよりスポーティーなS8に変更された。更に動力性能が上がったS8にも注目してほしい。

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