初めてのドイツ車 | LIBERALA

Scene

初めてのドイツ車

初めてのドイツ車 ドイツ車というとどこか高価なイメージがあり、高級車の代名詞のように使われる。もちろん数千万という価格が付く車もあるが、意外に手が届きやすい車種も多い。新車でも200万円台から、中古車であれば尚更リーズナブルだ。
そこで今回は初めてドイツ車を買うという人にもお勧めの、比較的手が届きやすく、かつ乗りやすい車をご紹介したい。

Mercedes Benz C Class

Cクラスはメルセデス・ベンツのラインナップの中でも最も小さなセダン。道が狭く、混んでいることが多い日本でも不自由を感じないため、初めてのドイツ車としてはお勧めの一台だ。

メルセデス・ベンツといえばドイツ車の中でも高級なイメージが強く、堂々とした大型セダンを想像されやすいが、Cクラスはどちらかというとスポーティーですっきりとしたスタイリング。内装も、上質な素材は使い、凛々しくも艶っぽいインテリアがハンサムだ。

エンジンラインナップを見ると決してパワー自慢という訳ではないが、日常生活で不自由を感じることはないし、街中を走るにはむしろ使いやすい。アクセルワークへの反応は正確で、ハンドリングは機敏。走行安定性も高いため運転しやすい。粗さがなく、凹凸の多い道でも滑らかに走るため、ドイツ車らしい重厚感が味わえる。

また最近のメルセデス・ベンツらしく、このCクラスも最新技術が多く搭載されている。衝突回避支援機能や、クルーズコントロールの評価は高く、運転をしっかりサポートしてくれる。車に総合力の高さを求める人にはぴったりの一台だろう。

BMW 3 Series

BMWを初めて買うなら、やはり3シリーズだろう。BMWの最多量販売モデルで、BMWの基幹モデルといっていいモデルである。BMWのセダンとしては最小サイズ。日本の駐車事情に合わせて、日本仕様車は幅も1800mmに調整してあるため、同じDセグメントのドイツ車の中でも特に使い勝手が良い。

3シリーズのエンジンは、現行モデルのベースエンジンで直列4気筒の2リッターターボ付き。BMWらしく気持ちの良い吹きあがりで、ついついエンジンを踏み込みたくなる。ステアリングは正確で、ダイレクトな走行感。たとえばメルセデス・ベンツのCクラスと比べると、路面の凹凸などもリアルに感じられる反面、重厚な安定感は乏しい。

サイズなど実用性も高いが、それだけに徹していないのは「駆け抜ける歓び」を謳うBMWらしい。走りを楽しみたい人にお勧めしたい一台だ。

Audi A4

アウディでのお勧めはA4シリーズ。アウディの最小セダンはA3なのだが、今回はメルセデス・ベンツのCクラスやBMWの3シリーズとサイズ感を合わせてA4をご紹介したい。とはいえA4もそれほど大きくないので、初めてのドイツ車としてはお勧めだ。

アウディの車でまず目に付くのは、シンプルなフォルムの中にも優雅な印象を与える高いデザイン性。ともすると悪目立ちしがちな輸入車だが、アウディに関してはそんな心配は無用だ。それでいて乗っている人のセンスの良さを感じさせる洗練されたエクステリア、インテリアを備えている。

A4の走りはどちらかというとCクラスに近く、街中での走りに向いている。軽やかな加速で、細やかな振動も車体が吸収するため、ドライバーも同乗者も快適。走行安定性が高く、穏やかな走りであるため、初めてのドイツ車でも運転しにくさは一切ない。

パワーとリラックス感のバランスが取れているアウディのA4は、長距離をそれなりのスピードで移動したい人にお勧めの一台だ。後部座席の足元に余裕があることからも、ファミリー利用という観点では一番使いやすいだろう。

このページでご紹介したおクルマはこちら

Book この車種が気になる方へ。ブックディレクターがオススメする書籍はこちら。

SAVILE ROW
“紳士服の聖地”サヴィル・ロウの“今”を現地取材を通し、豊富な写真と共に紹介。ジェントルマンを魅了し続ける世界最高レベルのテーラリング技術を持つ職人たちの手と、生み出されるビスポーク・スーツは上質な美そのもの。

松浦弥太郎の「男の一流品カタログ
元『暮らしの手帖』編集長、現『くらしのきほん』編集主幹、文筆家でもある松浦弥太郎による100の一流品カタログ。本当の上質を知ろうとする著者ならではの審美眼はある意味清々しく、思わず手に取りたくなるモノで溢れています。

有元葉子の道具選び
人気料理家、有元葉子が教えてくれる、本当に必要な料理道具の本。著者が徹底的に使いこなした道具だからこその説得力と、手入れの仕方にまで言及した心配りはさすがの一言。本当の上質とはなにかを教えてくれます。