【概要】
その前身は、1982年から発売されていた190シリーズ。「5ナンバーで乗れるメルセデス」として登場時に大きな話題を呼んだ、エポックメイキングな1台である。その開発費と生産設備投資には総額約20億マルク、当時のレートで約2000億円といわれており、そのためにSLクラスのモデルチェンジを一度見送ったという説もあるほどだ。
その後継モデルであるCクラスも、癖のないオーソドックスなデザインと充実した装備、そして日本の高温多湿な気候や厳しい交通事情にも耐えうる信頼性で、メルセデス・ベンツのマーケットを大きく広げた。その後もモデルチェンジの度にインテリアの質感やボディの剛性などを改善し、高い期待に応え続けている。
現行モデルである4代目のサイズは、セダンのC180で全長4690mm全幅1810mm×全高1445mmで、ヨーロッパではDセグメント、アメリカではミッドサイズと呼ばれるセグメントに属する。この大きすぎないサイズも手伝って、4ドアメルセデスの入門編ともいえる地位を築いてきた。
現在は、4ドアメルセデスの入門編の座を新しく登場したCLAクラスに譲り、4代目への移行するタイミングで一つ上のクラスへと進化を遂げている。通常グレードに加えて、走行性能を強化したAMGモデルも設定されている。