Mercedes Benz R Classのカタログ | LIBERALA

Catalog

SUV Mercedes Benz R Class

Mercedes Benz R Class メルセデス・ベンツが販売していた、ミニバンタイプの7人乗りSUV、Rクラス。メルセデスが、
「乗用車に求められるすべての要素を極めて高い次元で融合させた」と謳っている通り、SUVやミニバン、ステーションワゴンの要素が取り入れられている。

【概要】

その最初のお披露目は2001年のデトロイトオートショー。コンセプトカーである「Vision GST(Grand Sports Tourer)」が公開された。その後、2005年のニューヨーク国際オートショーで量販車が発表され、翌2006年に発売された。

Rクラスが発売された背景には、アメリカでオンロード重視のSUVが人気を博していたという事情があった。乗用車に引けをとらない乗り心地の燃費を備えるSUVは、BMWやアウディといった他のドイツメーカー、更には日本メーカーも参入する人気セグメントであった。メルセデス・ベンツも1997年からML(後のMクラス)を発売していたが、2006年にRクラスが追加された。

2代目Mクラスをベースに開発されており、そのサイズは全長4930mm×全幅1920mm×全高1660mm。Mクラスよりも長いが、幅や高さはわずかに小さい作りとなっている。GLクラスよりは小さいものの、その体躯はメルセデス・ベンツのラインナップの中でもかなり大きい部類に入る。

新車での発売価格は700万円程度から展開されていた。2012年にはアメリカで、翌2013年にはヨーロッパで、日本でも2014年に販売が終了しており、現在はごく一部の国でのみ販売が継続されている。

【試乗フィール】

発売当初、メルセデスがSUVという言葉を使わなかったように、RクラスはSUVというよりミニバンやステーションワゴンにルックスをしている。Eクラスのステーションワゴンが一回り大きくなったという印象だろうか。全長5メートル近いそのボディは横から見ると伸びやかで、存在感がありながらも、威圧感よりも余裕が感じられる。

その大きさがあるだけに、3列目でも大人が座ることができるだけのスペースを備えている。居住性が高いとはいえないが、通常の3列目に比べれば充分な空間だろう。2列目は、快適性も高く、見晴らしも良い。

運転席に座ってみると、メルセデス・ベンツらしい、程よい硬さのシート。日本製の高級車に見られるソファーのような柔らかさとは違い、正しいドライビングポジションがとりやすい程度の硬さである。サポート性も高いため、長時間ドライブしても疲れないような仕様になっている。着座位置も高いため、見晴らしが良いのも嬉しいポイントだ。

3列仕様ではラゲッジスペースはそれほど広くないものの、3列目を倒せば800リットルを超える広さとなり、荷物を充分に搭載できる。2列目まで倒しフルフラットにすると2000リットル近いラゲッジスペースが出現するため、大概のものは載せられる。

搭載しているエンジンは時期により排気量が異なるが、基本はV6かV8エンジン。加速を比べるとV8エンジンに軍配が上がるが、V6エンジンでもそれほど見劣りはしない。パワーの差はそれほど感じないし、変速はどちらも滑らか。街中を走る分には、静粛性の分だけV6エンジンが勝るほどだ。

乗り心地はメルセデス・ベンツの中でも屈指のソフトさ。そのためスポーティーな印象はあまりない。車高があり、重心も高いために横風に弱く、高速での走行にはあまり向いていないだろう。しかしその反面、路面からの衝撃はかなり緩和されており、同乗者は快適に過ごすことができるだろう。乗り心地のソフトさを考えても、タウンユース向きの1台だといえる。

Model

初代(2006年~) 現行モデル

2006年に発表された初代Rクラス。発売当初はR350とR500という2グレード展開だったが、2007年にはR500の排気量変更に伴いR550に、そのR550が2010年にラインナップが外れたことで1グレード設定になった。
2010年にはマイナーチェンジを行っており、丸型だったヘッドライトが角張ったものなるなど、大幅な変更を施されている。

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