BMW X5のカタログ | LIBERALA

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Catalog

SUV BMW X5

BMW X5 BMWにとって初のSUVであるX5。X5をベースにクーペ風に仕上げたX6と並んで、BMWのSUVラインナップで最も大きなクラスに属する一台でもある。BMWでは発売当初より「スポーツ・アクティビティ・ビークル(SAV)」と呼んでおり、スポーツ走行も楽しめる新たなジャンルだとしている。

BMW X5

【概要】

そのデビューは2000年。その背景には、北米を中心に加熱していたSUVブームがあった。加えて、BMWはイギリスのローバー社を買収しており、高級SUVのノウハウを手にしていたことも、X5の開発に貢献したといわれている。

このX5は北米だけでなくヨーロッパなどでも大きな成功を収め、その後のプレミアムSUVブームを牽引する存在となった。BMWのラインナップでも屈指のトップセールスモデルとなり、その後のBMWのモデル戦略にも大きな影響を与えている。

BMWラインナップの中で初の7人乗りでもあるX5のサイズは、現行の3代目のベースグレードである35iで全長4910mm×全幅1940mm×全高1760mm。多くの構成部品を5シリーズから流用しており、そのサイズも全長は現行の6代目5シリーズとほぼ同じである。ただし全幅や全高は5シリーズよりも大きく、特に高さは200mm近い差がある。

エンジンはサイズや種類が異なるものが現在で3種類用意されており、2015年12月からプラグインハイブリッドも追加される。各エンジンにデザインラインが用意されているため、グレード展開は豊富である。新車販売価格は860万円程度から。

BMW X5

【試乗フィール】

世界中に広がるSUVに後押しされ、活況を呈するプレミアムSUV市場。このセグメントに属するモデルは、各社ともモデルチェンジを経るごとにボディサイズを拡大する傾向が強く、より高級車然とした存在感を放つようになってきている。X5も例外ではなく、初代と比較すると、2代目3代目は一回りほど大きくなっている。

また顔つきも、初代はどこか無骨な印象があったが、モデルチェンジを経るごとに都会的な雰囲気を纏うようになってきている。現行の3代目は大型化したキドニーグリルとヘッドライトが連続した最新のモチーフを採用。それにより、ワイルドさを残しながらも、より現代的でスポーティーなテイストが加わっている。流れるようなフォルムやサイドのデザインラインは、空気性能に優れるのみならず、筋肉質な印象も与えている。

X5のインテリアは、BMWらしく、どちらかというとシンプルでスポーティー。素材としては良いものを使っているため触感は良いが、どちらかというと機能性を重視しているのが伝わってくる。ただし近年はインテリアにラグジュアリーな雰囲気を取り入れており、3代目X5のダッシュボードは7シリーズでも採用しているデザインを採用。またシート周りには複数の面を重ねるレイヤリング手法を取り入れることで、高級感を演出している。

BMW X5

ボディが大きいため、車内の居住性は基本的に高い。実際に乗ってみると、頭上には結構余裕がある印象だ。ただしこれは2列5人乗りを選択した場合の話で、3列7人乗りだとどうしても居住性は低くなる。3列目は子ども用やエマージェンシー用と捉えたほうが良いだろう。

注目のその走りは、BMWが「スポーツ・アクティビティ・ビークル(SAV)」と呼んでいるだけあって、ボディの大きさを感じさせない。ハンドリングは正確で、ロールは抑えられている。3代目になるとボディも軽量化されており、走りの軽快さにも磨きが掛かっている。安定感も抜群なので、本当に運転しやすい。

現状の3代目のエンジンラインナップは3リッター直列6気筒ターボと4.4リッターV型8気筒ターボ、ディーゼルが3リッター直列6気筒ターボの3種類。BMW伝統の直列6気筒の走りやエンジン音は運転していて気持ちがいい。4.4リッターV型8気筒ターボは価格も大きく上がるものの、踏み込むのが楽しくなる、弾けるような加速を備えている。またディーゼルの3リッター直列6気筒は、最近はディーゼル特有のノイズも抑えられており、かつ洗練されているため、特に高い評価を得ている。どのエンジンを選んでも、近年はボディの軽量化も手伝って、パワー感が増しているのは嬉しい。

Model

BMW X5

3代目(2013年~) 現行モデル

2013年に発表され、同年日本でも発売された3代目X5。先代である2代目と同一のホイールベースを使用しているが、ボディサイズは若干拡大している。グリルとヘッドライトが連続した新しいフェイスデザインと高い空力性能が特徴。
搭載しているエンジンは全てターボで、ガソリンモデルは3リッター直列6気筒と4.4リッターV型8気筒、ディーゼルモデルは3リッター直列6気筒が設定されている。駆動方式は全グレードとも四輪駆動。

BMW X5

2代目(2007年~2013年)

2006年のロサンゼルスオートショーで発表、翌2007年に日本を含む各国で発売された2代目X5。先代である初代よりも110mm大きいホイールベースを採用しているため、全長や全幅が大きく拡大。
2010年までの前期型は4.8リッターの3リッターの直列6気筒とV型8気筒エンジンという展開。それ以降の後期型は、当初は3リッター直列6気筒ターボと4.4リッターV型8気筒ターボの2種類で、後に3リッター直列6気筒のディーゼルモデルも追加された。またそのほかに走行性能を強化したX5 Mというグレードも用意されている。

BMW X5

初代(2000年~2007年)

2000年に発表され、同年、日本を含む各国で発売された初代X5。2代目や3代目よりは一回り小さい。プレミアムSUV試乗を開拓、牽引した歴史に残るモデルである。 発売当初は3リッター直列6気筒と、4.4リッターと4.6リッターのV型8気筒エンジンという設定だったが、2004年に4.6リッターから4.8リッターへと排気量を拡大した。

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