Mercedes Benz GLEのカタログ | LIBERALA

Catalog

SUV Mercedes Benz GLE

Mercedes Benz GLE Mercedes Benz Mクラスの後継モデルであり、SUVにおける「Eクラス相当」。SUVらしさを備えており、かつベンツならではの高級感や快適性も充分。

【概要】

GLEは世界的なSUVブームの中でメルセデス・ベンツが発売したモデルで、2015年10月末に発売。同じタイミングでデビューしたGLC同様、こちらにも前身のモデルがあり、それをより現代のニーズに合わせて進化させている。ベーシックなGLEに加え、都市型生活を意識したスタイリッシュなクーペモデルGLE Coupeが存在する。

GLEの前身は1998年から販売されていたMクラス。現在、ベンツから販売されているSUVにはすべて「GL」という名称がついており、その大きさに応じてGLA、GLC、GLE、GLSという名称がついている。GLEはEクラスと同等の安全性や装備を搭載しており、ベンツのなかで人気の高いEクラスと同等の「格」という位置づけ。全長もEクラスと比較的近い大きさである。

Mクラスが全長4,810mm×全幅1,925mm×全高1,795mmだったのに対して、今回のGLEが全長4,825mm×全幅2,140mm×全高1,795mm。高さは変わらないものの、全長と全幅がそれぞれ大きくなっており、Mクラスに比べると居住空間が広がった。この大きさの変化により、人によっては多少運転のしにくさなどを感じるかもしれない。しかし、ベンツならではの高級感、快適性をより感じやすくなったというメリットもある。

新車価格は868万円からと、Mクラス時代に比べると少々値上がりしているが、充実した安全装備の代金が上乗せされたと考えれば、実質的にはほとんど価格設定は変わらないといっていいだろう。

【試乗フィール】

GLEを一言で表現すると「バランス重視で、安定感と快適さを備えたラグジュアリーな一台」といったところだろう。GLCに比べてSUVらしさが色濃いエクステリア。ホイールが大きくなるなど先代のMクラスに比べるとより勢いやたくましさのある力強いデザインとなっている。もちろん、しなやかなルーフラインを持つGLE Coupeはまた雰囲気が違うが、古くからのSUV愛好家に求められていた要素をGLEはきちんと残している。

外観だけでなく、走りもSUVらしい力強さを感じさせてくれる。GLEにはガソリンモデル、ディーゼルエンジンモデル、それにプラグインハイブリッドが存在するが、ガソリンエンジンにはV6エンジンまたはV8エンジンと実にパワフルな選択肢。オフロード性能も比較的高いことから、遠出やアクティビティのパートナーとしても十分期待できる。

しかし運転していて感じるのは、SUVらしさよりも高級車らしい快適さ、そして高い安全性による安心感だ。そもそもベンツのクルマで乗り心地が悪いクルマというのはほとんどない。もちろん、スポーツカーなどは多少の不便を感じるが、SUVでそういった印象を覚えることはない。今回のGLEも、先代のMクラス以上の快適性を持っていた。

全長や全幅の広がりにより車内はよりのびのびできる空間に仕上がっている。快適になったのは広さの面だけでない。最新のインフォテイメントシステムの搭載に大型スクリーンパネルの設置など、モデルチェンジに伴って装備の面も充実している。GLEは多くの自動車評論家からも「プレミアムSUV」として認知されているが、この快適性もまたそう呼ばれる一つの所以である。

またパワフルな走行性能を楽しみながらも、高い安全性能/装備により安心してドライブを楽しむことができるのも嬉しいポイント。Mクラスのころに比べるとレーンキーピングアシストや死角モニター、クルーズコントロール(ステアリングアシスト付き)などが標準で装備されており、さらにオプションで自動ブレーキ付き衝突警告システムといったものも搭載することができる。事故調査を重ねて考案しているベンツの安全装備は、実にレベルが高いものとなっている。

4種類のドライブモードの設定もあり、それによってシャシーやサスペンションのセッティングなども自動で行ってくれる。ドライブモードのなかには「スポーツ」というものも存在し、スポーティな走りを楽しみたい場合にはこうした設定一つで簡単な調整を行うことができる。オフロード性能は「そこそこ」といった感じだが、基本は都市部で利用するというオンロード重視のSUVを探している人には充分だろう。

最後に、最近は「高級車であっても低燃費なのが当たり前」という風潮すらある環境性能について。ベースモデルのGLE 200の燃費は13.6km/Lである。この大きさで考えれば程々ともいえるが、日本ではレクサスRXなどハイブリッドモデルを用意したライバルも存在するので、そう考えるとあまり良い数値といえない。しかし、GLEにはプラグインハイブリッドモデルが存在するので、燃費が気になる人はこうした選択肢もあると意識しておくと良いだろう。

Model

初代(2015~)

1998年より販売されていたMクラスの後継モデルとして誕生している。その名のとおり、位置づけとしてはSUVシリーズのなかの「Eクラス」に値する。あふれる高級感だけでなく、力強い走りと一定のオフロード性能という、SUVとしての魅力を持った一台となっている。ガソリンモデルに加え、ディーゼルモデル、プラグインハイブリッドモデルも展開されている。

同一カテゴリのおクルマはこちら

Book この車種が気になる方へ。ブックディレクターがオススメする書籍はこちら。

SAVILE ROW
“紳士服の聖地”サヴィル・ロウの“今”を現地取材を通し、豊富な写真と共に紹介。ジェントルマンを魅了し続ける世界最高レベルのテーラリング技術を持つ職人たちの手と、生み出されるビスポーク・スーツは上質な美そのもの。

松浦弥太郎の「男の一流品カタログ
元『暮らしの手帖』編集長、現『くらしのきほん』編集主幹、文筆家でもある松浦弥太郎による100の一流品カタログ。本当の上質を知ろうとする著者ならではの審美眼はある意味清々しく、思わず手に取りたくなるモノで溢れています。

有元葉子の道具選び
人気料理家、有元葉子が教えてくれる、本当に必要な料理道具の本。著者が徹底的に使いこなした道具だからこその説得力と、手入れの仕方にまで言及した心配りはさすがの一言。本当の上質とはなにかを教えてくれます。