前身となっているのは、2007年の東京モーターショーに出品されたコンセプトカー「メトロプロジェクトクワトロ」。翌2008年、パリで出品された「スポーツバック・コンセプト」は、サイドウィンドーのフレームなどのスタイリングが、市販型のA1に限りなく近いものだった。市販型の発表は2010年のジュネーブモーターショー。日本発売は少し遅れて2011年だった。
アウディのラインナップでは最も小型なモデル。サイズはベーシックなA1で全長3985mm×全幅1740mm×全高1425mm。ハイテン素材を多用するなど工夫を凝らすことで、車両重量もクラストップレベルに抑えている。そのため燃費性能も高い。
価格も約250万円程度からとリーズナブルであり、コストもサイズも抑えた、入門編としてぴったりの一台に仕上がっている。同じくエントリーモデルのメルセデス・ベンツのAクラスや、BMWの1シリーズ、MINIなどと比較されやすい。
3ドア4人乗りハッチバックのA1、5ドア5人乗りハッチバックのA1スポーツバックに加え、ハイパフォーマンスモデルのS1とS1スポーツバックもあり、こちらは新車で400万円程度から。