Mercedes Benz G Classのカタログ | LIBERALA

Catalog

SUV Mercedes Benz G Class

Mercedes Benz G Class メルセデス・ベンツが販売している最高級SUV、Gクラス。
当初はドイツ語で「オフロード車」を意味する「ゲレンデヴァーゲン(Gelaendewagen)」と呼ばれており、
1994年より「ゲレンデヴァーゲン」の頭文字GにちなんでGクラスと呼ばれるようになった。

【概要】

1979年の発売時より、インテリアとエンジンを除くと、大きな変更はほとんど加えられていない。長年受け継がれたその無骨なスタイリングを見ても、昨今流行している一般的なSUVとは一線を画す一台であることが伝わってくる。

その前身はNATO軍採用の軍用車両。オーストリアのシュタイアー・ダイムラー・プフ社(現マグナ・シュタイアー社)とメルセデスの共同開発車として1979年に発売された。この時期に生産、発売された理由については諸説ある。一説によると、1970年には高級SUVの元祖であるレンジローバーが発売されており、メルセデスとしても新ジャンルの高級乗用車市場を開発したいという思惑があったともいわれている。

発売当時はエアコンすら装備できず、メルセデス・ベンツの新型車としては異例の地味なデビューとなったが、その後、徐々に市場での認知も獲得し、存在感を高めていった。また、ローマ教皇専用車にも採用されるなど、メルセデス・ベンツの歴史にもその名を刻んでいる。

発売当初は充分な装備すら搭載していなかったGクラスだが、エンジンは大排気量化し、またインテリアも大きく改善され、高級車としての地位を築いている。現在の新車価格は1000万円程度から。走行性能を強化したAMGモデルも設定されている。

【試乗フィール】

最初のハードルは決して低くないが、一度好きになるとファンにしか分からない乗り味と個性を備えた一台。Gクラスはそんなに車といっていいだろう。

そのエクステリアひとつを見ても、最近のトレンドである、街乗りを想定した「おしゃれな」SUVとは一味も二味も違う。ほぼ垂直に立ち上がったAピラーを筆頭に、とにかく角張っている。軍用車としてのルーツを強く受け継いだスタイリングは、二代目になっても健在だ。

乗り味も、「無思考になるほど快適」いう類の車ではない。車のドアの開閉感は重厚で、メカニカルな印象の金属音も残っている。よじ登るようにキャビンに入り運転席に座ると、視座はが高い割に、視界はそれほど広くない。アクセルを踏むと、今時珍しい重さに驚く。コーナーを曲がった後は、自分でハンドルを真っ直ぐに戻す必要がある。

しかし運転に慣れてくると、調整されすぎていないからこそ、自分好みに走れるという側面があることにも気づく。最近では珍しくなってしまった、柔らかなステアリングフィールはその象徴。最初はその感覚に驚くが、慣れると、類を見ない正確な操作が可能になる。振動も、セダンのような乗り心地とは程遠いが、決して不快な振動ではない。雑振動は抑えられており、しかしドライブをしている感覚はしっかりと味わえる。メルセデス・ベンツの中でもコアなファンが多く、最も価値が下がりにくい車の一つだというのも納得だ。

昔ながらの良さを維持しつつも、全く改良されていないわけではない。エンジンは技術の進歩と共に高性能化し、また排出量も大きなものも搭載するようになってきている。エンジンラインナップは頻繁に変化しており、2代目Gクラスに搭載されたエンジンとしては、3リッターV6ディーゼルと、5.5リッターのV8が代表的。

インテリアも、発売当初から大きな進歩を遂げているものの一つだ。その無骨な外見に似合わず、室内はモダンな印象。本革もオプションで選べるなど、質の高い素材を多く使用し、高級感をたたえている。手元のコントローラーでオーディオなどを感覚的に操作できるCOMMANDも搭載している。

またこの武骨で年代を感じさせるエクステリアからは意外な印象もある、高度なセーフティー機能など最新テクノロジーを搭載している。オフロード走行をサポートしてくれる4ESP(エレクトロニック・スタビリティ・プログラム)やクロスカントリーギア、ディファレンシャルギアすべてに搭載されたロック機構の他、以下のような安全性能も快適なドライブと、いざというときの安全をサポートしてくれる。

●ディストロニックプラス
●ブラインドスポットアシスト
●リアビューカメラ
●パークトロニック
●NECK PROアクティブヘッドレスト

Model

2代目(1989年~) 現行モデル

1989年から発売されている2代目Gクラス。それまでのパートタイム4WDからフルタイム式になるなど、大きな改良を施されているが、Gクラスの象徴になっているラダーフレームシャシーとリジットアクスルは初代より受け継がれている。
20年以上大きなモデルチェンジはしていないが、細かなマイナーチェンジをしているため、グレードやエンジンの種類が多く、搭載されている装備も年式により差が大きい。またAMGモデルも、この世代の中でも複数のモデルが発売されている。

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