【概要】
その前身はSクラスの1グレードとして存在していたSクラスクーペである。1996年にCLクラスとして独立したが、3度のモデルチェンジの後、2015年に再度SクラスクーペとしてSクラスに再統合された。
Sクラスをベースに開発され、プラットフォームや装備はSクラスと共通のものが多い。そのため、サイズ感も比較的Sクラスに近く、3代目CLクラスのサイズは全長5100mm×全幅1870mm×全高1420mm。長さは優に5メートルを超えるビッククーペである。
他方で、スリーポインテッドスターが大きく描かれたグリルが、Sクラスではないことを強く主張している。このグリルはクーペやスポーティーモデルの特徴として、他のクラスにも展開されている。また、CLAやCLSの頭に付いているCLも、このCLクラスに由来しており、クーペであることを示す象徴的な意味を持つ名前となっているなど、このCLクラスが他のクラスに与えた影響も大きい。
新車価格では約1500万円程度からと、ベースとなるSクラスを大きく上回る価格で販売されていた。この点でも、「望みえる最上のラグジュアリー」を体現している。