BMW X6のカタログ | LIBERALA

Catalog

SUV BMW X6

BMW X6 BMWが販売するSUVであり、X5をベースにクーペ風の低く流れるようなルーフラインを備えているX6。BMWではこれを「スポーツ・アクティビティ・クーペ(SAC)」と名付け、クロスオーバーSUVの新ジャンルであると謳っている。

BMW X6

【概要】

ベースとなっているのは、BMW初のSUVであるX5。北米を中心に加熱していたSUVブームを受けてBMWが発売したモデルであり、BMWラインナップの中でも屈指のトップセールスを誇る人気モデルとなった。その成功を受けて2008年に発売されたのが、X5をベースに、クーペ風に仕立てたX6である。

このX6も大きな成功を収め、後に一回り小さい、X3をベースにしたクーペ風SUVのX4も発売された。現在、Xシリーズの奇数番号であるX1、X3、X5はいわゆるSUVである「スポーツ・アクティビティ・ビークル(SAV)」を、偶数番号であるX4とX6はクーペ風SUVである「スポーツ・アクティビティ・クーペ(SAC)」を指す名前となっている。

ベースとなっているX5と並んで、BMWのSUVラインナップで最大級のサイズを誇るX6。そのサイズは現行の2代目で全長4925mm×全幅1990mm×全高1700mm。全長や全幅は現行3代目X5よりもわずかに大きいが、全高は60mm低く、クーペらしいスタイリッシュさを備える。

新車価格は900万円台前半からで、X5よりもやや高い価格設定である。X5とは異なり、現状では3列7人乗りにするオプションは設定されておらず、またディーゼルやプラグインハイブリッドモデルも現状では用意されていない。

BMW X6

【試乗フィール】

クーペ風SUVという、新しいジャンルを生み出したBMWのX6。正面から見るとBMWのSUVという顔つきなのだが、横から見ると、ルーフラインには流れるように下がる大胆な傾斜があり、クーペのような流れるテイストを加えている。2代目は最近のBMWのデザインを取り入れており、大型化したキドニー・グリルとヘッドライトが近接したデザインがより洗練された、しかしワイルドでパワフルな印象を与えている。

インテリアは、BMWラインナップの中では屈指のラグジュアリーさ。クオリティの高い素材を使い、シンプルな中にも質感を感じさせるデザインになっている。同じようなクラスのドイツ車と比較すると、走りを重視するBMWらしく機能性を重視している印象。シートもホールド感やサポート感はあるが、ソファーのような柔らかさというよりは、長時間ドライブしても疲れないような作りになっている。

インテリアも、ドライバーのことを充分に考えた設計になっている。適度なホールド感もあり快適な運転席は、長時間のドライブでも問題なく過ごせるだろう。昔は狭いといわれていた後部座席も、最近は広くなり、居住性が向上している。
その反面、標準装備のインテリアに使われている素材は、メルセデス・ベンツやアウディといったライバルと比べるとやや見劣りするのも事実だ。

BMW X6

その走りは、重心も高く、車重もそれなりに重い車ながら、BMWが掲げる「駆けぬける歓び」を充分に感じさせてくれる。ハンドリングは正確で、レスポンスもクイック。思い描いた通りに動いてくれる。視座の高さの代償かと思われていたロール感も抑えられていて、その乗り心地はセダンに乗っているような気さえする。2代目になりノイズや振動は更に少なくなり、より快適さを重視する方向に向いている。

エンジンラインナップは、現行の2代目X6で、3リッター直列6気筒と、4.4リッターV型8気筒の2種類。3リッターの直6でもトルク感がある、押されるような加速感。今日ではやや珍しい部類に入る4.4リッターV8ならパワー感は更に強くなり、重量をものともしないスムーズな走り出しと、パワフルな加速を見せてくれる。

X5 に比べると、ラゲッジスペースは狭く、実用性という点ではやや見劣りする。また、ルーフラインが下がっているため、後方の視野もやや狭い。しかし個性的なスタイリングと、BMWのスポーティーな走りを楽しみたいなら、X4やX6といったスポーツ・アクティビティ・クーペは屈指の有力候補になるだろう。日本の交通事情を考えると大きさは重要なポイントになるため、実際のサイズを見て確認してみてほしい。

Model

BMW X6

2代目(2014年~) 現行モデル

2014年に発表、発売された2代目X6。そのスタイリングは初代からあまり変化していないものの、ボディサイズはやや拡大しており、またカーゴスペースもわずかであるが増加している。 2グレード設定であり、エンジンは3リッター直列6気筒ターボと、4.4リッターV型8気筒ターボ。どちらのグレードも四輪駆動、8AT搭載である点は共通である。

BMW X6

初代(2008年~2014年)

2008年に発表、発売された初代X6。クーペ風SUVという新たなジャンルを生み出した、BMWにとっても歴史的なモデルである。 エンジンラインナップは3リッター直列6気筒ターボと4.4リッターV型8気筒エンジン。どのモデルも駆動方式は四輪駆動であるが、2010年にマイナーチェンジを経て、変速機は6速ATから8速ATに変更された。

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