【概要】
BMWのSUVであるXシリーズで中間にあたる5人乗りのX3。そのデビューは2003年のフランクフルト・モーターショーだった。先立って発売されていた兄貴分のX5の成功と、より小型なSUVへの需要が高まっていたことを背景に発売された。
そのためX3は、X5のコンセプトを受け継いで開発されており、BMWではX3をX5と同じスポーツ・アクティビティ・ビークル(SAV)とカテゴライズしている。
コンセプトではX5の影響が強いX3だが、実質的な開発においては、3シリーズの構成部品を多数流用している。ホイールベースも3シリーズと同様だが、そのサイズは現行の2代目で全長4665mm×全幅1880mm×全高1675mmと、全高のみならず全長や全幅でも3シリーズを上回っている。比較されやすいメルセデス・ベンツのGLKやアウディのQ5と近いサイズ感である。
2011年のモデルチェンジを経て、現在販売されているのは2代目に当たる。2014年にはマイナーチェンジを施され、同じ2代目でも少し顔つきは違う。ガソリン車だけでなくクリーンディーゼルモデルも販売されており、その新車価格は600万円台から。