BMW i3のカタログ | LIBERALA

Catalog

Compact Hachback BMW i3

BMW i3 BMWにとっては初めての電気自動車であるi3。既存車種を下敷きに電気自動車化するのではなく、最初から電気自動車として一から開発した、独創性の溢れるモデルである。

BMW i3

【概要】

BMWが最初に電気自動車のプロトタイプ発表したのは1991年。E1というコンセプトカーが発表された。まだ今のように環境対策が重要視されている時代ではなかったが、その頃から自動車メーカー各社は電気自動車の開発をしていたのだ。その後も1シリーズなどをベースに実用化に向けて実験が続けられていた。

その結晶として生まれたのが「i」という専用ブランド。本格量産電気自動車であるi3は2013年に発表、日本では2014年から発売されている。アマゾンでの発売を発表し話題になったのも記憶に新しい。

現在、BMWから発売されているiブランド車はこのi3とi8の2モデル。といってもこの2モデルの位置づけは全く異なる。i8は約2000 円もする高級スポーツカーで、日常利用に向いているとは言い難い。

それに対してi3は、全長3999mm×全幅1775mm×全高157mmとコンパクトな5人乗り。価格も500万円程度と比較的手が届きやすい。サイズ感としては1シリーズやX1などBMWの中でもコンパクトな車と近いのだが、車の性質が大きく異なるので、検討する際に迷うことはないだろう。

パワートレインやインテリア・エクステリアの素材で環境に配慮するだけでなく、工場の稼動用電力も水力や風力で賄うといったCO2削減の取り組みも始めている。

BMW i3

【試乗フィール】

サスティナブルを一つのコンセプトにしているi3。そのコンセプトは、車のエクステリアやインテリア、更にはパワーとレインなどあらゆる所に反映されている。

まずボディの骨格に採用されている素材はカーボン・ファイバー強化樹脂(CFRP)。アルミより30%程度軽く、そして高い強度を誇る素材だ。一般に、電気自動車はバッテリーが重いため車重が大きい。このi3も高性能リチウムイオンバッテリーを床下に収納しているため、その例に漏れない。しかしこのカーボン・ファイバー強化樹脂のおかげでi3は通常の車より僅かに重い程度で収まっており、必要なエネルギーの削減に貢献している。

その他にも、車両にリサイクル可能なパーツを使うなど、「サスティナブル」へのこだわりは強い。インテリアには天然繊維などの再生可能な素材を多く使っている。複数の色や素材を組み合わせたシートなど、カラーリングも手伝って軽やかで柔らかい雰囲気を演出している。反面、素材がやや安っぽく見えるものもあり、インテリアのカラーはチェックが必要だ。

BMW i3

キャビンは広々としており、前列も後列も頭上、足元とも充分なスペースがある。またカーゴスペースはこのサイズの車では屈指の広さであり、車内での快適さは申し分ないだろう。

乗ってみると、電気自動車らしく非常に静かで快適。重たい電池を床下に敷き詰め、上部に軽い素材を採用しているため、重心が非常に低く、背が高い車にありがちな左右へのロールは全くなかった。

それでいて、電気自動車にありがちな動きの重さもなく、加速は軽快そのもの。アクセルを振り込むと、モーターのトルクが強く感じられる。逆にアクセルを外すと、それだけでグッと減速するため、アクセルペダルだけで大概の速度調整は済んでしまう。

運転のモードは「コンフォート」「エコプロ」「エコプロ・プラス」の3種類。どのモードを選ぶかによっても異なるが、フル充電なら航続距離は130~160km程度。これでも、通勤など日常利用には充分だろう。発電用のエンジンを搭載すれば300kmまで伸ばすことができるため、大概のところには出掛けられる。

電気自動車というと実用に耐えないものというイメージを持っている人もいるかもしれないが、航続距離、価格、走り、どれを見ても「使える」一台だ。

Model

BMW i3

初代(2013年~) 現行モデル

2013年より発売されたi3。現在日本では、モーターのみで駆動するベーシックなi3の他、0.65リッター直列2気筒も搭i3レンジ・エクステンダー装備車も展開しており、必要な航続距離にあわせて選ぶことができる。また柔らかな色合いを中心に、エクステリアやインテリアのカラーバリエーションも豊富だ。

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