【概要】
流麗なボディラインやモーターレースでも実績を残したCSクーペの後継モデルとして、1976年に発売された初代6シリーズ。そのエレガントでスポーティーなデザインから「世界一美しいクーペ」と評され、現在でも世界中に根強いファンがいるモデルである。1989年に実質的な後継モデルである新型8シリーズが発表され、初代6シリーズは生産を終了した。
その後14年間、6シリーズはBMWラインナップから名前を消していた。その6シリーズが2代目として復活したのは2003年。2010年にモデルチェンジを経て現在3代目だが、今なお、どこか初代の面影を残している。
ビッククーペの流れを汲む現行3代目6シリーズクーペのサイズは全長4895mm×全幅1895mm×全高1370mm。グランクーペの場合には長さと高さが拡大し、全長5010mm×全幅1895mm×全高1390mmである。基本的なプラットフォームは現行5シリーズと共通であるが、5シリーズセダンよりもワイド&ローなシルエットに仕上がっている。
その新車価格はクーペで約1000万円から、カブリオレなら1100万円程度からと、5シリーズよりも上の価格設定となっている。最近のBMWで豊富に展開されているデザインラインは見られず、デザインに加えてパフォーマンス性能も向上させたMスポーツグレードのみである。