【概要】
2015年に誕生したメルセデス・ベンツの2人乗りクーペカブリオレSLC。その名にCの文字が含まれていることからも分かるように、Cクラスをベースにしたクーペカブリオレである。
新しい名前のクルマだけに誕生したばかりにも見えるが、その前身は短いという意味の「Kurz」のKを持つSLK。1996年の生産開始以降、カジュアルで乗りやすいスポーツカーとして人気を博してきた。コンパクトなボディに小さな排気量ユニットを搭載していたこのSLKは、約10年間、その間に2度のモデルチェンジを施されながら、メルセデス・ベンツのスポーツカーの入門編としての役割を果たしてきたモデルだ。
2015年に名前が新しくなったのは、ボディタイプと車格を反映するようにリネームしていく活動の一環。SLCやGLC、GLEなどの名前の末尾につくCやEが車格を表すという仕組みになった。
そんな流れを汲んで生まれたSLCも手頃なサイズと扱いやすい動力性能を備えている。その大きさは、現在販売されているモデルで全長4140mm×全幅1845mm×全高1305mm。ベースとなっているのはCクラスだが、現行Cクラスと比較すると全体的にコンパクト。全高は10センチ以上低く、コンパクトな中にもスポーティーさを意識したデザインになっている。
新車価格は500万円台からと、スポーツカーとしては比較的、手が届きやすい価格設定。より高性能のAMGモデルも既に発売されている。