BMW i8のカタログ | LIBERALA

Catalog

High Performance Model BMW i8

BMW i8 BMWが販売するプラグイン・ハイブリッドのスポーツカーi8。プラグイン・ハイブリッドであることのデメリットを一切感じさせない、高い走行性能を備えた一台である。

BMW i8

【概要】

そのデビューは2013年のフランクフルトモーターショー。同じ「i」という専用ブランドに属するi3よりも数ヶ月遅れたお披露目となった。現在、BMWから発売されているiブランド車は、このi3とi8の2モデル。i3が手頃な価格で手に入る、シティコミューターのための実用的なEV車なのに対して、i8は2000万円級の高級スポーツカーだ。

そのサイズは全長4690mm×全幅1940mm×全高1300mm。2800mmのホイールベースに、2+2の合計4シートを備えている。その全長は4シリーズと6シリーズと中間程度だが、全幅はより広く、全高はより低いことから、スポーツカーらしいワイド&ローなシルエットに仕上がっている。

前方跳ね上げ式のドアも、スポーティーな印象だ。様々なパネルが複雑に組み合わされたボディパネルは綿密な空力設計に基づくものであり、Cd=0.26というプリウスにも負けないほどの数値を叩き出している。

現状では1.5リッター直列3気筒エンジンにモーターを組み合わせた1グレードのみの設定で、新車価格は2000万円程度から販売されている。

BMW i8

【試乗フィール】

ハイブリッドのスポーツカーは最早、それほど珍しくはない。しかしそのほとんどが、大出力エンジンが中心となったパワートレインで、モーターはあくまでそのエンジンを補佐する程度だった。しかし、i8はそんなハイブリッドとは一線を画している。

搭載しているエンジンは1.5リッター直列3気筒と、ボディサイズサイズや価格、そしてスポーツカーというジャンルのいずれを考えても異例なほどに小さい。しかも駆動輪をモーターと分担するという、電気式4WDを採用している。前輪を動かすモーターの131ps/25.5kgm、後輪を駆動させるガソリンターボユニットが231ps/32.6kgmという数値を見ても、やや物足りない気がしてしまう。

しかし走らせて見ると、そんなパワー不足は一切感じない。全身でパワーを感じるというタイプの加速ではなく、滑らか且つ軽やか、しかし気づけば周りを置き去りにする速度に達しているといった感じだ。時速100kmに到達するまでの所要時間は4.5秒だといい、この数値を見てもパワーは充分だろう。

BMW i8

これを実現しているのが、空気抵抗を減らすために綿密に計算されたボディデザインと、軽量化されたボディだ。カーボンFRPやアルミをふんだんに使用することで、車両重量を1490kgに抑えている。これにより軽やかな走りと加速に加え、40km/Lという高い燃費性能を実現している。

2000万円という価格、ガルウィングを採用したことによる乗降性の低さ、ボディサイズの割には狭いカーゴスペースなどを考えると、日常的な利用に適した一台とはいえない。しかし最大航続距離も500km以上だというから走行性能には問題はなく、トラックや広い道をドライブしたら楽しい一台になること間違いないだろう。

Model

BMW i8

初代(2013年~) 現行モデル

2013年に発表され、翌2014年に日本発売となった初代i8。現状では1グレード設定で、1.5リッター直列3気筒エンジンとモーターを搭載している。 ボディカラーだけでなく、アクセントカラーも選ぶことができ、その選択によってより近未来的な印象にすることもできる。

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