Audi R8のカタログ | LIBERALA

Catalog

High Performance Model Audi R8

Audi R8 アウディのクーペ型スポーツカーR8。その名はアウディにとって、単なる車種名ではない。そのブランドを支える、サーキットで磨かれた先進性を証明する名前だ。

Audi R8

【概要】

古くはアウディの創始者であるアウグスト・ホルヒや、アウディの前身となる各社がサーキットに最新技術を投入してきた。その伝統は今日まで息づいており、1999年、アウディはル・マン24時間耐久レースに参加し、初年度は3位入賞。翌2000年からは3連覇を達成した。そのル・マンに参戦したマシンの名前こそが、R8だった。

そんな名前を冠するクーペ型のスポーツカーR8は、市販車ではほとんど例を見ないエンジンやオールアルミシャシーなど、レーシングカーの遺伝子を色濃く受け継ぎ、技術の集大成といえるモデルに仕上がっている。

Audi R8

初めてお披露目をされたのは2003年のフランクフルトモーターショー。その後、2006年にヨーロッパで、翌2007年に日本で発売された。2010年には、オープンモデルのスパイダーも登場している。

ドイツのネッカーズルム工場でのみ、1日20台ほどしか製造されないというR8。そのボディのほとんどは、熟練の技術者が手作業で作り上げているという。

R8クーペは新車で1900万円前後から。日本での取扱い店舗や台数は限られているが、アウディのファンなら一度は走りを味わいたい一台だ。

Audi R8

【試乗フィール】

ル・マンで優勝したR8と同じ名を持つ、アウディにとっても特別なスポーツカーであるR8。レースで鍛え上げられた技術を取り入れたこの車の一つの特徴が、市販車では珍しいドライサンプ方式を採用したエンジンを搭載していることであろう。

ベーシックなモデルが搭載している4.2リッターV8エンジンのパワーは430ps/43.8kgm。更に強い5.2リッターV10エンジンなら525ps/54.0kgmという圧倒的パフォーマンスで、3.9秒で時速100kmに達するという。

このドライサンプ方式を採用したために、エンジンの搭載位置が下がり、エクステリアはいっそうワイド&ローが強調されたスポーティーな雰囲気に。大型フロントスポイラーとリヤウィングも、レーシングスポーツカーの特徴を受け継いでいる。

インテリアも、高級感はあるが華美ではなく、むしろシンプルさを極めた機能美という言葉がふさわしい。最高のドライビング環境を提供するためにデザインされた運転席は、コックピットと呼びたくなる。シートも、高いホールド性と快適さをうまく両立している。

跳ねるような加速で高速域に達すると、そこからの走りは非常に安定していた。19インチタイヤが、高速での鋭いコーナリングを可能にしている。6速マニュアルミッションなら「スポーツカーを思うがままに操っている」という操作感を味わうこともできる。

フルタイム4WDシステムのクワトロや、独自のトランスミッション技術であるSトロニックを備えているのは「当たり前」。他にも格納式のリトラクタブルリヤスポイラー、「ノーマル」と「スポーツ」のモードを選んで使うことができるアウディ・マグネティック・ライドなど、最新の設備を数多く備えている。


Model

Audi R8

初代(2006年~) 現行モデル

2006年にヨーロッパで、翌2007年に日本で発売された初代R8。発売当初は1グレードだったが、6速マニュアルや、5.2リッターV10エンジンのモデルが追加されている。
ベーシックモデルであるクーペに加え、オープンモデルのスパイダーや世界限定333台のGT、同じく限定333台のGTスパイダーも販売された。

同一カテゴリのおクルマはこちら

Book この車種が気になる方へ。ブックディレクターがオススメする書籍はこちら。

WAFT1
フリーのカー・ジャーナリスト、レナーツ夫妻が、ポール・フレールを始めとする著名人のインタビューを交え、新旧名車の数々をアーティスティックに紹介するユニークなヴィジュアル・ブック。表紙の染みは旧車(巻末に実際の車の写真あり)のエンジン・オイルという、ユニークかつ自動車愛に溢れた1冊。

SAVILE ROW
“紳士服の聖地”サヴィル・ロウの“今”を現地取材を通し、豊富な写真と共に紹介。ジェントルマンを魅了し続ける世界最高レベルのテーラリング技術を持つ職人たちの手と、生み出されるビスポーク・スーツは上質な美そのもの。

60年代街角で見たクルマたち
60年代に日本で見ることができたヨーロッパ車、370車種を、アルファベット順に詳細な解説に加え、撮影場所や撮影時のエピソードも紹介する、ファンにはたまらない写真カタログ。