イタリアの猛牛と称せられる通り、圧倒的な存在感をアピールするランボルギーニ。
このブランドの魅力は、世界で初めてV12などの高排気量エンジンをミッドシップレイアウトにしたことだ。

ミウラの登場によって、市販車で時速300kmが可能かも知れないという優れた高速性能と、ワインディングでもクイックに曲がるミッド、そしてなによりも低い車体から生まれる斬新なカーデザインがクルマの価値観を一新してしまった。
このミウラを追って、デトマゾ、フェラーリ、マセラティがこのジャンルに参画し、いわゆるスーパーカーというカテゴリーが誕生したのだ。

そんなスーパーカーの始祖とも言えるランボルギーニは、いま最も華やかな輝きを放っている。
巨大フォルクス・コンツェルンから強力なバックアップを得て、技術面や生産面においても洗練されたからだ。
これから生まれる新しいランボルギーニも魅力的だが、さらにその遺伝子となった歴代の名車たちは個性的で味わい深い。
一台一台にスーパーカーが辿った歴史が刻まれているからだ。