レクサスの買取・査定相場

アメリカでの成功を受け、2005年には日本やアジアなどにもレクサスブランドの展開を始めた。地域ごとにごく限られた数の店舗を展開し、ていねいな売り方を心がけるのが特徴だった。日本では付加価値の高い商品としてレクサス車を販売するため、ユーザーの自宅を訪問するのではなく店頭販売に徹し、また値引きを一切しないワンプライス販売を実現するなど、これまでにない売り方を徹底している。
値引きをしない販売は、中古車になったときのリセールバリューを高い水準に維持することにもつながり、台数は伸びないまでも利益を確保しやすい体質のディーラーを作ることに成功した。

レクサスの新車を買うユーザーにとっても、リセールバリューが高いことは有利に働く要素で、レクサスディーラーでの下取りだけでなく、買い取り店や中古車販売店などでも、レクサス車に対しては高い評価を与えるようになっている。
現在ではレクサスLSを筆頭に、セダン系がGS、IS、HS、ハッチバックのCT、クーペのRC、SUVのLX、RX、NXなどモデルをラインナップしている。またハイブリッドをレクサスブランドのコア技術として位置付け、多くの車種にハイブリッド車を設定するとともに、高い販売比率を確保するようになっている。
日本での販売開始から10年を経過した2015年の販売台数は、年間で4万8000台ほどと5万台に届いていない。トヨタブランド車が年間142万台を販売していることを考えると、あまりにも少ない台数でしかない。ただ、少ない台数をていねいに売ることが前述のようなリセールバリューの高さ、買い取り査定の高さにつながっている。