車の購入時の駐車場契約のタイミングは?いつまでに必要?

車の購入時の駐車場契約のタイミングは?いつまでに必要?

新車・中古車問わず、納車の2週間~1ヶ月前までには駐車場を確保しましょう。できれば車両の購入契約前が望ましいです。駐車場がないと車庫証明書を発行できず、普通車では納車が遅れます。ここでは駐車場契約のタイミングや駐車場の探し方、見つからない場合の対処法、駐車場契約後の流れなどを解説しています。

納車に必要な駐車場

クルマの購入契約を結ぶ際に、駐車場は必ずしも必要ありません。しかし購入したクルマを納車するには、一般に駐車場が必要です。

特に普通車では、駐車場が確保できていないと殆どの場合において納車が遅れてしまいます。

納車に駐車場が必要な理由

納車までに駐車場が必要なのは、納車前の手続きにおいて「車庫証明書(自動車保管場所証明書」が必要だからです。

納車前には、新車なら新規登録、中古車なら名義変更の手続きが行われます。これらは車両が「誰のものか」を明記するための手続きです。そして、これらの手続きにクルマの保管場所(=車庫)を証明する「車庫証明書」が必要となります。車庫証明書の発行には、当然ながら車庫そのもの、つまり駐車場が必要です。

軽自動車は一般に車庫証明書が不要

軽自動車の場合、新規検査(普通車でいう新規登録)や名義変更に車庫証明書は不要です。そのため駐車場を事前に確保していなくても、納車できる場合があります。

しかしながら、地域によっては新規検査や名義変更後15日以内に「自動車保管場所届出」を提出する必要があります。そのため納車前に駐車場の確保を求められるケースも少なくありません。また車庫証明書が不要と言っても、路上駐車は禁止です。

駐車場の契約は納車の2週間~1ヶ月前までに

車購入から駐車場契約、納車までの流れの図

駐車場の契約は、上図のように車両の購入契約の前に済ませておくことが望ましいです。少なくとも納車の2週間~1ヶ月前までに用意しなければ、納車が遅れる可能性があります。

一般的な納期が2週間~1ヶ月と言われる中古車はもちろんのこと、新車でも事前に大まかな納期を問い合わせ、納期が1~2ヶ月以内の場合は早めに駐車場を探しましょう。

駐車場を早めに確保すべき理由

駐車場を早めに確保すべき理由は、納車を遅らせないためです。書類の提出期限は販売店によって異なるものの、少なくとも納車予定日の1~2週間前には車庫証明書を準備しましょう。この際、車庫証明書の発行に最大1週間程度の期間がかかることも念頭に置いてください。

駐車場の契約には最大1~2週間ほどかかります。 「駐車場代が余分にかかるから」と駐車場探しを後回しにすると、納車が近づいた段階で駐車場が見つからない可能性もあります。

納期が長い場合も目星は付けて

現在は新車において納期が3~6ヶ月以上になるケースもあります。この場合は、クルマの購入契約を結んだ後で駐車場の契約をしても構いません。

しかし先に述べたように、駐車場探しを後回しにすると欲しい時期に駐車場が見つからない可能性があります。そのため事前に駐車場の目星を付け、管理する不動産屋などに空き状況や解約予定の有無を確認すると良いでしょう。

駐車場に必要な条件と探し方

車庫証明書の発行では、駐車場(=車庫)の条件が定められています。ここでは駐車場の条件と探し方のポイントをご紹介します。

駐車場に必要な条件

車庫証明書の取得には、以下の条件を満たす駐車場の確保が必要です。

  • 使用の本拠の位置から直線距離で2km以内
  • 道路からの支障ない出入りと車両全体の収容が可能
  • 自己所有または車両の保管を所有者から許可されている土地

駐車場が見つからない場合でも、「空いているところに無条件で契約すれば良い」という訳ではありません。使用の本拠の位置(自宅など)からの距離などに気を付けましょう。

駐車場の探し方

駐車場の探し方は、主に以下の3通りです。

  • 近所を歩いて探す
  • 不動産屋で探す
  • インターネットで探す

まずは近所を歩いて探し、気になる駐車場があればその場所を管理している不動産屋などに問い合わせると良いでしょう。実際の駐車場を見ることで、自宅などからの距離やクルマの停めやすさを把握できます。

問い合わせた結果、駐車場がなかった場合は連絡した不動産屋に他の駐車場を紹介してもらったり、インターネットの月極駐車場検索サイトを利用したりしましょう。

見つからない場合は範囲を広げて

近所で駐車場が見つからない場合は、「使用の本拠の位置から直線距離で2km」の条件を満たした上で検索範囲を広げましょう。

近くに駐車場を確保できなかった場合も、後から保管場所を変更することは可能です(保管場所の変更届出は必要)。「この駐車場に空きが出たら連絡して」と不動産屋に依頼しておいても良いでしょう。

アパートなどでも管理会社に必ず連絡

アパートなどの賃貸住宅に住んでいる場合、駐車場が併設されていることも多いです。この場合も、必ず管理会社に空いている駐車スペースがあるか確認してください。賃貸住宅によっては部屋数や居住人数に対して駐車スペースの数が少ないこともあります。

駐車場契約とその後の流れ

駐車場の図

空きスペースのある駐車場を見つけた後の、納車までの流れは以下の通りです。

  1. 駐車場の契約をする
  2. 必要書類に記入・捺印をもらう
  3. 車庫証明書の発行を申請する
  4. 車庫証明書の交付を受ける
  5. 販売店に車庫証明書等を提出する
  6. 納車を待つ

なお、車両の購入契約は駐車場確保の後に行う場合と前に行う場合があるので、ここでは触れていません。

1. 駐車場の契約をする

駐車場の契約には、事前の審査が必要です。必要書類を提出し、審査を通過したら契約手続きを行いましょう。契約までの期間は早くて数日、長いと1~2週間かかります。

審査・契約には車検証のコピーが求められますが、納車前で車検証の用意が難しい場合はクルマのサイズが分かる公式カタログなどを提出します。なお契約時に必要な初期費用は、駐車場代3~4ヶ月分程度が一般的です。

2. 必要書類に記入・捺印をもらう

駐車場の契約ができたら、車庫証明書の発行に必要な「保管場所使用承諾証明書」に記入と捺印をしてもらいます。この書類は管轄の警察署で入手できる他、警察署のウェブページからダウンロードが可能な場合も多いです。またクルマの販売店が必要な書類を渡してくれることもあります。

自分名義の土地以外は所有者からの許諾が必要
契約駐車場に限らず、家族や親族名義の土地にクルマを置かせてもらう場合も、その土地の所有者から「保管場所使用承諾証明書」への記入と捺印を受ける必要があります。

3. 車庫証明書の発行を申請する

車庫証明書の発行に必要な書類を一式用意できたら、「使用の本拠の位置(自宅など)」を管轄する警察署に発行を申請します。普通車の場合、発行に必要な費用は2,500~3,000円程度です。また発行には数日~1週間程度の日数がかかります。

なお車庫証明書の発行は、販売店が有料で代行してくれることが多いです。その場合は必要書類を販売店に渡します。

代行手数料を節約したい場合は、以下の記事を参考に自分で手続きを行いましょう。

【関連記事】車庫証明を自分で取得!手続きの流れ・必要書類・費用

4. 車庫証明書の交付を受ける

申請後数日~1週間後、再び警察署に赴いて車庫証明書の交付を受けます。販売店が手続きを代行してくれている場合は、このステップは不要です。

5. 販売店に車庫証明書等を提出する

車庫証明書の交付を受けたら、その他の必要書類(印鑑登録証明書など)とともに販売店に提出しましょう。必要書類は普通車と軽自動車で異なります。

6. 納車を待つ

車庫証明書やその他の必要書類を提出した後は、納車を待ちましょう。新規登録や名義変更が行われたら、数日~2週間程度で納車となります。

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Supervised by norico編集長 村田創

norico編集長_村田創

中古車のガリバーに勤務して20年以上のベテランが車の知識をわかりやすく解説します。車のことは、多くのメーカーを横断して取り扱うガリバーにぜひ聞いてください。「車ってたのしい!」を感じてほしいと思っています!