自動車税のクレジットカード払いは得なの?ポイント、手数料、支払いの流れ

自動車税のクレジットカード払いは得なの?ポイント、手数料、支払いの流れ

自動車税の支払い方の選択肢

自動車税や軽自動車税の支払いは、主に以下の5つの支払い方があります。

  • 窓口での納付(金融機関の窓口、税事務所、コンビニなど)
  • ペイジー(金融機関のATM、オンラインバンキング、コンビニなど)
  • クレジットカード決済
  • PayPayなどのスマートフォン決済
  • 口座振替(※事前手続きが必要)

(※ただし自動車税は都道府県税、軽自動車は市町村税なので、自治体によっては一部対応していない場合があります)

コンビニでクレジットカード払いは不可

納付書を使ってコンビニで支払う時には、「クレジットカード払いは不可」というのが一般的です。

ただし、nanacoなど各コンビニで使える電子マネーは使えることもあるようです。

その場合でも電子マネーのポイントは付与されないのが一般的ですが、クレジットカードで電子マネーにチャージしている場合、チャージ分のポイントは付与されることが多いようです。

【注意!】名称が「自動車税種別割」に変更に

令和元年度の税制改正により、自動車税と軽自動車税の名称が以下のように変更されています。

クレジットカード支払いのメリット・デメリット

自動車税のクレジットカード払いには、通常の買い物にはないデメリットもあります。メリットと併せて確認しておきましょう。

カード払いのメリット

  • クレジットカードのポイントが付く
  • 土日や深夜でも支払いができる
  • 支払いの時期を実質的に遅らせられる

自動車税は支払期限を過ぎると延滞金がかかります。そのため、特に「支払期限ギリギリになってしまった」という時には、土日や深夜でも支払えるのは嬉しいポイントでしょう。

また自動車税の支払時期は4月末~5月初旬と何かと出費が多い時期。そのためクレジットカード払いにすることで口座から引き落とされる時期を先延ばしにできるのもメリットの一つです。

 

カード払いのデメリット

  • 支払手数料がかかる(次の章で詳しく解説)
  • 納税直後の車検は受けられない場合も
  • 自動車税納税証明書は別途手続が必要

通常の買い物とは異なり、クレジットカードで支払うための手数料がかかるのが大きなデメリットです。

またクレジットカード払いをすると、その場で自動車税納税証明書(下図の右側)をもらうことができません。そのためクレジットカードで支払った直後は車検が受けられない場合があります。
(※数週間経てば納税データが運輸支局に連携されるため、納税証明書がなくても車検は可能になります)

Q. 自動車税納税証明書は貰えないの?

自治体によっては、クレジットカード払いをした後、しばらくすると納税証明書が送られてきます。しかし自分で手続きが必要な自治体もあり、その場合は税事務所や市役所などで申請が必要です。

Q. なぜクレジットカード払いに手数料がかかるの?

通常の買い物の場合、クレジットカード手数料はお店側(カード加盟店)が負担しています。

しかし自動車税や軽自動車税の場合、その手数料を自治体が負担すると、その他の方法で支払っている人との公平性が保てなくなってしまいます。そのため手数料は、カード利用者の負担としています。

クレジットカード払いのポイント還元・手数料

クレジットカードで支払う時に気になるのがポイント還元と手数料のバランス。本当に得なのか確認していきましょう。

ポイントはカードの還元率次第

自動車税のクレジットカード払いは、ポイントの対象となるのが一般的です。ポイント還元率は、通常の買い物と同様であることが多いです。

手数料は数百円または1%前後が多い

クレジットカード払いの時の手数料は、自治体によって異なります。「1件ごと」または「金額に応じて」という形をとっており、以下を一つの目安と考えてください。

  • 1件ごと…300円~400円程度
  • 金額に応じて…10000円ごとに数十円~100円程度

たとえば兵庫県の場合、1回のクレジットカード支払いごとに330円の手数料がかかります。

また東京都は0〜10000円を払う場合には80円(税込)、10001円〜20000円の場合には160円(税込み)と、1万円ごとに約80円の手数料がかかります。

自動車税と手数料の具体額

自動車税の金額とクレジットカード払いの手数料を一覧で確認してみましょう。

1件ごとに手数料がかかる兵庫県の場合と、金額に応じて手数料がかかる東京都の場合、以下のようになります。

税額

手数料(税込)

東京都 兵庫県
軽自動車 1万800円 64円
(世田谷区)
110円
(西宮市)
排気量1000cc以下 2万5000円 240円 330円
排気量1000cc超から1500cc 3万500円 321円 330円
排気量1500cc超から2000cc 3万6000円 321円 330円
排気量2000cc超から2500cc 4万3500円 401円 330円
排気量2500cc超から3000cc 5万0000円 401円 330円
排気量3000cc超から3500cc 5万7000円 481円 330円
排気量3500cc超から4000cc 6万5500円 562円 330円
排気量4000cc超から4500cc 7万5500円 642円 330円
排気量4500cc超から6000cc 8万7000円 722円 330円
排気量6000cc超 11万0000円 883円 330円

※税額は2019年10月以降に購入し、新車登録から13年未満の場合

※出典:都税クレジットカード支払いサイト、Yahoo!公金支払い(世田谷区西宮市)、兵庫県HP

クレジットカードで支払う方法

自動車税をクレジットカードで支払う場合、主に以下の2つの方法があります。

Yahoo!公金支払いを使う

Yahoo!公金支払いは、自動車税や軽自動車税だけでなく、様々な税金や公共料金をクレジットカードで支払うことができるサービスです。

まず軽自動車なのか自動車なのかを選び、その後、自分の自治体を選びましょう。手数料を確認し、納付書に載っている「納付番号」「確認番号」を入力しましょう。

ただし一部自治体は対応していないので、まずは自分の自治体が掲載されているか確認してください。

自治体のクレジットカード支払いサイトを使う

都道府県や市町村が、独自でクレジットカード払い用のサイトを用意している場合もあります。

例えば東京都は、Yahoo!公金支払いには対応しておらず、独自サイトでのみクレジットカード決済を受け付けています。

納付書に同封された書類に案内があることも多いので、確認してみましょう。

他の税金のクレジットカード払い

クルマに関する他の税金としては、主なものに「環境性能割」と「自動車重量税」があります。

  • 環境性能割…クルマの購入時に購入価額に応じて支払い(※自動車取得税の後継)
  • 自動車重量税…車検時に、クルマの重量に応じて支払い

環境性能割はあまり現実的ではない

環境性能割も、自治体に直接支払う場合は、クレジットカード払いが可能なことが多いです。

しかし環境性能割はクルマの購入時に行うため、多くの人はディーラーや中古車販売店に代行してもらっています。クルマの代金とまとめて支払うことが多いため「クルマ代金や手数料と一緒にまとめて口座振り込み」という人が多いでしょう。

自動車重量税は業者次第

自動車重量税も、国に直接支払う場合はクレジットカードが使えます。

ただし自動車重量税は車検時に払うので、車検代としてまとめてディーラーや車検業者に支払う人が多いです。その場合、クレジットカードが使えるかどうかは業者次第です。

最近では多くのディーラーや車検業者がクレジットカードを受け付けていますが、「自動車重量税や自賠責保険料などの法定費用はカード不可」というところも少なくありません。

ガリバー車検は全額クレジットカード払い可能

ガリバーでも車検を行っており、自動車重量税、自賠責保険料、印紙代の法定費用も含めて全額クレジットカードで支払うことができます。

またその他にPayPayやローンでの分割払いもご用意しています。

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Supervised by norico編集長 村田創

norico編集長_村田創

中古車のガリバーに勤務して20年以上のベテランが車の知識をわかりやすく解説します。車のことは、多くのメーカーを横断して取り扱うガリバーにぜひ聞いてください。「車ってたのしい!」を感じてほしいと思っています!