Impression 空冷最後の993型、911カレラ
空冷か水冷か。
20年以上経っても結論が着かないポルシェ議論はさておき、
このマシンは誰もが納得するコレクションマシンだ。
1996年モデルの911カレラだ。
それはこのマシンが993型モデルで、
911シリーズ最後の空冷となったからだ。
カラーナンバー84S ワイン(ARENAROTMETALLIC)
ボディの磨き上げられた美しさは、
さしずめヴィンテージワインの芳醇な余韻のようだ。
美しさだけでは無い、
刻まれている歴史が違うマシンなのだ。
ポルシェ好きから一目置かれているのは
最後の空冷と言うだけでは無い。
サイドシルエットから判るように
タイトなコックピットとレイアウトによる応答性の良さだ。
そのうえで993型モデルは静粛性と乗り心地が改善されており、
人気となっている。
ポルシェを着る。
そのタイトな室内は、このマシンから消えてしまった。
マシンと一体となって走る快楽を残している993型、
もちろんシートは真新しいものに張り替えられている。
そのフィット感を確かめては如何だろう。
コックピットは伝統の5連で、
フロア4AT・ティプトロニックとなっている。
パワーステアリングで、パワーウインドウも備えている。
ポルシェ純正の18インチアルミホイールを履いた993型。
人気のモデルだが、
これほど美しいモデルは稀だ
誰がこのヴィンテージワインを愉しむのだろう。
