Porsche 911 Carrera S Cabriolet

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    ポルシェ911カブリオレ。
    このモデルには、
    82年登場の初代カブリオレから30年間追い求めてきた、
    ポルシェの悲願がある。
    サイドシルエットをクーペと同等にする、
    というこだわりである。

    確かに前997モデルではルーフ格納部にあった膨らみが、
    美しく処理されており、真横からのシルエットだけでは、
    クーペかカブリオレか、見分けがつかないだろう。

    991モデルの最大の特長は、軽量金属の大幅な導入。
    構造上どうしても重量増となるカブリオレにとってこの変更は、
    クーペ以上に走りに寄与する。
    もちろんライバルたちがハードトップを選択する中で、
    ソフトトップとしていることもメリットとなる。

    ブラックレザーのインテリア。
    開放感あるカブリオレだからこそ、包まれ感の高い室内空間を。
    人気のホワイトボディと組み合わせることで、
    落ち着きのある大人のクルマと仕上げられている。

    カレラSはPASM・LSD・PTVプラスを標準で備えている。
    自然吸気の3.8リッター水平対向6気筒エンジンの持つ
    低速回転から高速回転まで一直線によどみなく伸びるパワーを、
    全身でコントロールする最新技術が備えられている。
    また最新モデルとして、
    アイドリングストップやバッテリーへの充電の回生などを行い、
    大幅なCO2削減という嗜みも身につけている。

    ポルシェ911カブリオレの日常性は、実はリアシートにある。
    カブリオレにおいても広い空間を確保されており、
    ショッピングの荷物などの置き場所に困ることもない。

    走りを高め、快適であり、日常性にも優れ、
    トップを開いて開放感を味わえる。
    しかもサイドシルエットさえ、同じとなった。
    新しい911は、クーペにするか、カブリオレにするか、
    ドライバーたちの悩ましい日々は続く。