Mercedes-Benz 500SL Lorinser

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    Impression

    1986年にドイツから新車で輸入されたMB 500SLという
    極めてレアなマシンと幸福な出会いを経て、
    私たちリベラーラはこのマシン2年の歳月と情熱を掛けて、
    仕上げてきた。
    そしてようやく、完成の日を迎えた。

    なぜ、私たちがこれほどまでにこのマシンを愛したのか。
    500SLの三台目R107モデルといえば、
    メルセデスベンツの最長生産記録18年を達成したマシンとして、
    ドイツ・シュトゥットガルトのメルセデス・ベンツ・ミュージアムに
    最終車両が保管されているほど、生産台数が多い。
    しかしこのマシンの脚下を見て、
    すでに気づかれた御仁もおられるかと思う。
    資料の少ない稀少モデルのため、明言は避けるが、
    ロリンザーのコンプリートモデルと推測されたからだ。

    ロリンザーのコンプリートモデルは
    エアロパーツをつけただけのロリンザー仕様が多く
    純粋なるコンプリートは本国でも極めて少ない。
    このマシンのロリンザー、エアロ・アルミ・マフラーエンドは
    伊達ではないと入手当時のリベラーラは睨んだ
    そして、80年代のMB 500SL本来の性能を
    オリジナルで蘇らせようとした。

    この時期のマシンは、
    度重なる排ガス規制のため大幅なパワーダウンを余儀なくされ、
    フェラーリもポルシェも、このメルセデスベンツでさえも、
    本来の性能を出すために苦境に立たされていた。

    そのため心臓部のオーバーホールは、
    極めてハードルが高いレストアワークとなった。
    まだ機械式だった燃料噴射装置を完全に蘇らせる必要があるからだ。
    純正部品はもちろん、もはや供給終了となった内部部品を入手しなければならなかった。
    そしてMERCEDES-BENZのみならず、
    当時のBOSCHのトレーニングを修得しており
    ドイツのレーシング・コンストラクター技術にも精通した
    メカニックと作業を進めた。

    そしてようやく完成の時を迎えた。
    仕上がりは、新車時を再現したと自負している。
    このマシンが完成できたのは、
    リベラーラのチームワークのおかげと感謝している。
    優れたマイスターメカニック氏は秘伝とも言える匠の技を駆使してくれた
    また世界中のネットワークに問い合わせ生産終了の稀少部品を集めたスタッフがいた。
    それら、ひとりひとりの情熱ある仕事によって
    このマシンは完成した。
    ロリンザー・MB500SLは、あなたがステアリングを握る日を待っている。