Maserati Quattroporte S マセラティ クワトロポルテS
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Impression このマシンから、マセラティの新しいパッケージングが始まる。
現行ニューモデルのマセラティ・クアトロポルテSが現れた。
追加モデルとしてV6エンジンを搭載したSだ。
そう聞くと、マセラティもダウンサイジングを行ったのかと
考える向きも多いことだろう。
しかし、違う。
ブレンボ製のデュアルキャストブレーキを備え、
純正20インチアルミホイール(マーキュリオ)を履いた
このSには、マセラティにとって大きな変革が秘められている。
その大きな変革は、エンジンに火を入れないと判らない。
このV6は、マセラティ自身のエンジン開発部門、
マセラティ・パワートレインが設計し、
フェラーリのファクトリーで委託生産され、
最終的にはマセラティのグルリアスコ工場に送り込まれて仕上げられる。
フェラーリ設計から卒業した、エンジンだ。
先代よりひとまわり大きく仕上げ足られた新型クアトロポルテは、
外板の60%をアルミ化させ軽量化されている。
そのためこのV6エンジン搭載、後輪駆動モデルにおいても、
0-100km/h加速が5.1秒、最高速度285km/hとメーカーアナウンスされている。
つまりV8がベストチョイスという考えは、
捨てた方が良さそうだ。
30.リッター・ツインターボV6エンジンに火を入れる。
大柄のボディを効率的に加速させ、
爽快な加速感が得られる。
100km/hで1,400rpmと、クルージングすれば、
エコロジーに走ることができる。
そのうえで、アクセルを踏み込めば、
エンジンがマナーを持って爆音を解き放つ。
これまでのように、マセラティに官能を求めるならV8がある。
しかし、ドイツのセダンより個性的に、そして日常的に扱いやすく、
安心して走るのなら新型V6を搭載した
クアトロポルテSという選択がある。
新しいクアトロポルテSは、
マセラティの個性的なデザイン、独自の世界観だけに頼らず、
今の時代に誰もが愉しめる快適を目指した、
新たなパーマネントデザインを行っている。
ドアを開ければ、こだわりのある
マセラティデザインが待っている。
内装色はサンドカラーのsabbia、
オプションインテリアトリムは「ERABLE/楓」と、
その美しさは変わらない。
フロント・リア共にヒーターを備えたシートは
ポルトローナ・フラウ社製レザーで、
JALファーストクラスと同素材だ。