Lamborghini Gallardo LP560-4

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    Impression

    書籍でもWEBでも、
    スーパーカー特集と言えばかならずと言っていいほど
    表紙を飾り続けたマシンがある。
    サンタアガータのレイジングブル、
    ランボルギーニだ。
    この一族においてガヤルドは、特別な存在だ。
    2003年から10年間の生産で、
    累計1万4022台という、
    スーパーカーとしては途方もない数のマシンが生産された。

    これほどの生産数を数えながら、
    マーケット的にさほど流通しているとは言えない。
    コレクションマシンとおぼしき、
    コンディションの優れたマシンが
    勇ましい姿をかいま見せるだけだ。
    今回はそんな一台をインプレッションしたい。

    2009年モデルのこのマシンは、
    直噴型V10を採用とクランクシャフトの形状を変更し、
    フェイスリフトを敢行した、
    後期型ガヤルド。
    厳密にはこのマシンの後、2012年も再度フェイスリフトを
    行っているが、メカニカル的には大きな違いはない。

    またこのマシンは、
    脚元に鍛造コーディリア・アルミホイール(ポリッシュ)を履かせ、
    カーボンセラミックブレーキを備えている。
    さらにホワイトウインカーと、
    フロントリフティングを装備している。

    またガヤルド誕生5周年記念に15台だけ発売された
    特別限定車にも採用されていた、
    ガラス製エンジンボンネットも備えている。

    さらにインテリアは、ブランディングパッケージと
    レザーパッケージがセレクトされており、
    シートドアパネル、ルーフライニングには
    ダイヤモンドステッチが施されている。

    センターコンソールのランボルギーニのロゴが、
    2トーンカラーのインテリアに輝く。
    ブラックとレッドの室内空間は、
    自らの道を突き進むオーナーの獣の匂いを待ちわびている。

    このV10の咆哮は、
    ウラカンへと受け継がれた。
    そんな今こそ、問いたい。
    名門フェラーリの秀作V8シリーズに真正面から
    戦いを挑んだガヤルドという挑戦を。
    そこにはライバルの後塵を追わず、
    オリジナルとして挑戦した孤高の存在価値が輝いている。