JAGUAR XJ 3.0 Executive

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    Impression

    ジャガーには、ふたつの魅力がある。
    ひとつは、生まれながら持ったスポーツ性能
    そしてもうひとつは、ロールスロイスを標榜する静粛性と快適性
    このふたつの魅力を持つジャガーブランドのフラッグシップとして走り続けてきたモデルがある、JAGUAR XJシリーズだ。

    このXJシリーズは初代からXKエンジンが搭載されていた。
    XKエンジンは、第二次世界大戦前よりレース用エンジンとして開発がスタートし
    その後、サルーン用として本格的に開発された心臓
    当初はジャガー・マークVに搭載する計画だったが
    ウイリアムズ・ライオンズがこのXKエンジンの優れた性能に注目を集めるため
    急遽限定モデルのスポーツカーを製作し搭載した。
    このスポーツモデルがXK120とXK100で、
    ジャガーの名を世界に広めたスポーツカーである。

    そのためXKエンジンはスポーツファンの間で注目を集めた
    XJはシリーズ当初よりXKエンジンを搭載し
    圧倒的なエンジン性能を秘めたサルーンとして孤高の存在となった
    また、2003年にフルモデルチェンジしたX350系では
    オールアルミモノコックボディを採用する
    そのためこのXJ3.0エグゼクティブの総重量は1630kgと
    ひとクラス下のボディサイズを持つGS350よりも軽い
    そこには英国スポーツの
    ライトウエイトスポーツの設計思想が脈々と生きている。

    インテリアに目を向ければ
    ジェフ・ローソンの素晴らしい仕事が堪能できる。
    革と木目を用いながら、決して華美や古典に陥らず
    人間工学に基づいた機能性を担保させてデザインしている
    彼がRCA(Royal College of Art) の
    家具デザインで修士号を修めていることに頷ける美しい仕上がりだ。

    電動調整式のフットペダルを調整し
    スポーツポジションでマシンを走らせる
    Fセグメントのサルーンでライトウエイトスポーツに興じる
    XJ3.0エグゼクティブはスポーツを嗜む大人の空間を持っている。

    さらにこのXJ3.0エグゼクティブがローンチされた時期には
    ジェフ・ローソンの後任として
    イアン・カラムがデザインディレクターに就任しており
    2009年のX351系フルモデルチェンジを同時に進めていたようだ、
    そのためサイドのジャガーロゴなど
    細部にX351系のデザイン因子が埋め込まれている。

    さて、このジャガーの歴史が詰まったマシン
    XJ3.0エグゼクティブを前にして
    リベラーラは、期待に胸を躍らせている。
    ウイリアムズ・ライオンが走りを創り
    ジェフ・ローソンがコンテンポラリーに高級を考え、
    さらにイアン・カラムがモダンスポーツのエッセンスと
    ジャガースピリッツを加えた
    このマシンをどう仕上げようか構想を巡らせている
    そう、このマシンには
    リベラーラが手を加えたい仕事がまだまだあるからだ。