Ferrari Testarossa

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    Impression

    スーパーカーブームの代表的車種として君臨する
    フェラーリ・テスタロッサ
    当時の輝きを今なお放つ、特別な一台が現れた フェラーリ・クラシケを取得した1992年モデル
    そうラストイヤー・マシンだ。

    フェラーリ・クラシケは、
    製造から20年以上経過したマシンに対して
    フェラーリが鑑定書を発行するシステム。 この鑑定書を得るためには、
    マシンをイタリア本社に持ち込むか、
    あるいは世界各地の認定ディーラーに持ち込み、
    フェラーリが定めた厳しい審査にパスしなければならない。

    審査は、車体番号とエンジン番号の照合から始まり
    あらゆるメカニカルパーツ、インテリア、エクステリアが
    オリジナルパーツもしくはオリジナルスペックに準拠し、
    正常に作動しているか確認する。
    つまり新車出荷時と同じコンディションでなければ、
    鑑定書は得られない。

    このマシンは、クラシケ取得のために
    エアマスユニットをオーバーホールし、
    吸入空気量を最適化させ
    EZパワーステアリングを装着したと言う。
    走行距離7,896kmというコンディションだったからこそ、
    クラシケを取得できたのだろう
    存分に走りを愉しんだマシンならこうはいからだ。

    コレクションモデルのような時間を経てきたことは、
    インテリアを見れば判る。
    使用痕がほとんどない革シート、
    そしてステアリングクラッチやギアの自然な作動
    そこには1992年当時のテスタロッサがいる。

    テスタロッサは非常に繊細なマシンだ。
    それはレーシングカーの要素が強いため、
    部品の耐久性よりも性能を最重要視したセレクトを行っているからだ。
    そこでこのマシンは、EZパワーステアリングを装着した。
    それは、絶対にハンドルの据え切りをしてはいけないマシンなので
    バックで車庫入れを考えステアリングまわりの故障を回避し
    かつ車庫入れなどを楽にするための選択だ。

    380PS/5,700rpmを出す
    水平対向180°V型12気筒エンジンが
    オーナーがイグニションを回すタイミングを待っている。
    そう、このマシンは
    新車時と同じように爆音を放つクラシケ取得済マシンなのだから。

    この20年、
    フェラーリもデジタル化により進化した。
    1992年テスタロッサは
    機械式フェラーリ最終期の完成形モデルと言えるかも知れない。
    このフェラーリの歴史を所有するオーナーは、
    誰だろう。