Ferrari F430 F1

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    Impression

    F430チャレンジでは、スーツを着てステアリングを握ることは難しい。
    しかし、アドレナリンを発する官能に、
    リミッターをつける野暮は持ち合わせていない。
    そんな男を挑発するマシンが現れた。
    ビアンコアブスのフェラーリF430 F1である。

    1961年のF1を制したフェラーリ156F1。
    フランク・ステファソンがそのシャークノーズをモチーフとして
    デザインしたF430 F1。
    フロントマスクには、
    このマシンの開発課題であった大きなダウンフォースを得たい
    という意志が見える。

    脚元には、純正19インチのボールポリッシュド・アルミホイールを
    履かせている。
    その奥にはイエローキャリパーが覗いている。

    ブルースクーロのインテリアを見ると、
    チャレンジと同じくレーシングシートが備えられて、
    ビアンコのカラードステッチが施されている。
    たるみのないシート表皮を見て走行距離をチェックした。
    約21,000kmと年式から考えれば、
    無駄な走りをしなかったことが伺い知れる。

    このマシンの本領は、シートの裏にある。
    純正のロールバーを備え、
    ボディ剛性が高められているのだ。
    ノーマルと呼ぶにはほど遠く、
    チャレンジに限りなく近しい仕様を備えている。
    ルーフはレザールーフライニングだ。

    カラード・ステアリングと、カラード・ダッシュボードを備えて。
    あくまでもレーシングスーツを着るのではなく、
    ビジネススーツを着て、心を高ぶらせる。
    引き締まったブルーのカラーリングに、
    イエローレブカウンターが映える。
    このレブカウンターを
    激しくダンスさせるのは、誰だ。

    後ろ姿に、誰もが憧れたリアチャレンジグリルが鎮座する。
    ただこのマシンのグリルは伊達ではない。
    日常で使うことを前提にチャレンジしたマシンなのだ。
    ロールバーまで装備したマシンは数が少ない。
    リアパークセンサー、社外バックカメラと、
    あくまで公道のドライブを考えながら。