Chevrolet Corvette

PRICE:
SOLD OUT
Photo Gallery

    Impression

    鍛え抜かれたボディビルダーのように、
    黒光りするマッチョなボディ。
    そしてギラリと閃光を放つ、アルミホイール。
    それは、誰もが認めるアメリカンスポーツの正統なる姿。
    ただ、このマシンは中身が桁違いに新しい。
    未来から戦うために現代に送り込まれたターミネーターのように、
    逞しい筋肉の下には、先進技術が詰まっている。
    そう、アメリカン・スポーツが進化を遂げているのだ。

    過去のアメリカン・スポーツと言うと、
    大排気量と圧倒的なトルクという、
    チカラですべてをねじ伏せるスタイルだった。
    コルベットもかつてはその代表格だったが、
    フルモデルチェンジしたC7、このマシンは違う。
    効率性と環境を考えた、コンテンポラリーなスポーツマシンだ。

    第一に軽量化。
    フレームはオールアルミ化され、従来型より45kgも軽量化し、
    エンジンフードとルーフパネルはカーボンファイバーを、
    さらにドアとフェンダーには低密度複合素材、
    アンダーボディパネルにはカーボンナノコンポジット材、
    Z51専用のコンペティションスポーツバケットシートのフレームは
    マグネシウム製と徹底している。
    これによりこのマシンは車体重量1,580kgを実現している。

    そして環境性能。
    OHVのV8と聞くと古典的だと思われるかも知れないが、
    コルベットは先進技術を実現するためにあえてOHVを選択している。
    通常は466PS・630Nmというモンスターの心臓には、
    直噴技術が導入され、
    気筒吸気システムAFM(アクティブ・フューエル・マネジメント)を備え、
    米国環境保護庁(EAP)基準の燃費性能で、
    ポルシェ911やアウディR8を凌ぐ低燃費としている。

    そのうえでインテリアには欧州車のオーナーも満足させる、
    クラフトマンシップが生きている。
    手の触れるところはすべて丁寧にレザーを覆い、
    コックピットのメーター周りにはカーボンで仕上げている。
    また日本向けナビゲーションシステムが、
    純正の埋込画面My Link(マイ・リンク)に組み込まれている。

    このC7には「ドライバーモードセレクター」が備えられており、
    ウェザー、エコ、ツアー、スポーツ、トラックと、
    ドライビングマネジメントを変えることができる。
    スポーツやトラックを選択すれば、
    爆音と共に全開でパワースポーツに。
    そしてエコやツアーを選べば、
    太陽がまぶしい海岸線をゆったりと流すマシンに変わる。
    どちらも、アメリカン・スポーツらしい走りで、
    それはコルベットでなければ味わえない。

    クローム仕上げというアメリカンらしい、
    フロントは19インチ、リアは20インチの純正クロームホイール。
    このクロームはスペシャルだ。
    通常はブラックペイントとなるが、
    2014年の発売当初、
    たった1ヶ月半の間だけ実施された
    「カスタムプレオーダーキャンペーン」で
    オーダーされたマシンのみに許されたこだわりである。
    理論上6万通りのコーディネイトがあったといわれるが、
    その至福を享受したマシンは国内に約150台しかない。
    このマシンはその一台だ。

    そしてマシンの脚元は、
    「マグネティック・セレクティブ・ライド・コントロール」で
    支えられている。
    これはダンパーに磁性流体を使用した
    世界最速のリアルタイム・ダンピング・システム
    (連続可変減衰力調整システム)で、
    様々な技術賞を受賞したGMオリジナルのテクノロジーだ。
    優れた乗り心地とコントロール性、
    そしてスポーツもエコも素早く切り替えられる可変性に優れている。

    パフォーマンスエキゾーストシステムを備え、
    スロットル全開の豪快なエキゾーストを響かせる。
    ツアーもエコも身につけてはいるが、
    このマシンにはパワーみなぎらせた
    正真正銘のアメリカンリアルスポーツがふさわしい。