BMW BMW Z8 Roadstar

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    Impression

    日本で販売されていたのはわずか3年間
    販売台数は5,703台と、
    希少なマシンがリベラーラ麻布に君臨した。
    BMW Z8、チタンシルバーメタリックである。

    このマシンは2002年モデル。
    BMW507の復刻版としてデザインされ、
    前後50:50という理想的な重量バランスで設計されているFRマシンだ。

    デビュー当時、
    007シリーズ「ワールド・イズ・ノット・イナフ」でボンドカーとして使用され、リアビューの美しさで人気を博した。

    わずか1,630kgにシェイプされたコンパクトなボディに、
    M仕様V8という心臓が収まり
    圧巻の400PS/51.0kgmのパワーを放つ。

    制動能力も秀逸で
    メーカーアナウンスによれば、
    100km/hからわずか2.5秒で静止する
    ベンチレーテッド・ディスクブレーキを搭載している。

    最新の技術を搭載しながらテクノロジーを感じさせない、
    シンプルなコックピット・デザインに感嘆してしまう。

    アナログ計器を見ていると、
    1950年代のデザインに2000年代の走りが蘇る。
    勿論、室内ルームランプライセンスバルブ等
    ランプ類全てLEDにアップデート
    その輝きはリベラーラのこだわりが光る。

    ステアリングを握ると無駄を省き
    ヒューマンインターフェイスを研ぎ澄ました、
    秀逸なマシンデザインであることが実感できる。
    これほど完成度の高いマシンは、他にあっただろうか。

    BMWに取ってもこのマシンはヘリテージなのだろう
    部品供給は50年間メーカー保証されているという。
    生産終了したモデルで、この特別待遇は異例だ。

    BMW Z8はハードトップを外し、街を走る。
    このマシンは、マシンコレクションを愉しむ
    エンスージアストを待っている。