Aston Martin Vanquish ヴァンキッシュ タッチトロニックⅢ
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Impression モーニングフロストを纏う、2016ヴァンキッシュ。
カーデザインでホワイトほど
色彩の存在感を出すのが難しいボディカラーはないのではと思う。
そんな数多のホワイトと一線を画し
気高く個性を放つ特別な白がある。
アストンマーティンの作り出すモーニングフロスト・パールだ
真珠のごとき深みのある輝きを秘め、
陰影を保ちつつホワイトを表現している。
その孤高の美しさを持つホワイトが
アストンマーティンという世界で最も美しいクーペの身に纏われた時、
カーデザイナーたちは
これ以上に美しいホワイトボディのクーペはデザインできないと思うに違いない。そう、この美しさは
現存するホワイトボディのマシンの頂点に君臨する美しさ、
なのだ。
そのうえで
シルバーダイヤモンドターンドの20インチ・10スポークホイールと
イエローのブレーキキャリパーでアクセントを付け
カーボンループパネル、カーボンドアミラーキャップと
カーボンでスポーティーにアレンジしている。
モーニングフロストにイエローとカーボンを
コーディネートするという心憎い演出だ。
インテリアは
気品あるオーロラブルーのレザーカラーコンテンポラリーをセレクトしている。
フロントにシートクーラーが付いたシートはアレンジを2+2としている。
ヴァンキッシュは2シーターが多いがインテリアの仕上げとしては
2+2が見栄えが良いリアをシート表皮で仕上げることになるからだ。
ヘッドレストにはイエローのウイングロゴ、
そしてイエロー・コーンステッチと
エクステリアのイエローのアクセントを
上品に引用している。
またヘッドライニングコンテンポラリーは
グレーアルカンターラブレンドと
落ち着いた空間演出で統一されている。
ONE-77黒レザーのステアリング、
そしてセンターコンソールのフェイシアパネルにはツイルカーボンと
ここにもエクステリアから引用したアクセントデザインがある。
心憎いコーディネートだ。
またDB11になって無くなり残念と思っていた儀式、
そうクリスタルキーを差し込んでエンジンをスタートさせる
エレガントな手順が、このマシンには残っている。