Aston Martin Vanquish

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    Impression

    カーデザインでホワイトほど
    色彩の存在感を出すのが難しいボディカラーはないのではと思う。
    そんな数多のホワイトと一線を画し
    気高く個性を放つ特別な白がある。
    アストンマーティンの作り出すモーニングフロスト・パールだ
    真珠のごとき深みのある輝きを秘め、
    陰影を保ちつつホワイトを表現している。

    その孤高の美しさを持つホワイトが
    アストンマーティンという世界で最も美しいクーペの身に纏われた時、
    カーデザイナーたちは
    これ以上に美しいホワイトボディのクーペはデザインできないと思うに違いない。そう、この美しさは
    現存するホワイトボディのマシンの頂点に君臨する美しさ、
    なのだ。

    そのうえで
    シルバーダイヤモンドターンドの20インチ・10スポークホイールと
    イエローのブレーキキャリパーでアクセントを付け
    カーボンループパネル、カーボンドアミラーキャップと
    カーボンでスポーティーにアレンジしている。
    モーニングフロストにイエローとカーボンを
    コーディネートするという心憎い演出だ。

    インテリアは
    気品あるオーロラブルーのレザーカラーコンテンポラリーをセレクトしている。
    フロントにシートクーラーが付いたシートはアレンジを2+2としている。
    ヴァンキッシュは2シーターが多いがインテリアの仕上げとしては
    2+2が見栄えが良いリアをシート表皮で仕上げることになるからだ。

    ヘッドレストにはイエローのウイングロゴ、
    そしてイエロー・コーンステッチと
    エクステリアのイエローのアクセントを
    上品に引用している。
    またヘッドライニングコンテンポラリーは
    グレーアルカンターラブレンドと
    落ち着いた空間演出で統一されている。

    ONE-77黒レザーのステアリング、
    そしてセンターコンソールのフェイシアパネルにはツイルカーボンと
    ここにもエクステリアから引用したアクセントデザインがある。
    心憎いコーディネートだ。
    またDB11になって無くなり残念と思っていた儀式、
    そうクリスタルキーを差し込んでエンジンをスタートさせる
    エレガントな手順が、このマシンには残っている。

    走行距離はわずか3,500km
    旅したことも少ない、2016モデルのヴァンキッシュ。
    イアン・カラムの手がけたエクステリアデザインを
    所有するのは、どのようなオーナーなのだろう。
    モーニングフロストの一台はストックヤードで待っている。