Aston Martin DB9 Touchtronic 2 DB9 タッチトロニック2
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Impression ワルな男には、オニキスブラック&クリームトリュフが似合う。
もしかするとDB9は、人がクルマを操作するということに関して、
最良のパッケージングだったのではないだろうか。
それはDB11が生産開始されて改めて感じたことだ。
DB9のドライビングはとてもコンパクトだという感想だ。
全幅1,875mm×全長4,710mmというスケールと、
完璧なまでものスタイリングもさることながら、
車両重量1,820kgを、
450PSを発生させる6.0リッターのV12で走らせる
パッケージング。
性能至上主義で数値ばかり追うだけでは面白くない。
自らの手でコントロールし、
クルマと対話することに価値を見いだすことも
クルマを愉しむ価値だからだ。
そんな豊かで深いドライビングを思い出させたのは、
クリームトリュフ&オブシディアンブラックと名付けられた
上質なインテリアを見たからだ。
マホガニーのベニアパネル、
オブシディアンブラックのドアキャップドレザー、
そしてステアリングと、
人が手の触れる場所に、
熟練したクラフトマンの息づかいが聞こえてくる。
さぁ、これから始まる対話を愉しまれてはと。
そして外観は、ワルい。
オニキスブラックに精悍なブライトフィニッシュグリル。
しかし、ただ街を徘徊する数多の黒いワルとは違う。
しっかりと人生を重ねてきた格別のワルなのだ。
アストンマーティンDB9とは、
そういうクルマだ。
どのような出で立ちになろうとも、
正統なる本物の系譜をかけ離れることはない。
だからこそ、
このマシンは街で一目を置かれるのではないだろうか。
ワルと成功、
紛れもない本物の実力と
誰にも似ていない風格。
このオニキスブラックのアストンマーティンを操るオーナーに、
街の男たちはそう感じることだろう。