Aston Martin V8 VANTAGE ROADSTER

PRICE:
SOLD OUT
Photo Gallery

    Impression

    ホワイトボディにレッド内装をコーディネートした、オープンカー。
    街の視線は、遊び慣れた大人のお洒落なクルマと、見立てることだろう。
    しかし、このクルマの本当の悦楽は、
    シートに身を委ねるふたりにしか判らない。

    2シーターの全長は4,380mmと短く、ホイールベースは2,600mm。
    オーバーハングを切り詰め、
    重量物をホイールベース内に収めてフロント・ミッドに集約し、
    ギアボックスを後方にマウントして前後重量配分を最適化。
    その上でアルミ軽合金をおしみなく使い、軽量化に努めている。
    つまりFRスポーツカーとしての最善を策したマシンだ。

    4.3リッターV8気筒エンジンは、
    283kW(380ps)/7,000rpmのパワーと、
    410Nm(41.8kg・m)/5,000rpmのトルクを生む。
    走りの最善策を行ったことで、0〜100km/hは5.0秒の加速、
    最高速280km/hと、クーペと変わらぬ「走り」を得ている。
    ロードスターという名が眩しく輝くのは、
    研ぎ澄まされた性能を秘めているからだ。

    ステアリングには、
    2ペダル6段MTの鍛造マグネシウム製スポーツシフトが備えられ、
    ドライバーは、わずか0.2秒でシフトチェンジできる。

    純然たるスポーツ性能を備えながら、
    このクルマは、ふたりの時間に野暮な邪魔はしない。
    コックピット後方のウインドウディフレクターを立て、
    サイドのウインドウを上げれば、
    150km/h前後までスピードを上げても
    パッセンジャーの髪を風で乱すことはないという。

    あえて、ロードスターを選ぶ。
    ポルシェ911なら、「遊び心」を求めて、
    フェラーリなら、「伊達さ」を高めるために選ぶだろう。
    だが、このアストンマーティンは違う。
    内に秘めた英国正統派のオープンスポーツという、
    「甘美なる誘い」のために選んでいる。