Aston Martin Rapide S

PRICE:
SOLD OUT
Photo Gallery

    Impression

    メルセデスベンツCLS、ポルシェ・パナメーラ、
    そしてBMW・6シリーズグランクーペと、
    ラグジュアリー4ドアクーペというセグメントが人気だ。
    それらがベンチマークとして追う一台のマシンがある。
    2006年デトロイトモーターショウで発表された
    一台のプロダクションモデル、
    アストンマーティン・ラピードである。

    今回インプレッションするモデルは、
    アストンマーティン・ラピードS、2014年。
    第2世代のラピード、つまり現行モデルである。
    先代との違いは赤く染められたSのグレードエンブレムと
    ダックテール風のリアスポイラーだけではない。
    ラピードSになってフロントグリルが大きくなり、
    その存在感が増している。

    さらにこのマシンは、
    純正20インチの10スポークブラックホイールを履き、
    オニキスブラックのボディカラーとあわせて、
    ブラック塗装されたブレーキキャリパーを
    コーディネイトし、
    リアウインドウをプライバシーガラスとしている。

    またインテリアも、黒で統一されている。
    フロントリア共にセミバケットシートで、
    シートヘッドレストにロゴ刺繍が施されている。
    さらにこのマシンはオプションのクールドシートを備えており、
    灼熱の季節にも躊躇無くドライブが愉しめる。

    ピアノブラックフェイシアパネルで
    仕上げられたセンターコンソール、
    その中央にクリスタルのイグニションキーを差し込み、
    Dレンジのキーを押す。
    スポーツマシンのエキゾーストが吠える。

    心臓部は自然吸気の6リッターV12。
    最高出力410kW(558PS)/6,700rpm、
    最大トルク620Nm(63.2kgm)/5,500rpm。
    パドルシフトを備えた6速ATとステアリングのセッティング、
    そしてエンジンマウントを19mm下げた設計によって生み出される
    紛れもないスポーツカーとしての走り。
    その走りを美しいシルエットの中に閉じ込めている。

    アストンマーティン・ラピードSは、
    他のコンストラクターが追従する中で、
    目指すゴールが違うのだと、思う。
    それは純粋にスポーツカーだけを作り続けてきた
    ブランドの血統であり、
    何よりも美しさに妥協しない彼らのポリシーがあるからだ。
    多くの一流デザイナーが挑戦するカテゴリー、
    4ドアクーペは、
    カーデザインにおいて最も難しいジャンルなのだから。