Aston Martin Virage

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    Impression

    カーデザインにおいて、クーペには永遠のテーマがある。
    それは、どこまで容姿を美しくできるのか、
    という問いかけである。
    その問いに、超越した美を提示したクーペがある。
    アストンマーティン・ヴィラージュである。

    ロングホイールベースにショートキャビン、
    そして2ドアというクーペ・プロポーションに、
    まるでボディに深く沈み込むように、
    純正20インチの大径アルミホイールをレイアウトしたバランス感覚。
    そのスタイリングには、
    ギリシャ彫刻の8頭身を思わせる究極美が存在する。

    アストンマーティン・ヴィラージュは、
    フロントマスクなど、
    誰もが知るアストンマーティンのデザインマナーを踏襲しながら、
    フロントバンパー下の左右とボディサイド下に
    大きく張り出したフィン状のエアロデザインを施している。
    これは、最新のDB9に受け継がれているデザイン流儀で、
    アストンマーティンはこのモデルから採用した。
    またこのマシンには、
    ボンネットルーパーwithチタニウムメッシュという、
    スポーティなアクセントが備えられている。

    脚元には純正の20インチアルミホイールと、
    カーボンセラミックマトリックスブレーキをセレクトしている。
    ブレンボ製のカラードブレーキキャリパーは、グレーを選択。
    アルティカホワイトのボディカラーに、
    ブラックカーボンのブレーキ、
    そしてホワイトシルバーのホイールにマッチした、
    上質なコーディネートだ。

    インテリアは、落ち着いたブラックカラーを基調として、
    ホワイトカラーのコントラストステッチを施した
    レザーシートを備えている。
    アストンマーティンのシートに身を沈めたら、
    心がゆるやかに寛ぐ。
    カラダ全体を包むように優しくホールドしてくれる心地よさが、
    ハートにまで届くからだろう。

    センターコンソールのフェイシアパネルには、
    タモアッシュをセレクトしている。
    クリスタルキーを差し込み、イグニションを入れる。
    ラウンドさせた木目パネルと、
    クリスタルキーという組み合わせ。
    このときから、
    アストンマーティンだけの
    ラグジュアリーなドライビングタイムが始まる。
    700Wものパワーを有する、
    B&O BeoSoundオーディオを愉しみながら、
    走り出すのもいい。

    イグニションを入れると、
    エンジンルームの6リッターV12エンジンが目を覚まし、
    轟音と共に3,000回転まで上昇し、
    アイドリングまで下がる。
    メーカーのアナウンスでは最高速度299km/hとアナウンスされる、
    走りのプロローグだ。
    アストンマーティン・ヴィラージュは、
    発売当時、ファミリーの中でDBSとDB9の間に位置づけられていた、
    マシンなのだから。

    2011年から13年まで、
    たった3年間という短い期間にのみ製造されていた、
    アストンマーティン・ヴィラージュ。
    クーペとして究極のスタイリングを持ちながら、
    ラグジュアリーな空間と使いやすさ、
    そして速さをも備えている。
    さて、このマシンのクリスタルキーを
    手中に収めるのは、誰だろう。