ガルウィング 300SL Gullwing【 シリーズⅡ】

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    Impression

    完成車のほとんどが葬られ、
    さらに法的に今後製造することを許されないマシン
    ガルウイング300SL
    このマシンを蘇らせる
    それは、アントン・オスターマイヤーとガルウイング社が行った
    完全なるレプリカモデルを作るという作業と
    何ら変わることが無い。
    いや、むしろ30年以上が経過したことで
    パーツをハンドメイドできるマイスターを探し出すハードルが
    格段に高くなっている
    もはや金を積めば作れるクルマではなくなったのだ。

    まず手始めに、新エンジンに載せ替えを行った
    型式M103、そうSクラス300SEに搭載されていたエンジンである。
    そのために周辺パーツの部品取りもかねて
    一台購入し行った。
    次にエンジンを載せるエンジンフレームマウントは
    オリジナルで製作する必要があった。
    3Dを使ったモデリングからモックアップを作り、
    模型製作、金型、鋳造、そしてマイスターの研磨と、
    新車製作と何ら変わらない手順で
    ただ一台のマシンのために一つのパーツを作った。

    このパーツ製造は
    レーシングマシンや量産車で用いられる
    モックアップ製作のスキムで行った。
    それは
    ただ稼働させ、そして走らせるだけでなく
    耐久性のある壊れないマシンに仕上げるという目的があったからだ。
    私たちは技術と労力のかかるプロセスをあえて選び
    ただ一台のマシンを今に蘇らせるために
    全力で惜しみなく働いた
    量産車と同じ水準の耐久性能を実現するために。

    たとえば燃料ホース配管や配線は一度外して状態を確認し、
    さらに最適配置に配管・配線しなおした。
    メルセデス・ベンツに造詣の深い御仁なら
    「なぜそんな無駄なことを、ベンツはもともと
    世界トップクラスの安全性と耐久性に優れた
    配管・配線を行っているだろう」と
    我々の行いを訝しがるかもしれない。
    そこには訳がある
    ガルウイング300SLは
    ベンツのマイスターによって組み立てられたマシンでは無い。
    推測ではあるがドイツの企業はレースエンジニアの協力を得て製造したのだろう。
    当時のドイツ系レーシングマシンビルダーがよく用いた製造手法の痕跡があったからだ。
    私たちはすべての配管と配線をパーツレベルまで分解しベンツ流儀で再構築した。
    そう、量産車と同じ水準の耐久性能を実現するために。

    また、オリジナルにとことんこだわりたいパーツもある。
    バンパーがそのひとつである。
    バンパーは自らの手で製造することを避け、
    あえて本国にオリジナルの300SL用をオーダーし、
    取り付けた。
    それはカタチや性能で同一もしくは超越するパーツが作れても、
    超えられない何かがあると感じたからだ。

    オリジナルの魅力。
    そこには、五感で感じる美しさや感動があるように思う
    私たちリベラーラは、そんな魅力を大切にしたいという気持ちから
    あえて本国にオーダーした。
    クロームメッキのバンパー、
    そしてクロームメッキのワイパーブレードは
    本国のマイスターが数ヶ月の時間を掛けてハンドメイドしたものを装着した。

    一台のクルマを蘇らせること。
    それは、どんなクルマに仕上げるのか、
    自らの意志に自由の翼を付けることではないだろうか。
    そして一台のクルマを見つめること。
    それは、感性という自由の翼を拡げ
    このクルマの持つ魅力を最大限に引き出すことではないだろうか。
    ガルウイング300SL。
    このマシンは、
    いくつもの大切なことを私たちに教えてくれた。

    ※ ガルウイング300SLについてはシリーズで話したい。【 シリーズⅢ】へ