ガルウィング 300SL Gullwing

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    Impression

    いくら願っても、手に入れられないものがある。
    ただひとつ作られたワンメイクモデルや試作品、
    あるいは生産数が極めて少ない限定モデルなどでだ。
    カーコレクションの世界では、
    これらをコレクターズアイテムと称し
    サザビーズやスコッツデールなどのオークションで見ることができる
    そんなモデルがリベラーラに現れた、
    ガルウイング300SLである。

    ガルウイング300SL
    このマシンをご存じだろうか。
    オリジナルは、1954年にデビューした、
    メルセデス・ベンツの300SL
    オリジナルの300SLは、当初はダイムラー・ベンツが、
    ワークスチームのプロトタイプレーシングカーとして
    開発したマシン
    当時、世界一過酷な公道レースと言われた
    カレラ・パナメリカーナ・メヒコに勝利したことで、
    大きな注目を集めた。
    しかし残念なことに
    ダイムラー・ベンツは市販には踏み切らなかった。

    そこに先見の明がある、ひとりの男が現れる。
    ニューヨークで高級車をインポートしていた
    マックス・ホフマンは、
    この300SLがアメリカで成功することを予測し
    1,000台の確定注文を条件に、
    ダイムラー・ベンツを説き伏せた。
    そして1954年2月
    市販となったオリジナルの300SLが
    デビューした。

    マックス・ホフマンが販売したオリジナルは、
    販売価格は6,829ドルと
    当時としては高額であったにも関わらず
    人気車種となった。
    そして世界初のガルウイングなど
    多くの最新技術を投入した300SLは
    公道スポーツカーの歴史を語る上で
    外すことのできないマシンとなった。
    そのためオリジナルの300SLは
    現在でもオークションで億単位の価値を付けており、
    アメリカのカーマガジン「スポーツカー・インターナショナル」は
    歴史上5位のスポーツカーに認定している。

    オリジナルの300SL
    この歴史的なモデルのオリジナル生産台数は
    クーペが1,400台、ロードスターが1,858台となっている。
    そんな稀少なオリジナルには
    オリジナルを超えるマシンが存在する
    ガルウイング300SLだ。

    ガルウイング300SLは
    カリフォルニアのアントン・オスターマイヤーと
    ガルウイング社が制作した
    300SLのレプリカモデル。
    ボディ構造から細部のパーツに至るまで、
    オリジナルと寸分違わない実に精巧な完成度を誇るマシンだ。
    アメリカで、たった50台を製作したあと
    金型やパーツはドイツの企業に売却された。

    型を手に入れたドイツの企業で生産が始まった。
    その直後、メルセデス・ベンツは意匠権の侵害であると告発。
    裁判の結果 メルセデス・ベンツの勝訴となり
    ドイツ国内にあったすべての金型とパーツ
    そして完成車は ほとんどが葬られたと言う。
    ガルウイング300SLは
    自動車史から葬られ
    まさに幻のマシンになってしまったのである。

    完成車のほとんどが葬られた
    ドイツ製のガルウイング300SL。
    だが数台ほど、現存するマシンがある。
    判決がでた時点で
    すでにドイツ国外に輸出されていた
    ガルウイング300SLである
    その一台が、目の前にいる。
    1989年に新車として日本に並行輸入されたマシンである、
    世界に数台といわれる
    法的執行を逃れた奇跡のマシンが
    いまリベラーラのストックヤードに佇んでいる。

    ガルウイング300SLについては、
    シリーズで話したい。 続きは、【 シリーズ Ⅱ 】へ