458スパイダー

フル・リトラクタブル・ハードトップを採用した、

世界初のミドリアエンジンを搭載するスポーツカーとして登場した、

フェラーリ458スパイダー。

通常スパイダーはクーペの派生モデルとして、

ハードトップを付加した重量増からスポーツ性能が劣ってしまうことが多い、しかし458スパイダーは違う。

マラネッロの天才職人たちはクーペよりわずか50kg増という極限的な車重増に抑えて、

クーペである458イタリアの初期モデルと同等の走りを実現したのだ。

そのためスパイダー発表と同時に458イタリアが走行マネージメントデータに改良を加え、

スポーツ性能をアップさせなければならないという事態になったことは記憶に新しい。

そんな卓越したパフォーマンスを意識してか、この一台は、スポーツマインドを高ぶらせるこだわりをチョイスしている。

たとえば赤い跳ね馬がヘッドレストで踊るホワイトシートに座れば

ロッソカラーのアクセントを採り入れた特注ステアリングが目に飛び込む。

インテリアはホワイトとレッドをシンプルにコーディネートしているからこそ、

そんな大胆なセレクトも大人の遊び心に見えてしまう。

わずか約14秒で開閉するハードトップが大きく開かれたとき、

シートの赤い跳ね馬の刺繍とステアリングの赤いアクセントが、街の視線を釘付けにすることだろう。

そしてもうひとつ、アルミホイールも見逃してはならない。

ブラックにカーボンのセンターキャップを組み合わせ何よりも脚の軽快さに熟慮したことを強くアピールしている。