皆様はクルマを停車させた後はサイドブレーキを引いていますか?日本の教習所では必ずサイドブレーキを引くように指導していますよね。世界でもほとんどの国ではそのように指導しています。

ハンドブレーキ

もちろん、万が一エンジン停車後にクルマが動き出してしまわないようにサイドブレーキは必要ですが、ニューヨーカーの中にはサイドブレーキを引かない方が多いのを知っていましたか?

 彼らの理屈としてはこうです。「オートマチック車の場合、トランスミッションのギアが「N 以外に*」には入っていれば、ギアが噛んだままでよほどの力が加わらないと動かないので大丈夫〜」もしくは「冬にサイドブレーキをかけておくとブレーキパッドがブレーキディスクに密着したまま凍り付いてしまうので、発進時にサイドブレーキを戻してもブレーキが掛かったままになっちゃう。」「サイドブレーキを引いていない場合はギア(歯車)の間隔の分だけ前後に車体の揺り幅があるから、縦列駐車でぶつけられても***クルマが少し動いて衝撃を吸収してくれるからダメージが少なくて済むので〜」

 これ、理論としては確かにそうですが、ギア(歯車)の先にあるエンジン自体が絶対に回らない(車は動かない)というわけではありません。エンジンを回すにはかなりの力が必要なのですが、その必要な分以上の力**が加わったらクルマは動いてしまいます。

また、最近のクルマはシフトノブが直接トランスミッションに繋がっておらず、スイッチ式の電子制御で間接的にギアを操作している車種が増えてきました。この場合、万が一 P 以外の R, 3, 2, S などでエンジンを止めてしまった場合、ギアが抜けてしまいニュートラル状態になってしまうことがあります。そんなときのためにサイドブレーキがあるのですが、サイドブレーキを引いていないとクルマは押せば簡単に動いてしまいます。坂道ではひとりでに動き出ししまいます。

ぶつけられたときのダメージや、冬の再発進時の暖機の時間を節約したいのもわかりますが、やはりサイドブレーキは装備されている以上必要なものですので、駐車の際には漏れなく引くよう心がけましょう。

 

*オートマ車ではP, N以外ではエンジンが再始動しないので、マニュアル車のように R, 3, 2, S などで駐車をする方はいません。

**坂道での位置エネルギーや別のクルマなどの大きなものが衝突した時のエネルギーなど。

***狭いマンハッタンでは縦列駐車の時に前後の車のバンパーに当てて押し出して駐車している光景をよく目にします。(Bumper を直訳すると ぶつけるもの となります。)

 (洋)