コマース https://221616.com/car-topics/ Contents Sat, 11 Jul 2020 07:08:58 +0900 ja (c) IDOM Inc. ALL RIGHTS RESERVED. 5 hourly 12 トヨタ アルファード/ヴェルファイア購入ガイド「さらに高級感アップ! 人気特別仕様車投入! 」 https://221616.com/car-topics/20200624-101773/ https://221616.com/car-topics/20200624-101773/ Wed, 24 Jun 2020 12:00:00 +0900 アルファード トヨタ ハイブリッド ミニバン ヴェルファイア 新車購入ガイド 特別仕様車 トヨタは、人気大型ミニバンであるアルファード/ヴェルファイアに特別仕様車を設定し発売を開始した。この2つの特別仕様車は、先代モデルから人気の定番特別仕様車。ギラギラとした高級感ある仕様で、アルファード/ヴェルファイアの魅力をさらに引き上げている。

人気ミニバン、アルファード/ヴェルファイアの歴史

トヨタは、人気大型ミニバンであるアルファード/ヴェルファイアに、それぞれ特別仕様車を設定し発売を開始した。

アルファードには、特別仕様車 S“TYPE GOLD”を。ヴェルファイアに特別仕様車 Z“GOLDEN EYES”を設定している。

現行のアルファードは3代目。ヴェルファイアは2代目となる。
初代10系アルファードは2002年、2代目20系アルファードは2008年に登場。初代ヴェルファイアは、2代目アルファードと同じ2008年にデビューした。
そして、現行3代目となる30系アルファード/2代目ヴェルファイアは、2015年にフルモデルチェンジし2018年にマイナーチェンジしている。

ヴェルファイアからアルファードへ?

トヨタ アルファード/ヴェルファイアは、大型ミニバンカテゴリーにおいて、完全に一人勝ちといった状態。しかも、新型コロナ不況下においても、想像を超えた販売台数を記録している。

2020年5月の登録車販売台数ランキングでアルファードは、なんと5,750台を売り5位。
驚きなのは、前年比が110.6%という数値だ。多くのモデルが前年比50%を切る中、前年比を超える販売台数を記録したモデルは新型車以外ほとんどない状態だ。

ただし、姉妹車関係にあるヴェルファイアは23位、販売台数は1,378台で前年比は48.6%と低迷している。ヴェルファイアの人気低迷は、さらに拍車がかかった状態だ。これは、デザインが大きな理由のひとつとなっている。

さらに2020年5月からは、トヨタ ディーラーで全車種販売へ移行したことも大きな影響を与えたのだろう。ヴェルファイアの取り扱い店だったネッツ店でも、アルファードが売れるようになった。

これで、アルファードを望む顧客に、営業力でヴェルファイアを買ってもらっていたが、アルファードを売れるようになったことで顧客の望むアルファードを提供できるようになっている。これにより、多くの顧客がヴェルファイアからアルファードへ移行したとも予想できる。

同様にトヨタ店でもアルファードが売れるようになり、クラウンの顧客などがアルファードに移行しているなどの影響もあるだろう。

トヨタディーラーの全車種併売により、売れるクルマ、売れないクルマが明確になり、ヴェルファイアは今後、非常に厳しい状況になりそうだ。ヴェルファイアの不調は、すでに中古車マーケットの影響を与えていて、ヴェルファイアのリセールバリューは、アルファードに比べ下落傾向にある。

絶妙な価格設定の人気特別仕様車で販売台数増を狙う

今回、投入されたとのは、特別仕様車アルファード S“TYPE GOLD”と、ヴェルファイア Z“GOLDEN EYES”。こうした特別仕様車は、先代20系アルファード/ヴェルファイアにも投入されている。もはや、定番となった特別仕様車で人気も高い。

アルファード/ヴェルファイア共に、特別仕様車のポイントはゴールド。外観にGOLDをアクセントとした仕様になっている点が特徴だ。

特別仕様車アルファード S“TYPE GOLD”は「S」グレードをベースに、ゴールドの専用フロントエンブレムのほか、スモークメッキと黒メタリック塗装を施したフロントグリル、スモークメッキ加飾のボンネットフードモール、フロントバンパーモール、バックドアガーニッシュなどを特別装備。

特別仕様車ヴェルファイア Z“GOLDEN EYES”は「Z」グレードをベースに、ゴールド加飾を施したヘッドランプ、漆黒メッキ加飾のフロントグリルやLEDフロントフォグランプモール、バックドアガーニッシュ、リヤランプガーニッシュなどを採用。ゴールドをアクセントとした特別感ある外観とした。

インテリアは、両車ともほぼ共通。共通装備は、パーフォレーション加工を施したウルトラスエードと合成皮革を組み合わせた専用シート表皮、メタルウッドの本革巻き4本スポークステアリングホイール、ルーフおよびピラーにブラックを採用。インテリアも外観同様に、高級感ある仕様としている。

また、装備面では3眼LEDヘッドランプ、LEDシーケンシャルターンランプ(フロント・リヤ)、LEDコーナリングランプのほか、パワーバックドア(挟み込み防止機能付)、アクセサリーコンセント(AC100V/100W)、ウェルカムパワースライドドア機能を追加したスマートエントリー+プッシュスタートシステムなどを特別装備した。

ボディカラーは、アルファードにラグジュアリーホワイトパールクリスタルシャインガラスフレークを含む4色、ヴェルファイアにスパークリングブラックパールクリスタルシャインを含む4色を設定している。

このふたつの特別仕様車、共にアルファード/ヴェルファイアらしさをより強調した仕様といえる。
ギラギラ感のある高級仕様で、アルファード/ヴェルファイアを好む顧客の嗜好を上手くとらえている。

元々、アルファード/ヴェルファイアは、徹底したマーケットインで開発されていて、顧客のニーズを徹底的に吸い上げ開発されているので上手に顧客のツボを押さえた仕様といえる。

絶妙な価格設定となった特別仕様車

ヴェルファイアZ“GOLDEN EYES”特別仕様車価格は、ハイブリッドモデルが5,040,000円。ベース車の価格が4,799,000円なので、約24万円高となっている。装備プラス分を含めると、まぁ妥当な価格アップといったところで、特にお買い得感はない。

お買い得感はないが、価格設定が上手い。同じS系グレードでひとつ上の上級グレードとなるSRの価格は5,491,000円と大幅に価格がアップする。SRグレードとSグレードの価格差は約70万円とかなり大きい。

予算が厳しい顧客にとっては、SRグレードでは高価過ぎる。だが、Sグレードでは高級ミニバンとしての装備が少々物足りない。Sグレードにやや物足りなさを抱いている顧客のツボを見事に押え満足感をアップさせた特別仕様車といえるだろう。

トヨタ アルファード/ヴェルファイアの値引き術

トヨタ アルファード/ヴェルファイアは、人気ミニバンだが、すでにモデル後期に入っているので、大幅値引きが期待できるモデルである。

とくに、現在は非常に買い手有利。新型コロナ不況下で顧客を奪い合う状態。しかも、トヨタのディーラーは全車種扱いになった。アルファード/ヴェルファイアそれぞれ経営が異なるトヨタディーラー同士で競合させることも可能。さらに、日産エルグランドやホンダ オデッセイなどを加え競合させれば、人気モデルだが大幅値引きが期待できる。

トヨタ アルファード/ヴェルファイア特別仕様車価格

2.5Lガソリン車 7人乗り FF 4WD
アルファード 特別仕様車S“TYPE GOLD” 4,240,000円  4,495,000円
ヴェルファイア 特別仕様車Z“GOLDEN EYES” 4,240,000円 4,495,000円
2.5Lハイブリッド車 7人乗り E-Four(電気式四輪駆動)
アルファード 特別仕様車S“TYPE GOLD” 5,040,000円
ヴェルファイア 特別仕様車Z“GOLDEN EYES” 5,040,000円
]]>
トヨタ パッソ購入ガイド「ライバルは軽自動車?お買い得な特別仕様車MODA“Charm”」 https://221616.com/car-topics/20200529-101569/ https://221616.com/car-topics/20200529-101569/ Fri, 29 May 2020 09:00:00 +0900 コンパクトカー トヨタ パッソ 新車購入ガイド トヨタは、コンパクトカーのパッソにお買い得な特別仕様車「MODA“Charm”」を設定し発売を開始した。合成皮革を使ったオシャレなシート生地や、特別設定の塗装色、オプションの上級装備を装着し価格アップを抑えたモデルとなっている。パッソ特別仕様車「MODA“Charm”」の価格は1,617,000円だ。
この記事の目次 CONTENTS
記事トップ
パッソはダイハツから供給を受けるトヨタブランド最小コンパクトカー
さすがトヨタの営業力!意外と売れているパッソ
お買い得な特別仕様車がパッソ MODA“Charm”
MODA“Charm”の価格
トヨタ パッソ価格

パッソはダイハツから供給を受けるトヨタブランド最小コンパクトカー

トヨタは、コンパクカーのパッソに、特別仕様車「MODA“Charm”(チャーム)」を設定し発売を開始した。

トヨタ パッソは、トヨタブランド最小のコンパクトカーだ。
2016年にフルモデルチェンジし、3世代目となっている。

パッソは、ダイハツが生産しトヨタへ供給しているモデルで、ダイハツブランドでは、ブーンとして発売されており姉妹車関係にある。

3台目となったパッソには、2つの顔が用意されているのが特徴。
基準車は、ややキリッとした顔となっている。主に社用車や実用車としての使い方がメインとしたモデルで、装備類もシンプルで安価な価格設定になっている。

一方で、パッソのもう一つの顔となったMODAは、女性ユーザーを意識したモデル。
丸型のヘッドライトと大きくパックリと開いたグリルが特徴だ。
イメージ的には、可愛らしさで有名な輸入コンパクトカーとよく似たデザインだ。

パッソの基準車とMODAのパワーユニット設定は、かなり割り切っていて、1.0L直3エンジンのみ。
燃費性能は21.0km/L(WLTCモード)だ。
ライバルが少ないこのクラスだが、まずまずの燃費値となっている。

さすがトヨタの営業力!意外と売れているパッソ

パッソのボディサイズは、コンパクトカーの中でもかなり小さい。
ボディサイズは、全長3,680×全幅1,665×全高1,525mm。
新型ヤリスが、全長3,940×全幅1,695×全高1,500mmとなっていて、全高を除きパッソがかなり小さいことが分かる。

従来、このクラスのコンパクトカーは販売面でかなり苦戦してきた。
それは、軽自動車に近いボディサイズに近いため、ここまで小さければ税金面でメリットのある軽自動車で十分という顧客が多いからだ。

さらに、燃費やクルマのパフォーマンス面でも最新軽自動車の方が優れているケースが多く、あえてパッソを選ぶ理由があまり見当たらないのも事実。

しかし、さすがトヨタの営業力は凄い。
とくに目を見張る部分が無いパッソを、2019年度は約3.7万台販売し、登録車販売台数ランキングで、23位にランクインさせている。

ライバル車となる日産 マーチは50位内にも入っていない。
これは、立派な結果といえる。

ただ、2019年度の販売台数では、前年比は78.1%と大幅に下落した。そろそろテコ入れの時期になる。

お買い得な特別仕様車がパッソ MODA“Charm”

パッソの特別仕様車 MODA“Charm”は、上級装備をプラスし特別設定色を設定しながら価格アップを抑えたお買い得車だ。

まず、インテリアのシート表皮には上質感ある合成皮革+ファブリックを採用。
ちょっとオシャレで落ち着いたソファーのようなイメージにまとめられている。
実用面では、寒い日のドライブをより快適なものにしてくれるシートヒーターを特別装備している。

さらに、より快適に移動できる空間とするために、上級のオプション装備も標準装備化した。
駐車時に目視しにくい周囲の安全確認をサポートするパノラミックビュー対応ナビレディパッケージ(※1)と快適装備のスーパーUVカットパッケージ(※2)を特別装備している。

※1 パノラミックビューモニター、ステアリングスイッチ(オーディオ操作)
※2 スーパーUVカット+IRカット機能付グリーンガラス(フロントドア)、スーパーUVカット機能付プライバシーガラス(リヤドア)

装備を充実した上で、外板色にかわいらしさが際立つ特別設定色ジューシーピンクメタリックとホワイト×ジューシーピンクメタリック(オプション)のツートーンカラーを含む、全10色を設定。
可愛しさに磨きをかけている。

MODA“Charm”の価格

このパッソMODA“Charm”の価格は1,617,000円。
ベース車となったMODAの価格は1,562,000円なので、5.5万円のアップとなった。

合成皮革+ファブリックのシート表皮など、プラスされた装備はプラス5.5万円を十分に超える価格になる。
特別仕様車 MODA“Charm”は、なかなかお買い得感ある価格設定となった。

購入時にはしっかりと値引き交渉を!

パッソMODA“Charm”は、お買い得感のある特別仕様車。
ただ、お買い得だからといって安易に飛びついてはいけない。

クルマの販売では、値引きが常識なのだが、お買い得車の場合「お買い得車なので値引きできません」という営業トークをして、値引きを抑制するケースがある。

値引きがないと、値引きが大きい通常モデルのMODAに特別仕様車並みのオプションをプラスした方が、安くなることがある。これでは、意味がない。

お買い得車を通常モデルくらい値引きしてもらわなければ、実質的なメリットが無くなるので、まずは通常グレードのMODAで商談。
一定の値引き額が提示されたところで、対象車を特別仕様車 MODA“Charm”に変し、値引き額をそのままにしてもらえるように交渉するとよい。

ここしばらくの間、新型コロナ不況で、クルマが売れていない。
自動車販売では、もはや買い手が超有利な状態だ。各社で、顧客を奪い合う状況が続く。
現在の市況では、数少ない顧客を逃がしたくないため、慌てて値引き対応してくる可能性が高いのだ。

商談は、先方が焦って「いつ買ってくれるのか?」と痺れを切らせてくるまでジックリと時間をかけると、値引き額はより大きくなるだろう。

トヨタ パッソ価格

・特別仕様車 MODA“Charm” 2WD(FF):1,617,000円/4WD:1,793,000円

]]>
トヨタ ハリアー購入ガイド「6月デビュー!高級SUVという価値を貫く4代目」 https://221616.com/car-topics/20200528-101651/ https://221616.com/car-topics/20200528-101651/ Thu, 28 May 2020 17:00:00 +0900 SUV トヨタ ハイブリッド ハリアー 新車購入ガイド トヨタは、中型の高級SUVであるハリアーをフルモデルチェンジし6月に発売すると公表した。ハリアーは、このフルモデルチェンジで4代目となる。新型4代目ハリアーは、基本骨格やパワーユニットをすでに発売済みのRAV4と共用。同様の2.5Lハイブリッドシステムと、2.0L直4ガソリンエンジンを搭載する。燃費や価格は非公表だ。

高級SUVカテゴリーを創り出したハリアー

トヨタは、高級SUVであるハリアーをフルモデルチェンジし、6月に発売すると発表した。
新型ハリアーは、このフルモデルチェンジで4代目となる。

ハリアーは、流行りのSUVながら歴史あるモデルだ。
初代モデルは、1997年に発売されたが、並行してアメリカのレクサス店向けRXとして開発された。

初代ハリアーは、エポックメイキングなモデルだった。
この時代、SUVといえば、トラック用のフレーム付きシャシーの上にボディを乗せた車両がほとんど。
そのため、乗用車としては、乗り心地や静粛性などでは物足りなく、乗用車として使うにはある程度割り切りが必要だった。

しかし、トヨタはセダンのカムリ系プラットフォームをベースに、軽量高剛性のモノコックボディを採用しハリアーを開発。
今までのSUVとは比べ物にならないくらい洗練され快適なSUVとなった。

その後、世界中の自動車メーカーが、こうした乗用車系SUVを開発。今や、SUVは大人気で、各自動車メーカーにとって収益の柱ともいえるカテゴリーになった。
現在のSUVブームのきっかけとなったのがハリアーなのだ。

ハリアーの歴史

新型ハリアーは、今回のモデルチェンジで4代目となった。
ただ、ハリアーの歴史はRXとの関係で少し複雑だ。

初代モデルは1997年に発売された後、2003年フルモデルチェンジで2代目に移行した。ここまでは、北米などで展開されていたレクサスRXと同じモデルである。

2009年に、3代目レクサスRXが発売される。しかし、レクサスブランドのユニークさを重視し、専売モデルとなった。

そのため、本来なら3代目モデルになるはずのレクサスRXが発売された後も、2代目ハリアーが日本では継続して販売されることになった。
当時、ハリアーはモデル末期でも高い人気を誇っていて、販売面で重要なモデルになっていたのだ。
こうした背景から、3代目レクサスRXが登場したからといって絶版にしてしまうのは、国内販売的にはマイナスと判断され2代目ハリアーの生産・販売が2013年まで続けられた。

そして、2013年にレクサスRXから独立した別モデルとして、3代目ハリアーが発売された。
レクサスRXがどんどん大きく豪華になっていったため、ハリアーを完全な別モデルにしないと、国内市場に合わないという事情もあった。

ほぼ国内専用車としてデビューした3代目ハリアー。しかし、すべてが国内専用とするのは、コストがかかりすぎるため、北米で販売されていたRAV4の基本プラットフォームや主要コンポーネンツが流用された。

ハリアーとRAV4を上手く差別化

3代目ハリアーとRAV4の関係は、4代目ハリアーにも引き継がれる。

プラットフォームは、現行RAV4と共通の新世代のTNGAプラットフォーム(GA-K)を採用。
その他、ハイブリッドシステムやエンジン、4WDなどの基本的なメカニズムもRAV4と共通だ。

4代目ハリアーは、ほぼRAV4と同じということになるが、コンセプトが異なるため、まったく違うクルマに見える。
RAV4は、カジュアルでアウトドア志向のSUVと方向性をもつが、4代目新型ハリアーは、都会派高級SUVとして価値をアピールする。

販売面やコストを考えると、どちらか1車種に絞った方が効率的なのは間違いない。
しかしトヨタは、歴代ハリアーの顧客やハリアーブランドを好む顧客向けに、4代目新型ハリアーを用意した。
こうした顧客を守る考え方や、開発できる資本力がトヨタが圧倒的な国内シェアを維持している理由でもある。

クーペ的なエレガントなデザインを採用

新型4代目ハリアーは、歴代ハリアーと同じくラグジュアリー系SUVの本道を貫く。その上で、心に響く感性品質を重視して開発された。

外観デザインは、今時の流行りを取り入れクーペ風の長く流れるようなルーフラインが美しさを表現する。

そして、フロントフェイスは、フロントアッパーグリルからヘッドランプへと流れるような連続性をもたせ、精悍かつシャープな印象を際立たせた。
3代目ハリアーには、あまり感じることができなかった睨みの効いた迫力あるフェイスに仕上がっている。

こうしたデザインテイストは、人気SUVに必須と言われている。トヨタは、マーケットのニーズを的確につかみ、デザインに取り入れる力がある。いいとこ取りと言われがちだが、売れるためには重要だ。

リヤビューは、スポーツカーのように張り出したホイールハウスが安定感とスポーティさを演出。
レクサスUXにも似た細く、鋭く、横一文字に光るテールランプとストップランプで、夜間での存在感をより際立たせている。

質感の高いラグジュアリーなインテリア

4代目新型ハリアーのインテリアは、「おおらかなたくましさ」がデザインテーマとなった。

センターコンソールは、SUVのタフネスさを表現するために、馬の鞍をイメージさせる幅広く堂々としたデザインを採用。

インパネから左右のドアトリムにかけては、ボリューム感豊かに、おおらかな広がりをみせる。
これは、包み込まれるような安心感と居心地の良さを両立させている。

さらに、厚い革を曲げたときにできる自然なシルエットをイメージした触り心地にもこだわったレザー調の素材や、「曲木(まげき)」と呼ぶ木工手法から着想されたウッド調の加飾を施しくつろげる空間を生み出した。

パイピング加飾を随所に配しながら、個性的な上質感を演出。
いかにも、ハリアーらしいラグジュアリー感あふれる空間になっている。

インテリアカラーは、コントラストを抑えたブラウン、グレー、ブラックの3色の内装色が採用。
落ち着いた雰囲気で、シックな大人の室内空間に仕立てている。

最新2.5Lハイブリッドと2.0ガソリンを用意

新型ハリアーのパワーユニットは、2.0Lガソリンと2.5Lハイブリッドの2種類が用意された。それぞれに、FFの2WDと4WDを設定されている。

4WDは、ガソリン車がダイナミックトルクコントロール4WD、ハイブリッド車がe-FOURの電子制御4WDが装備される。いずれもAIM(AWD Integrated Management)と呼ぶ4WD統合制御を採用した。

AIMとは、4WDの駆動力やブレーキ、ステアリングなどを統合制御。ドライブモードセレクトの走行モードに応じ、各制御を最適化する。
この機能により、優れた操縦安定性と走破性、そして快適な走行を可能にする。

M20A-FKS型、直42.0Lガソリン車の出力は、26kW(171ps)/6,600rpm、207N・m/4,800rpm。CVTと組み合わされる。

このエンジンは困ったことにアイドリングストップ機能が装備されていない。
ハイブリッド車で地球環境をアピールしながら、ガソリン車ではアイドリングストップ機能さえ持たない。

アイドリングストップ機能を外すことで、安価に設定してより販売台数を伸ばしたいという狙いがあるとはいえ、環境と安全は自動車メーカーが避けて通れない道でもある。
世界の自動車メーカーをリードするトヨタがやるべき仕様ではない。

ハイブリッド車は直42.5Lの直噴仕様で、131kW(178ps)/5,700rpm、221kW/3,600~5,200rpmのパワー&トルクを発生する。
これに前輪用として88kW(120ps)/202N・mを発生する3NM型モーターと、4WD車には40kW(54ps)/121N・mを発生する4NM型のリヤモーターが組み合わされる。

ハイブリッド車のシステム出力は2WD車が160kW(218ps)、4WD車が163kW(222ps)だ。
こちらもRAV4と同じで、かなりパワフルなハイブリッドシステムになっている。

昼夜歩行者対応の自動ブレーキを含むトヨタ セーフティセンスを標準装備したが…

新型ハリアーの予防安全装備には、歩行者(昼夜)や自転車運転者(昼間)を検知できる自動ブレーキなどを含む、「Toyota Safety Sense」を全車に標準装備した。

歩行者(昼夜)や自転車運転者(昼間)の検知機能は、高いレベルにあるものの、2020年2月に発売されたコンパクトカーのヤリスには、右折時の対向直進車や右左折後の横断歩行者も検知(トヨタ初)し、衝突・被害軽減できる機能が装備されている。

発売が遅く、しかも高額な4代目新型ハリアーにこうした機能がプラスされていないのは、少々物足りないポイントでもある。

その他の予防安全装備として、駐車場など低速走行時における衝突緩和、被害軽減に寄与するインテリジェントクリアランスソナー[パーキングサポートブレーキ(静止物)]などが用意された。

そして、自動ブレーキは進化しなかったが、トヨタ車としては初の採用となるデジタルインナーミラーを設定した。これは走行中、前後方向の映像を録画する機能をもつ。ドライブレコーダーが必須アイテムになった現在、新たに購入する必要がなくなるのはありがたい。

ハイブリッド車用のおすすめオプションは、アクセサリーコンセント(AC100V/1500W)だ。家電製品など、計1500Wまで使える機能をもつ。
キャンプや車中泊などで、家電製品が使えるだけでなく、災害時などの停電時に電源車として活躍できる。

気になるハイブリッドの燃費は20.0km/L前後?

新型ハリアーのグレードは、ハイブリッド車・ガソリン車それぞれ3グレード設定となった。その中で「Z」、「G」には本革シートなどを装備した豪華仕様の「Leather Package」を用意している。

新型ハリアーの燃費は、今のところ好評されていない。
RAV4と同じハイブリッドシステムを使っているのだが、新型ハリアーはRAV4より、80~100㎏程度車重が重い。そのため、RAV4より燃費が若干悪くなる可能性がある。

RAV4ハイブリッド(4WD)の燃費は20.6km/L(WLTCモード)。
新型ハリアーハイブリッドは、0.5~1.5km/L程度悪くなるだろう。4代目ハリアーハイブリッドの燃費は20.0km/L~19.0㎞/Lの間ではないかと予想した。

新型トヨタ ハリアー、ボディサイズなどスペック、価格

■代表車種
トヨタ ハリアー/ハイブリッド車

・全長/全幅/全高(mm):4,740/1,855/1,660
・ホイールベース(mm):2,690
・トレッド(Fr/Rr)(mm):1,605/1,625
・最低地上高(mm):190
・車両重量(kg):1,710(FF)/1,770(4WD)
・最小回転半径(m):5.7
・乗車定員(名):5
・4WD機構:E-Four
・4WD統合制御システム:AIM
・エンジン型式:A25A-FXS
・排気量(cc):2,487
・システム最高出力(kW[PS]):160[218](FF)  163[222](4WD)
・サスペンション(Fr/Rr):マクファーソンストラット/ダブルウィッシュボーン
・タイヤサイズ(Fr/Rr):225/55R19/225/55R19

]]>
トヨタ ヤリスvs マツダ2徹底比較!走行性能が魅力のコンパクトカー対決 https://221616.com/car-topics/20200528-101636/ https://221616.com/car-topics/20200528-101636/ Thu, 28 May 2020 16:00:00 +0900 コンパクトカー トヨタ マツダ マツダ2 徹底比較 比較 トヨタ自慢のハイブリッドシステムにより、世界トップレベルの燃費値を達成したヤリス。 独自のディーゼルエンジンにより、低燃費と力強さを両立したマツダ2。 どちらも、走行性能にこだわったBセグメントのコンパクトカーだ。 そんな2つのクルマを燃費性能、価格、デザイン、車内空間、安全装備、走行性能などさまざまな角度から比較した。
トヨタ ヤリスvs マツダ2徹底比較!走行性能が魅力のコンパクトカー対決

トヨタ自慢のハイブリッドシステムにより、世界トップレベルの燃費値を達成したヤリス。
独自のディーゼルエンジンにより、低燃費と力強さを両立したマツダ2。
どちらも、走行性能にこだわったBセグメントのコンパクトカーだ。

そんな2つのクルマを燃費性能、価格、デザイン、車内空間、安全装備、走行性能などさまざまな角度から比較した。

この記事の目次 CONTENTS
ヤリスの特徴
マツダ2の特徴
1.燃費比較
2.価格比較
3.購入時の値引き術
4.デザイン比較
5.室内空間と使い勝手
6.安全装備の比較
7.走行性能の比較
8.リセールバリュー比較
9.まとめ・総合評価

トヨタ ヴィッツは、4代目となるフルモデルチェンジのタイミングで、車名をヤリスに変更した。
もともと欧州などでは、ヴィッツはヤリスという車名で販売されていた。
そのため、フルモデルチェンジで欧州名であるヤリスに統一されたことになる。

新型ヤリス

そんな新型ヤリスは、プラットフォーム(車台)、エンジン、ハイブリッドシステムなどを一新。
トヨタの設計思想であるTNGA(Toyota New Global Architecture)に基づき開発された、最新のGA-Bプラットフォームが採用された。
このプラットフォームは、低重心で軽量・高剛性がウリ。
従来モデルから飛躍的に運動性能を高めている。
同時に、パワーユニットやハイブリッドシステムも新開発。
これによりハイブリッド車は、36.0km/L(WLTCモード)というクラストップレベルの低燃費を達成した。
この燃費値は、世界の自動車メーカーが驚愕するほどだ。

マツダ2もヤリスと同様、2019年7月に改名した。
従来、デミオという車名で売られていたクルマが、欧州車名であるマツダ2に統一されたのだ。
デミオとしては、4世代目のモデルとなっている。

マツダ2

マツダ2のユニークなポイントは、やはり国内唯一のクリーンディーゼルエンジンを搭載していること。
1.5Lのディーゼルエンジンを搭載し、250Nmという大トルクを発揮しながら、燃費は21.8km/L(WLTCモード)と低燃費。
燃費値だけなら新型ヤリスには敵わないが、ディーゼルエンジンなので燃料に軽油を使う。
軽油は、レギュラーガソリンより20円/L前後も安価だ。
燃料費視点では、新型ヤリスに近いレベルになる。

ヤリスの特徴

世界トップレベルの燃費と、クラスを超えた先進予防安全装備

新型ヤリスのエンジンは、従来通り、1.5Lのハイブリッドだ。
しかし、その性能やハイブリッドシステムを一新。
システム出力をアップしながら、燃費値は36.0km/L(WLTCモード)という超低燃費を実現した。
同時期にフルモデルチェンジしたホンダ フィットハイブリッドの燃費は29.4km/L。
この結果から、もはやトヨタのハイブリッド車と肩を並べる自動車メーカーは無くなったともいえる。

新型ヤリス

新型ヤリスでは、こうした最新のハイブリッドシステムだけでなく、予防安全装備にも惜しみなく最新テクノロジーが投入されている。
昼夜対応の歩行者検知式自動ブレーキの他に、交差点右折時の対向直進車、右左折時の対向方向から来る横断歩行者検知機能もプラスされた。
これは、一部の高級車のみに装備されていた機能だ。
Bセグメントのコンパクトカーとしては、予防安全装備においても世界トップレベルといえる。

マツダ2の特徴

小さいボディながら躍動感あるデザインと、ドライビングポジションへのこだわり

マツダ2(デミオ)は2014年に登場したモデルで、すでにモデル後期に入っている。
マツダ2の特徴は、やはりデザインだ。
マツダのデザインテーマである「魂動デザイン」を採用、小さいボディながらも躍動感を感じさせる。
特徴的なカラーを使った特別仕様車も多く投入されており、こだわり派の顧客の満足させている。

マツダ2

また、ドライビングポジションにもこだわっている点も魅力のひとつ。
ドライビングポジションを適正にすれば、疲労が少なくなるだけでなく、アクセルとブレーキの踏み間違えも大幅に減る。
そのこだわりは、室内スペースを広くすることよりも、ドライビングポジションを重視したほどだ。

1.燃費比較

ヤリスの評価は4.5点
マツダ2の評価は3.5点

ハイブリッドとクリーンディーゼル、アプローチは異なるが優れた経済性と環境性能

新型ヤリスハイブリッドの燃費値は36.0km/L(WLTCモード)。
対して、マツダ2のクリーンディーゼル車は、21.8kmkm/L(WLTCモード)。
数値だけなら、新型ヤリスハイブリッドの圧勝だ。
モデル後期に入っているとはいえ、マツダ2の燃費値は少々物足りなく感じる。

ところが「燃料費」という点では、マツダ2も新型ヤリスハイブリッドに「圧勝」とまでは言えない価格になってくる。
クリーンディーゼルは、レギュラーガソリンより20円/L程度安いからだ。

例えば100km走行した場合、新型ヤリスハイブリッドだとレギュラーガソリン125円/Lで、約2.8L使い、燃料費は約350円。
一方、マツダ2は軽油なので105円/Lで4.6L使用し、燃料費は約483円となる。
約133円の差だ。

また、新型ヤリスの1.5Lガソリン車は21.6km/Lなので、同様の計算をすると約575円。
マツダ2の1.5Lガソリン車は19.0km/Lなので、約663円。
約88円の差となる。

マツダ2はアイドリングストップ付きだが、新型ヤリスは装備されていないことも含めれば、マツダ2も決して悪い数値ではない。

2.価格比較

ヤリスの評価は3点
マツダ2の評価は3.5点

ほぼ同等の価格。しかし、質感を含めるとマツダ2が上回る?

ヤリスの上級グレードであるハイブリッドZの価格は、2,295,000円。
マツダ2クリーンディーゼル車の上級グレードであるXD Lパッケージの価格は、2,458,500円となっている。
価格差は約16万円と、やや大きい。

ただマツダ2のシートは、レザーとグランリュクスの上質なコンビシートになる。
さらにホイールも、ヤリスは15インチスチールホイールだが、マツダ2は16インチアルミホイール。
装備面ではマツダ2が上回っている。
装備を含んで考えると、上級グレードではほぼ同等といえるだろう。
むしろインテリアの質感などを含めると、ややマツダ2のコストパフォーマンスが優れているような印象だ。

3.購入時の値引き術

ヤリスの評価は3点
マツダ2の評価は3点

値引きは厳しい。だが、新型コロナウイルス不況で、交渉次第では可能

ヤリスは、2020年2月に登場した新型車。
一方、マツダ2はモデル後期だが、マツダは値引き抑制戦略をとっている。
そのため、両車共に値引きを引き出すのはなかなか困難だ。

しかし、新型コロナ不況や消費税増税の影響、ライバル車であるホンダ フィットがヤリスとほぼ同時期にフルモデルチェンジしたことなどから、顧客を奪い合う非常に厳しいマーケットになっている。
買い手が有利な状況になっているので、上手く交渉すれば、大幅値引きとはいかないまでもそこそこの値引きを引き出すことが可能だろう。

大切なのは、ライバル車と競合させることだ。
ヤリスは、発売時期が同時期となった新型フィットと競合させること。
マツダ2は、ヤリスだけでなくフィット、ノートと同じセグメントのライバル車と競合させることが重要だ。

まず、本命車種の商談時前に、事前にライバル車の見積りを取っておこう。
「冷やかしの客ではない」と明確にアピールすることで、最初から値引きを引き出しやすい環境にするのだ。
営業マンを、最初から緊張感ある状態にできる。
そして、あくまで購入時の最優先事項は「支払総額」とアピールすれば、値引きが必須という雰囲気になる。
とはいえ、すぐに大きな値引き額は提示されないだろう。
じっくりと何回も商談し、ジリジリと値引き額を引き上げていくとよい。
営業マン側から「いつ買ってくれるのか?」と、詰め寄られるくらいがちょうどよい。

4.デザイン比較

ヤリスの評価は3.5点
マツダ2の評価は4点

コッテリ系のヤリス、シンプル系のマツダ2。方向性がまったく異なる外観デザイン

ヤリスのデザインコンセプトは「B-Dash!」。
「大胆(BOLD)に、活発(BRISK)に、そして美しく(BEAUTY)。鋭い加速で、弾丸のようにダッシュ!」だ。
このコンセプト通り、弾けるようなホットハッチ的デザインに仕上げられている。
やや張り出したブリースターフェンダー風デザインとなったリヤフェンダー、ワイドに開いたフロントバンパー。
そして上部に向けてやや絞り込んだボディは、ボトムに重心が置かれ、小さいながらも安定したシルエットを生み出している。

新型ヤリスの外装

対するマツダ2は、マツダのデザインコンセプト「魂動デザイン」を採用。
躍動感ある基本デザインをベースに、幾度か改良が施されている。
最新のマツダ2は、シンプルで豊かな面表現や水平基調、低重心のキャラクターを強調したスタイリングを実現。
デザイン要素を削ぎ落とすことで生まれる「ワイド感、安定感、エレガントさ」を徹底的に追求した。
その結果、スッキリとしたデザインとなっていて、クラスを超えた上質感あるコンパクトカーとなっている。

マツダ2のフロントフェイス

ヤリスとマツダ2のデザインは、まったく異なるテイストだ。
ヤリスは、多くのデザイン要素が組み合わされていて、コッテリなスポーツ系。
マツダ2は、スッキリ感のある上質な正統派コンパクトカーといった印象だ。
デビューが古いマツダ2だが、古臭さを感じさせないデザイン力はさすがだ。

5.室内空間と使い勝手

ヤリスの評価は3.5点
マツダ2の評価は3点

ほぼ互角の室内空間

ヤリスのボディサイズは、全長3,940×全幅1,695×全高1,500mm、ホイールベース2,550mm。
対するマツダ2は、全長4,065×全幅1,695×全高1,500mm、ホイールベース2,570mmとなっている。
マツダ2は、ヤリスに対して全長が+125mm、ホイールベースが+20mm、それぞれ長くなっている。

室内の広さは、ほとんど互角。大きな差はない。
ただ、リヤシートの頭上スペースは僅かだが、マツダ2の方が開放感がある。

ヤリスの後席
マツダ2の後席

また、荷室もマツダ2の方が僅かだが広い印象を受ける。
どちらもリヤシートの居住性は、それほど重視されていない印象だ。

ヤリスの荷室
マツダ2の荷室

車載モニターの大きさは、ヤリスが7インチもしくは8インチ、マツダ2は7インチになる。
7インチモニターだと、やや小さく視認性は少々物足りない印象だ。
ただ、マツダ2のモニター設置位置はダッシュボード中央付近のため、視線移動が少なく安全運転面でメリットがある。

ナビの操作系は、ヤリスはタッチディスプレイになるのに対し、マツダ2はシフトレバー手前に設置されたダイヤル式のコントローラーで行う。
タッチディスプレイは一見、使いやすいように感じるが、揺れる車内で的確に操作するには不向き。
指先を注視するので、どうしても前方監視が疎かになる。
ダイヤル式ならブラインド操作が可能だ。安全面で考えると、マツダ2のダイヤル式がよい。

ヤリスのインパネデザイン
マツダ2のインパネデザイン

装備面で優れているのは、ヤリスハイブリッドにオプション設定されている100V・1500Wのアクセサリーコンセントだ。
ハイブリッド用の大容量バッテリーを活用しており、台風・地震などによる停電時に役立つ。
1500Wまでの家電を複数使うことができ、電力が無くなればエンジンを始動させて発電できる。
ガソリンさえあれば、電源車として長時間発電できるので、もしもの非常に価値がある。
もちろん、キャンプなどのレジャーでも活用できる。

6.安全装備の比較

ヤリスの評価は4.5点
マツダ2の評価は3.5点

クラスを超えた予防安全装備を得たヤリス。バランスの取れたマツダ2

ヤリスの予防安全装備は、高級車並みの高いレベルになっている。
例えば、トヨタの予防安全装備パッケージである「トヨタ セーフティセンス」は従来通りのミリ波レーダー+単眼カメラ方式だが、センサーの検知能力が大幅に向上している。
これにより、基本となる自動ブレーキの性能が格段に進化、昼夜の歩行者と昼間の自転車を検知する。
このレベルでも、クラストップレベルどころかクラスを超えた性能だが、加えて交差点右折時の対向直進車、右左折時の対向方向から来る横断歩行者も検知して衝突を回避、被害軽減が可能となった。
慌てて右折して、前方の歩行者に気がつかず衝突といった、リアルな交通事故リスクを軽減してくれる。

こうした新機能は、トヨタ車として初となる装備。
本来、車種のヒエラルキーを考えるのであれば、まずはクラウンなどの高級車から装備するのが普通だ。
しかしそれでは、装備が遅れるという弊害がある。
そこで車格ヒエラルキーを無視し、なるべく早く、より安全な機能を付加したという選択は素晴らしい。
ただ、ヤリスは一部のグレードに「トヨタ セーフティセンス」が装備されていない。
これは物足りないし、ブランド的にもマイナスだ。
交通死亡事故は、社会的に大きな問題。
交通死亡事故の要因であるクルマを販売して利益を上げている自動車メーカーは、技術で人の命が救えるのなら、積極的に開発し標準装備化を進め、社会的な責任を果たす義務がある。

対するマツダ2の予防安全装備は、ヤリスほど高機能ではないものの高いレベルでまとまっている。
例えば、昼夜の歩行者を検知する自動ブレーキを全車標準装備化している。
自転車検知機能はないものの、夜間の歩行者検知ができるコンパクトカーはまだ少ない。
また、後側方車両接近警報や、後退時車両接近警報といった車線変更時やバック時の接触リスクを軽減する装備が全車標準装備されている。
これらの機能は、ヤリスではオプション設定だ。
マツダ2はエントリーグレードでも、一定レベルの安全装備を標準装備化しており、高く評価できる。
ただ、全車速追従式クルーズコントロールに関しては装備できないグレードがあり、またオプション設定となるグレードが多い。
全車速追従式クルーズコントロールは、軽自動車でも標準装備化が進んでいるため、物足りないと言える。

7.走行性能の比較

ヤリスの評価は4.5点
マツダ2の評価は4点

スポーティさにこだわったヤリス。自然なフィールのマツダ2

ヤリスの運動性能を支えるのは、新開発されたGA-Bプラットフォームだ。
このプラットフォームは軽量・低重心化が図られている点が特徴で、走行性を飛躍的に向上している。
とくに、気持ちの良い走りを披露したのがハイブリッド車だ。
一般的にFF(前輪駆動)車は前方が重くなるため、前後の重量バランスがよいとはいえない。
しかし、ヤリスハイブリッドでは、重いリチウムイオンバッテリーをリヤシート下に設置したことで、前後の重量バランスが向上。
しかも低い場所に設置したことから、さらに低重心化にも貢献している。
低重心化と前後重量バランスの向上により、走りは爽快。
シャープな味付けのハンドリング特性もあり、とにかくよく曲がる。
カーブでの安定感も抜群だ。
また、ヤリスハイブリッドのシステム出力は116psとなっていて、ヴィッツハイブリッドの100psから16psもパワーアップした。とても力強く走る。

新開発されたハイブリッドシステムは、よりモーターの存在感が強いフィーリングだ。
ニッケル水素からリチウムイオンにバッテリーを変更。
電気の出し入れがよりスピーディに、効率も良くなった。
とにかくヤリスハイブリッドは、エンジンが良く止まり、出来る限りモーターで走ろうとする。
試乗時には、40km/L以上の燃費値を余裕で達成したシーンが多くあった。

新開発の1.5L直3エンジンについては、出力は120ps&145Nmと平均的。
直3でアイドリングストップ機能も無いため、信号待ちではわずかに振動を感じた。
このエンジン、レヴリミットが6,600回転とやや高めの設定だ。
今時のエンジンとしては、かなり高回転型。
エンジンの回転フィールは、やや眠たい感じとなっている。
もう少し気持ちよく伸びていくエンジンフィールなら、面白いと感じた。

ヤリスのエンジン

出力的には平均的だが、ガソリン車はハイブリッド車より車重が60~70㎏程度軽い。
この軽さが1.5Lガソリン車の魅力。軽快感があり、キビキビ走る。

ヤリスの乗り心地は、スポーツコンパクトというキャラクター通り、やや硬め。
ただ、ある程度速度が出ると路面追従性は良好になり、不快さは感じない。
ハイブリッド車の静粛性は極めて高いが、ガソリン車にはアイドリングストップ機能がないので、信号待ちなどではとくに賑やかだ。

ヤリスの運転席

対するマツダ2の1.5Lディーゼルは、105ps&250Nmの出力を持つ。
250Nmという大トルクは、自然吸気の2.5Lガソリンエンジン並み。
コンパクトカーなので、これだけの大トルクがあれば非常に力強い走り可能だ。
高速道路などでも余裕があり、ロングツーリングでも疲労は少ない。

ガソリン車の出力は、110ps&141Nm。
可もなく不可もない、あまり個性を主張しないエンジンだ。

マツダ2のエンジン

マツダ2は、デミオ時代からこまめに改良を加えてきたため、モデル後期である現在、熟成された完成度の高さが魅力だ。
乗り心地や走行性面では、古さを感じさせない。
それどころか、最新モデルと比べても遜色ない走りをみせる。

乗り心地は、マツダ2に改名した時の改良でサスペンションやシートを変更。
従来、やや突き上げ感があったリヤサスペンションだったが、随分上質な乗り心地になった。
しっとりとした大人の乗り味といえる。静粛性も高い。

ハンドリング性能については、ヤリスのようなシャープさは感じないが、ドライバーの操作には、しっかりと反応する。
こうした味付けは、好みの問題だ。
フロントの重量が軽いガソリン車の方が、やや軽快感がある。

マツダ2の運転席

ヤリスとマツダ2とでは、デザインの方向性同様、走行性能面でも方向性が異なる。
ヤリスは、徹底的に低重心でシャープなハンドリングを意識。
マツダ2は、日常的な使い方でも自然で気持ちよいフィーリングを重視している。
自ら試乗してどちらが好みか判断するといいだろう。

8.リセールバリュー比較

ヤリスの評価は4点
マツダ2の評価は4点

数年間は高値維持確実のヤリス。意外なほど高値を維持しているマツダ2

ヤリスは人気も高く、トヨタ車ということもあり、しばらく高値維持は確実だろう。
ただし、需要より供給量が上回った場合、中古車価格が徐々に下落する可能性もある。
というのも、同じセグメントのコンパクトカーであるアクアと同じパターンになる可能性があるからだ。

アクアは発売当時、人気が高くよく売れた。
結果、発売から数年後、中古車マーケットには大量のアクアが流通した。
もちろん中古車でも人気モデルだったが、需要より供給量が多くなってしまい、中古車価格が徐々に落ちてきたのだ。

ヤリスも爆発的なヒットモデルになると、このようなことが起こる可能性がある。
注意が必要だ。

なお、ガソリン車とハイブリッド車では、ハイブリッド車の方がリセールバリューは高い。

一方、マツダ2は、値引き抑制戦略が効いて高いリセールバリューを維持している。
これは、国内モデルクラス唯一のクリーンディーゼル車であることや、販売台数が少なく中古車流通量が少ないことが影響している。
今後も高値維持が予想できるだろう。

ここ数年は、ヤリスハイブリッドのリセールバリューはマツダ2を上回ると予想できる。
ただし、ガソリン車のリセールバリューは、マツダ2が上回る可能性が高い。

9.まとめ・総合評価

ヤリスの総合点は30.5点/40点
フィットの総合点は28.5点/40点

とにかく走りにこだわるヤリス。日常使いの気持ちよさ重視で熟成極まったマツダ2

ヤリスの低重心でキレのあるハンドリングは、爽快感あるドライブフィールを誇る。
対するマツダ2は、2014年に登場したモデルでモデル後期に入っている。
しかし、何度も改良が施されており、走行性能面では未だトップレベルで「熟成極まった」という印象。

この2台は目指す方向性が違う。
ヤリスは、とにかくスポーティさにこだわっている。
マツダ2は、ドライバーの意思に忠実な気持ちよい走りを重視している。
どちらが良いか?というのは難しい。
味噌ラーメンと醬油ラーメン、どちらが優れているか?と問われているようなもの。好みの問題だ。
ヤリスとマツダ2、共に積極的に試乗して決めたいモデルといえる。

]]>
トヨタ ヤリス vs 日産 ノート徹底比較!人気コンパクトカー対決 https://221616.com/car-topics/20200513-101605/ https://221616.com/car-topics/20200513-101605/ Wed, 13 May 2020 08:00:00 +0900 コンパクトカー トヨタ ノート 徹底比較 日産 比較 トヨタ ヤリスと日産 ノートを徹底比較。軽自動車に続き、人気が高いのがBセグメントのコンパクトカーだ。最新モデルのヤリス、そして、モデル末期になっても売れ続けているノート。今回はそんな人気の高いコンパクトカー2台を、燃費性能、価格、デザイン、車内空間、安全装備、走行性能などさまざまな角度から比較する。
トヨタ ヤリス vs 日産 ノート徹底比較!人気コンパクトカー対決

トヨタ ヤリスと日産 ノートを徹底比較。
軽自動車に続き、人気が高いのがBセグメントのコンパクトカーだ。
最新モデルのヤリス、そして、モデル末期になっても売れ続けているノート。
今回はそんな人気の高いコンパクトカー2台を、燃費性能、価格、デザイン、車内空間、安全装備、走行性能などさまざまな角度から比較する。

この記事の目次 CONTENTS
ヤリスの特徴
ノートの特徴
1.燃費比較
2.価格比較
3.購入時の値引き術
4.デザイン比較
5.室内空間と使い勝手
6.安全装備の比較
7.走行性能の比較
8、リセールバリュー比較
9.まとめ・総合評価

トヨタ ヤリスは、約20年の歴史を持つコンパクトカー「ヴィッツ」の後継モデルで、2020年2月に登場した。
元々ヴィッツは、欧州ではヤリスとして発売されていたので、車名をグローバルで統一したことになる。

新型ヤリスは、コンパクトカーならではの軽快なハンドリングを活かしながら、「上質な乗り心地」と「最新の安全・安心技術」を備えたクルマを目指して開発された。
クルマの土台となるプラットフォームには、新開発のGA-Bを採用。
このGA-Bプラットフォームは、運動性能を高めるために、軽量化と大幅な低重心化が施されている。

新型ヤリス

そして注目のハイブリッドシステムは、ほぼすべてを新開発。
結果、燃費値は36.0km/L(WLTCモード)を達成し、ほぼ同時期にデビューしたライバル車、ホンダ フィットの燃費値29.4㎞/Lを大幅に上回った。
トヨタのハイブリッド技術は、もはや世界中のどのメーカーも追随できないほどになった。

一方、2代目となる日産 ノートは、2012年のデビューだ。
発売当初は、ガソリン車のみの設定だった。
しかし当時、国内ではハイブリッド車が無いと売れないような状況。
ハイブリッド車への要望がどんどん強まっていく中で、2016年に日産は待望のノートe-POWERを投入した。

ノート e-POWER NISMO S

このノートe-POWERは、日産がもつEV(電気自動車)の技術を上手く転用した、シリーズハイブリッドシステムをもつ。
シリーズハイブリッドシステムは、エンジンは発電に徹し、モーターだけで走行するというシンプルなもの。
駆動用モーターなどは、EVのリーフ用を転用するなどし、開発期間やコストを抑えた。
これにより、このクラスでは圧倒的な力強さを誇りながら、低燃費を実現。

ノートe-POWERは、発売直後から大ヒットする。
ノートは、e-POWER人気により、モデル末期ながら2018年度登録車新車販売台数ナンバー1に輝いている。

ヤリスの特徴

ライバル車の追随を許さない、圧倒的な低燃費性能と先進予防安全装備

新型ヤリスで注目したいのは、やはりハイブリッド車の燃費性能だ。
36.0km/L(WLTCモード)という超低燃費は、世界ナンバー1といえる実力。
燃費を競い合っていたホンダでさえも、新型フィットの燃費は29.4km/Lにとどまっている。
もはや、トヨタに燃費性能で勝てる自動車メーカーは皆無といった状態だ。

新型ヤリスの外装

クラスを超えた高級車並みの予防安全装備が用意されたことも、新型ヤリスの魅力だ。
昼夜対応の歩行者検知式自動ブレーキの他に、交差点右折時の対向直進車、右左折時の対向方向から来る横断歩行者検知機能もプラスされている。

ノートの特徴

e-POWERの力強い加速力が魅力

2代目ノートで注目したいのは、やはりe-POWERの力強い加速力だ。
エンジンは頻繁に始動して発電するものの、モータードライブ車特有のアクセルレスポンスに優れたフィーリングは、EV(電気自動車)そのものといえる。
ガソリン車しか乗ったことの無い人にとっては、とても新鮮に感じるだろう。

ノート e-POWER NISMO Sの外装

ノートには、1.2LのHR12DDR型と呼ばれるエンジンを搭載したモデルがある。
このエンジンは、なかなかユニークだ。
ミラーサイクル方式と呼ばれる低燃費技術を使い、さらにスーパーチャージャーをプラス。
通常は1.2L車並みの燃費なのだが、パワーが必要なときには、スーパーチャージャーが過給して1.5L車並みの力強さをもつ。

1.燃費比較

ヤリスの評価は4.5点
ノートの評価は3.5点

世界が驚愕する超低燃費のヤリス。今一歩のノート

ハイブリッド車の燃費を比べると、新型ヤリスハイブリッドの燃費値は36.0km/L(WLTCモード)。
ノートe-POWERは、37.2㎞/L(JC08モード)となる。
車種にもよるが、WLTCモードはJC08モードよりざっくり10~15%程度燃費が悪くなるようだ。
そこで、ノートe-POWERの燃費をWLTCモードに換算すると33.4~31.6km/L程度になる。
燃費値では、やはりヤリスの圧勝だ。

実燃費面では、ヤリスハイブリッドは郊外路で40.0km/Lを楽々超える燃費値を記録した。
ノートe-POWERは、30.0km/Lは超えても40.0km/Lには少し遠い状態だった。
燃費値でも、やはりヤリスの勝ちということになる。

ヤリスに搭載されているハイブリッドシステムは、ほぼ新開発のもの。
バッテリーは、ニッケル水素から高効率のリチウムイオンに変更され、エンジンも従来の1.5L直4から、新開発の1.5L直列3気筒M15A型に変更されている。
これらが、この超低燃費を実現しているのだ。

一方、ガソリン車については、新型ヤリスは1.5Lと1.0Lの2機種が設定された。
新開発された直3 1.5Lエンジンの出力は120ps&145Nmで、燃費は21.6km/L(WLTCモード)。
直3 1.0Lエンジンの出力は69ps&92Nm、燃費は20.2km/Lだ。

新型ヤリスのエンジンルーム

ただこの2機種のエンジン、残念なことにアイドリングストップ機能が装着されていない。
全世界的にCO2排出減が叫ばれている中、トヨタの環境問題に対する姿勢に疑問が持たれる仕様となっている。

対するノートは、1.2L自然吸気の燃費が23.4km/L(JC08モード)、出力は79ps&106Nm。
そして、1.2Lスーパーチャージャー付エンジンの燃費は26.2km/Lで、出力は98ps&142Nmとなっている。

ノート e-POWER NISMO Sのエンジンルーム

ガソリンエンジンでも、アイドリングストップが付いていれば、ヤリスはノートを超える実力といえそうだ。

2.価格比較

ヤリスの評価は3点
ノートの評価は2.5点

やや高めの価格設定のヤリス、さらに高いノート

ヤリスの上級グレードである、ハイブリッドZの価格は2,295,000円。
ノートe-POWERの上級グレードである、メダリストの価格は2,396,900円となっている。
価格差は約10万円で、ノートe-POWERがやや高い。

ノートは15インチアルミホイールが標準設定だが、ヤリスは15インチスチールホイール。
逆にヤリスはサイド&カーテンエアバッグが標準設定なのに対して、ノートはカーテンエアバッグがオプション設定だ。
それぞれ微妙な差があるのだが、予防安全装備の機能差などを含めると、ノートe-POWERの価格は高めの印象となる。
ガソリン車も同様の傾向だ。

3.購入時の値引き術

ヤリスの評価は3点
ノートの評価は4.5点

ノートは大幅値引き中!ヤリスも、交渉次第では値引きの期待大

ヤリスは、2020年2月に登場したばかりの新型車。
そのため、しばらくの間は値引きゼロベースとなるのが通常だ。
しかし、新型コロナウイルスによる不況や消費税増税の影響、ライバル車フィットが同時期にフルモデルチェンジしたこともあり、非常に厳しいマーケット状況となっている。
そのため、上手く交渉すればそこそこの値引きを引き出すことが可能だ。
重要なのは、ライバル車と競合させること。
新型車同士であるフィットの見積書を、先に取っておくとよい。
できれば、ノートの見積書も用意しておきたい。
不況で顧客の奪い合い状態となっている今、顧客を逃がさないために、営業マンは一定の値引きを提示するしかない状況だ。

一方、ノートはすでにモデル末期なので値引き幅が拡大中だ。
加えて、ヤリスやフィットと競合されれば性能面で競うのは厳しいので、値引き勝負に出てくる可能性が極めて高い。
ノートの価格はやや高めの設定なので、商談時には「支払価格が安い方を買う予定」とアピールして、ダイレクトに大幅値引きを要求してみるのもよい。
ノートは2020年度内にフルモデルチェンジする可能性もある。
そこで「すぐ旧型車になるのだから、値引き額が大きければ買う」とストレートに商談してもよいだろう。

4.デザイン比較

ヤリスの評価は4点
ノートの評価は3点

スポーティな走りを期待させるヤリス、個性的で洗練されたデザインのノート

ヤリスは、運動性能にこだわったモデルだ。
デザインにおいても、ひと目でそれが伝わるスポーティなデザインに仕上げられている。
デザインコンセプトは「B-Dash!」。
「大胆(BOLD)に、活発(BRISK)に、そして美しく(BEAUTY)。鋭い加速で、弾丸のようにダッシュ!」だ。
スポーティなだけでなく、大きく広げられたバンパーやグリル、ツリ目のヘッドライトなどで、睨みの効いた迫力あるフロントフェイスとなっている。

新型ヤリスのフロントフェイス

スタンスがよいのも特徴。
ボディ下部にから上部に向けて、やや絞り込んだシルエットになっていて、小さなボディながら安定感がある。
リヤフェンダーは、やや張り出したブリースターフェンダー風にデザインされている。
スポーツカー的なデザイン手法が使われていて、たくましさあふれるリヤビューだ。

一方ノートのデザインは、スカッシュラインと呼ばれる個性的なボディサイドのキャラクターラインが印象的だ。
フロントフェイスには、日産のデザインアイコンであるVモーショングリルを装着。
やや太めのフレームにより、存在感あるフロントフェイスとなっている。

ノート e-POWER NISMO Sのフロントフェイス

ノートのデザインは、幾度となく改良が加えられてきて、洗練さが増してきた。
2012年に登場したモデルとは思えないほど、古臭さは感じない。
ただインテリアはあまり改良が加えられなかったこともあり、少々古さを感じさせるデザインとなっている。

新型ヤリスの内装
ノート e-POWER NISMO Sの内装

5.室内空間と使い勝手

ヤリスの評価は3点
ノートの評価は3.5点

ややタイトな室内空間となったヤリス、余裕と開放感のあるノート

ヤリスのボディサイズは、全長3,940×全幅1,695×全高1,500mm、ホイールベース2,550mm。
対するノートは、全長4,100×全幅1,695×全高1,520mm、ホイールベース2,600mm。
ノートのボディサイズは、ヤリスに対して全長+160mm、全高+20mm、ホイールベース+50mmとなっている。
ノートの方がヤリスよりやや大きい。
そのため、室内の居住スペースはノートが上回る。

そもそもヤリスは燃費を向上させるために、ボディ後端を低く設定し、空気抵抗を減らしている。
この影響で、後席の頭上スペースはやや狭い。
さらに、上部に向かって絞り込むデザインとなっていることから、横方向のスペースも少なく、後席はかなりタイトな空間となっている。
後席の乗り降りは、足抜き性が今ひとつだ。
リヤドアの開閉角度も小さめなので、大柄な人やお年寄りは少々乗り降りがしにくい。
ヤリスは、室内スペースよりも燃費性能と運動性能、デザインを優先した印象が強い。

新型ヤリスの後席

一方、ノートの室内スペースはボディサイズが大きいこともあり、十分なスペースが確保されている。
着座位置が高く、乗り降りもしやすい。
とくに、上部のスペースは余裕があり、開放感ある室内となっている。

ノート e-POWER NISMO Sの後席

使い勝手面で、おすすめしたいのはヤリスハイブリッドの100V・1500Wのアクセサリーコンセントだ。
これは、停電などの非常時に役立つ機能。
ハイブリッド用の大容量バッテリーを活用したもので、スマートフォンだけでなく、家電などへの電力供給も可能だ。
電力が無くなれば、エンジンを始動させて発電ができるので、電源車として活用できる。
オプション設定となっているのが残念だが、積極的に選びたい。
ノートe-POWERもハイブリッド車だが、こうした機能はない。

新型ヤリスの運転席
ノート e-POWER NISMO Sの運転席

6.安全装備の比較

ヤリスの評価は4.5点
ノートの評価は3点

クラスを超えた予防安全装備を得たヤリス、設計は古いがなかなか高いレベルのノート

ヤリスには、クラスを超えた高いレベルの予防安全装備「トヨタ セーフティセンス」が用意された。
メインシステムは、ミリ波レーダー+単眼カメラ方式を継続採用。
シンプルな組み合わせだが、検知能力を大幅に向上している。
自動ブレーキは、昼夜の歩行者と昼間の自転車を検知する。
これだけでも、クラストップレベルの実力を誇る。
しかしさらに、検知機能が向上したことで、交差点右折時の対向直進車、右左折時の対向方向から来る横断歩行者も検知し、衝突を回避、被害軽減が可能となった。
「慌てて右折して、前方の歩行者に気がつかず衝突」といった、ありがちな事故リスクを軽減してくれる。

トヨタには多くの高級車があるので、このような装備は本来なら、高級車から装備される。
しかし高級車より先に、ヤリスがトヨタ車として初めてこの機能を搭載した。
一部の高級車に装備されていた機能が、コンパクトカーのヤリスに用意されたことは、高く評価できる。
これによりヤリスは、世界トップレベルの予防安全装備を誇るコンパクトカーとなった。

しかし、こうした素晴らしい技術も全車標準装備にしなければ意味がない。
クルマは、扱い方を間違えば人を傷つける道具になる。
交通死亡事故は、大きな社会問題だ。
人を傷つけることもある道具を売る自動車メーカーは、技術で人の命が救えるのなら、積極的に開発し標準装備化を進め、社会的な責任を果たす義務がある。
ヤリスは一部グレードに「トヨタ セーフティセンス」が標準装備されていない。
これでは、社会的な責任を果たしていない。
「装備を削り、エントリーグレードの価格を下げて安価に見せ、販売に結びつけよう」という考え方は、理解できない訳ではない。
しかし、安全装備はすべてのグレードにおいて担保されるべきだ。

ノートについては設計こそ古いが、なかなか高いレベルの予防安全装備を得ている。
しかし、ノートもヤリス同様、エントリーグレードには予防安全装備が装備されていない。
カーテンエアバッグもオプション設定と、物足りない仕様になっている。
また、自動ブレーキなどの機能面は、ヤリスには及ばない。

ただ、移動物検知機能式のアラウンドビューモニターは、ヤリスには無い機能だ。
クルマの周囲の映像を合成し、俯瞰から見た映像にする点はヤリスと同じだが、ノートは移動物を検知することができる。
この機能は、例えば「モニターを見ながらバックしている際、カメラの映像外から人や自転車が接近してきて接触する」といったリスクを軽減してくれる。

7.走行性能の比較

ヤリスの評価は4.5点
ノートの評価は3.5点

スポーティで気持ちよく走るヤリス、古さを隠せないノート

ヤリスには、新開発されたGA-Bプラットフォームが採用されている。
このプラットフォームは、運動性能をアップさせるために軽量・低重心化が図られているのが特徴。
ヤリスはこのGA-Bプラットフォームの恩恵を非常に大きく受け、先代モデルと比べものにならないくらい運動性能が向上している。

とくに、爽快な走りが楽しめたのがハイブリッド車だ。
大きく重いリチウムイオンバッテリーを、リヤシート下付近の低い位置に設置したことで、重心が下がって安定感が増している。
また、FF(前輪駆動)車は一般的に、重量バランス的に前方が重くなるというデメリットがあるが、ヤリスはハイブリッド用バッテリーを後方に設置したことで、前後バランスが大きく改善されている。
そのため、ヤリスハイブリッドのハンドリングは、シャープで安定している。
グリグリと良く曲がり、爽快な走りが楽しめる。

ヤリスハイブリッドのシステム出力は、116ps。
ヴィッツハイブリッドの100psと比べると、大幅にパワーアップしている。
従来のハイブリッド車にあったラバーバンドフィールも影を潜め、アクセルレスポンスも良好だ。
ニッケル水素からリチウムイオンバッテリーに変更されるなど、電気の出し入れがより効率的になったことで、モーター走行領域が増えている。
ヴィッツハイブリッドと比べると、かなりモーターの存在感が強いフィーリングが印象的だ。
通常走行時には、出来る限りエンジンをかけることなくモーターのみで走行しようとする。
結果的に、大幅に燃費性能も向上した。

新開発となった1.5L直3エンジン搭載モデルの出力は、120ps&145Nm。
スペック的には平均レベルだ。
このエンジン、レヴリミットが6,600回転と、今時のエンジンとしてはかなり高回転型となっている。
高回転型なので気持ちよく伸びるタイプのエンジンかと思っていたが、やや眠たい感じの回転フィールだったのは少々残念だった。
ただ、ガソリン車はハイブリッド車より車重が60~70㎏程度軽いため、なかなかパワフル。
カーブなどでも軽快感があり、キビキビ走る。

ヤリスの乗り心地は、スポーティな走りを実現するため、やや硬めな印象を受ける。
しかし、ある程度速度が出ると、硬めのサスペンションセッティングながら、路面追従性は良好。
不快さは感じない。静粛性も高い。

対するノートe-POWERの駆動用モーターは、EV(電気自動車)のリーフと同じもの。
このモーターは254Nmという、自然吸気2.5L車並みの大トルクを発生する。
これだけの大トルクがあれば、Bセグメントのコンパクトカーであるノートe-POWERには十分過ぎるほど。
ノートe-POWERの車重は1,210㎏とやや重いが、アクセルをグッと床まで踏み込むと、頭を後方に持っていかれるほどの力強い加速が得られる。
加速は滑らかで、まさにEVの加速感だ。
このクラスを超えた力強さが、ノートe-POWERが売れた理由のひとつでもある。

しかし、ノートe-POWERのバッテリー容量は小さい。
そのため少しEV走行すると、すぐにエンジンがかかる。
しかも、遮音や吸音が物足りなく、走行中でもやや賑やかな印象だ。

なお、ノートe-POWERの機能の中でユニークなのが「e-POWER Drive」だ。
これは、回生ブレーキの効き具合をアクセル操作ひとつでコントロールできるという機能。
アクセル操作だけで発進・停止が可能なため、アクセルとブレーキの踏み換えが大幅に減り、疲労軽減効果がある。

ノートe-POWERは、車重が重くなりボディ剛性も上がり、ガソリン車と比べるとしっとりとした上質な乗り心地になった。
しかしヤリスと比べてしまうと、低速から高速までゴツゴツとした乗り味や、静粛性は大きな差がある。
走行性能面でも、俊敏さや直進安定性はヤリスが勝っている。

ヤリスハイブリッドとノートe-POWERの走行性能を比較すると、ほぼすべての面でヤリスが勝っている。
ノートは2012年にデビューしたモデルなので設計が古く、仕方のない部分でもある。

8、リセールバリュー比較

ヤリスの評価は4点
ノートの評価は3.5点

売れ過ぎなければ高値維持のヤリス、モデル末期で下降傾向のノート

ヤリスは好調な販売が続いており、このまま行けば高値を維持しそうだ。

ただし、懸念材料もある。
同じクラスのコンパクトカー、アクアは爆発的な販売台数を記録した一方、中古車マーケットに大量のアクアが流通したため飽和状態となり、価格を徐々に落としていった。
ヤリスもアクアと同じように、人気ゆえの価格の下落といった道を歩む可能性もある。

対するノートは2012年の登場、e-POWERは2016年の登場だ。
前期モデルは、すでに価格が付くか付かないかギリギリのラインに入っている。
2016年以降のe-POWERは、まだ高年式ということもあり、まずまずのリセールバリューを維持している。
ノートには、ニスモやオーテックと呼ばれるカスタマイズ車があるが、これらのモデルは非常に人気が高く、中古車流通量も少ないので高値維持だ。

全般的にトヨタ車の中古車価格は高く、ヤリスも同様。
ノートも、日産車の中ではやや高めのリセールバリューを維持しているものの、ヤリスにはやや届かない状況になるだろう。

9.まとめ・総合評価

ヤリスの総合点は30.5点/40点
フィットの総合点は27点/40点

室内スペースや値引き以外においてヤリスが圧倒

ヤリスは新型車。
対してノートは2012年にデビューし、モデル末期に入っている。
これだけ設計時期が違うと、もはやノートがヤリスに勝る部分を探すことは難しい。
これは、仕方の無いことだ。

しかし見方を変えると、ノートe-POWERは燃費ではヤリスに負けるものの、燃費性能では健闘しているといえるレベルだ。
室内スペースは、ボディサイズがやや大きいこともありノートが圧勝。
車両価格は高めだが、現在モデル末期の大バーゲン中という点も魅力だ。
値引きは、ヤリスより大幅に大きいだろう。
値引きにより、ヤリスより大幅に安価となり、走行性能より後席スペース重視であるのであれば、ノートという選択もありだ。

ただ、後席スペースをそれほど重要視しないのであれば、ヤリスの非常に高い完成度は魅力。
オプションの安全装備をフル装着すれば、クラストップレベルの安全性能、走る楽しさ、超低燃費というメリットが手に入る。

]]>
トヨタ ヤリス vs ホンダ フィット徹底比較!人気のBセグメントコンパクトカー対決 https://221616.com/car-topics/20200409-101527/ https://221616.com/car-topics/20200409-101527/ Thu, 09 Apr 2020 09:00:00 +0900 コンパクトカー トヨタ フィット ホンダ 徹底比較 比較 トヨタ ヤリスとホンダ フィットを徹底比較。燃費性能、価格、デザイン、車内空間、安全装備、走行性能などさまざまな角度から調査した。永遠のライバルともいえる両車だが、その方向性は全くと言っていいほど異なる。ヤリスの魅力は、スポーティな走りと低燃費、安全性能。フィットの魅力は、快適な乗り心地と広い室内空間だ。何を重視するかによって、選ぶべき車が変わるだろう。
トヨタ ヤリス vs ホンダ フィット徹底比較!人気のBセグメントコンパクトカー対決

トヨタ ヤリスとホンダ フィットを徹底比較。
燃費性能、価格、デザイン、車内空間、安全装備、走行性能などさまざまな角度から調査した。
永遠のライバルともいえる両車だが、その方向性は全くと言っていいほど異なる。
ヤリスの魅力は、スポーティな走りと低燃費、安全性能。フィットの魅力は、快適な乗り心地と広い室内空間だ。何を重視するかによって、選ぶべき車が変わるだろう。

この記事の目次 CONTENTS
ヤリスの特徴
フィットの特徴
1.燃費比較
2.価格比較
3.購入時の値引き術
4.デザイン比較
5.室内空間と使い勝手
6.安全装備の比較
7.走行性能の比較
8.リセールバリュー比較
9.まとめ・総合評価

トヨタ ヤリスは、2020年2月に国内初投入となった新型車だ。
ヤリスという車名は国内では初となるが、事実上、国内ヴィッツのフルモデルチェンジ版だ。
もともと、欧州などで1999年からヤリスの名で発売されていた車種を、日本ではヴィッツとして発売していた。
今回のモデルチェンジで、日本での車名をヤリスに統一したことになる。
ただ、国内では3代目ヴィッツがヤリスと共に併売されているため、少々話がややこしくなっている。
おそらく、しばらくすると3代目ヴィッツは姿を消すだろう。

新型ヤリス

新型ヤリスは、新開発のGA-Bプラットフォームを採用した。
GA-Bプラットフォームは運動性能を重視し、大幅な低重心化が施されているのが特徴だ。
さらに、従来アクアなどに搭載されていた1.5Lハイブリッドシステムも刷新。
1.5Lエンジンも、新開発の直列3気筒エンジンM15A型へ変更されている。
その結果、燃費性能は36.0km/L(WLTCモード)を達成。
この燃費値は、世界の自動車メーカーを驚愕させるレベルだ。
ほぼ同時に発売されたライバル車、ホンダ フィットの燃費値は29.4㎞/L。
トヨタのハイブリッド技術は、どのメーカーも追随できないレベルに到達したといえる。

一方、4代目新型フィットも2020年2月に登場。
この4代目フィットは、発売前から不運に見舞われた。
同じホンダの軽自動車、N-WGNが一部部品のトラブルによりリコールしたのだ。
新型フィットも同様の部品を使っていたため、2019年10月頃としていた発売日が大幅に遅れた。

そんな4代目フィットは、3代目を真っ向から否定するようなコンセプトで登場した。
こだわったのは、数値よりも「心地よさ」。

新型フィット

3代目は、ライバル車であるアクアと世界トップレベルの燃費値を争ったが、4代目は新開発のハイブリッドシステムを搭載しながら、新型ヤリスとの燃費争いを回避した。
4代目の燃費は29.4km/Lとなり、ヤリスより20%以上低い数値にとどまっている。

今回は、永遠のライバルといえる人気のBセグメントコンパクトカー同士を徹底比較評価する。

ヤリスの特徴

世界ナンバー1を目指した新世代コンパクトカー

新型ヤリスは、世界トップレベルのコンパクトカーを目指した。
多くの部分で優れた性能を誇っているが、中でもとくに優れている点が3つある。

新型ヤリス

まず1つ目は、新開発のGA-Bプラットフォームを採用し、低重心化したことにより実現した走行性能だ。
2つ目は燃費性能。
1.5L直3エンジン、ハイブリッドシステムを新開発し、他メーカーの追随を許さない世界トップレベルの36.0km/L(WLTCモード)という低燃費を実現した。
そして3つ目は、高級車並みの予防安全装備だ。
昼夜対応の歩行者検知式自動ブレーキの他に、交差点右折時の対向直進車、右左折時の対向方向から来る横断歩行者検知機能を用意している。

フィットの特徴

「心地よさ」を重視し、乗り心地や静粛性を向上

4代目フィットは、3代目と大きく方向性を変えた。
スポーティさと世界トップレベルの燃費値を重視した3代目に対して、4代目は「心地よさ」を重視。
ゆるキャラ系のデザインへと変貌を遂げ、走行性能も3代目フィットのようなシャープさは影を潜めた。

新型フィット

その代わり、乗り心地や静粛性は向上している。
また、燃費数値へのこだわりも捨てた。
新開発のハイブリッドシステムを搭載するも、燃費値は29.4km/L(WLTCモード)。
ライバルであるヤリスより20%以上低い燃費値になった。

1.燃費比較

ヤリスの評価は4.5点
フィットの評価は3点

世界が驚愕する超低燃費のヤリス。トヨタとの燃費対決から撤退したフィット

新型ヤリスハイブリッドの燃費値は36.0km/L(WLTCモード)。
アクアなどに搭載されていたハイブリッドシステムから一新、バッテリーは、ニッケル水素からリチウムイオンに変更された。
さらに、エンジンも新開発の1.5L直列3気筒M15A型に変更された。
従来のシステムよりEV走行する頻度が多くなっており、低燃費化が図られている。
速度が低めの郊外路では、実燃費40.0km/Lを超える燃費値を記録したほどだ。

ガソリン車については、1.5Lと1.0Lが用意されている。
新開発の直3 1.5Lエンジンの出力は120ps&145Nmで、燃費は21.6km/L。
直3 1.0Lエンジンの出力は69ps&92Nm、燃費は20.2km/Lだ。
燃費はまずまずだが、どちらもアイドリングストップ機能が装着されておらず、環境性能面で疑問が残る仕様になっている。

ヤリスのエンジン

一方、新型フィットのハイブリッド車は、e:HEVと呼ばれるようになった。
ハイブリッドシステムは、アコードなどに搭載されていた2モーター式SPORT HYBRID i-MMDと同じようなシステム。
基本的にエンジンは発電で、モーターで走行する。
ただし、高速クルージングなどモーターよりエンジンで走行した方が効率がよいとコンピューターが判断した場合、モーターではなくエンジン直結で走行する。
燃費値は29.4km/L。
燃費値は、ヤリスより約20%も低い数値だ。
新型フィットは心地よさを重視したため、燃費値は追わなかった。
それは、トヨタとの燃費争いから撤退したようにも見える。

ガソリン車については、1.3Lのみ。
出力は98ps&118Nmで、燃費は20.4km/Lだ。
このガソリン車も燃費性能にはあまりこだわっていないようで、ヤリスのアイドリングストップ機能が無い1.5Lエンジンよりも燃費が低い。

フィットのエンジン

燃費にこだわり続けるトヨタに対して、燃費戦争から撤退したホンダという構図が、ハイブリッド車、ガソリン車とも明確になっている。

2.価格比較

ヤリスの評価は3点
フィットの評価は3.5点

フィットのほうが標準装備は充実

ヤリスの最上級グレード、ハイブリッドZの価格は2,295,000円。
フィットの最上級グレード、e:HEV LUXEの価格は2,327,600円となった。
価格差は4万円弱。
フィットが若干高めの価格設定になっている。

標準装備はフィットの方が充実している。
ヤリスになくフィットのe:HEV LUXEに標準装備されているのは、運転席&助手席シートヒーター、本革シート、16インチアルミホイール、VGR(可変ステアリングギアレシオ)、LEDフォグランプなど。
ガソリン車は装備類が若干異なるが、同様の傾向だ。

3.購入時の値引き術

ヤリスの評価は2.5点
フィットの評価は2.5点

両車共に、わずかだが値引きが期待できる

ヤリス、フィット共に、2020年2月に登場したばかりのモデルだ。
こうしたフルモデルチェンジ直後は、しばらくの間、値引きを引き出すのは難しい。

ところが、2020年はやや異なる傾向になりそうだ。
2020年の新車販売は、新型コロナウイルスの感染拡大による経済の低迷、消費税アップなどにより、かなり厳しい環境となっている。
販売台数が激減しているので、買い手有利なマーケットになるだろう。

こうなると、売り手側は少ない顧客を逃がしたくないので、新型車であっても値引き対応するしかない状態になる。
とはいえ、新型車なのでガードは固い。
このガードを崩すためには、ライバル車同士の競合が重要になる。

もしヤリスが本命であれば、必ず先にフィットの見積りを取り、商談に向かいたい。
先にフィットの見積りを取るのは、ヤリスが本命だと営業マンに悟られないためだ。
フィットの見積りは、ヤリスの営業マンに開示してはダメ。
あくまで手元にあることだけ意識させて、商談をしよう。
ヤリスの営業マンは「フィットはどれくらい値引きしましたか?」と聞いてくるはずだが、ここで正直に話してはダメ。
「『今週中に決めてくれるなら、特別に値引きします』と言っていましたよ。想像以上の値引きでした」程度にして、揺さぶりをかけるとよい。
「フィット以上の値引きを出すので、値引き額を教えてください」と言われても、教えるのはNG。
「ヤリスも見に行くと言ったら、『見積書は絶対見せないでください』と言われている」と断るとよい。
こうした駆け引きを繰り返すと、徐々に値引き額がアップしていくだろう。
何もしなければ値引きはゼロになるので、必ずライバル車同士を競合させたい。
とはいえ新型車なので、大幅値引きは期待できない。

なお、フィットが本命の場合は、この逆のパターンで商談すればよい。

4.デザイン比較

ヤリスの評価は4点
フィットの評価は4点

スポーティな走りを期待させるヤリス。ゆるキャラ系のフィット

ヤリスのデザインコンセプトは「B-Dash!」。
大胆(BOLD)に、活発(BRISK)に、そして美しく(BEAUTY)。
鋭い加速で、弾丸のようにダッシュ!するイメージでデザインされた。
大きく口を開けたようなバンパー&グリルデザインに、ツリ目でキレのあるシャープなヘッドライトは、スポーティさを表現。

ヤリスのフロントフェイス

ボディ下部に向けて広がるデザインは、安定感あるシルエットを生み出している。
そしてリヤフェンダーは、やや張り出したディテールをもち、筋肉質な力強さを表現している。
スポーティさを前面に出したデザインといえる。

対するフィットのデザインは、「用の美・スモール」。
ぬくもりを感じさせる表情で、一緒にいたくなる安心感と親近感を表現した。
このデザインは、ゆるキャラ的。
人を威圧するカッコ良さをもつヤリスとは対照的で、肩の力が抜けた多くの人に好まれるデザインだ。
ヘッドライトは、プロジェクタータイプのLEDを採用。
ハウジングをブラックアウトし、瞳のイメージを強調している。
デイタイムランニングランプとターンランプは、人の目を縁取ったかのように配置。
デイタイムランニングランプは笑顔、ターンランプはまばたきにも似た表情を醸し出している。
人の顔のような優しさを感じさせるデザインだ。

フィットのフロントフェイス

ヤリスとフィットでは、デザインの方向性が大きく異なる。
ざっくり言えば、ヤリスはスポーティ系、フィットはカワイイ系になる。
こうしたテイストは、まさに好み次第。
どちらも個性的で優れたデザインといえる。

5.室内空間と使い勝手

ヤリスの評価は3点
フィットの評価は4.5点

室内空間と使い勝手は、心地よさにこだわったフィットの圧勝

ヤリスのボディサイズは、全長3,940×全幅1,695×全高1,500mm、ホイールベース2,550mm。
対するフィットは、全長3,995×全幅1,695×全高1,540mm、ホイールベース2,530mmだ。
数値的には、ほぼ同等。
ところが、室内空間はフィットの圧勝だ。

居住性で大きく差が付いているのが、リヤシート。
ヤリスは燃費や走行性能を高めるために、全高をやや低めに設定している。
そのため後席頭上スペースは、かなりタイト。
さらに足抜き性が今ひとつで、リヤドアの開閉角度も小さめなので、大柄な人やお年寄りは乗り降りがしにくい。

ヤリスの後席
フィットの後席

また、前席からの視界もフィットのほうが良好だ。
Aピラーを極細化する技術により死角が少なくなっている。
安全運転にも貢献しており、開放感あるドライブが可能だ。

ヤリスの内装
フィットの内装

そして、荷室やシートアレンジもフィットのほうが優れている。
リヤシートが跳ね上がる機能もあり、荷物に合わせて色々なアレンジが可能なのだ。

ヤリスの荷室
フィットの荷室

ヤリスのハイブリッド車の美点は、オプションだが100V・1500Wのアクセサリーコンセント。
非常時などには、スマートフォンだけでなく、家電などへの電力供給が可能になる。

6.安全装備の比較

ヤリスの評価は4点
フィットの評価は3.5点

クラスを超えた予防安全装備を得たヤリス

新型ヤリスは、クラスを超えた高いレベルの予防安全装備が用意された。
この予防安全装備のメインシステムでは、ミリ波レーダー+単眼カメラ方式を継続採用しながら、検知能力を大幅に向上。
重要な自動ブレーキは、昼夜の歩行者と昼間の自転車を検知できる。
この機能だけでも、クラストップレベルだ。
しかしさらに、クラスを超えた機能を搭載している。
交差点右折時の対向直進車、右左折時の対向方向から来る横断歩行者検知機能だ。
多くの高級車がある中で、ヤリスが先駆けてトヨタ車で初めて搭載した。
まさに高級車並みの予防安全装備といえる。

ただ残念なのは、こうした装備が標準装備でなく、オプション設定であるケースが多いことだ。
自動ブレーキを含む予防安全装備「トヨタセーフティセンス」でさえ、オプション設定どころか装備できない車種が用意されている。
「安全は顧客がお金をさらに払って担保しろ」というメッセージとも受け取れる。
本来ならば、人を傷つけてしまうかもしれない商品を売って利益を上げている自動車メーカーは、自らの社会的責任として、安全を担保しなくてはならないはずだ。
こうしたトヨタの姿勢さえなければ、間違いなくヤリスは、現在コンパクトカーナンバー1の予防安全性能をもつ。

対する新型フィットは、ホンダの予防安全装備パッケージ「ホンダセンシング」が新世代システムへとバージョンアップされた。
従来の単眼カメラとミリ波レーダーの組み合わせから、ワイドビューカメラとソナーの組み合わせに変更。
その他、夜間の歩行者と昼間の自転車も検知する自動ブレーキを備え、11種類の予防安全機能をもつ。
ただ、ホンダセンシングの機能だけでは、やや物足りない。
後側方車両接近警報や後退時車両接近警報などの機能も欲しいところだ。

フィットについては若干足りない機能があるものの、美点はホンダセンシングが全車標準装備化されていること。
どのグレードを買っても、同じ安全性能をもつのは安心できる。

7.走行性能の比較

ヤリスの評価は4.5点
フィットの評価は4.5点

スポーティな走りを追求したヤリス。のんびり、心地よいフィット

新型ヤリスのハイブリッド車は、かなり爽快でスポーティな走りが可能だ。
これに大きく貢献しているのが、新開発されたGA-Bプラットフォーム。
このプラットフォームは、車体の重心を大幅に下げたことで、基本的な運動性能を大幅に向上した。
加えて、ハイブリッド車用の大きく重いリチウムイオンバッテリーをリヤシート下付近に設置。
より低い場所に重いバッテリーを設置することで、さらに重心を下げている。
FF(前輪駆動)車は前方部が重くなるという構造的な課題も、リヤシート下付近に設置したことで改善した。
重心が下がり、前後の重量バランスがよいヤリスハイブリッドの走行性能は、非常に安定している。
ハンドリング性能もシャープな味付けがされていることもあり、かなりスポーティな走りが楽しめる。

ヤリスのシステム出力は116psと、ヴィッツハイブリッドの100psに比べ、かなりパワーアップした。
しかも、かなりモーターの存在感が強いため、アクセルレスポンスもよく、気持ちのよい加速が楽しめる。
ヤリスはかなりスポーティな味付けが施されている。
サスペンションは引き締められていて、乗り心地はやや硬め。
だが、路面追従性が良好なので、不快な硬さではない。
この運動性能もクラストップレベルといえるもので、運転していてかなり楽しい。
走りが良くて、燃費がよいのだから満足度は高い。

新開発の1.5L直3エンジンを搭載したヤリス1.5Lガソリン車の出力は、120ps&145Nmとなった。
レヴリミットが6,600回転と、今時のエンジンとしては、かなり高回転型。
高回転域まで、気持ちよく伸びるタイプのエンジンかと思っていたのだが、やや眠たい感じの回転フィールで、スポーティな印象はあまり感じられなかった。
ただ、ハイブリッド車より車重が60~70㎏程度軽いこともあり、ガソリン車もパワフルに感じる。カーブなどでの軽快感もある。

ヤリスの運転席

新型フィットのハイブリッド車、e:HEVのモーター出力は、109ps&253Nm。
基本的にモーター走行が主となるが、あまりモーター感のないフィーリングだ。
似たハイブリッドシステムを使うノートe-POWERは、アクセルを少し踏んだだけでも、ドンっというモーター特有の大トルク感があった。
しかしフィットe:HEVは、そんなモーターの大トルク感がほとんどなく、スムーズにスルスルと走り出す。
これは心地よさにこだわった結果で、あえてモーターの強烈な存在感を消しているのだ。
こうしたパワーユニットのフィーリングは、ヤリスとも異なる。
フィットe:HEVは、パワーユニットの存在感が控えめだ。

心地よさを目指したことにより、フットワークもヤリスとは大きく異なる。
フィットは、キビキビとしたスポーティなハンドリングではなく、良い意味で適度にダルなハンドリングとなっている。
クルマが穏やかに動くので、ヤリスのようにガンガン走りたくなるクルマではない。
のんびり、ゆったり流す気持ちよさを味わえるハンドリング性能だ。
乗り心地も同様。
どちらかというと、やや柔らかめな乗り味をもつ。
静粛性も高く、肩肘張らない心地よさが魅力だ。
ちょっと脱力感があるというべきなのか、リラックスして乗れるクルマに仕上がった。

フィットの1.3Lガソリン車は、基本的にe:HEVと同じ乗り味。
静粛性や乗り心地面では、少しe:HEVの方が優れている印象だ。
1.3Lエンジンの出力は、98ps&118Nm。可もなく不可もなくといったエンジン。
価格重視でのんびり走るという人に合うだろう。

フィットの運転席

ヤリスとフィットでは、目指す走行性能の方向性が異なる。
また、どちらも高い完成度を誇るため、甲乙つけ難い。
買う側の好みで評価が変わる。
ガンガン気持ちよく走るクルマが好きならば、ヤリスハイブリッドがベストな選択。
スポーティな走りというよりは乗り心地重視、心地よく走りたいというのであれば、フィットe:HEVがよい。

8.リセールバリュー比較

ヤリスの評価は4点
フィットの評価は3.5点

ハイブリッドモデルは、さらに高値傾向

新型ヤリスは、ヴィッツの後継モデルだが、車名も新しいのでまだ中古車マーケットで相場が形成されていない。
加えて、完全にブランド力を失っていたヴィッツに比べると、高いブランド力を得られそうなモデルなので、今後、高めのリセールバリューが期待できそうだ。
しばらくの間は中古車の流通量も少ないので、高値維持になると予想できる。

新型フィットのリセールバリューもヤリス同様に、高いリセールバリューが期待できそうだ。
4代目となった新型フィットは、従来とはデザインやコンセプトなどを大きく変えている。
こうした新たな方向性が支持されれば、従来のフィット以上のリセールバリューが期待できだろう。

両車共に、特に高いリセールバリューが期待できるのはハイブリッド車だ。
装備面では、どちらも豪華装備のオプションを少なくして、グレードで分類している。
プラス査定になるのは、ナビゲーション程度。
ヤリスでは最上級グレードのZ系、フィットではSUVテイストをプラスしたCROSSTAR、最上級グレードのLUXEがより高いリセールバリューになる可能性が高い。

9.まとめ・総合評価

ヤリスの総合点は点29.5/40点
フィットの総合点は点29/40点

方向性の違う個性をどう捉えるかで、選択が異なる

ヤリスハイブリッドのメリット・デメリット、方向性を端的にまとめると、「スポーティな走りで超低燃費、しかもクラスを超えた安全性能。でも、室内スペースはややタイト」となる。

フィットe:HEVは、「適度にダルで心地よい乗り心地と静粛性、運転がしやすい視界と広い室内と使い勝手。そして、そこそこの燃費性能と安全性能」だ。

それぞれ、目指しているクルマの方向性が異なるので、買う側のニーズで評価が変わってくる。
ヤリスハイブリッドの走行性能と燃費、安全性能は突出してよい。
こうした部分に響くのなら、ヤリスということになるだろう。
フィットe:HEVは、ガンガン走れる走行性能より日々の快適性重視。
「日常使いにおいて利便性が高い方がよい。燃費と予防安全性能は、中の上であれば十分」というのであれば、フィットe:HEVという選択になるだろう。

]]>
トヨタ ヤリス購入ガイド「世界が驚愕する超低燃費を実現」 https://221616.com/car-topics/20200402-101431/ https://221616.com/car-topics/20200402-101431/ Thu, 02 Apr 2020 12:00:00 +0900 コンパクトカー トヨタ ハイブリッド トヨタは、新型コンパクトカー「ヤリス」の発売を開始した。ヤリスはヴィッツの後継モデル。欧州などでは、今までヴィッツをヤリスとして販売。今回車名を統一した。この新型ヤリスハイブリッドには、新開発の1.5Lハイブリッドシステムを搭載。36.0km/L(WLTCモード)という超低燃費を実現。他の追随を許さない飛びぬけた数値となった。新型ヤリスの価格は1,455,000円から。

ヴィッツ改め、ヤリスとして再デビュー

トヨタは、新型コンパクトカーであるヤリスの発売を開始した。

新型トヨタ ヤリスは、1999年に発売されたヴィッツのフルモデルチェンジ版だ。
ヴィッツがデビューした当初、欧州などではヤリスとして販売されていた。今回のフルモデルチェンジに合わせ、ヴィッツからヤリスに車名を統一したということだ。

ただ、トヨタの営業はしたたか。
いきなりヤリスという知名度の低いモデルを投入すると、販売面でマイナスになると想定してか、従来のヴィッツも併売という戦術をとっている。

そのため、ヴィッツ=ヤリスという構図が、やや分かりにくくなった。
しばらくの間、ヴィッツとヤリスが併売されるが、いずれヤリスに集約されていくだろう。

新開発のGA-Bプラットフォームを初採用

新型ヤリスのボディサイズは、全長3,940×全幅1,695×全高1,500mm。
5ナンバーサイズに収まり、日本では使いやすいボディサイズを維持した。
ライバル車はフィットやノートなどで、Bセグメントと呼ばれるコンパクトカーに分類される。

重要なプラットフォーム(車台)は、新開発されたGA-Bを初採用。
最近のトヨタは、運動性能にこだわっていることもあり、GA-Bプラットフォームは低重心・軽量・高剛性化されている。

このGA-Bプラットフォームは、従来のヴィッツに比べ、車両重量を50kg軽量化することを目標とした。
ボディのねじり剛性は30%以上向上、重心高を15mm下げている。その結果、優れた操縦安定性と上質な乗り心地を両立させた。

サスペンションは、フロントにマクファーソンストラット式。リヤは、トーションビーム式を採用。
なんと、4WD車より優れたサスペンションである2リンクのダブルウィッシュボーン式が採用された。

ガソリン車にはアイドリングストップ機能を装備しないという愚行が…

この最新GA-Bプラットフォームに搭載されたのは、1.5Lハイブリッドシステムと1.5Lと1.0Lのガソリンエンジンだ。

まず、1.5Lエンジンは、従来の直列4気筒から、新開発の熱効率に優れるM15A型直列3気筒ダイナミックフォースエンジンとなった。

この新型1.5Lエンジンは88kW/6600rpm、145N・m/4800~5200rpmのパワー&トルクを発生。
レヴリミットは6600回転と高回転型のエンジンで、発進用ギア付きのダイレクトシフトCVTとの組み合わせられる。

WLTCモード燃費は21.6km/Lを達成。6速MT車のWLTCモード燃費は19.6km/Lとなる。

エンジンのパフォーマンスは、十分なものなのだが、なんと今時アイドリングストップ機能が装備されていない。
CO2の排出量が少ないハイブリッド車を売り、環境問題に積極的に取り組んでいながら、アイドリングストップ機能さえない仕様なのだ。トヨタの環境問題への取り組みに疑問を呈する仕様といえる。
アイドリングストップ機能が装備されるまではガソリン車をおすすめできない。

直列3気筒1.0Lエンジンは、高タンブル流や高EGR(排気ガス再循環)率、フリクション低減などを改良。51kW/6000rpm、92N・m/4400rpmのパワー&トルクを発生し、WLTCモード燃費で20.2km/Lの燃費を達成した。

ホンダが燃費争いから撤退するほどの超低燃費を達成したヤリス

注目は1.5Lハイブリッドシステムだ。
新開発された直3 1.5Lエンジンをハイブリッド用に改良。ハイブリッドシステムも新開発した。バッテリーもニッケル水素から、リチウムイオンに変更された。

これに、80ps&141Nmのモーターと91ps&120Nmのエンジンが組み合わされ、システム出力は116psとなった。
ヴィッツのシステム出力は100psなので、大幅にパワフルになっていることが分かる。

一般的に、出力が上がると燃費は悪くなる傾向にあるが、ヤリスは燃費も大幅に向上。
燃費性能は36.0km/L(WLTCモード)を達成。WLTCモードは、JC08モードと比べると20~30%程度悪くなる。

ヴィッツハイブリッドのJC08モード燃費が34.4㎞/Lなので、WLTCモードに換算すると24.0~27.5㎞/L程度。いかに、新型ヤリスが超低燃費なのかが分かる。

さらに、ライバル車である新型ホンダ フィットの燃費は29.4㎞/L(WLTCモード)に止まった。
もはや、ホンダが燃費競争の土俵に上がれないほどの燃費値をヤリスは達成したことになる。この燃費値は、世界の自動車メーカーが驚愕するほどのものだ。

エコカーイメージを払拭するスポーティなデザイン

ヤリスのデザインコンセプトは「B-Dash!」。
大胆((BOLD)に、活発(BRISK)に、そして美しく(BEAUTY)というキーワードで、鋭い加速で弾丸のようにダッシュするイメージでデザインされている。

先代ヴィッツのイメージを全く感じさせないデザインで、コンパクトカーにありがちな可愛らしさはない。

新型ヤリスのフロントフェイスは、カバっと広がったグリル周りに、下部にボリュームを与えたフロントバンパー、ツリ目のLEDヘッドライトで迫力ある顔をアピール。

さらに、張り出し感あるリヤフェンダーなどで、ドッシリとした塊感あるフォルムを表現した。
小さなボディながら、存在感のあるスタイルとなった。

このデザインからエコカー的なイメージはなく、純粋なスポーツモデルのように見える。

インテリアのインパネデザインは、意外なほどシンプルで広さをアピール。ステアリングホイールは、従来のヴィッツと比べると小径化され、よりスポーティな雰囲気に仕上げた。

また、フードレスの双眼デジタルTFTメーター(トヨタ初)を装備。パネル類は、ソフトインストルメントパネルを採用するなど、高級感もアピールしている。

クラスを超えた予防安全装備を用意したものの・・・

ヤリスには、クラスを超えた予防安全装備が用意されている。

トヨタの予防安全装備パッケージ「トヨタセーフティセンス」に含まれる自動ブレーキは、ミリ波レーダー+単眼カメラ方式から変更されていない。
しかし、センシング能力は大幅に向上。昼・夜の歩行者と自転車も検知可能となった。これだけでも、このクラスではトップレベルの実力だ。

さらに、交差点右折時の対向直進車、右左折時の対向方向から来る横断歩行者検知機能をトヨタ車で初搭載。
よりリアルな交通環境に対応した機能で、交通事故リスク軽減に貢献する。
このような機能は高級車並みだ。

ただ、相変わらずトヨタの営業サイドは安全に対する意識は低い。
1グレードのみだが、「トヨタセーフティセンス」が標準装備されておらず、オプション選択もできない仕様がある。価格をなるべく安く見せたい狙いがあるにせよ、安全装備を外すというのは問題だ。

こうした自動ブレーキ関連の装備は、一部補助金の対象にもなっており今後、義務化される流れにある。
そして、そもそもクルマは、人を殺す可能性のある道具。それらを売り、利益を上げている自動車メーカーは、命を救うことができる技術があるのなら、自らの積極的に開発・標準装備して社会的責任を果たす義務がある。

さらに、トヨタの社長である豊田章男氏は「交通死亡事故ゼロを目指す」と公言。トヨタの国内営業は、この社長のメッセージにも反しているような現実がある。

また、同じように後側方車両接近警報であるブラインドスポットモニター、アクセルとブレーキの踏み間違えを防止するインテリジェントクリアランスソナーといった機能などもオプション設定。
安全を顧客任せにするのはいただけない。

新型トヨタ ヤリスの選び方

ヤリスを選ぶときは、ハイブリッド一択。
前述の通り、1.5Lと1.0Lのガソリン車には、アイドリングストップ機能さえ装備されていないからだ。

全世界的にCO2排出量減という課題が突き付けられている現在、あからさまに環境問題に背を向けたグレードを選んではいけない。
どうしても、ガソリン車というのであれば、装着されるのを待つか、ライバル車であるフィットやノート、デミオという選択肢がある。

ハイブリッド車のグレードは、X/G/Zの3種類が用意されている。
それぞれ、後輪側にモーターを設置したE-Fourと呼ばれる4WDを設定。

ハイブリッド車は、Xが1,998,000円と200万円に近い価格設定となった。Gが2,130,000円、Zが2,295,000円と、14万~16万円のグレード間価格差がある。

新型ヤリスのハイブリッド車は、価格がやや高め。これに、安全装備などをプラスすると最上級グレードのZだと250万円を楽々超えてくる。

エントリーグレードのXは、装備がやや貧弱なので、シンプルな装備で十分という人以外は選択肢から外したい。
GとZとの大きな装備違いは、15インチタイヤ、LEDヘッドランプ、本革巻きステアリング、運転席・助手席シートヒーターなど。その他、細かい装備差がある。
これくらいの差なら、Gで十分といった印象だ。

装着必須ともいえるオプションは、100V・1500Wのアクセサリーコンセント。これがあれば、非常時に家電製品が使えるなど電源車としても使えるようになる。
そして、ブラインドスポットモニター+リヤクロストラフィックオートブレーキ+インテリジェントクリアランスソナーなどだ。

かなり高価なコンパクトカーになるが、ハイブリッド車の超低燃費は魅力のひとつ。
試乗した地方の郊外路を50km/h程度で流していると、燃費は軽々と40.0㎞/Lを超えてきた。
ヴィッツハイブリッドより、EVで走る領域も多く静粛性も高い。

ハイブリッドは、リヤシート下にハイブリッド用バッテリーを搭載していることから、前後の重量バランスがよく走りも安定感タップリ。しかも速い。
価格なりの価値は十分にある。

こうした走りの良さを味わうには、Zグレードでオプションの16インチタイヤ&アルミホイールのオプションを選択するしかない。GとXでは、175/’70R14タイヤと少々役不足な印象だ。

トヨタ ヤリス価格、スペックなど

■1.0Lガソリン車
・X FF:1,455,000円/“B package”:1,395,000円
・G FF:1,613,000円

■1.5Lガソリン車(MT車)
・X 6速MT FF:1,543,000円
・G 6速MT FF:1,701,000円
・Z 6速MT FF:1,871,000円

■1.5Lガソリン車(CVT車)
・X FF:1,598,000円/4WD:1,831,000円
・G FF:1,756,000円/4WD:1,954,000円

・Z FF:1,926,000円/4WD:2,124,000円

■1.5Lハイブリッド車(電気式CVT)
・HYBRID X FF:1,998,000円/E-Four:2,241,000円
・HYBRID G FF:2,130,000円/E-Four:2,338,000円
・HYBRID Z FF:2,295,000円/E-Four:2,493,000円

■スペック
代表グレード  ヤリス ハイブリッドZ(FF)

・ボディサイズ[mm](全長×全幅×全高):3,940×1,695×1,500mm
・ホイールベース[mm]:2,550
・サスペンション 前:マクファーソンストラット 後:トーションビーム
・車両重量[kg]:1,090kg
・総排気量[cc]:1,490cc
・エンジン種類:直3 DOHC
・エンジン型式:M15A-FXE
・システム全体出力[ps(kw)]:116ps(85KW)
・ミッション:電気式無段変速機
・最小回転半径[m]:5.1m

]]>
2020年 安全な車ランキング【国産セダン】 https://221616.com/car-topics/20200401-101406/ https://221616.com/car-topics/20200401-101406/ Wed, 01 Apr 2020 10:00:00 +0900 LS クラウン スカイラインハイブリッド セダン トヨタ ランキング レクサス 安全な車 日産

国産セダン

安全なクルマ ランキング2020

安全なセダンを選ぶポイント

国産セダンの価格帯は、レクサスLSのように1千万円オーバーのモデルから、200万円前後のモデルまで幅広くなっている。
基本的に、LSのような超高級車は卓越した予防安全性能を誇るのは当然だ。ただ、それ以外だと、それほど大きな予防安全装備の差が無くなってきている。

ランキングでは、やはり高額車両が上位を占める。コスト面から、高額車は高性能な装備を装着しやすい。
そんな中、カローラセダンが上位に入っている。これは、カローラセダンが2019年9月デビューという新型車で、最新の安全技術が投入されているからだ。

予防安全装備は、まさに日進月歩。少し前まで、高額車にのみ装備されていた予防安全装備が、今や当たり前の装備になっている。逆に、デビューが古いモデルなどは、かなり安全装備面で物足りなくなってきた。

今回、ランク外としているが、多少の差はあれスバル インプレッサG4やマツダ3セダン、ホンダ アコードなども高いレベルの予防安全性能を誇っている。

BEST.1

レクサスLS

レクサス LS

LSの自動ブレーキシステムは、ミリ波レーダー+ステレオカメラ方式を採用。このシステムは、ほぼLS専用といえるもの。
他のレクサス車やトヨタ車は、単眼カメラ+ミリ波を使う。カメラの数が多い分、LSの方が高コスト高性能ということになる。そのため、LSの予防安全性能は高い。

歩行者、自転車を検知し衝突回避・被害軽減する自動ブレーキの他に、自車線内で衝突を回避できるとシステムが判断した場合、アクティブ操舵回避支援を行う。車がステアリング操作を支援し、衝突を回避するシステムだ。
アクティブ操舵回避支援は、対歩行者の場合は約40km/h~65km/h、対ガードレールの場合は、約60km/h~80km/hで作動する。この機能は、エントリーグレードのみ非装着になる。

さらに、車線内の停車と救命要請を自動で行うドライバー異常時停車支援システムも搭載。
高速道路上で車線維持走行をするレーントレーシングアシスト(LTA)制御中、ドライバーの無操作状態が継続している場合、音と表示と緩減速による警告でドライバーに操作を促す。病気などで意識がなく、ドライバーが操作不可能とシステムが判断すると、ハザードとホーンで車外に異常を報知しながら自車線内に減速停車する。
無操作状態による自損・加害事故の回避・事故被害低減を支援するだけでなく、停車後は、ドア解錠やヘルプネット自動接続による救命要請も行い、早期のドライバー救命・救護に寄与システムになっている。高齢化社会においては、非常に大きなメリットになる予防安全装備だ。

その他、一般的になっている予防安全装備は、ほぼ標準装備。国産セダンの中でLSは、非常に高い安全性能を誇る。

BEST.2

レクサスES

レクサス ES

ESは、トヨタブランドと共通な単眼カメラ+ミリ波レーダーの組み合わせた自動ブレーキシステムを使う。夜間の歩行者と昼間の自転車を検知できる高性能タイプだ。

オプション設定なのだが、上下2段式アダプティブハイビームシステムも高性能だ。
対向車のヘッドランプや先行車のテールランプ、周囲の明るさを判別。ハイビームの照射範囲内に車両を検知すると、片側24個のLEDの点灯・消灯を制御する。
照射エリアと遮光エリアを細かく調整し、先行車や対向車に直接ハイビームを当てないように部分的に遮光。これにより、夜間は常にハイビームで走行することができ、早期の歩行者発見など夜間の安全運転に寄与する。

そして、ESのみの機能がデジタルアウターミラーだ。ドアミラーの代りにカメラを設置し、後方の映像を室内Aピラーの根元付近に設置された5インチのモニターで確認することができる。
視線の移動量はそれほど大きく変わらないが、雨や夜間の影響を受けにくいカメラを採用。自動で輝度調整するディスプレイにより、雨や夜間であってもすぐれた視認性を確保できる。さらに、表示エリアの拡大も可能だ。
従来のミラータイプでは、死角になっていた部分も確認できるので、より安全な走行に貢献する。

また、パーキングサポートブレーキ (後方歩行者)は、バックで出庫するなど、自車後方の歩行者の存在を、12.3インチワイドディスプレイ、およびリヤブザーでドライバーに知らせる機能だ。バックで歩行者と衝突する可能性が高いと判断した場合、自動 (被害軽減) ブレーキを作動する。バック時の歩行者検知&自動ブレーキするシステムをもつモデルは数少ない。

BEST.3

トヨタクラウン

トヨタ クラウン

クラウンに標準装備されている予防安全装備「トヨタセーフティセンス」は、単眼カメラ+ミリ波の組み合わせたシステムをもつ。
クラウンは、トヨタブランドのフラッグシップということもあり、自動ブレーキは昼夜の歩行者と昼間の自転車を検知できる高性能タイプだ。

さらに、オプション設定だがトヨタブランドとして初となるパーキングサポートブレーキ(後方歩行者)を用意。レクサスESのものと同じ機能で、バック時に後方にいる歩行者と衝突の危険性がある場合、自動でブレーキを作動させ衝突回避&被害軽減してくれる機能だ。後方の歩行者検知式自動ブレーキを装備したいモデルは数少ない。
その他、車線を維持しながら走行できる全車速追従式クルーズコントロールや、誤発進抑制制御も標準装備化されている。

ただ、車線変更時の後側方から接近する車両を検知し警報する後側方車両接近警報など、ベーシックな機能が一部グレードでオプション設定になっているなど、高級車らしくない設定となっている。
エントリーグレード系を選択する場合、安全装備の有無を細かくチェックする必要がある。

BEST.4

トヨタカローラセダン

トヨタ カローラセダン

2019年9月にデビューしたばかりのカローラは、デビュー直後の新型車ということもあり、予防安全装備は充実している。

歩行者検知式自動ブレーキは、昼夜の歩行者と昼間の自転車を検知できる最新タイプを装備。
トヨタブランドの予防安全装備パッケージは「トヨタセーフティセンス」と呼ぶ。このパッケージは、すべて同じではないので注意が必要。グレードにより、装備や機能が限定されるなどしており、一般の人には分かりにくい設定だ。
最低限の自動ブレーキなどは標準装備されている。車線内を維持するための運転支援機能であるレーンとレーシングアシストや全車速追従式クルーズコントロールは、一部グレードでオプション、もしくは装着不可。アクセルとブレーキの踏み間違えを防止するインテリジェントクリアランスソナーも、一部グレードでオプション、もしくは装着不可だ。
せめて、これくらいの装備くらい標準装備してほしい。

その他、後側方車両接近警報など、オプション設定になっている予防安全装備などをすべて装着して、高いレベルの予防安全性能をもつ。

BEST.5

日産スカイライン
ハイブリッド

日産 スカイラインハイブリッド

スカイラインは、ハイブリッド車とガソリン車では安全性能に大きな差になる。
ガソリン車は、歩行者検知式自動ブレーキの設定がない。さらに、高速道路上での半自動運転を可能とした「プロパイロット2.0」も装備されていない。
より安全なクルマということであれば、ハイブリッド車になる。

スカイラインハイブリッドの歩行者検知式自動ブレーキは、夜間と自転車には対応していない。だが、踏み間違い衝突防止アシストや車両を俯瞰で見た映像にして、車両周辺360°を確認できる。
さらに、車両の周りで移動する歩行者や自転車などを検知し警報を発するインテリジェントアラウンドビューモニターなど、高級車に相応しい予防安全装備が標準装備されている。

一定以上の安全装備が標準装備化されているので安心できる。

そして、高速道路などでのロングドライブで半自動運転を可能とした「プロパイロット2.0」は、ドライバーの疲労軽減や運転時のストレス低減につながる。一定の条件が揃えば、ハンズオフできる。この機能は、スカイラインハイブリッドだけの機能だ。
車線変更時には、ステアリングに手を添えるだけで、自動で車線変更も可能。まるで、熟練ドライバー以上ともいえる安心・安定感ある走りが特徴。むしろ、運転が雑なドライバーより、安心して運転を任せられるレベルに仕上がった。

まとめ

国産セダンは車両価格に幅があるものの、全体的に高級車が中心になる。そのため、安全装備は、全体的に高いレベルにある。
ただし、モデルサイクルが長くなっている一部のモデルは、もはや歩行者検知さえもできないレベルのモデルがあるので注意が必要だ。

国産セダンでも、大きな差になっているのが夜間の歩行者と自転車検知ができるか否かという点だ。より、衝突リスクを下げたいというのであれば、こうした機能をもつモデルを積極的に選ぶといい。
また、クラウンやESなどに装備されている後退時でも歩行者検知し、自動ブレーキを作動できる機能も実用面で有益だ。同様に、スカイラインハイブリッドのように、低速時のアクセルとブレーキの踏み間違えに対して、壁などのモノだけでなく、歩行者にも対応する踏み間違え防止機能も大きなメリットになる。

そして、自動運転時代を感じさせる機能が「プロパイロット2.0」だ。なかなか完成度が高い運転支援機能で、ハンズオフ時にも不安を感じさせない走行フィーリングは秀逸だ。
また、LSのように衝突不可避な状態でも、同一車線内で回避が可能なら回避方向にクルマを支援する機能も素晴らしい。

安全装備比較表

  • …全車標準装備
  • …一部標準装備または一部オプション
  • ×…標準装備なし
レクサスLS レクサスES トヨタクラウン トヨタカローラセダン 日産スカイラインハイブリッド
対車両自動ブレーキ

歩行者検知式自動ブレーキ

ブレーキ踏み間違い衝突防止アシスト

一部グレード
オプション設定
一部グレード
装着不可

サイドエアバック

カーテンエアバッグ

車線逸脱警報

車線維持支援

一部グレード
オプション設定
一部グレード
装着不可

後側方車両検知警報

一部グレード
オプション設定

一部グレード
オプション設定

後退時後方車両接近警報

一部グレード
オプション設定

一部グレード
オプション設定

オートマチックハイビーム

一部グレード
装着不可

※安全装備の詳細は各車メーカー公式サイトをご確認ください。

その他のボディタイプ別安全なクルマランキング

関連記事

]]>
2020年 安全な車ランキング【SUV編】 https://221616.com/car-topics/20200401-101405/ https://221616.com/car-topics/20200401-101405/ Wed, 01 Apr 2020 10:00:00 +0900 CX-8 RAV4 SUV トヨタ ホンダ マツダ ランキング レクサス 安全な車

SUV

安全なクルマ ランキング2020

安全なSUVを選ぶポイント

SUVは人気カテゴリーということもあり、続々と新型車が投入され、予防安全装備の性能も高くなってきている。このクラスでも夜間の歩行者と昼間の自転車検知は当たり前になりつつある。
ただ、デビューが古くモデル末期に入っている車両は、まだ昼間の歩行者検知のみに止まっている。より安全性を重視するのであれば、最低限でも夜間の歩行者検知ができるモデルがよい。

そんななかで、マツダ車の評価は高い。
まだ、夜間の歩行者検知と自転車検知ができるのはCX-30のみだが、モデル後期に入ってきたCX-5も夜間の歩行者検知ができるように進化してきている。デビュー当時の予防安全性能から進化しない他のメーカーと比べると、安全に対する企業の真摯な姿勢が垣間見える。
また、マツダ車は、エントリーグレードであっても予防安全装備を省略せず、どのグレードを買っても十分な安全性能を誇っているのも評価したいポイントだ。

BEST.1

マツダCX-30

マツダ CX-30

マツダ CX-30は、マツダ最新のSUVということもあり、予防安全装備の標準装備化が非常に進んでいるのが特徴だ。どのグレードを選んでも安心できる点が、高く評価できる。

自動ブレーキは、昼夜の歩行者と昼間の自転車に対応。その他の機能としては、アクセルとブレーキの踏み間違えによる誤発進抑制制御、後退時に左右からクルマを検知し、接触の危険が高まると自動ブレーキを作動させるスマートサポートブレーキ、後側方車両接近警報、ドライバーの疲労軽減に役立つ全車速追従式クルーズコントロール、レーキープアシストシステムなどを標準装備する。標準装備された予防安全装備だけでも、十分な安全性能を誇る。
さらに、高速道路などで車線を維持しながら前走車に追従、ストップ&ゴーを繰り返すことができるクルージング&トラフィック・サポートも半数以上のグレードに標準装備されている。

BEST.2

トヨタRAV4

トヨタ RAV4

トヨタ RAV4は、2019-2020日本カー・オブ・ザ・イヤーを受賞するなど、非常に完成度の高い1台だ。まだ、デビューから間もないモデルということあり、予防安全装備は高いレベルにある。自動ブレーキは、昼夜の歩行者と昼間の自転車に対応しており、トップレベルの性能を誇る。

トヨタの予防安全装備パッケージである「トヨタセーフティセンス」には、自動ブレーキの他、全車速追従式クルーズコントロールや車線維持機能であるレーントレーシングアシストなどがセットになり、全車標準されている。

ただ、これだけでは車格的にも少々物足りない。全6グレード設定になっているRAV4だが、内3グレードでは後退時に左右からくる車両と衝突する可能性がある場合に、自動ブレーキを作動させるリヤクロストラフィックオートブレーキ、後側方車両接近警報、アクセルとブレーキの踏み間違えによる被害軽減を図るインテリジェントクリアランスソナーがオプション設定となっている。これらのグレードは、こうしたオプションを選択しなければ、RAV4の優れた予防安全性能を享受できない。
衝突安全性能では、ニーエアバッグやサイド&カーテンエアバッグが標準装備されていて万全だ。

BEST.3

レクサスUX/NX/RX

レクサス UX/NX/RX

一時期、貧弱な予防安全装備だったレクサスだったが、最近では一気に予防安全装備が充実してきた。
レクサスUX、NX、RXには、昼夜の歩行者と昼間の自転車に対応する自動ブレーキが標準装備されている。ただ、高級車ブランドであることを考えれば当然といえる。
その他の予防安全装備では、全車速追従式クルーズコントロールや高速道路などでの車線維持支援であるレーントレーシングアシストなども標準装備。一定レベル以上の予防安全装備が装着されている。

ただ、後退時に左右から接近する車両と衝突の危険がある場合、自動ブレーキを作動させるパーキングサポートブレーキや、後側方車両接近警報などが、オプション設定となっていることが多い。高級車ブランドなのに、こうした予防安全装備をオプション化している姿勢はトヨタブランドのモデルと同じだ。高級車ブランドらしく、どのグレードでも圧倒的な安心感ある予防安全装備を標準装備化してほしい。購入時はしっかりと、こうしたオプションを確認する必要がある。

また、夜間の視界確保のために、アダプティブハイビームシステムがオプション設定されている(一部グレードで標準装備)。対向車や前走車にはハイビームにならないようLEDライトの配光を自動調整。暗い道などではとくに、ハイビームを効率的に使え視界を確保し、より安全な走行ができる。
衝突安全装備であるエアバッグ類は、非常に充実している。サイド&カーテンエアバッグはもちろんニーエアバッグも標準装備化。NXとRXには、助手席シートクッションエアバッグを装備。さらに、RXには後席サイドエアバッグが装備されている。

BEST.4

マツダCX-8/CX-5/CX-3

マツダ CX-8/CX-5/CX-3

マツダ CX-8、CX-5、CX-3の予防安全装備の核となる自動ブレーキは、昼夜の歩行者のみとなる。昼間の自転車検知ができるCX-30と比べると、やや見劣りしてしまう。それでも、昼間の歩行者のみだった機能が夜間の歩行者検知できるように進化させた点は評価できる。

この3車種のクラスは異なるものの、標準装備されている予防安全装備のレベルが高い点も特徴のひとつだ。
歩行者検知式自動ブレーキの他、前後の誤発進抑制制御、後側方車両接近警報、後退時車両接近警報、車線逸脱警報、全車速追従式クルーズコントロール(ごく一部のグレードを除く)が標準装備されている。

また、CX-5とCX-8は一部グレードを除き車線維持機能であるレーンキープアシストも標準装備。一定レベル以上の安全装備が標準装備されているので、どのグレードでも安心して選ぶことができるのが特徴だ。
また、車両を俯瞰でみた映像にして障害物などを確認できる360°ビューモニターもCX-8に一部を除き標準装備。CX-3はオプション設定、CX-5は一部を除きオプション設定されている。

BEST.5

ホンダCR-V

ホンダ CR-V

ホンダ CR-Vは、ホンダの予防安全装備パッケージ「ホンダセンシング」が全車標準装備されている。ホンダセンシングは、計9つの機能をもつ。歩行者検知式自動ブレーキは、昼夜の歩行者に対応。自転車には非対応だ。
その他の機能として、車線維持支援や誤発進抑制制御、高速道路などの渋滞時にストップ&ゴーを繰り返すことができる全車速追従式クルーズコントロール、歩行者との衝突回避を支援する歩行者事故低減ステアリング、後側方車両接近警報が装備される。ただ、後退時車両接近警報は用意されていない。
衝突安全装備は、サイド&カーテンエアバッグも標準装備化されている。

CR-Vは、シンプルな仕様で安全装備に他のオプションがないシンプルな設定。そのため、予防安全装備をより充実させる選択肢はない。

まとめ

SUVは人気カテゴリーで競争が激しい。そのため、予防安全装備もかなり充実している。
今回はランク外となったが、「ぶつからないクルマ」で一世を風靡した「アイサイト」を搭載したスバル フォレスターやXVも夜間の歩行者は非対応だが、昼間の自転車は検知できる機能がある。
さすがのアイサイトも過渡期に入っており、次世代アイサイトを開発中だ。次世代アイサイトが登場すれば、トップレベルの予防安全性能をもつことになるだろう。

より安全なSUVをこれから買うのであれば、自動ブレーキに求める性能は昼夜の歩行者と昼間の自転車検知ができるモデルがよい。このような技術は日進月歩。すぐに、それ以上の予防安全装備を搭載したモデルが出てくるからだ。せめて昼夜の歩行者検知ができれば、普段の生活の中で、かなりの確率で歩行者との接触を避けることができるだろう。

また、SUVというレジャーを目的としたクルマであるならば、高速道路などでの長距離移動も多いはず。その場合は、渋滞時のストップ&ゴーを容易にする全車速追従式クルーズコントロールと、車線維持支援機能をもつモデルが便利だ。
渋滞中のうっかり衝突のリスク軽減だけでなく、ロングドライブでの疲労軽減になり、結果的に安全なドライブにつながる。
また、運転が不慣れな女性が乗ることが多いのであれば、車両周辺を俯瞰した映像を表示するモデルや後側方車両接近警報、後退時車両接近警報などがあれば、不慣れなことから起きる事故リスクを低減してくれるはずだ。

安全装備比較表

  • …全車標準装備
  • …一部標準装備または一部オプション
  • ×…標準装備なし
マツダCX-30 トヨタRAV4 レクサスUX/NX/RX マツダCX-8/CX-5/CX-3 ホンダCR-V
対車両自動ブレーキ

歩行者検知式自動ブレーキ

ブレーキ踏み間違い衝突防止アシスト

サイドエアバック

カーテンエアバッグ

車線逸脱警報

車線維持支援

CX-3
用意無し

後側方車両検知警報

後退時後方車両接近警報

×

オートマチックハイビーム

※安全装備の詳細は各車メーカー公式サイトをご確認ください。

その他のボディタイプ別安全なクルマランキング

関連記事

]]>
2020年 安全な車ランキング【国産コンパクトカー】 https://221616.com/car-topics/20200401-101404/ https://221616.com/car-topics/20200401-101404/ Wed, 01 Apr 2020 10:00:00 +0900 コンパクトカー スズキ トヨタ ノート フィット ホンダ マツダ マツダ2 ランキング 安全な車 日産

国産コンパクトカー

安全なクルマ ランキング2020

安全なコンパクトカーを選ぶポイント

一時期、コンパクトカーの予防安全装備は軽自動車より劣っていた。しかし、モデルチェンジやマイナーチェンジを期に、急速に充実している。現在では、ほとんどの車種に歩行者検知式自動ブレーキなどを含む予防安全装備が用意されている。
ただ、相変わらず一部の車種のエントリーグレードには、こうした予防安全装備が標準装備化されていない。また、歩行者検知式自動ブレーキや踏み間違え防止装置などを標準装備していても、他の予防安全装備はオプション設定という安全を軽視したモデルもあるので注意が必要だ。

BEST.1

トヨタヤリス

トヨタ ヤリス

トヨタ ヤリスは、ヴィッツの後継車だ。国内では、ヴィッツと呼ばれていたが、欧州などではヤリスと呼ばれていた経緯があり、車名を統一した。

この新型ヤリスには、最新の予防安全装備「トヨタセーフティセンス」を用意。トヨタセーフティセンスは、単眼カメラとミリ波レーダーを組み合わせたシステムだ。
ヤリスに用意されたトヨタセーフティセンスは、かなり高機能。実際に交通事故となることが多いケースに対応しており、より安全な走行ができる。
一部機能はオプションだったりするが、コンパクトカーの枠を超えたレベルに達している。

重要な歩行者検知式自動ブレーキは、昼間だけでなく夜間にも対応。日暮れから夜間にも歩行者との衝突事故は多い。さらに、昼間の自転車も検知できるようになっているため、より幅広く衝突リスクを軽減してくれる。
また、実際にありがちな事故パターンである交差点右折時の対向直進車や右左折時の対向方向から来る横断歩行者も検知。衝突を回避、もしくは被害の軽減につながる。また、ブレーキとアクセルの踏み間違時にはエンジン出力を抑制、または弱いブレーキをかけることで衝突回避または被害軽減をサポートする。従来の踏み間違え防止アシスト機能は、壁やクルマといったモノに対してのみだったが、人や自転車にも対応し衝突リスクを軽減している。
そして、セカンダリーコリジョンブレーキも標準装備。この機能は、エアバッグが展開するような衝突を起こしたときに、自動でクルマを停止させる機能。衝突後の勢いでクルマが動き次々と衝突するような二次被害を軽減するものだ。

このように、ヤリスに用意された予防安全装備は、非常に高いレベルにある。しかし、後側方車両接近警報のように、車線変更時に頼りになる頻度の高い安全装備はオプション設定。このあたりは、少々物足りない。インテリジェントクリアランスソナーなどと、セットオプションで価格は10万円程度。積極的に選択したいオプションだ。
さらに残念なのが、エントリーグレードには、高機能のトヨタセーフティセンスが装備されておらず、オプションでも選択できない。エントリーグレードの価格を下げて安く見せたい、安いクルマを要望する顧客がいる、などが大きな理由だろう。
テクノロジーの進化で、交通事故を減らす努力をするのは、自動車メーカーの社会的責任でもある。ヤリスだけでなく、こうした設定をしている自動車メーカーはその責任を果たすべきだ。

BEST.2

ホンダフィット

ホンダ フィット

2位以下は、一長一短で僅差といったところ。
ホンダ フィットの予防安全装備「ホンダセンシング」は、従来の単眼カメラ+ミリ波の組み合わせだったが、フィットから広角カメラとソナーの組み合わせに変更されている。
ホンダセンシングは、全11個もの多彩な機能をもつ。歩行者検知式自動ブレーキは、夜間の歩行者や昼間の自転車も検知可能となった。その他、誤発進抑制機能や歩行者との衝突回避を支援する歩行者事故低減ステアリング、路外逸脱抑制機能などあり充実している。これらが全車標準装備されており、どのグレードを買っても安心だ。

ただ、若干足りない機能もある。後側方・後退時車両接近警報など、ベーシックな機能が用意されていない。こうした装備は、日常的に使うのでぜひとも用意してほしい。高齢者や運転が苦手な人にとっては、とても頼りになる装備だ。

BEST.3

日産ノート

日産 ノート

ノートの歩行者検知式自動ブレーキである「インテリジェントエマージェンシーブレーキ」は、夜間の歩行者にも対応し全車標準装備されている。自転車などには対応していない。
また、この機能にはクリープ走行を含む低速走行時、進行方向に壁や歩行者などの障害物があった場合に、アクセルとブレーキの踏み間違えが発生すると、ドライバーにメーター内の警告灯とブザーで警告。さらに、エンジン出力やブレーキを制御し衝突回避・被害軽減をアシストする。従来、踏み間違えによる誤操作は壁などの障害物に限られていたが、前方の歩行者に対しても対応する自動ブレーキは、まだ数少ない。これは、高く評価できる機能だ。

その他、車線逸脱警報や車線逸脱防止支援、フロント&バックソナーなども用意されている。予防安全装備のなどの機能は一定レベルに達しているものの、車線変更などで日常的に使う後側方車両接近警報などは用意されていない。

便利で安全な機能が「インテリジェントアラウンドビューモニター」だ。カメラ映像を加工し、クルマを俯瞰から見たように表示される。こうした機能は数多くあるが、インテリジェントアラウンドビューモニターは、移動物検知機能が付いている点がユニークな部分。
歩行者や自転車などがいる場合、画面表示やブザーなどで警報を発してくれる。この機能も、日常的に使う機能なので、ぜひとも選択したい安全装備といえる。
また、後方視界を確保してくれる機能として「インテリジェントルームミラー」が用意されている。後席に乗員いる場合や、夜間や雨などで後方視界が悪い場合に、クリアな後方視界を確保してくれる。

ノートについている予防安全装備の機能数や性能などは十分なレベルに達している。ただ、多くの装備がオプション設定になっていたり、グレードによって装備できなかったりする状況だ。
また、今時サイドエアバックの設定は無く、カーテンエアバッグもオプション設定。ユーザーが自ら積極的にオプションを選択する必要があるところが物足りない。どのグレードを買っても、安心できる予防安全装備を標準装備化すべきだ。
ノートは、2020年度にフルモデルチェンジを予定している。さらに、進化した予防安全装備に期待したい。

BEST.4

マツダマツダ2

マツダ マツダ2

マツダ2は、どのグレードでも一定の予防安全装備を標準装備化している。一部の運転支援システムなどがオプションとなるものの、どのグレードでも安心して購入できるのは、マツダ2の美点といえる。
マツダ2の歩行者検知式自動ブレーキ「アドバンスト・スマート・シティ・ブレーキ・サポート」は、全車に標準装備。さらに、後側方車両接近警報であるブラインド・スポット・モニタリング、駐車場からの後退時に接近する車両を検知し警報を発するリア・クロス・トラフィック・アラートも標準装備化されている。

これらの装備は、車線変更時やバック時など頻繁に使うことが多い機能。うっかりミスを軽減してくれるだけでなく、視野が狭くなった高齢者や運手に不慣れな初心者などには、とても頼りになる装備だ。技術的には、もはやベーシックなもので、それほどコストもかからない。しかし、まだまだコンパクトカーで、こうした装備を標準装備したモデルは、マツダ2しかないのが現状だ。

残念なのは、もはやコンパクトカークラスでも当たり前になりつつある運転支援機能全車速追従式クルーズコントロールが、ほぼオプションであること。そして、歩行者検知式自動ブレーキは、自転車などに対応していないことが、やや物足りない部分だ。

BEST.5

スズキクロスビー

スズキ クロスビー

スズキ クロスビーの歩行者検知式自動ブレーキである「デュアルセンサーブレーキサポート」を用意。昼間の歩行者検知が可能なタイプだ。最近では、夜間での歩行者検知ができるタイプが平均的になっていることもあり、やや古さを感じさせる。
最新モデルであるハスラーには、夜間の歩行者が検知できる自動ブレーキが用意されているので、クロスビーもアップデートが必要だ。やや古いタイプの自動ブレーキなのに、非装着モデルがあるのは、非常に物足りない。クロスビーを購入する場合、デュアルセンサーブレーキサポート装着車を選ぶ必要がある。

スズキは、予防安全装備パッケージを「スズキセーフティサポート」と呼ぶ。このパッケージ装着車には、歩行者検知式自動ブレーキの他に、誤発進抑制機能に車線逸脱警報機能、ふらつき警報機能、ハイビームアシスト、後退時ブレーキサポート、後方誤発進抑制機能、リヤパーキングセンサーが装備される。
その中でも、後退時ブレーキサポート機能は、バック時にも衝突の危険がある場合、自動ブレーキが作動する高性能タイプだ。バック時に自動ブレーキ作動させる機能をもつモデルは、まだ数少ない。夜間の歩行者検知ができないことはマイナス要因だが、その他の機能は十分なものだ。

また、オプション設定だが全方位モニター用カメラもおすすめだ。各部に取り付けられたカメラの映像を加工し、クルマを俯瞰から見た映像にして表示する。周囲の安全をモニターで確認できるだけでなく、人や物が近づくとドライバーに知らせる「左右確認サポート機能」も搭載しており、駐車時などの安全運転を支援する。

まとめ

コンパクトカーカテゴリーで、圧倒的な予防安全性能を誇るのが、トヨタ ヤリスだ。
トヨタは今まで、安全装備面で大幅に遅れていたが、ヤリスで一気にトップへ躍り出た。オプションを含むことが前提だが、もはや高級車並みといったレベル。
ほぼ同時に出たホンダ フィットは、大きく遅れをとった状態。安全装備ではしばらくの間、ヤリスに差を付けられたままになるだろう。

フィット、ノート、マツダ2に関しては、オプションなどを選択することが前提だが、各車一長一短といったところで、それほど大きな差はない。ただ、ノートにはオプション設定が多く、自ら積極的にオプションを選択していく必要がある。
また、ノートとマツダ2は、すでにモデル末期。そのため、近いうちにフルモデルチェンする予定だ。当然、フルモデルチェンすれば、現状の安全装備より性能を向上した安全装備が用意されるはず。安全装備を重視するのであれば、フルモデルチェンジするまで待つという選択もありだ。
クロスビーは、昼間だけの歩行者検知式自動ブレーキでは、やや不安がある。すでにスズキは、夜間対応の歩行者検知式自動ブレーキをハスラーなどに用意している。恐らく、ハスラーもマイナーチェンジのタイミングでアップデートする可能性が高い。ただ、クロスビーは、出たばかりの新型車なので、マイナーチェンジまで待つには少々時間がかかる。

安全装備比較表

  • …全車標準装備
  • …一部標準装備または一部オプション
  • ×…標準装備なし
トヨタヤリス ホンダフィット 日産ノート マツダマツダ2 スズキクロスビー
対車両自動ブレーキ

一部非装着
グレードあり

一部非装着
グレードあり
歩行者検知式自動ブレーキ

一部非装着
グレードあり

一部非装着
グレードあり
ブレーキ踏み間違い衝突防止アシスト

一部グレード
装着不可

一部非装着
グレードあり
サイドエアバック

×

×

カーテンエアバッグ

一部グレード
装着不可

×

車線逸脱警報

一部グレード
装着不可

一部非装着
グレードあり
車線維持支援

一部グレード
装着不可

一部グレード
装着不可

×

×

後側方車両検知警報

一部グレード
装着不可

×

×

×

後退時後方車両接近警報

一部グレード
装着不可

×

×

×

オートマチックハイビーム

一部非装着
グレードあり

一部グレード
装着不可

一部非装着
グレードあり

※安全装備の詳細は各車メーカー公式サイトをご確認ください。

その他のボディタイプ別安全なクルマランキング

関連記事

]]>