コマース https://221616.com/car-topics/ Contents Tue, 07 Jul 2020 19:11:34 +0900 ja (c) IDOM Inc. ALL RIGHTS RESERVED. 5 hourly 12 三菱ミラージュ購入ガイド「スポーティで精悍なデザインへ大変身」 https://221616.com/car-topics/20200616-101689/ https://221616.com/car-topics/20200616-101689/ Tue, 16 Jun 2020 12:00:00 +0900 コンパクトカー ミラージュ 三菱 新車購入ガイド 三菱はコンパクトカーのミラージュを大幅改良し発売を開始した。フロントフェイスは、三菱のデザインアイコンであるダイナミックシールドが採用され、精悍でスポーティなスタイルへ大変身。また、歩行者検知式自動ブレーキなど予防安全装備も標準装備されている。三菱ミラージュの価格は1,432,200円から。
この記事の目次 CONTENTS
記事トップ
2012年に復活した三菱ミラージュはタイで生産
国内販売は非常に厳しい状況
軽自動車がライバル?
イメージ一新、スポーティなスタイルに大変身!
課題だったインテリアの質感も大幅向上
予防安全装備は進化したものの、サイド&カーテンエアバッグはオプション
三菱ミラージュの選び方
三菱ミラージュ価格

2012年に復活した三菱ミラージュはタイで生産

三菱はコンパクトカー「ミラージュ」のデザインを一新。同時に、自動ブレーキなどの予防安全装備なども大幅改良し発売を開始した。

6代目となる三菱ミラージュは、2012年に登場。5代目ミラージュの発売が終了した後、一旦姿を消していた経緯がある。そのため、6代目ミラージュは、約12年振りに復活したことになる。

また、6代目ミラージュは、欧州やアジアなどでも発売されるグローバルモデル。とくに、コンパクトカーは価格競争力が重要とのことで、タイで生産されて日本に導入されている。

国内販売は非常に厳しい状況

国内で売れているコンパクトカーや、トヨタ ヤリスや日産ノートといったモデル。このクラスのコンパクトカーは、全長4m前後となっている。しかし、ミラージュの全長3,855mmとやや短い。

このサイズのコンパクトカーは、トヨタ パッソや、同じくタイから輸入されている日産マーチやスズキ スイフトになる。

ミラージュに搭載されているエンジンは、直3 1.2Lガソリン車のみの設定。出力は78ps&100Nm。燃費は20.0km/L(WLTCモード)となった。とくに、目を見張るようなスペックではない。

国内販売面で、このクラスをけん引しているのは、パッソとスイフト。マーチとミラージュは、大きき引き離されている。2019年度の新車販売台数ランキングでは、パッソが23位、スイフトが24位と好位置に付ける。しかし、ミラージュとマーチはベスト50にも入っていないのだ。

軽自動車がライバル?

ヤリスやノートといったモデルと比べると、ミラージュはややボディサイズが小さい。また、価格帯も安価なこともあり、このクラスのコンパクトカーは、どうしてもコンパクトカーと比較されてしまう傾向がある。

軽自動車と比較されると、税制面で不利になる。しかも、軽自動車は国内専用車ということもあり、日本人のニーズを細かく反映。使いやすさという面では、非常に高いレベルにある。そのため、軽自動車と比べられると非常に厳しい状況になってしまうのが現状だ。

ただ、そんな状況下でもパッソやスイフトは、一定の販売台数を維持し好調。つまり、ミラージュやマーチには商品力と営業力が足りていないと予想できる。

そこで、今回ミラージュは、大幅に商品力を強化した。

イメージ一新、スポーティなスタイルに大変身!

三菱ミラージュの大幅改良では、まず外観デザインが一新された。従来のプレーンなデザインも良かったが、やはりマーケットのニーズに合っていなかったようだ。コンパクトカーとはいえ、存在感が必要ということだ。

そこで、ミラージュは、フロントフェイスに、三菱フロントデザインコンセプトである「ダイナミックシールド」を採用した。このダイナミックシールドは、迫力満点。シャープさと押し出し感がアップし、スポーティなイメージを強調する。

ヘッドライトも変更された。フロントグリルからの左右へ広がる連続感のあるデザインとなり、LEDデイタイムランニングランプを採用。デイタイムランニングライトは、日中の被視認性を高める効果だけでなく、そのモデルの個性をアピールする役割も果たしている。

リヤデザインは、L字型に均一に光る面発光タイプのLEDコンビネーションランプとなった。さらに、ホイールは外観デザインに合わせ、スポーティな新デザインの15インチアルミホイールを採用している。

課題だったインテリアの質感も大幅向上

従来のミラージュは、インテリアの質感が課題だった。今回の改良では、パワーウインドウスイッチパネルと、新デザインのメーターパネルをスポーティなカーボン調とした。フロントドアのアームレストには、肌触りの良いファブリックを使用し、上質感を向上している。

シート生地は、外観同様スポーティな印象の幾何学柄にアクセントカラーを採用。シート色は、「G」グレードにスポーティなブラックを設定、「M」グレードは明るい印象のライトグレーとした。

予防安全装備は進化したものの、サイド&カーテンエアバッグはオプション

日本マーケットでは、自動ブレーキを含む予防安全装備の有無が重視される。そのため、従来のモデルでは大きく遅れていた予防安全装備が大幅に進化している。

まず、歩行者検知式自動ブレーキが全車標準装備化。前方車両に対する作動速度を、約5~30km/hから約5~80km/hに拡大し、安全性能をアップした。

また、車線逸脱警報システム[LDW]と、自動でハイビームとロービームを切り替えるオートマチックハイビーム[AHB]、前方のみ対応の誤発進抑制機能も標準装備した。これにより、サポカーSワイドに該当し補助金の対象車両とした。

ただ、サイド&カーテンエアバッグはオプション。価格を少しでも安く見せたいのは分かるが、安全装備をオプション化するという選択は微妙だ。

そして、予防安全に効果的なのがヘッドライトの付け忘れ防止機能。この機能は、ヘッドライトのスイッチからOFFポジションを廃止し、オートのみとしたもの。へッドライトのつけ忘れを防止する役割を担う。

これは、都市部やトンネル内で無灯火走行するクルマが、事故の原因になっているからだ。誤解している人が多いが、ヘッドライトの点灯はドライバーが見える見えないかだけではない。他のクルマや人に、自車の認識をしてもらうための役割ももつ。

三菱ミラージュの選び方

三菱ミラージュの選び方は簡単だ。選択肢がほとんどなく、エンジンは1.2Lのみで2グレード設定だからだ。また、歩行者検知式自動ブレーキなどの予防安全装備が全車標準装備なので安心だ。ただ、オプションでサイド&カーテンエアバッグを選択する必要がある。

グレード間の価格差は、約14万円。上級グレードとなるGグレードには、LEDヘッドライトにデイタイムランニングライト、本革ステアリグ&シフトノブ、クルーズコントロールなどが装備される。

基本的に、これらの装備は無くてもそれほど困らないものなので、予算重視ならばMグレードでも十分といった仕様だ。

ミラージュは、価格競争力を重視しタイ生産になっているが、価格はやや高め。ライバルとなる軽自動車と上級グレードのGと比べると、ハイト系ワゴンのカスタム系が買える価格帯になる。ミラージュは、デビューが2012年とモデル後期に入っていることを含めると、もう少し安価でないとあまりメリットがないかもしれない。そうしたことを含めると、購入時には一定の値引きが条件になる。

新型コロナ不況でクルマが売れないこともあり、新車値引きは大幅に拡大すると予想できる。ミラージュも大幅値引きが引き出せればメリットが出てくるので、購入時はしっかりと値引き商談したい。パッソやスイフトなどと競合させれば、一定の値引きが引き出せれるだろう。

三菱ミラージュ価格

  • ミラージュM 1,432,200円
  • ミラージュG 1,569,700円
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ホンダ フィット vs 日産ノート徹底比較!人気のコンパクトカー対決 https://221616.com/car-topics/20200616-101723/ https://221616.com/car-topics/20200616-101723/ Tue, 16 Jun 2020 06:00:00 +0900 コンパクトカー ノート フィット ホンダ 徹底比較 日産 比較 ホンダ フィットと日産ノートを徹底比較。フルモデルチェンジ直後のフィットとモデル後期に入ったノートはともに、国内で高い人気を誇っている全長4m前後のコンパクトカーだ。売れ筋のハイブリッドシステムは、それぞれ独自のタイプだが似た仕組みを使っている。そんなフィットとノートを燃費性能、価格、デザイン、車内空間、安全装備、走行性能などさまざまな角度から比較した。
ホンダ フィット vs 日産ノート徹底比較!人気のコンパクトカー対決

ホンダ フィットと日産ノートを徹底比較。
フルモデルチェンジ直後のフィットとモデル後期に入ったノートはともに、国内で高い人気を誇っている全長4m前後のコンパクトカーだ。
売れ筋のハイブリッドシステムは、それぞれ独自のタイプだが似た仕組みを使っている。
そんなフィットとノートを燃費性能、価格、デザイン、車内空間、安全装備、走行性能などさまざまな角度から比較した。

この記事の目次 CONTENTS
フィットの特徴
ノートの特徴
1.燃費比較
2.価格比較
3.購入時の値引き術
4.デザイン比較
5.室内空間と使い勝手
6.安全装備の比較
7.走行性能の比較
8.リセールバリュー比較
9.まとめ・総合評価

2020年2月にフルモデルチェンジし、4代目となった新型ホンダ フィット。
しかし、この4代目フィットは、本来前年の2019年10月頃にデビューする予定だった。
大幅に発売日が遅れたのは、N-WGNの一部部品にトラブルが発生したため。
N-WGNは生産停止となり、その後リコールとなっている。
このトラブルの原因となった同じ部品を4代目フィットも使っていたことから、発売日が大幅に遅れたのだ。
先代の3代目フィットは、デビュー直後にトラブルが発生し、リコールを連発した経験がある。
「大幅に発売日を遅らせてでも、4代目フィットのトラブルを避けたい」という想いもあったのだろう。

そんな経緯を経て、新型の4代目フィットは、誰もが驚くほど3代目とは異なるコンセプトで登場した。
ひと目で、それを感じさせる部分がデザインだ。
3代目フィットの面影を、一切感じさせない。
4代目フィットがこだわったのは、数値よりも「心地よさ」なのだ。

4代目フィット

また、ハイブリッドシステムも異なるものへ変更され、呼称も4代目フィットからe:HEVと呼ばれるようになった。
燃費性能は、29.4km/L(WLTCモード)と、従来モデルより若干進化。
しかし、同時期に発売されたトヨタ ヤリスと比べると20%以上低い燃費値に止まっている。

一方、2012年にデビューした2代目日産ノート。
1.2Lミラーサイクルエンジンにスーパーチャージャーを組み合わせた、ユニークなパワーユニットをメインに設定していた。
ただ、すでにハイブリッド車全盛期にあったが、ガソリン車のみの設定だった。
当時、日産はEV(電気自動車)をメインにしており、ハイブリッド車の開発が行われていなかったのだ。
しかし、国内はハイブリッド車でないと売れない時代。
営業サイド側からは、ハイブリッド車への要望が日増しに強まっていった。
そこで、短期間にハイブリッド車を開発。2016年にノートe-POWERを投入した。

2代目ノートe-POWER

このノートe-POWERは、合理的ながらユニークなハイブリッド車となった。
リーフで得たEV(電気自動車)の技術を上手く転用したのだ。
ノートe-POWERは、シリーズハイブリッドシステムで、エンジンは発電に徹し、モーターだけで走行する。
駆動用モーターなどは、EVのリーフ用を転用。
これにより、開発期間やコストを抑えている。

EV用の強力な駆動用モーターを使ったことで、ノートe-POWERは、ライバル車と比べるとかなりパワフルだ。
エンジンがあることを除けば、ほぼEV的な走りをするため、当時のアクアやフィットとは、まったく異なる走行フィールをもっていた。
この新鮮な走行性能が顧客に支持され、ノートe-POWERは発売直後から大ヒット。
すでに、モデル末期に入っていたにも関わらず、2018年度登録車新車販売台数ナンバー1に輝いている。

フィットの特徴

数値ではなく「心地よさ」を重視

4代目フィットは、3代目のアンチテーゼ的でもある。
デザイン、走行性能など、まったく異なる方向へ舵を切ったのだ。
ホンダは、数値ではなく「心地よさ」にこだわったとアピールしている。

4代目フィット

実際、シャープでスポーティなデザインの3代目の面影は4代目にはなく、ゆるキャラ的な愛され系デザインとなった。
また乗り心地についても、やや硬めでスポーティな3代目に対して、4代目はゆったりとしている。
「心地よさ」へのこだわりの通り、常にリラックスして乗れるクルマだ。

ただ、数値にこだわらなかったことで、燃費性能はライバル車であるヤリスの80%程度の燃費値に止まってしまった。
3代目は、ライバル車アクアに対して0.1km/Lでも上を目指そうと競い合ってきただけに、技術を売りにしてきたホンダ車としては、少々残念な結果となっている。

ノートの特徴

EV的な走りと、広い室内が魅力

ノートは、このクラスのコンパクトカーの中ではやや全長が長く、4,100mmとなっている。
そのため、室内空間は広い。

また、ハイブリッド車のe-POWERは、EVのリーフと同じ駆動用モーターを使っていることから、かなり力強い加速力を誇る。
モータードライブ車特有の優れたアクセルレスポンスも加わり、ガソリン車しか乗ったことの無い人にとってはとても新鮮で、次世代車という印象を受ける。

2代目ノートe-POWER

そして、ガソリンエンジンには1.2LのHR12DDR型を設定。
ミラーサイクルと呼ばれる低燃費技術に、スーパーチャージャーをプラスした。
通常は1.2L車並みの燃費を誇るが、パワーが必要なときにはスーパーチャージャーが過給して1.5L車並みの最大トルクを発生する。
このクラスの国産車では珍しい過給機付きエンジンだ。
その他、1.2Lの一般的なエンジンもラインアップしている。

1.燃費比較

フィットの評価は3.5点
ノートの評価は3点

似たハイブリッドシステムを使うフィットとノート

4代目フィットのハイブリッドシステムは、アコードなどに搭載されていた2モーター式SPORT HYBRID i-MMDと同じ仕組みになった。
このハイブリッドシステムは、シリーズハイブリッドシステムの発展形といえるものだ。
基本的には、エンジンが発電してモーターで走行する。
ただ、高速クルージングなど、エンジン負荷が低くてモーターよりエンジンで走行した方が効率がよいとコンピューターが判断した場合、エンジンの出力で走行することもある。
このエンジン直結モードがある点が、シリーズハイブリッドシステムとは異なる部分だ。
燃費値は29.4km/L(WLTCモード)。
ホンダはこの4代目から、ハイブリッド車をe:HEVと呼ぶようになった。

対するノートe-POWERのハイブリッドシステムは、純粋なシリーズハイブリッドシステムだ。
エンジンで発電した電力を使い、モーターで走行する。
4代目フィットe:HEVのようなエンジン直結モードは持たない。
ノートe-POWERの燃費値は、37.2㎞/L(JC08モード)、もしくは、34.0km/Lとなる。
フィットのJC08モード燃費は38.6km/Lもしくは、35.0km/L。
ヤリスには燃費値で大敗した4代目フィットだが、ノートe-POWERに対してはなんとか新型車としてのメンツを保ったカタチになっている。

実燃費についても、さすがにエンジン直結モードをもつ4代目フィットが有利。
なぜならシリーズハイブリッドシステムは、速度域が高くなればなるほど燃費が悪化するからだ。
エンジン直結モードがあれば、高速クルージングで燃費の悪化を穏やかにできる。

なお、フィットのガソリン車は1.3Lのみの設定。
燃費は20.4km/L(WLTCモード)、24.2km/L(JC08モード)だ。
ガソリン車も燃費値にはこだわらなかったようだ。
悪くはないが、よくもないといった燃費値と言える。
対するノートの1.2Lスーパーチャージャー付DIG-Sエンジンの燃費は、26.2km/L(JC08モード)。
ガソリン車については、日産こだわりのDIG-Sエンジンが燃費で上回る結果となっている。

4代目フィットのエンジンルーム
2代目ノートe-POWERのエンジンルーム

2.価格比較

フィットの評価は3.5点
ノートの評価は2.5点

コストパフォーマンスに優れるフィット。だが、値引き次第ではノートもお得

フィットの最上級グレードであるe:HEV LUXEの価格は2,327,600円。
対するノートe-POWERの最上グレードはメダリストで、価格は2,396,900円だ。
ノートe-PWERメダリストが、7万円ほど高価な設定になっている。

フィットのe:HEV LUXEに標準装備されているのは、運転席&助手席シートヒーター、本革シート、16インチアルミホイール、VGR(可変ステアリングギアレシオ)、LEDフォグランプなど。
ノートe-POWERは、サイドエアバッグがオプション設定となっている。

コストパフォーマンスや定価という視点ではフィットが有利な印象だが、新車販売では値引きが大きなウェイトを占める。
新型であるフィットは、あまり値引きには応じてくれないだろう。
しかし、ノートはモデル後期のため、大幅値引きが当然。バーゲンセール中だ。
購入時には、見積書を取って比較検討すると良いだろう。

3.購入時の値引き術

フィットの評価は3.5点
ノートの評価は4.5点

バーゲンセール中のノート。新型コロナ不況でフィットの値引きも、早くも拡大

フィットは、2020年2月にフルモデルチェンジしたばかりのモデルだ。
そのため、通常なら新型車効果が続く1年くらいは「値引きはわずか」といった状態が続く。
しかし、2020年度は少々事情が違う。
まず、2019年に消費税がアップした影響で、新車販売が低迷した。
加えて、追い打ちをかけるように新型コロナ不況となった。
結果として新車販売においては、少ない顧客を奪い合う状態となっている。
もはや新型車とはいえ、フィットも値引き対応しないとライバル車に顧客を取られてしまう状況だ。
ヤリスやノートなどと競合させれば、大幅値引きとまではいかないが一定の値引きが提示されるだろう。

対して、ノートはモデル後期。
2020年度内にはフルモデルチェンジする、とも噂されている。
当然、ライバル車と競合させれば、大バーゲン状態ともいえる値引きが提示される可能性が高い。
とくに、ノートe-POWERの価格は高め。
見積り上でライバル車より安くみせるには、大幅値引きしかない状態だ。
フィットやヤリスの見積りを取り、「近い将来、フルモデルチェンジするのでしょう?」と、大幅値引きを要求してみるのも効果的だ。

4.デザイン比較

フィットの評価は4点
ノートの評価は3点

ゆるキャラ系で優しさを感じるフィット。やや古さを感じるノート

4代目フィットは、ゆるキャラ的で安心・親近感のあるデザインとなった。
デザインコンセプトは「用の美・スモール」。

ヘッドライトには、プロジェクタータイプのLEDを採用、ハウジングをブラックアウトしてクリっとした瞳のようなデザインとなっている。
さらにデイタイムランニングランプは笑顔、ターンランプはまばたきにも似た表情で、優しさを感じさせるフロントフェイスだ。
全体的に、良い意味で肩の力が抜けたデザインで、人の温もりを感じる。

4代目フィットのフロントフェイス

シャープなエッジを効かせたメカ・マシン的な3代目とは、まったく異なるデザイン。
これほど大きくデザインを変更したのは、3代目の売上が低迷した理由のひとつがデザインだ、とされているからだ。

一方、2代目ノートはやや背が高く、ポテッとしたシルエット。
ボディサイドにスカッシュラインと呼ばれる個性的なキャラクターラインが入れられ、スポーティさを強調している。

フロントフェイスは、日産のデザインアイコンである、太めのフレームをもつVモーショングリルが存在感をアピールしている。
切れ長のヘッドライトと組み合わされ、押し出し感のあるフェイスだ。

2代目ノートe-POWERのフロントフェイス

2代目ノートは2012年に登場したこともあり、幾度もデザインの改良が行われ、その都度洗練度が増してきた。
しかし、やはり基本デザインの古さは隠しきれなくなっている状態。
インテリアにおいては、ほぼ手が加えられていないこともあり、外観以上に古さを感じるデザインとなっている。

4代目フィットのインパネデザイン
2代目ノートe-POWERのインパネデザイン

5.室内空間と使い勝手

フィットの評価は4.5点
ノートの評価は3.5点

室内空間はほぼ同等。シートの出来はフィットの圧勝

4代目フィットのボディサイズは全長3,995×全幅1,695×全高1,540mm、ホイールベース2,530mm。
ノートは、全長4,100×全幅1,695×全高1,520mm、ホイールベース2,600mmだ。
全長で105mm、ホイールベースが70mmノートの方が大きいこともあり、室内は若干広く感じる。
ただ、フィットのパッケージングは優れており、その差はわずかだ。

室内空間で、特に差が付いているのはフロントシート。
4代目フィットは、ボディースタビライジングシートを初採用している。
これは骨盤から腰椎までを樹脂製マットで支えるもの。
また、リヤシートも大人がゆったりと座れる厚みのあるやわらかなパッドを採用している。
座り心地の良さは、4代目フィットがノートを上回る。

4代目フィットの運転席
2代目ノートe-POWERの運転席

また、前席の視界も4代目フィットは良好だ。
Aピラー極細化技術により死角を減らして、開放感だけでなく安全運転にも貢献した。
さらに、荷室やシートアレンジもフィットが勝る。
道具としての使い勝手の良さは、クラストップレベルだ。

4代目フィットの荷室
2代目ノートe-POWERの荷室

6.安全装備の比較

フィットの評価は3.5点
ノートの評価は3点

機能の多彩さでノートを上回るフィット

ホンダの予防安全装備パッケージである「ホンダセンシング」は、4代目フィットから新世代システムへと変更された。
従来の単眼カメラとミリ波レーダーの組み合わせから、ワイドビューカメラとソナーの組み合わせとなったのだ。
これにより4代目の「ホンダセンシング」は、夜間の歩行者と昼間の自転車も検知する自動ブレーキを備え、11種類の予防安全機能をもつことになった。
機能の多彩さでは、ノートを一歩リードする。
中でも評価したいのは、「ホンダセンシング」を全車標準装備化した点だ。
加えて、サイド&カーテンエアバッグも全車標準装備化されている。
どのグレードを買っても安心できる。

ただ、物足りない部分もある。
後側方車両接近警報や後退時車両接近警報といった、日常的に機能する予防安全装備も欲しい。
これらは、自動ブレーキに比べればローテクといえるもの。
標準装備化を進めれば、大幅なコストダウンが図れる装備だ。

2代目ノートについては、歩行者検知式自動ブレーキなど基本的な予防安全装備は用意されており、このクラスの平均レベルは超えている。
ただ、一部グレードには歩行者検知式自動ブレーキなどの予防安全装備が装着されていないので、注意が必要だ。
また、カーテンエアバッグもオプション設定。
このクラスでは、サイド&カーテンエアバッグの標準装備が基本となっているだけに、残念だ。

やや物足りなさを感じる2代目ノートの安全装備だが、移動物検知機能式のアラウンドビューモニターは、便利で安全性にも寄与する装備だ。
これは、クルマの周辺映像を加工して俯瞰から見た映像に変換、画面外から近付く移動物を検知し、注意喚起をしてくれるもの。
ついモニターだけを注視して運転してしまう、ドライバーのリスクを回避してくれる装備だ。

7.走行性能の比較

フィットの評価は4.5点
ノートの評価は3点

モーターの存在感がないフィット。モータードライブ感を凝縮したノート

4代目フィットe:HEVのモーター出力は、109ps&253Nm。
最大トルクは、自然吸気2.5L並みだ。
これだけ力強いモーターを使いながら、4代目フィットe:HEVは、モータードライブ感がない。
モータードライブ車であることを考えると、少々物足りなさを感じるものの、これはこれで意外にもしっくりくる。
ホンダはあえてモーターの存在感を消し、心地よい加速フィールにこだわったのだ。
もちろんアクセルを全開にすれば、豪快な加速感も楽しめる。

4代目フィットのメーター

2代目ノートe-POWERは、4代目フィットe:HEVとは逆の味付け。
アクセルを少し踏むだけで、ググッとモーター特有の大トルクがクルマを押し出す。
いかにもモータードライブ車らしい、豪快な加速がウリだ。
クルマに詳しくない人でも、すぐにその力強さを感じるほどだ。

また、ノートe-POWERのユニークな機能が「e-POWER Drive」だ。
これは回生ブレーキの効き具合を、アクセル操作でコントロールできる機能。
通常走行ならアクセル操作だけで発進・停止が可能になるので、アクセルとブレーキの踏み換えが大幅に減り、疲労軽減効果もある。

2代目ノートe-POWERのメーター

ノートe-POWERの出力は109ps&254Nmなので、フィットe:HEVとほぼ同じ。
こうした味付けは、好みの問題だ。実際に試乗してみて判断するといいだろう。

4代目フィットは、乗り心地へのこだわりも魅力だ。
やや硬めでスポーティなハンドリング性能の3代目とは、まったく異なる乗り心地とハンドリング性能となっている。
良い意味で少しダルなハンドリングで、クルマがとにかく穏やかに動く。
キビキビ感はないが、その分のんびり、ゆったり流しても気持ちよく走る。
サスペンションセッティングも柔らかめ。
しなやかさがあり、路面の凹凸もそつなくこなす。

2代目ノートは、モデル後期ということもあり、全体的に荒さが目立つ。
キビキビ感はそれほど感じさせないのに、サスペンションはやや硬め。
路面の凹凸を、しっかりとドライバーに伝えてくる。
直進安定性もやや物足りなく感じる。
2代目ノートは、何度も改良を加え、見映えや装備関連は進化してきたが、走りの質感はそれほど進化していない印象だ。

両車ともかなり力強いモデルだが、クルマにスポーティさを求める人との相性はあまり良くないかもしれない。
走りの質感という点では、フィットの圧勝。
ノートは、さすがに設計の古さが隠せない状態だ。
ただ、ノートにはスポーツモデルに仕上げたNISMOがある。
このモデルなら、走りが楽しめる。

8.リセールバリュー比較

フィットの評価は3.5点
ノートの評価は3点

両車ともにハイブリッドが人気。高額査定が期待できるノートNISMO

3代目フィットは新車販売が伸び悩み、リセールバリューも期待値ほど上がらなかった。
そのため、中古車としては価格が安めでお買い得感が出ている。
しかし4代目フィットの販売は、今のところ好調。
このまま続けば、高めのリセールバリューを維持できそうだ。

中古車マーケットもハイブリッド車の人気が高いので、4代目フィットもハイブリッド車を中心に、高いリセールバリューが期待できるだろう。
グレード別では、最上級グレードのLUXE、流行りのSUVテイストをプラスしたCROSSTARは、プラス査定の対象になるはずだ。
オプション関連では、やはりナビがプラス査定の対象だ。

2代目ノートは2012年の登場のため、前期モデルはすでに価格が付くか付かないか、ギリギリのラインにいる。
乗り換えが決まっているのであれば、前期モデルは早急に売却した方が良い。

ハイブリッド車のノートe-POWERは、人気モデルということもあり、まだ十分に高値が期待できる。
ただ、「2020年度にフルモデルチェンジ」という噂がある。
新型車が出れば一旦リセールバリューはドンと下がるので、購入するなら下落する覚悟が必要だ。
その分、新車値引きを十分にしてもらうと良い。

e-POWERの他、高額査定が期待できるのは、スポーツグレードのNISMOだ。
ノートNISMOのような特別なスポーツモデルのリセールバリューは、長期間高値を維持する傾向にある。
走行性能面も優れているので、リセールバリューを含め、積極的に選択したいグレードのひとつだ。

9.まとめ・総合評価

フィットの総合点は30.5点/40点
ノートの総合点は25.5点/40点

値引き次第でノート。総合力ではフィット

まず2代目ノートは、2012年デビューで設計が古い。
そのため燃費や走行性能などは、最新の4代目フィットと比べると多くの部分で劣勢だ。
これは、仕方がない。
では、選択するポイントはどこかというと、まず走行フィールだ。
あくまで自然なフィーリングを重視した4代目フィットe:HEVか、モータードライブ車らしい力強さをダイレクトに感じるノートe-POWERか、という判断になる。
これは、好みの問題だ。

また、ノートにはスポーツグレードである専用チューニングが施されたNISMOや、カスタマイズされたオーテックがある。
よりユニークさを重視するのであれば、こうしたモデルが選択できるのがノートの強みでもある。これらのモデルは、リセールバリューも高いのもポイントだ。

クルマのパフォーマンスでは劣勢となるノートだが、大幅値引きを獲得できればコストパフォーマンスが急上昇する。
予算重視であるならば大幅値引きが前提になるが、ノートという選択も悪くはない。

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トヨタ パッソ購入ガイド「ライバルは軽自動車?お買い得な特別仕様車MODA“Charm”」 https://221616.com/car-topics/20200529-101569/ https://221616.com/car-topics/20200529-101569/ Fri, 29 May 2020 09:00:00 +0900 コンパクトカー トヨタ パッソ 新車購入ガイド トヨタは、コンパクトカーのパッソにお買い得な特別仕様車「MODA“Charm”」を設定し発売を開始した。合成皮革を使ったオシャレなシート生地や、特別設定の塗装色、オプションの上級装備を装着し価格アップを抑えたモデルとなっている。パッソ特別仕様車「MODA“Charm”」の価格は1,617,000円だ。
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パッソはダイハツから供給を受けるトヨタブランド最小コンパクトカー
さすがトヨタの営業力!意外と売れているパッソ
お買い得な特別仕様車がパッソ MODA“Charm”
MODA“Charm”の価格
トヨタ パッソ価格

パッソはダイハツから供給を受けるトヨタブランド最小コンパクトカー

トヨタは、コンパクカーのパッソに、特別仕様車「MODA“Charm”(チャーム)」を設定し発売を開始した。

トヨタ パッソは、トヨタブランド最小のコンパクトカーだ。
2016年にフルモデルチェンジし、3世代目となっている。

パッソは、ダイハツが生産しトヨタへ供給しているモデルで、ダイハツブランドでは、ブーンとして発売されており姉妹車関係にある。

3台目となったパッソには、2つの顔が用意されているのが特徴。
基準車は、ややキリッとした顔となっている。主に社用車や実用車としての使い方がメインとしたモデルで、装備類もシンプルで安価な価格設定になっている。

一方で、パッソのもう一つの顔となったMODAは、女性ユーザーを意識したモデル。
丸型のヘッドライトと大きくパックリと開いたグリルが特徴だ。
イメージ的には、可愛らしさで有名な輸入コンパクトカーとよく似たデザインだ。

パッソの基準車とMODAのパワーユニット設定は、かなり割り切っていて、1.0L直3エンジンのみ。
燃費性能は21.0km/L(WLTCモード)だ。
ライバルが少ないこのクラスだが、まずまずの燃費値となっている。

さすがトヨタの営業力!意外と売れているパッソ

パッソのボディサイズは、コンパクトカーの中でもかなり小さい。
ボディサイズは、全長3,680×全幅1,665×全高1,525mm。
新型ヤリスが、全長3,940×全幅1,695×全高1,500mmとなっていて、全高を除きパッソがかなり小さいことが分かる。

従来、このクラスのコンパクトカーは販売面でかなり苦戦してきた。
それは、軽自動車に近いボディサイズに近いため、ここまで小さければ税金面でメリットのある軽自動車で十分という顧客が多いからだ。

さらに、燃費やクルマのパフォーマンス面でも最新軽自動車の方が優れているケースが多く、あえてパッソを選ぶ理由があまり見当たらないのも事実。

しかし、さすがトヨタの営業力は凄い。
とくに目を見張る部分が無いパッソを、2019年度は約3.7万台販売し、登録車販売台数ランキングで、23位にランクインさせている。

ライバル車となる日産 マーチは50位内にも入っていない。
これは、立派な結果といえる。

ただ、2019年度の販売台数では、前年比は78.1%と大幅に下落した。そろそろテコ入れの時期になる。

お買い得な特別仕様車がパッソ MODA“Charm”

パッソの特別仕様車 MODA“Charm”は、上級装備をプラスし特別設定色を設定しながら価格アップを抑えたお買い得車だ。

まず、インテリアのシート表皮には上質感ある合成皮革+ファブリックを採用。
ちょっとオシャレで落ち着いたソファーのようなイメージにまとめられている。
実用面では、寒い日のドライブをより快適なものにしてくれるシートヒーターを特別装備している。

さらに、より快適に移動できる空間とするために、上級のオプション装備も標準装備化した。
駐車時に目視しにくい周囲の安全確認をサポートするパノラミックビュー対応ナビレディパッケージ(※1)と快適装備のスーパーUVカットパッケージ(※2)を特別装備している。

※1 パノラミックビューモニター、ステアリングスイッチ(オーディオ操作)
※2 スーパーUVカット+IRカット機能付グリーンガラス(フロントドア)、スーパーUVカット機能付プライバシーガラス(リヤドア)

装備を充実した上で、外板色にかわいらしさが際立つ特別設定色ジューシーピンクメタリックとホワイト×ジューシーピンクメタリック(オプション)のツートーンカラーを含む、全10色を設定。
可愛しさに磨きをかけている。

MODA“Charm”の価格

このパッソMODA“Charm”の価格は1,617,000円。
ベース車となったMODAの価格は1,562,000円なので、5.5万円のアップとなった。

合成皮革+ファブリックのシート表皮など、プラスされた装備はプラス5.5万円を十分に超える価格になる。
特別仕様車 MODA“Charm”は、なかなかお買い得感ある価格設定となった。

購入時にはしっかりと値引き交渉を!

パッソMODA“Charm”は、お買い得感のある特別仕様車。
ただ、お買い得だからといって安易に飛びついてはいけない。

クルマの販売では、値引きが常識なのだが、お買い得車の場合「お買い得車なので値引きできません」という営業トークをして、値引きを抑制するケースがある。

値引きがないと、値引きが大きい通常モデルのMODAに特別仕様車並みのオプションをプラスした方が、安くなることがある。これでは、意味がない。

お買い得車を通常モデルくらい値引きしてもらわなければ、実質的なメリットが無くなるので、まずは通常グレードのMODAで商談。
一定の値引き額が提示されたところで、対象車を特別仕様車 MODA“Charm”に変し、値引き額をそのままにしてもらえるように交渉するとよい。

ここしばらくの間、新型コロナ不況で、クルマが売れていない。
自動車販売では、もはや買い手が超有利な状態だ。各社で、顧客を奪い合う状況が続く。
現在の市況では、数少ない顧客を逃がしたくないため、慌てて値引き対応してくる可能性が高いのだ。

商談は、先方が焦って「いつ買ってくれるのか?」と痺れを切らせてくるまでジックリと時間をかけると、値引き額はより大きくなるだろう。

トヨタ パッソ価格

・特別仕様車 MODA“Charm” 2WD(FF):1,617,000円/4WD:1,793,000円

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トヨタ ヤリスvs マツダ2徹底比較!走行性能が魅力のコンパクトカー対決 https://221616.com/car-topics/20200528-101636/ https://221616.com/car-topics/20200528-101636/ Thu, 28 May 2020 16:00:00 +0900 コンパクトカー トヨタ マツダ マツダ2 徹底比較 比較 トヨタ自慢のハイブリッドシステムにより、世界トップレベルの燃費値を達成したヤリス。 独自のディーゼルエンジンにより、低燃費と力強さを両立したマツダ2。 どちらも、走行性能にこだわったBセグメントのコンパクトカーだ。 そんな2つのクルマを燃費性能、価格、デザイン、車内空間、安全装備、走行性能などさまざまな角度から比較した。
トヨタ ヤリスvs マツダ2徹底比較!走行性能が魅力のコンパクトカー対決

トヨタ自慢のハイブリッドシステムにより、世界トップレベルの燃費値を達成したヤリス。
独自のディーゼルエンジンにより、低燃費と力強さを両立したマツダ2。
どちらも、走行性能にこだわったBセグメントのコンパクトカーだ。

そんな2つのクルマを燃費性能、価格、デザイン、車内空間、安全装備、走行性能などさまざまな角度から比較した。

この記事の目次 CONTENTS
ヤリスの特徴
マツダ2の特徴
1.燃費比較
2.価格比較
3.購入時の値引き術
4.デザイン比較
5.室内空間と使い勝手
6.安全装備の比較
7.走行性能の比較
8.リセールバリュー比較
9.まとめ・総合評価

トヨタ ヴィッツは、4代目となるフルモデルチェンジのタイミングで、車名をヤリスに変更した。
もともと欧州などでは、ヴィッツはヤリスという車名で販売されていた。
そのため、フルモデルチェンジで欧州名であるヤリスに統一されたことになる。

新型ヤリス

そんな新型ヤリスは、プラットフォーム(車台)、エンジン、ハイブリッドシステムなどを一新。
トヨタの設計思想であるTNGA(Toyota New Global Architecture)に基づき開発された、最新のGA-Bプラットフォームが採用された。
このプラットフォームは、低重心で軽量・高剛性がウリ。
従来モデルから飛躍的に運動性能を高めている。
同時に、パワーユニットやハイブリッドシステムも新開発。
これによりハイブリッド車は、36.0km/L(WLTCモード)というクラストップレベルの低燃費を達成した。
この燃費値は、世界の自動車メーカーが驚愕するほどだ。

マツダ2もヤリスと同様、2019年7月に改名した。
従来、デミオという車名で売られていたクルマが、欧州車名であるマツダ2に統一されたのだ。
デミオとしては、4世代目のモデルとなっている。

マツダ2

マツダ2のユニークなポイントは、やはり国内唯一のクリーンディーゼルエンジンを搭載していること。
1.5Lのディーゼルエンジンを搭載し、250Nmという大トルクを発揮しながら、燃費は21.8km/L(WLTCモード)と低燃費。
燃費値だけなら新型ヤリスには敵わないが、ディーゼルエンジンなので燃料に軽油を使う。
軽油は、レギュラーガソリンより20円/L前後も安価だ。
燃料費視点では、新型ヤリスに近いレベルになる。

ヤリスの特徴

世界トップレベルの燃費と、クラスを超えた先進予防安全装備

新型ヤリスのエンジンは、従来通り、1.5Lのハイブリッドだ。
しかし、その性能やハイブリッドシステムを一新。
システム出力をアップしながら、燃費値は36.0km/L(WLTCモード)という超低燃費を実現した。
同時期にフルモデルチェンジしたホンダ フィットハイブリッドの燃費は29.4km/L。
この結果から、もはやトヨタのハイブリッド車と肩を並べる自動車メーカーは無くなったともいえる。

新型ヤリス

新型ヤリスでは、こうした最新のハイブリッドシステムだけでなく、予防安全装備にも惜しみなく最新テクノロジーが投入されている。
昼夜対応の歩行者検知式自動ブレーキの他に、交差点右折時の対向直進車、右左折時の対向方向から来る横断歩行者検知機能もプラスされた。
これは、一部の高級車のみに装備されていた機能だ。
Bセグメントのコンパクトカーとしては、予防安全装備においても世界トップレベルといえる。

マツダ2の特徴

小さいボディながら躍動感あるデザインと、ドライビングポジションへのこだわり

マツダ2(デミオ)は2014年に登場したモデルで、すでにモデル後期に入っている。
マツダ2の特徴は、やはりデザインだ。
マツダのデザインテーマである「魂動デザイン」を採用、小さいボディながらも躍動感を感じさせる。
特徴的なカラーを使った特別仕様車も多く投入されており、こだわり派の顧客の満足させている。

マツダ2

また、ドライビングポジションにもこだわっている点も魅力のひとつ。
ドライビングポジションを適正にすれば、疲労が少なくなるだけでなく、アクセルとブレーキの踏み間違えも大幅に減る。
そのこだわりは、室内スペースを広くすることよりも、ドライビングポジションを重視したほどだ。

1.燃費比較

ヤリスの評価は4.5点
マツダ2の評価は3.5点

ハイブリッドとクリーンディーゼル、アプローチは異なるが優れた経済性と環境性能

新型ヤリスハイブリッドの燃費値は36.0km/L(WLTCモード)。
対して、マツダ2のクリーンディーゼル車は、21.8kmkm/L(WLTCモード)。
数値だけなら、新型ヤリスハイブリッドの圧勝だ。
モデル後期に入っているとはいえ、マツダ2の燃費値は少々物足りなく感じる。

ところが「燃料費」という点では、マツダ2も新型ヤリスハイブリッドに「圧勝」とまでは言えない価格になってくる。
クリーンディーゼルは、レギュラーガソリンより20円/L程度安いからだ。

例えば100km走行した場合、新型ヤリスハイブリッドだとレギュラーガソリン125円/Lで、約2.8L使い、燃料費は約350円。
一方、マツダ2は軽油なので105円/Lで4.6L使用し、燃料費は約483円となる。
約133円の差だ。

また、新型ヤリスの1.5Lガソリン車は21.6km/Lなので、同様の計算をすると約575円。
マツダ2の1.5Lガソリン車は19.0km/Lなので、約663円。
約88円の差となる。

マツダ2はアイドリングストップ付きだが、新型ヤリスは装備されていないことも含めれば、マツダ2も決して悪い数値ではない。

2.価格比較

ヤリスの評価は3点
マツダ2の評価は3.5点

ほぼ同等の価格。しかし、質感を含めるとマツダ2が上回る?

ヤリスの上級グレードであるハイブリッドZの価格は、2,295,000円。
マツダ2クリーンディーゼル車の上級グレードであるXD Lパッケージの価格は、2,458,500円となっている。
価格差は約16万円と、やや大きい。

ただマツダ2のシートは、レザーとグランリュクスの上質なコンビシートになる。
さらにホイールも、ヤリスは15インチスチールホイールだが、マツダ2は16インチアルミホイール。
装備面ではマツダ2が上回っている。
装備を含んで考えると、上級グレードではほぼ同等といえるだろう。
むしろインテリアの質感などを含めると、ややマツダ2のコストパフォーマンスが優れているような印象だ。

3.購入時の値引き術

ヤリスの評価は3点
マツダ2の評価は3点

値引きは厳しい。だが、新型コロナウイルス不況で、交渉次第では可能

ヤリスは、2020年2月に登場した新型車。
一方、マツダ2はモデル後期だが、マツダは値引き抑制戦略をとっている。
そのため、両車共に値引きを引き出すのはなかなか困難だ。

しかし、新型コロナ不況や消費税増税の影響、ライバル車であるホンダ フィットがヤリスとほぼ同時期にフルモデルチェンジしたことなどから、顧客を奪い合う非常に厳しいマーケットになっている。
買い手が有利な状況になっているので、上手く交渉すれば、大幅値引きとはいかないまでもそこそこの値引きを引き出すことが可能だろう。

大切なのは、ライバル車と競合させることだ。
ヤリスは、発売時期が同時期となった新型フィットと競合させること。
マツダ2は、ヤリスだけでなくフィット、ノートと同じセグメントのライバル車と競合させることが重要だ。

まず、本命車種の商談時前に、事前にライバル車の見積りを取っておこう。
「冷やかしの客ではない」と明確にアピールすることで、最初から値引きを引き出しやすい環境にするのだ。
営業マンを、最初から緊張感ある状態にできる。
そして、あくまで購入時の最優先事項は「支払総額」とアピールすれば、値引きが必須という雰囲気になる。
とはいえ、すぐに大きな値引き額は提示されないだろう。
じっくりと何回も商談し、ジリジリと値引き額を引き上げていくとよい。
営業マン側から「いつ買ってくれるのか?」と、詰め寄られるくらいがちょうどよい。

4.デザイン比較

ヤリスの評価は3.5点
マツダ2の評価は4点

コッテリ系のヤリス、シンプル系のマツダ2。方向性がまったく異なる外観デザイン

ヤリスのデザインコンセプトは「B-Dash!」。
「大胆(BOLD)に、活発(BRISK)に、そして美しく(BEAUTY)。鋭い加速で、弾丸のようにダッシュ!」だ。
このコンセプト通り、弾けるようなホットハッチ的デザインに仕上げられている。
やや張り出したブリースターフェンダー風デザインとなったリヤフェンダー、ワイドに開いたフロントバンパー。
そして上部に向けてやや絞り込んだボディは、ボトムに重心が置かれ、小さいながらも安定したシルエットを生み出している。

新型ヤリスの外装

対するマツダ2は、マツダのデザインコンセプト「魂動デザイン」を採用。
躍動感ある基本デザインをベースに、幾度か改良が施されている。
最新のマツダ2は、シンプルで豊かな面表現や水平基調、低重心のキャラクターを強調したスタイリングを実現。
デザイン要素を削ぎ落とすことで生まれる「ワイド感、安定感、エレガントさ」を徹底的に追求した。
その結果、スッキリとしたデザインとなっていて、クラスを超えた上質感あるコンパクトカーとなっている。

マツダ2のフロントフェイス

ヤリスとマツダ2のデザインは、まったく異なるテイストだ。
ヤリスは、多くのデザイン要素が組み合わされていて、コッテリなスポーツ系。
マツダ2は、スッキリ感のある上質な正統派コンパクトカーといった印象だ。
デビューが古いマツダ2だが、古臭さを感じさせないデザイン力はさすがだ。

5.室内空間と使い勝手

ヤリスの評価は3.5点
マツダ2の評価は3点

ほぼ互角の室内空間

ヤリスのボディサイズは、全長3,940×全幅1,695×全高1,500mm、ホイールベース2,550mm。
対するマツダ2は、全長4,065×全幅1,695×全高1,500mm、ホイールベース2,570mmとなっている。
マツダ2は、ヤリスに対して全長が+125mm、ホイールベースが+20mm、それぞれ長くなっている。

室内の広さは、ほとんど互角。大きな差はない。
ただ、リヤシートの頭上スペースは僅かだが、マツダ2の方が開放感がある。

ヤリスの後席
マツダ2の後席

また、荷室もマツダ2の方が僅かだが広い印象を受ける。
どちらもリヤシートの居住性は、それほど重視されていない印象だ。

ヤリスの荷室
マツダ2の荷室

車載モニターの大きさは、ヤリスが7インチもしくは8インチ、マツダ2は7インチになる。
7インチモニターだと、やや小さく視認性は少々物足りない印象だ。
ただ、マツダ2のモニター設置位置はダッシュボード中央付近のため、視線移動が少なく安全運転面でメリットがある。

ナビの操作系は、ヤリスはタッチディスプレイになるのに対し、マツダ2はシフトレバー手前に設置されたダイヤル式のコントローラーで行う。
タッチディスプレイは一見、使いやすいように感じるが、揺れる車内で的確に操作するには不向き。
指先を注視するので、どうしても前方監視が疎かになる。
ダイヤル式ならブラインド操作が可能だ。安全面で考えると、マツダ2のダイヤル式がよい。

ヤリスのインパネデザイン
マツダ2のインパネデザイン

装備面で優れているのは、ヤリスハイブリッドにオプション設定されている100V・1500Wのアクセサリーコンセントだ。
ハイブリッド用の大容量バッテリーを活用しており、台風・地震などによる停電時に役立つ。
1500Wまでの家電を複数使うことができ、電力が無くなればエンジンを始動させて発電できる。
ガソリンさえあれば、電源車として長時間発電できるので、もしもの非常に価値がある。
もちろん、キャンプなどのレジャーでも活用できる。

6.安全装備の比較

ヤリスの評価は4.5点
マツダ2の評価は3.5点

クラスを超えた予防安全装備を得たヤリス。バランスの取れたマツダ2

ヤリスの予防安全装備は、高級車並みの高いレベルになっている。
例えば、トヨタの予防安全装備パッケージである「トヨタ セーフティセンス」は従来通りのミリ波レーダー+単眼カメラ方式だが、センサーの検知能力が大幅に向上している。
これにより、基本となる自動ブレーキの性能が格段に進化、昼夜の歩行者と昼間の自転車を検知する。
このレベルでも、クラストップレベルどころかクラスを超えた性能だが、加えて交差点右折時の対向直進車、右左折時の対向方向から来る横断歩行者も検知して衝突を回避、被害軽減が可能となった。
慌てて右折して、前方の歩行者に気がつかず衝突といった、リアルな交通事故リスクを軽減してくれる。

こうした新機能は、トヨタ車として初となる装備。
本来、車種のヒエラルキーを考えるのであれば、まずはクラウンなどの高級車から装備するのが普通だ。
しかしそれでは、装備が遅れるという弊害がある。
そこで車格ヒエラルキーを無視し、なるべく早く、より安全な機能を付加したという選択は素晴らしい。
ただ、ヤリスは一部のグレードに「トヨタ セーフティセンス」が装備されていない。
これは物足りないし、ブランド的にもマイナスだ。
交通死亡事故は、社会的に大きな問題。
交通死亡事故の要因であるクルマを販売して利益を上げている自動車メーカーは、技術で人の命が救えるのなら、積極的に開発し標準装備化を進め、社会的な責任を果たす義務がある。

対するマツダ2の予防安全装備は、ヤリスほど高機能ではないものの高いレベルでまとまっている。
例えば、昼夜の歩行者を検知する自動ブレーキを全車標準装備化している。
自転車検知機能はないものの、夜間の歩行者検知ができるコンパクトカーはまだ少ない。
また、後側方車両接近警報や、後退時車両接近警報といった車線変更時やバック時の接触リスクを軽減する装備が全車標準装備されている。
これらの機能は、ヤリスではオプション設定だ。
マツダ2はエントリーグレードでも、一定レベルの安全装備を標準装備化しており、高く評価できる。
ただ、全車速追従式クルーズコントロールに関しては装備できないグレードがあり、またオプション設定となるグレードが多い。
全車速追従式クルーズコントロールは、軽自動車でも標準装備化が進んでいるため、物足りないと言える。

7.走行性能の比較

ヤリスの評価は4.5点
マツダ2の評価は4点

スポーティさにこだわったヤリス。自然なフィールのマツダ2

ヤリスの運動性能を支えるのは、新開発されたGA-Bプラットフォームだ。
このプラットフォームは軽量・低重心化が図られている点が特徴で、走行性を飛躍的に向上している。
とくに、気持ちの良い走りを披露したのがハイブリッド車だ。
一般的にFF(前輪駆動)車は前方が重くなるため、前後の重量バランスがよいとはいえない。
しかし、ヤリスハイブリッドでは、重いリチウムイオンバッテリーをリヤシート下に設置したことで、前後の重量バランスが向上。
しかも低い場所に設置したことから、さらに低重心化にも貢献している。
低重心化と前後重量バランスの向上により、走りは爽快。
シャープな味付けのハンドリング特性もあり、とにかくよく曲がる。
カーブでの安定感も抜群だ。
また、ヤリスハイブリッドのシステム出力は116psとなっていて、ヴィッツハイブリッドの100psから16psもパワーアップした。とても力強く走る。

新開発されたハイブリッドシステムは、よりモーターの存在感が強いフィーリングだ。
ニッケル水素からリチウムイオンにバッテリーを変更。
電気の出し入れがよりスピーディに、効率も良くなった。
とにかくヤリスハイブリッドは、エンジンが良く止まり、出来る限りモーターで走ろうとする。
試乗時には、40km/L以上の燃費値を余裕で達成したシーンが多くあった。

新開発の1.5L直3エンジンについては、出力は120ps&145Nmと平均的。
直3でアイドリングストップ機能も無いため、信号待ちではわずかに振動を感じた。
このエンジン、レヴリミットが6,600回転とやや高めの設定だ。
今時のエンジンとしては、かなり高回転型。
エンジンの回転フィールは、やや眠たい感じとなっている。
もう少し気持ちよく伸びていくエンジンフィールなら、面白いと感じた。

ヤリスのエンジン

出力的には平均的だが、ガソリン車はハイブリッド車より車重が60~70㎏程度軽い。
この軽さが1.5Lガソリン車の魅力。軽快感があり、キビキビ走る。

ヤリスの乗り心地は、スポーツコンパクトというキャラクター通り、やや硬め。
ただ、ある程度速度が出ると路面追従性は良好になり、不快さは感じない。
ハイブリッド車の静粛性は極めて高いが、ガソリン車にはアイドリングストップ機能がないので、信号待ちなどではとくに賑やかだ。

ヤリスの運転席

対するマツダ2の1.5Lディーゼルは、105ps&250Nmの出力を持つ。
250Nmという大トルクは、自然吸気の2.5Lガソリンエンジン並み。
コンパクトカーなので、これだけの大トルクがあれば非常に力強い走り可能だ。
高速道路などでも余裕があり、ロングツーリングでも疲労は少ない。

ガソリン車の出力は、110ps&141Nm。
可もなく不可もない、あまり個性を主張しないエンジンだ。

マツダ2のエンジン

マツダ2は、デミオ時代からこまめに改良を加えてきたため、モデル後期である現在、熟成された完成度の高さが魅力だ。
乗り心地や走行性面では、古さを感じさせない。
それどころか、最新モデルと比べても遜色ない走りをみせる。

乗り心地は、マツダ2に改名した時の改良でサスペンションやシートを変更。
従来、やや突き上げ感があったリヤサスペンションだったが、随分上質な乗り心地になった。
しっとりとした大人の乗り味といえる。静粛性も高い。

ハンドリング性能については、ヤリスのようなシャープさは感じないが、ドライバーの操作には、しっかりと反応する。
こうした味付けは、好みの問題だ。
フロントの重量が軽いガソリン車の方が、やや軽快感がある。

マツダ2の運転席

ヤリスとマツダ2とでは、デザインの方向性同様、走行性能面でも方向性が異なる。
ヤリスは、徹底的に低重心でシャープなハンドリングを意識。
マツダ2は、日常的な使い方でも自然で気持ちよいフィーリングを重視している。
自ら試乗してどちらが好みか判断するといいだろう。

8.リセールバリュー比較

ヤリスの評価は4点
マツダ2の評価は4点

数年間は高値維持確実のヤリス。意外なほど高値を維持しているマツダ2

ヤリスは人気も高く、トヨタ車ということもあり、しばらく高値維持は確実だろう。
ただし、需要より供給量が上回った場合、中古車価格が徐々に下落する可能性もある。
というのも、同じセグメントのコンパクトカーであるアクアと同じパターンになる可能性があるからだ。

アクアは発売当時、人気が高くよく売れた。
結果、発売から数年後、中古車マーケットには大量のアクアが流通した。
もちろん中古車でも人気モデルだったが、需要より供給量が多くなってしまい、中古車価格が徐々に落ちてきたのだ。

ヤリスも爆発的なヒットモデルになると、このようなことが起こる可能性がある。
注意が必要だ。

なお、ガソリン車とハイブリッド車では、ハイブリッド車の方がリセールバリューは高い。

一方、マツダ2は、値引き抑制戦略が効いて高いリセールバリューを維持している。
これは、国内モデルクラス唯一のクリーンディーゼル車であることや、販売台数が少なく中古車流通量が少ないことが影響している。
今後も高値維持が予想できるだろう。

ここ数年は、ヤリスハイブリッドのリセールバリューはマツダ2を上回ると予想できる。
ただし、ガソリン車のリセールバリューは、マツダ2が上回る可能性が高い。

9.まとめ・総合評価

ヤリスの総合点は30.5点/40点
フィットの総合点は28.5点/40点

とにかく走りにこだわるヤリス。日常使いの気持ちよさ重視で熟成極まったマツダ2

ヤリスの低重心でキレのあるハンドリングは、爽快感あるドライブフィールを誇る。
対するマツダ2は、2014年に登場したモデルでモデル後期に入っている。
しかし、何度も改良が施されており、走行性能面では未だトップレベルで「熟成極まった」という印象。

この2台は目指す方向性が違う。
ヤリスは、とにかくスポーティさにこだわっている。
マツダ2は、ドライバーの意思に忠実な気持ちよい走りを重視している。
どちらが良いか?というのは難しい。
味噌ラーメンと醬油ラーメン、どちらが優れているか?と問われているようなもの。好みの問題だ。
ヤリスとマツダ2、共に積極的に試乗して決めたいモデルといえる。

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トヨタ ヤリス vs 日産 ノート徹底比較!人気コンパクトカー対決 https://221616.com/car-topics/20200513-101605/ https://221616.com/car-topics/20200513-101605/ Wed, 13 May 2020 08:00:00 +0900 コンパクトカー トヨタ ノート 徹底比較 日産 比較 トヨタ ヤリスと日産 ノートを徹底比較。軽自動車に続き、人気が高いのがBセグメントのコンパクトカーだ。最新モデルのヤリス、そして、モデル末期になっても売れ続けているノート。今回はそんな人気の高いコンパクトカー2台を、燃費性能、価格、デザイン、車内空間、安全装備、走行性能などさまざまな角度から比較する。
トヨタ ヤリス vs 日産 ノート徹底比較!人気コンパクトカー対決

トヨタ ヤリスと日産 ノートを徹底比較。
軽自動車に続き、人気が高いのがBセグメントのコンパクトカーだ。
最新モデルのヤリス、そして、モデル末期になっても売れ続けているノート。
今回はそんな人気の高いコンパクトカー2台を、燃費性能、価格、デザイン、車内空間、安全装備、走行性能などさまざまな角度から比較する。

この記事の目次 CONTENTS
ヤリスの特徴
ノートの特徴
1.燃費比較
2.価格比較
3.購入時の値引き術
4.デザイン比較
5.室内空間と使い勝手
6.安全装備の比較
7.走行性能の比較
8、リセールバリュー比較
9.まとめ・総合評価

トヨタ ヤリスは、約20年の歴史を持つコンパクトカー「ヴィッツ」の後継モデルで、2020年2月に登場した。
元々ヴィッツは、欧州ではヤリスとして発売されていたので、車名をグローバルで統一したことになる。

新型ヤリスは、コンパクトカーならではの軽快なハンドリングを活かしながら、「上質な乗り心地」と「最新の安全・安心技術」を備えたクルマを目指して開発された。
クルマの土台となるプラットフォームには、新開発のGA-Bを採用。
このGA-Bプラットフォームは、運動性能を高めるために、軽量化と大幅な低重心化が施されている。

新型ヤリス

そして注目のハイブリッドシステムは、ほぼすべてを新開発。
結果、燃費値は36.0km/L(WLTCモード)を達成し、ほぼ同時期にデビューしたライバル車、ホンダ フィットの燃費値29.4㎞/Lを大幅に上回った。
トヨタのハイブリッド技術は、もはや世界中のどのメーカーも追随できないほどになった。

一方、2代目となる日産 ノートは、2012年のデビューだ。
発売当初は、ガソリン車のみの設定だった。
しかし当時、国内ではハイブリッド車が無いと売れないような状況。
ハイブリッド車への要望がどんどん強まっていく中で、2016年に日産は待望のノートe-POWERを投入した。

ノート e-POWER NISMO S

このノートe-POWERは、日産がもつEV(電気自動車)の技術を上手く転用した、シリーズハイブリッドシステムをもつ。
シリーズハイブリッドシステムは、エンジンは発電に徹し、モーターだけで走行するというシンプルなもの。
駆動用モーターなどは、EVのリーフ用を転用するなどし、開発期間やコストを抑えた。
これにより、このクラスでは圧倒的な力強さを誇りながら、低燃費を実現。

ノートe-POWERは、発売直後から大ヒットする。
ノートは、e-POWER人気により、モデル末期ながら2018年度登録車新車販売台数ナンバー1に輝いている。

ヤリスの特徴

ライバル車の追随を許さない、圧倒的な低燃費性能と先進予防安全装備

新型ヤリスで注目したいのは、やはりハイブリッド車の燃費性能だ。
36.0km/L(WLTCモード)という超低燃費は、世界ナンバー1といえる実力。
燃費を競い合っていたホンダでさえも、新型フィットの燃費は29.4km/Lにとどまっている。
もはや、トヨタに燃費性能で勝てる自動車メーカーは皆無といった状態だ。

新型ヤリスの外装

クラスを超えた高級車並みの予防安全装備が用意されたことも、新型ヤリスの魅力だ。
昼夜対応の歩行者検知式自動ブレーキの他に、交差点右折時の対向直進車、右左折時の対向方向から来る横断歩行者検知機能もプラスされている。

ノートの特徴

e-POWERの力強い加速力が魅力

2代目ノートで注目したいのは、やはりe-POWERの力強い加速力だ。
エンジンは頻繁に始動して発電するものの、モータードライブ車特有のアクセルレスポンスに優れたフィーリングは、EV(電気自動車)そのものといえる。
ガソリン車しか乗ったことの無い人にとっては、とても新鮮に感じるだろう。

ノート e-POWER NISMO Sの外装

ノートには、1.2LのHR12DDR型と呼ばれるエンジンを搭載したモデルがある。
このエンジンは、なかなかユニークだ。
ミラーサイクル方式と呼ばれる低燃費技術を使い、さらにスーパーチャージャーをプラス。
通常は1.2L車並みの燃費なのだが、パワーが必要なときには、スーパーチャージャーが過給して1.5L車並みの力強さをもつ。

1.燃費比較

ヤリスの評価は4.5点
ノートの評価は3.5点

世界が驚愕する超低燃費のヤリス。今一歩のノート

ハイブリッド車の燃費を比べると、新型ヤリスハイブリッドの燃費値は36.0km/L(WLTCモード)。
ノートe-POWERは、37.2㎞/L(JC08モード)となる。
車種にもよるが、WLTCモードはJC08モードよりざっくり10~15%程度燃費が悪くなるようだ。
そこで、ノートe-POWERの燃費をWLTCモードに換算すると33.4~31.6km/L程度になる。
燃費値では、やはりヤリスの圧勝だ。

実燃費面では、ヤリスハイブリッドは郊外路で40.0km/Lを楽々超える燃費値を記録した。
ノートe-POWERは、30.0km/Lは超えても40.0km/Lには少し遠い状態だった。
燃費値でも、やはりヤリスの勝ちということになる。

ヤリスに搭載されているハイブリッドシステムは、ほぼ新開発のもの。
バッテリーは、ニッケル水素から高効率のリチウムイオンに変更され、エンジンも従来の1.5L直4から、新開発の1.5L直列3気筒M15A型に変更されている。
これらが、この超低燃費を実現しているのだ。

一方、ガソリン車については、新型ヤリスは1.5Lと1.0Lの2機種が設定された。
新開発された直3 1.5Lエンジンの出力は120ps&145Nmで、燃費は21.6km/L(WLTCモード)。
直3 1.0Lエンジンの出力は69ps&92Nm、燃費は20.2km/Lだ。

新型ヤリスのエンジンルーム

ただこの2機種のエンジン、残念なことにアイドリングストップ機能が装着されていない。
全世界的にCO2排出減が叫ばれている中、トヨタの環境問題に対する姿勢に疑問が持たれる仕様となっている。

対するノートは、1.2L自然吸気の燃費が23.4km/L(JC08モード)、出力は79ps&106Nm。
そして、1.2Lスーパーチャージャー付エンジンの燃費は26.2km/Lで、出力は98ps&142Nmとなっている。

ノート e-POWER NISMO Sのエンジンルーム

ガソリンエンジンでも、アイドリングストップが付いていれば、ヤリスはノートを超える実力といえそうだ。

2.価格比較

ヤリスの評価は3点
ノートの評価は2.5点

やや高めの価格設定のヤリス、さらに高いノート

ヤリスの上級グレードである、ハイブリッドZの価格は2,295,000円。
ノートe-POWERの上級グレードである、メダリストの価格は2,396,900円となっている。
価格差は約10万円で、ノートe-POWERがやや高い。

ノートは15インチアルミホイールが標準設定だが、ヤリスは15インチスチールホイール。
逆にヤリスはサイド&カーテンエアバッグが標準設定なのに対して、ノートはカーテンエアバッグがオプション設定だ。
それぞれ微妙な差があるのだが、予防安全装備の機能差などを含めると、ノートe-POWERの価格は高めの印象となる。
ガソリン車も同様の傾向だ。

3.購入時の値引き術

ヤリスの評価は3点
ノートの評価は4.5点

ノートは大幅値引き中!ヤリスも、交渉次第では値引きの期待大

ヤリスは、2020年2月に登場したばかりの新型車。
そのため、しばらくの間は値引きゼロベースとなるのが通常だ。
しかし、新型コロナウイルスによる不況や消費税増税の影響、ライバル車フィットが同時期にフルモデルチェンジしたこともあり、非常に厳しいマーケット状況となっている。
そのため、上手く交渉すればそこそこの値引きを引き出すことが可能だ。
重要なのは、ライバル車と競合させること。
新型車同士であるフィットの見積書を、先に取っておくとよい。
できれば、ノートの見積書も用意しておきたい。
不況で顧客の奪い合い状態となっている今、顧客を逃がさないために、営業マンは一定の値引きを提示するしかない状況だ。

一方、ノートはすでにモデル末期なので値引き幅が拡大中だ。
加えて、ヤリスやフィットと競合されれば性能面で競うのは厳しいので、値引き勝負に出てくる可能性が極めて高い。
ノートの価格はやや高めの設定なので、商談時には「支払価格が安い方を買う予定」とアピールして、ダイレクトに大幅値引きを要求してみるのもよい。
ノートは2020年度内にフルモデルチェンジする可能性もある。
そこで「すぐ旧型車になるのだから、値引き額が大きければ買う」とストレートに商談してもよいだろう。

4.デザイン比較

ヤリスの評価は4点
ノートの評価は3点

スポーティな走りを期待させるヤリス、個性的で洗練されたデザインのノート

ヤリスは、運動性能にこだわったモデルだ。
デザインにおいても、ひと目でそれが伝わるスポーティなデザインに仕上げられている。
デザインコンセプトは「B-Dash!」。
「大胆(BOLD)に、活発(BRISK)に、そして美しく(BEAUTY)。鋭い加速で、弾丸のようにダッシュ!」だ。
スポーティなだけでなく、大きく広げられたバンパーやグリル、ツリ目のヘッドライトなどで、睨みの効いた迫力あるフロントフェイスとなっている。

新型ヤリスのフロントフェイス

スタンスがよいのも特徴。
ボディ下部にから上部に向けて、やや絞り込んだシルエットになっていて、小さなボディながら安定感がある。
リヤフェンダーは、やや張り出したブリースターフェンダー風にデザインされている。
スポーツカー的なデザイン手法が使われていて、たくましさあふれるリヤビューだ。

一方ノートのデザインは、スカッシュラインと呼ばれる個性的なボディサイドのキャラクターラインが印象的だ。
フロントフェイスには、日産のデザインアイコンであるVモーショングリルを装着。
やや太めのフレームにより、存在感あるフロントフェイスとなっている。

ノート e-POWER NISMO Sのフロントフェイス

ノートのデザインは、幾度となく改良が加えられてきて、洗練さが増してきた。
2012年に登場したモデルとは思えないほど、古臭さは感じない。
ただインテリアはあまり改良が加えられなかったこともあり、少々古さを感じさせるデザインとなっている。

新型ヤリスの内装
ノート e-POWER NISMO Sの内装

5.室内空間と使い勝手

ヤリスの評価は3点
ノートの評価は3.5点

ややタイトな室内空間となったヤリス、余裕と開放感のあるノート

ヤリスのボディサイズは、全長3,940×全幅1,695×全高1,500mm、ホイールベース2,550mm。
対するノートは、全長4,100×全幅1,695×全高1,520mm、ホイールベース2,600mm。
ノートのボディサイズは、ヤリスに対して全長+160mm、全高+20mm、ホイールベース+50mmとなっている。
ノートの方がヤリスよりやや大きい。
そのため、室内の居住スペースはノートが上回る。

そもそもヤリスは燃費を向上させるために、ボディ後端を低く設定し、空気抵抗を減らしている。
この影響で、後席の頭上スペースはやや狭い。
さらに、上部に向かって絞り込むデザインとなっていることから、横方向のスペースも少なく、後席はかなりタイトな空間となっている。
後席の乗り降りは、足抜き性が今ひとつだ。
リヤドアの開閉角度も小さめなので、大柄な人やお年寄りは少々乗り降りがしにくい。
ヤリスは、室内スペースよりも燃費性能と運動性能、デザインを優先した印象が強い。

新型ヤリスの後席

一方、ノートの室内スペースはボディサイズが大きいこともあり、十分なスペースが確保されている。
着座位置が高く、乗り降りもしやすい。
とくに、上部のスペースは余裕があり、開放感ある室内となっている。

ノート e-POWER NISMO Sの後席

使い勝手面で、おすすめしたいのはヤリスハイブリッドの100V・1500Wのアクセサリーコンセントだ。
これは、停電などの非常時に役立つ機能。
ハイブリッド用の大容量バッテリーを活用したもので、スマートフォンだけでなく、家電などへの電力供給も可能だ。
電力が無くなれば、エンジンを始動させて発電ができるので、電源車として活用できる。
オプション設定となっているのが残念だが、積極的に選びたい。
ノートe-POWERもハイブリッド車だが、こうした機能はない。

新型ヤリスの運転席
ノート e-POWER NISMO Sの運転席

6.安全装備の比較

ヤリスの評価は4.5点
ノートの評価は3点

クラスを超えた予防安全装備を得たヤリス、設計は古いがなかなか高いレベルのノート

ヤリスには、クラスを超えた高いレベルの予防安全装備「トヨタ セーフティセンス」が用意された。
メインシステムは、ミリ波レーダー+単眼カメラ方式を継続採用。
シンプルな組み合わせだが、検知能力を大幅に向上している。
自動ブレーキは、昼夜の歩行者と昼間の自転車を検知する。
これだけでも、クラストップレベルの実力を誇る。
しかしさらに、検知機能が向上したことで、交差点右折時の対向直進車、右左折時の対向方向から来る横断歩行者も検知し、衝突を回避、被害軽減が可能となった。
「慌てて右折して、前方の歩行者に気がつかず衝突」といった、ありがちな事故リスクを軽減してくれる。

トヨタには多くの高級車があるので、このような装備は本来なら、高級車から装備される。
しかし高級車より先に、ヤリスがトヨタ車として初めてこの機能を搭載した。
一部の高級車に装備されていた機能が、コンパクトカーのヤリスに用意されたことは、高く評価できる。
これによりヤリスは、世界トップレベルの予防安全装備を誇るコンパクトカーとなった。

しかし、こうした素晴らしい技術も全車標準装備にしなければ意味がない。
クルマは、扱い方を間違えば人を傷つける道具になる。
交通死亡事故は、大きな社会問題だ。
人を傷つけることもある道具を売る自動車メーカーは、技術で人の命が救えるのなら、積極的に開発し標準装備化を進め、社会的な責任を果たす義務がある。
ヤリスは一部グレードに「トヨタ セーフティセンス」が標準装備されていない。
これでは、社会的な責任を果たしていない。
「装備を削り、エントリーグレードの価格を下げて安価に見せ、販売に結びつけよう」という考え方は、理解できない訳ではない。
しかし、安全装備はすべてのグレードにおいて担保されるべきだ。

ノートについては設計こそ古いが、なかなか高いレベルの予防安全装備を得ている。
しかし、ノートもヤリス同様、エントリーグレードには予防安全装備が装備されていない。
カーテンエアバッグもオプション設定と、物足りない仕様になっている。
また、自動ブレーキなどの機能面は、ヤリスには及ばない。

ただ、移動物検知機能式のアラウンドビューモニターは、ヤリスには無い機能だ。
クルマの周囲の映像を合成し、俯瞰から見た映像にする点はヤリスと同じだが、ノートは移動物を検知することができる。
この機能は、例えば「モニターを見ながらバックしている際、カメラの映像外から人や自転車が接近してきて接触する」といったリスクを軽減してくれる。

7.走行性能の比較

ヤリスの評価は4.5点
ノートの評価は3.5点

スポーティで気持ちよく走るヤリス、古さを隠せないノート

ヤリスには、新開発されたGA-Bプラットフォームが採用されている。
このプラットフォームは、運動性能をアップさせるために軽量・低重心化が図られているのが特徴。
ヤリスはこのGA-Bプラットフォームの恩恵を非常に大きく受け、先代モデルと比べものにならないくらい運動性能が向上している。

とくに、爽快な走りが楽しめたのがハイブリッド車だ。
大きく重いリチウムイオンバッテリーを、リヤシート下付近の低い位置に設置したことで、重心が下がって安定感が増している。
また、FF(前輪駆動)車は一般的に、重量バランス的に前方が重くなるというデメリットがあるが、ヤリスはハイブリッド用バッテリーを後方に設置したことで、前後バランスが大きく改善されている。
そのため、ヤリスハイブリッドのハンドリングは、シャープで安定している。
グリグリと良く曲がり、爽快な走りが楽しめる。

ヤリスハイブリッドのシステム出力は、116ps。
ヴィッツハイブリッドの100psと比べると、大幅にパワーアップしている。
従来のハイブリッド車にあったラバーバンドフィールも影を潜め、アクセルレスポンスも良好だ。
ニッケル水素からリチウムイオンバッテリーに変更されるなど、電気の出し入れがより効率的になったことで、モーター走行領域が増えている。
ヴィッツハイブリッドと比べると、かなりモーターの存在感が強いフィーリングが印象的だ。
通常走行時には、出来る限りエンジンをかけることなくモーターのみで走行しようとする。
結果的に、大幅に燃費性能も向上した。

新開発となった1.5L直3エンジン搭載モデルの出力は、120ps&145Nm。
スペック的には平均レベルだ。
このエンジン、レヴリミットが6,600回転と、今時のエンジンとしてはかなり高回転型となっている。
高回転型なので気持ちよく伸びるタイプのエンジンかと思っていたが、やや眠たい感じの回転フィールだったのは少々残念だった。
ただ、ガソリン車はハイブリッド車より車重が60~70㎏程度軽いため、なかなかパワフル。
カーブなどでも軽快感があり、キビキビ走る。

ヤリスの乗り心地は、スポーティな走りを実現するため、やや硬めな印象を受ける。
しかし、ある程度速度が出ると、硬めのサスペンションセッティングながら、路面追従性は良好。
不快さは感じない。静粛性も高い。

対するノートe-POWERの駆動用モーターは、EV(電気自動車)のリーフと同じもの。
このモーターは254Nmという、自然吸気2.5L車並みの大トルクを発生する。
これだけの大トルクがあれば、Bセグメントのコンパクトカーであるノートe-POWERには十分過ぎるほど。
ノートe-POWERの車重は1,210㎏とやや重いが、アクセルをグッと床まで踏み込むと、頭を後方に持っていかれるほどの力強い加速が得られる。
加速は滑らかで、まさにEVの加速感だ。
このクラスを超えた力強さが、ノートe-POWERが売れた理由のひとつでもある。

しかし、ノートe-POWERのバッテリー容量は小さい。
そのため少しEV走行すると、すぐにエンジンがかかる。
しかも、遮音や吸音が物足りなく、走行中でもやや賑やかな印象だ。

なお、ノートe-POWERの機能の中でユニークなのが「e-POWER Drive」だ。
これは、回生ブレーキの効き具合をアクセル操作ひとつでコントロールできるという機能。
アクセル操作だけで発進・停止が可能なため、アクセルとブレーキの踏み換えが大幅に減り、疲労軽減効果がある。

ノートe-POWERは、車重が重くなりボディ剛性も上がり、ガソリン車と比べるとしっとりとした上質な乗り心地になった。
しかしヤリスと比べてしまうと、低速から高速までゴツゴツとした乗り味や、静粛性は大きな差がある。
走行性能面でも、俊敏さや直進安定性はヤリスが勝っている。

ヤリスハイブリッドとノートe-POWERの走行性能を比較すると、ほぼすべての面でヤリスが勝っている。
ノートは2012年にデビューしたモデルなので設計が古く、仕方のない部分でもある。

8、リセールバリュー比較

ヤリスの評価は4点
ノートの評価は3.5点

売れ過ぎなければ高値維持のヤリス、モデル末期で下降傾向のノート

ヤリスは好調な販売が続いており、このまま行けば高値を維持しそうだ。

ただし、懸念材料もある。
同じクラスのコンパクトカー、アクアは爆発的な販売台数を記録した一方、中古車マーケットに大量のアクアが流通したため飽和状態となり、価格を徐々に落としていった。
ヤリスもアクアと同じように、人気ゆえの価格の下落といった道を歩む可能性もある。

対するノートは2012年の登場、e-POWERは2016年の登場だ。
前期モデルは、すでに価格が付くか付かないかギリギリのラインに入っている。
2016年以降のe-POWERは、まだ高年式ということもあり、まずまずのリセールバリューを維持している。
ノートには、ニスモやオーテックと呼ばれるカスタマイズ車があるが、これらのモデルは非常に人気が高く、中古車流通量も少ないので高値維持だ。

全般的にトヨタ車の中古車価格は高く、ヤリスも同様。
ノートも、日産車の中ではやや高めのリセールバリューを維持しているものの、ヤリスにはやや届かない状況になるだろう。

9.まとめ・総合評価

ヤリスの総合点は30.5点/40点
フィットの総合点は27点/40点

室内スペースや値引き以外においてヤリスが圧倒

ヤリスは新型車。
対してノートは2012年にデビューし、モデル末期に入っている。
これだけ設計時期が違うと、もはやノートがヤリスに勝る部分を探すことは難しい。
これは、仕方の無いことだ。

しかし見方を変えると、ノートe-POWERは燃費ではヤリスに負けるものの、燃費性能では健闘しているといえるレベルだ。
室内スペースは、ボディサイズがやや大きいこともありノートが圧勝。
車両価格は高めだが、現在モデル末期の大バーゲン中という点も魅力だ。
値引きは、ヤリスより大幅に大きいだろう。
値引きにより、ヤリスより大幅に安価となり、走行性能より後席スペース重視であるのであれば、ノートという選択もありだ。

ただ、後席スペースをそれほど重要視しないのであれば、ヤリスの非常に高い完成度は魅力。
オプションの安全装備をフル装着すれば、クラストップレベルの安全性能、走る楽しさ、超低燃費というメリットが手に入る。

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トヨタ ヤリス vs ホンダ フィット徹底比較!人気のBセグメントコンパクトカー対決 https://221616.com/car-topics/20200409-101527/ https://221616.com/car-topics/20200409-101527/ Thu, 09 Apr 2020 09:00:00 +0900 コンパクトカー トヨタ フィット ホンダ 徹底比較 比較 トヨタ ヤリスとホンダ フィットを徹底比較。燃費性能、価格、デザイン、車内空間、安全装備、走行性能などさまざまな角度から調査した。永遠のライバルともいえる両車だが、その方向性は全くと言っていいほど異なる。ヤリスの魅力は、スポーティな走りと低燃費、安全性能。フィットの魅力は、快適な乗り心地と広い室内空間だ。何を重視するかによって、選ぶべき車が変わるだろう。
トヨタ ヤリス vs ホンダ フィット徹底比較!人気のBセグメントコンパクトカー対決

トヨタ ヤリスとホンダ フィットを徹底比較。
燃費性能、価格、デザイン、車内空間、安全装備、走行性能などさまざまな角度から調査した。
永遠のライバルともいえる両車だが、その方向性は全くと言っていいほど異なる。
ヤリスの魅力は、スポーティな走りと低燃費、安全性能。フィットの魅力は、快適な乗り心地と広い室内空間だ。何を重視するかによって、選ぶべき車が変わるだろう。

この記事の目次 CONTENTS
ヤリスの特徴
フィットの特徴
1.燃費比較
2.価格比較
3.購入時の値引き術
4.デザイン比較
5.室内空間と使い勝手
6.安全装備の比較
7.走行性能の比較
8.リセールバリュー比較
9.まとめ・総合評価

トヨタ ヤリスは、2020年2月に国内初投入となった新型車だ。
ヤリスという車名は国内では初となるが、事実上、国内ヴィッツのフルモデルチェンジ版だ。
もともと、欧州などで1999年からヤリスの名で発売されていた車種を、日本ではヴィッツとして発売していた。
今回のモデルチェンジで、日本での車名をヤリスに統一したことになる。
ただ、国内では3代目ヴィッツがヤリスと共に併売されているため、少々話がややこしくなっている。
おそらく、しばらくすると3代目ヴィッツは姿を消すだろう。

新型ヤリス

新型ヤリスは、新開発のGA-Bプラットフォームを採用した。
GA-Bプラットフォームは運動性能を重視し、大幅な低重心化が施されているのが特徴だ。
さらに、従来アクアなどに搭載されていた1.5Lハイブリッドシステムも刷新。
1.5Lエンジンも、新開発の直列3気筒エンジンM15A型へ変更されている。
その結果、燃費性能は36.0km/L(WLTCモード)を達成。
この燃費値は、世界の自動車メーカーを驚愕させるレベルだ。
ほぼ同時に発売されたライバル車、ホンダ フィットの燃費値は29.4㎞/L。
トヨタのハイブリッド技術は、どのメーカーも追随できないレベルに到達したといえる。

一方、4代目新型フィットも2020年2月に登場。
この4代目フィットは、発売前から不運に見舞われた。
同じホンダの軽自動車、N-WGNが一部部品のトラブルによりリコールしたのだ。
新型フィットも同様の部品を使っていたため、2019年10月頃としていた発売日が大幅に遅れた。

そんな4代目フィットは、3代目を真っ向から否定するようなコンセプトで登場した。
こだわったのは、数値よりも「心地よさ」。

新型フィット

3代目は、ライバル車であるアクアと世界トップレベルの燃費値を争ったが、4代目は新開発のハイブリッドシステムを搭載しながら、新型ヤリスとの燃費争いを回避した。
4代目の燃費は29.4km/Lとなり、ヤリスより20%以上低い数値にとどまっている。

今回は、永遠のライバルといえる人気のBセグメントコンパクトカー同士を徹底比較評価する。

ヤリスの特徴

世界ナンバー1を目指した新世代コンパクトカー

新型ヤリスは、世界トップレベルのコンパクトカーを目指した。
多くの部分で優れた性能を誇っているが、中でもとくに優れている点が3つある。

新型ヤリス

まず1つ目は、新開発のGA-Bプラットフォームを採用し、低重心化したことにより実現した走行性能だ。
2つ目は燃費性能。
1.5L直3エンジン、ハイブリッドシステムを新開発し、他メーカーの追随を許さない世界トップレベルの36.0km/L(WLTCモード)という低燃費を実現した。
そして3つ目は、高級車並みの予防安全装備だ。
昼夜対応の歩行者検知式自動ブレーキの他に、交差点右折時の対向直進車、右左折時の対向方向から来る横断歩行者検知機能を用意している。

フィットの特徴

「心地よさ」を重視し、乗り心地や静粛性を向上

4代目フィットは、3代目と大きく方向性を変えた。
スポーティさと世界トップレベルの燃費値を重視した3代目に対して、4代目は「心地よさ」を重視。
ゆるキャラ系のデザインへと変貌を遂げ、走行性能も3代目フィットのようなシャープさは影を潜めた。

新型フィット

その代わり、乗り心地や静粛性は向上している。
また、燃費数値へのこだわりも捨てた。
新開発のハイブリッドシステムを搭載するも、燃費値は29.4km/L(WLTCモード)。
ライバルであるヤリスより20%以上低い燃費値になった。

1.燃費比較

ヤリスの評価は4.5点
フィットの評価は3点

世界が驚愕する超低燃費のヤリス。トヨタとの燃費対決から撤退したフィット

新型ヤリスハイブリッドの燃費値は36.0km/L(WLTCモード)。
アクアなどに搭載されていたハイブリッドシステムから一新、バッテリーは、ニッケル水素からリチウムイオンに変更された。
さらに、エンジンも新開発の1.5L直列3気筒M15A型に変更された。
従来のシステムよりEV走行する頻度が多くなっており、低燃費化が図られている。
速度が低めの郊外路では、実燃費40.0km/Lを超える燃費値を記録したほどだ。

ガソリン車については、1.5Lと1.0Lが用意されている。
新開発の直3 1.5Lエンジンの出力は120ps&145Nmで、燃費は21.6km/L。
直3 1.0Lエンジンの出力は69ps&92Nm、燃費は20.2km/Lだ。
燃費はまずまずだが、どちらもアイドリングストップ機能が装着されておらず、環境性能面で疑問が残る仕様になっている。

ヤリスのエンジン

一方、新型フィットのハイブリッド車は、e:HEVと呼ばれるようになった。
ハイブリッドシステムは、アコードなどに搭載されていた2モーター式SPORT HYBRID i-MMDと同じようなシステム。
基本的にエンジンは発電で、モーターで走行する。
ただし、高速クルージングなどモーターよりエンジンで走行した方が効率がよいとコンピューターが判断した場合、モーターではなくエンジン直結で走行する。
燃費値は29.4km/L。
燃費値は、ヤリスより約20%も低い数値だ。
新型フィットは心地よさを重視したため、燃費値は追わなかった。
それは、トヨタとの燃費争いから撤退したようにも見える。

ガソリン車については、1.3Lのみ。
出力は98ps&118Nmで、燃費は20.4km/Lだ。
このガソリン車も燃費性能にはあまりこだわっていないようで、ヤリスのアイドリングストップ機能が無い1.5Lエンジンよりも燃費が低い。

フィットのエンジン

燃費にこだわり続けるトヨタに対して、燃費戦争から撤退したホンダという構図が、ハイブリッド車、ガソリン車とも明確になっている。

2.価格比較

ヤリスの評価は3点
フィットの評価は3.5点

フィットのほうが標準装備は充実

ヤリスの最上級グレード、ハイブリッドZの価格は2,295,000円。
フィットの最上級グレード、e:HEV LUXEの価格は2,327,600円となった。
価格差は4万円弱。
フィットが若干高めの価格設定になっている。

標準装備はフィットの方が充実している。
ヤリスになくフィットのe:HEV LUXEに標準装備されているのは、運転席&助手席シートヒーター、本革シート、16インチアルミホイール、VGR(可変ステアリングギアレシオ)、LEDフォグランプなど。
ガソリン車は装備類が若干異なるが、同様の傾向だ。

3.購入時の値引き術

ヤリスの評価は2.5点
フィットの評価は2.5点

両車共に、わずかだが値引きが期待できる

ヤリス、フィット共に、2020年2月に登場したばかりのモデルだ。
こうしたフルモデルチェンジ直後は、しばらくの間、値引きを引き出すのは難しい。

ところが、2020年はやや異なる傾向になりそうだ。
2020年の新車販売は、新型コロナウイルスの感染拡大による経済の低迷、消費税アップなどにより、かなり厳しい環境となっている。
販売台数が激減しているので、買い手有利なマーケットになるだろう。

こうなると、売り手側は少ない顧客を逃がしたくないので、新型車であっても値引き対応するしかない状態になる。
とはいえ、新型車なのでガードは固い。
このガードを崩すためには、ライバル車同士の競合が重要になる。

もしヤリスが本命であれば、必ず先にフィットの見積りを取り、商談に向かいたい。
先にフィットの見積りを取るのは、ヤリスが本命だと営業マンに悟られないためだ。
フィットの見積りは、ヤリスの営業マンに開示してはダメ。
あくまで手元にあることだけ意識させて、商談をしよう。
ヤリスの営業マンは「フィットはどれくらい値引きしましたか?」と聞いてくるはずだが、ここで正直に話してはダメ。
「『今週中に決めてくれるなら、特別に値引きします』と言っていましたよ。想像以上の値引きでした」程度にして、揺さぶりをかけるとよい。
「フィット以上の値引きを出すので、値引き額を教えてください」と言われても、教えるのはNG。
「ヤリスも見に行くと言ったら、『見積書は絶対見せないでください』と言われている」と断るとよい。
こうした駆け引きを繰り返すと、徐々に値引き額がアップしていくだろう。
何もしなければ値引きはゼロになるので、必ずライバル車同士を競合させたい。
とはいえ新型車なので、大幅値引きは期待できない。

なお、フィットが本命の場合は、この逆のパターンで商談すればよい。

4.デザイン比較

ヤリスの評価は4点
フィットの評価は4点

スポーティな走りを期待させるヤリス。ゆるキャラ系のフィット

ヤリスのデザインコンセプトは「B-Dash!」。
大胆(BOLD)に、活発(BRISK)に、そして美しく(BEAUTY)。
鋭い加速で、弾丸のようにダッシュ!するイメージでデザインされた。
大きく口を開けたようなバンパー&グリルデザインに、ツリ目でキレのあるシャープなヘッドライトは、スポーティさを表現。

ヤリスのフロントフェイス

ボディ下部に向けて広がるデザインは、安定感あるシルエットを生み出している。
そしてリヤフェンダーは、やや張り出したディテールをもち、筋肉質な力強さを表現している。
スポーティさを前面に出したデザインといえる。

対するフィットのデザインは、「用の美・スモール」。
ぬくもりを感じさせる表情で、一緒にいたくなる安心感と親近感を表現した。
このデザインは、ゆるキャラ的。
人を威圧するカッコ良さをもつヤリスとは対照的で、肩の力が抜けた多くの人に好まれるデザインだ。
ヘッドライトは、プロジェクタータイプのLEDを採用。
ハウジングをブラックアウトし、瞳のイメージを強調している。
デイタイムランニングランプとターンランプは、人の目を縁取ったかのように配置。
デイタイムランニングランプは笑顔、ターンランプはまばたきにも似た表情を醸し出している。
人の顔のような優しさを感じさせるデザインだ。

フィットのフロントフェイス

ヤリスとフィットでは、デザインの方向性が大きく異なる。
ざっくり言えば、ヤリスはスポーティ系、フィットはカワイイ系になる。
こうしたテイストは、まさに好み次第。
どちらも個性的で優れたデザインといえる。

5.室内空間と使い勝手

ヤリスの評価は3点
フィットの評価は4.5点

室内空間と使い勝手は、心地よさにこだわったフィットの圧勝

ヤリスのボディサイズは、全長3,940×全幅1,695×全高1,500mm、ホイールベース2,550mm。
対するフィットは、全長3,995×全幅1,695×全高1,540mm、ホイールベース2,530mmだ。
数値的には、ほぼ同等。
ところが、室内空間はフィットの圧勝だ。

居住性で大きく差が付いているのが、リヤシート。
ヤリスは燃費や走行性能を高めるために、全高をやや低めに設定している。
そのため後席頭上スペースは、かなりタイト。
さらに足抜き性が今ひとつで、リヤドアの開閉角度も小さめなので、大柄な人やお年寄りは乗り降りがしにくい。

ヤリスの後席
フィットの後席

また、前席からの視界もフィットのほうが良好だ。
Aピラーを極細化する技術により死角が少なくなっている。
安全運転にも貢献しており、開放感あるドライブが可能だ。

ヤリスの内装
フィットの内装

そして、荷室やシートアレンジもフィットのほうが優れている。
リヤシートが跳ね上がる機能もあり、荷物に合わせて色々なアレンジが可能なのだ。

ヤリスの荷室
フィットの荷室

ヤリスのハイブリッド車の美点は、オプションだが100V・1500Wのアクセサリーコンセント。
非常時などには、スマートフォンだけでなく、家電などへの電力供給が可能になる。

6.安全装備の比較

ヤリスの評価は4点
フィットの評価は3.5点

クラスを超えた予防安全装備を得たヤリス

新型ヤリスは、クラスを超えた高いレベルの予防安全装備が用意された。
この予防安全装備のメインシステムでは、ミリ波レーダー+単眼カメラ方式を継続採用しながら、検知能力を大幅に向上。
重要な自動ブレーキは、昼夜の歩行者と昼間の自転車を検知できる。
この機能だけでも、クラストップレベルだ。
しかしさらに、クラスを超えた機能を搭載している。
交差点右折時の対向直進車、右左折時の対向方向から来る横断歩行者検知機能だ。
多くの高級車がある中で、ヤリスが先駆けてトヨタ車で初めて搭載した。
まさに高級車並みの予防安全装備といえる。

ただ残念なのは、こうした装備が標準装備でなく、オプション設定であるケースが多いことだ。
自動ブレーキを含む予防安全装備「トヨタセーフティセンス」でさえ、オプション設定どころか装備できない車種が用意されている。
「安全は顧客がお金をさらに払って担保しろ」というメッセージとも受け取れる。
本来ならば、人を傷つけてしまうかもしれない商品を売って利益を上げている自動車メーカーは、自らの社会的責任として、安全を担保しなくてはならないはずだ。
こうしたトヨタの姿勢さえなければ、間違いなくヤリスは、現在コンパクトカーナンバー1の予防安全性能をもつ。

対する新型フィットは、ホンダの予防安全装備パッケージ「ホンダセンシング」が新世代システムへとバージョンアップされた。
従来の単眼カメラとミリ波レーダーの組み合わせから、ワイドビューカメラとソナーの組み合わせに変更。
その他、夜間の歩行者と昼間の自転車も検知する自動ブレーキを備え、11種類の予防安全機能をもつ。
ただ、ホンダセンシングの機能だけでは、やや物足りない。
後側方車両接近警報や後退時車両接近警報などの機能も欲しいところだ。

フィットについては若干足りない機能があるものの、美点はホンダセンシングが全車標準装備化されていること。
どのグレードを買っても、同じ安全性能をもつのは安心できる。

7.走行性能の比較

ヤリスの評価は4.5点
フィットの評価は4.5点

スポーティな走りを追求したヤリス。のんびり、心地よいフィット

新型ヤリスのハイブリッド車は、かなり爽快でスポーティな走りが可能だ。
これに大きく貢献しているのが、新開発されたGA-Bプラットフォーム。
このプラットフォームは、車体の重心を大幅に下げたことで、基本的な運動性能を大幅に向上した。
加えて、ハイブリッド車用の大きく重いリチウムイオンバッテリーをリヤシート下付近に設置。
より低い場所に重いバッテリーを設置することで、さらに重心を下げている。
FF(前輪駆動)車は前方部が重くなるという構造的な課題も、リヤシート下付近に設置したことで改善した。
重心が下がり、前後の重量バランスがよいヤリスハイブリッドの走行性能は、非常に安定している。
ハンドリング性能もシャープな味付けがされていることもあり、かなりスポーティな走りが楽しめる。

ヤリスのシステム出力は116psと、ヴィッツハイブリッドの100psに比べ、かなりパワーアップした。
しかも、かなりモーターの存在感が強いため、アクセルレスポンスもよく、気持ちのよい加速が楽しめる。
ヤリスはかなりスポーティな味付けが施されている。
サスペンションは引き締められていて、乗り心地はやや硬め。
だが、路面追従性が良好なので、不快な硬さではない。
この運動性能もクラストップレベルといえるもので、運転していてかなり楽しい。
走りが良くて、燃費がよいのだから満足度は高い。

新開発の1.5L直3エンジンを搭載したヤリス1.5Lガソリン車の出力は、120ps&145Nmとなった。
レヴリミットが6,600回転と、今時のエンジンとしては、かなり高回転型。
高回転域まで、気持ちよく伸びるタイプのエンジンかと思っていたのだが、やや眠たい感じの回転フィールで、スポーティな印象はあまり感じられなかった。
ただ、ハイブリッド車より車重が60~70㎏程度軽いこともあり、ガソリン車もパワフルに感じる。カーブなどでの軽快感もある。

ヤリスの運転席

新型フィットのハイブリッド車、e:HEVのモーター出力は、109ps&253Nm。
基本的にモーター走行が主となるが、あまりモーター感のないフィーリングだ。
似たハイブリッドシステムを使うノートe-POWERは、アクセルを少し踏んだだけでも、ドンっというモーター特有の大トルク感があった。
しかしフィットe:HEVは、そんなモーターの大トルク感がほとんどなく、スムーズにスルスルと走り出す。
これは心地よさにこだわった結果で、あえてモーターの強烈な存在感を消しているのだ。
こうしたパワーユニットのフィーリングは、ヤリスとも異なる。
フィットe:HEVは、パワーユニットの存在感が控えめだ。

心地よさを目指したことにより、フットワークもヤリスとは大きく異なる。
フィットは、キビキビとしたスポーティなハンドリングではなく、良い意味で適度にダルなハンドリングとなっている。
クルマが穏やかに動くので、ヤリスのようにガンガン走りたくなるクルマではない。
のんびり、ゆったり流す気持ちよさを味わえるハンドリング性能だ。
乗り心地も同様。
どちらかというと、やや柔らかめな乗り味をもつ。
静粛性も高く、肩肘張らない心地よさが魅力だ。
ちょっと脱力感があるというべきなのか、リラックスして乗れるクルマに仕上がった。

フィットの1.3Lガソリン車は、基本的にe:HEVと同じ乗り味。
静粛性や乗り心地面では、少しe:HEVの方が優れている印象だ。
1.3Lエンジンの出力は、98ps&118Nm。可もなく不可もなくといったエンジン。
価格重視でのんびり走るという人に合うだろう。

フィットの運転席

ヤリスとフィットでは、目指す走行性能の方向性が異なる。
また、どちらも高い完成度を誇るため、甲乙つけ難い。
買う側の好みで評価が変わる。
ガンガン気持ちよく走るクルマが好きならば、ヤリスハイブリッドがベストな選択。
スポーティな走りというよりは乗り心地重視、心地よく走りたいというのであれば、フィットe:HEVがよい。

8.リセールバリュー比較

ヤリスの評価は4点
フィットの評価は3.5点

ハイブリッドモデルは、さらに高値傾向

新型ヤリスは、ヴィッツの後継モデルだが、車名も新しいのでまだ中古車マーケットで相場が形成されていない。
加えて、完全にブランド力を失っていたヴィッツに比べると、高いブランド力を得られそうなモデルなので、今後、高めのリセールバリューが期待できそうだ。
しばらくの間は中古車の流通量も少ないので、高値維持になると予想できる。

新型フィットのリセールバリューもヤリス同様に、高いリセールバリューが期待できそうだ。
4代目となった新型フィットは、従来とはデザインやコンセプトなどを大きく変えている。
こうした新たな方向性が支持されれば、従来のフィット以上のリセールバリューが期待できだろう。

両車共に、特に高いリセールバリューが期待できるのはハイブリッド車だ。
装備面では、どちらも豪華装備のオプションを少なくして、グレードで分類している。
プラス査定になるのは、ナビゲーション程度。
ヤリスでは最上級グレードのZ系、フィットではSUVテイストをプラスしたCROSSTAR、最上級グレードのLUXEがより高いリセールバリューになる可能性が高い。

9.まとめ・総合評価

ヤリスの総合点は点29.5/40点
フィットの総合点は点29/40点

方向性の違う個性をどう捉えるかで、選択が異なる

ヤリスハイブリッドのメリット・デメリット、方向性を端的にまとめると、「スポーティな走りで超低燃費、しかもクラスを超えた安全性能。でも、室内スペースはややタイト」となる。

フィットe:HEVは、「適度にダルで心地よい乗り心地と静粛性、運転がしやすい視界と広い室内と使い勝手。そして、そこそこの燃費性能と安全性能」だ。

それぞれ、目指しているクルマの方向性が異なるので、買う側のニーズで評価が変わってくる。
ヤリスハイブリッドの走行性能と燃費、安全性能は突出してよい。
こうした部分に響くのなら、ヤリスということになるだろう。
フィットe:HEVは、ガンガン走れる走行性能より日々の快適性重視。
「日常使いにおいて利便性が高い方がよい。燃費と予防安全性能は、中の上であれば十分」というのであれば、フィットe:HEVという選択になるだろう。

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ホンダ フィット購入ガイド「数値より心地よさにこだわった」 https://221616.com/car-topics/20200408-101467/ https://221616.com/car-topics/20200408-101467/ Wed, 08 Apr 2020 16:00:00 +0900 コンパクトカー ハイブリッド フィット ホンダ 新車購入ガイド ホンダは、人気コンパクトカー「フィット」をフルモデルチェンジし発売を開始した。新型フィットは、これで4代目となる。新型フィットには、新たに2モーター式の1.5Lハイブリッドであるe:HEVを搭載。燃費を29.4km/L(WLTCモード)とした。新型フィットの価格は、1,557,600円から。
この記事の目次 CONTENTS
記事トップ
想像を超えた広大な室内、使い勝手で大ヒットした初代フィット
パキパキしたスポーティ系から、癒し系へ大きくイメージチェンジ
安全運転にも貢献する視界の良さ
3代目フィットと同等の室内スペースと使い勝手維持
トヨタとの燃費争いから撤退? 
進化したホンダセンシング
ホンダ フィットの選び方
ホンダ フィット価格、スペック

想像を超えた広大な室内、使い勝手で大ヒットした初代フィット

ホンダは、人気コンパクトカー「フィット」をフルモデルチェンジし発売を開始。新型フィットは、今回のモデルで4代目となっている。

この4代目新型フィットは、2019年秋に発売を予定していた。
ところが、先に発売された軽自動車のN-WGNに、ブレーキ系のリコールが発生。同様の部品を使う新型フィットは、急遽対策に追われる。
その結果、大幅に発売日が伸び、2020年2月となった。

この2020年2月は、奇しくもライバル車トヨタ ヤリスの発売日とほぼ同じになってしまった。

初代フィットは、コンパクトカーの概念を大きく変えるモデルだった。

ホンダのM・M(マン マキシマム・メカ ミニマム)思想を具現化したモデルとして、2001年に登場した。
M・M思想に基づき、センタータンクレイアウトを採用。ライバル車を圧倒する広い室内空間を持ち、多彩なシートアレンジを実現した。

ホンダらしいプロダクトアウト的商品だったこともあり、初代フィットは、即座に大ヒットモデルとなる。
当時、カローラから33年も続いていた新車販売ランキング首位の座を奪ったほどだ。

2007年には、2代目が登場。キープコンセプトで、初代フィット同様ヒットモデルとなる。

大きくつまずいたのが、2013年に発売された3代目だ。
発売直後から、リコールを繰り返してしまった。
その結果、顧客の信用を失い、販売台数は伸び悩む。

リコールだけでなく、従来のフィットから大きく変更されたデザインも、マーケットにあまり評価されなかったのも理由のひとつだった。

パキパキしたスポーティ系から、癒し系へ大きくイメージチェンジ

不評だった外観デザインということもあり、4代目フィットの外観デザインは、大幅に変更されている。

スポーティさを強調するシャープなキャラクターラインが印象的だった3代目のデザインは、一新され全く異なる癒し系デザインへと変更された。
4代目では「親しみ」「安心感」「走り」をキーワードに、だれからも愛されるデザインを目指した。

クルマ全体にわたるシームレスなサーフェスと、シンプルでありながらぬくもりを感じさせるフロントフェイスで「親しみ」を表現。車内からも車外からも「包まれている安心」が感じられるデザインとした。

フロントフェイスは、存在感の強いグリルをやめたことで、フロント全体にシンプルで穏やかな印象を与えている。
そのうえで、人の目に相当するヘッドライトは、つぶらな瞳を思わせるデザインとした。

こうしたヘッドライトとグリルレスデザインにすることで、親しみやすさを表現。
このフルLEDヘッドライトには、プロジェクタータイプを採用しており、ハウジングをブラックアウトし、瞳のイメージを強調している。

ボディサイドのデザインは、シンプルさにこだわった。キャラクターラインを初めとするデザイン要素を限界まで減らし、塊そのものの造形美を率直に表現している。
全体的にスッキリとした印象を受けるのは、こうしたデザインが施されているからだ。

リアビューは、塊感の強い台形フォルムにすることで、どっしりとした低重心な安定感を生み出している。

また、リアウインドウやリアコンビネーションランプを、ボディーパネルとの段差が少ないシームレス表現し、塊感をさらに強調した。

安全運転にも貢献する視界の良さ

インテリアデザインは、「明るく」「楽しく」「気持ちよく」を基本として開発された。
外観デザイン同様にシンプルにまとめられている。

高く評価したいのは、視界の良さだ。

Aピラーを独自の技術で極細化。これにより、死角が大幅に減減少、同時に開放感ある視界を作り出している。
死角が減ったということは、安全運転にも貢献する。同時に、運転が苦手な人でも運転がしやすくなるメリットもある。

また、バイザーレスデザインになったことで、メーターには7インチフルカラー液晶パネルを採用。

液晶メーターになったことで、数多くの情報が表示することができるようになったのだが、新型フィットではデザイン同様に徹底的に情報を選択してシンプル表示にすることができる。

たしかにシンプルで見やすいのだが、他の情報を得ようとすると、表示させるための操作が必要になるので一長一短な印象だ。

そして、新型フィットでは心地よさを重視するため、シートも新開発されている。
新開発のボディスタビライジングシートを採用。背中からお尻にかけしっかりと支えながら、包み込むような柔らかさを実現した。

新世代シートフレームも初採用。
座面パッドは従来モデルに対し30mm以上厚くし、パッドの硬度を下げることでソフトな着座感を実現し心地よい座り心地を実現した。

3代目フィットと同等の室内スペースと使い勝手維持

歴代フィットは、フルモデルチェンジ毎に新開発のプラットフォーム(車台)使っていた。
しかし4代目では、3代目のプラットフォームをキャリーオーバーし、改良して使用している。

そのため、3代目より使い勝手や室内の広さ面で大幅な進化はない。

それでも3代目はクラストップレベルの広さと使い勝手を誇っていて、現在でもそれを超えるモデルはない。そのため、4代目もクラストップレベルの広さと優れた使い勝手をもつ。

使い勝手面で向上したのは、センターコンソール部分に設置したフレキシブルアタッチメントテーブル。鞄などを気楽に置ける。

リヤシートはユーティリティーモード、ロングモード、トールモードなどの3代目フィットがもっていた機能は、4代目フィットも継承している。

また、細かいところでは、荷室の開口部は従来に比べて幅を拡大。荷物の出し入れをしやすくした。
ハイブリッド車の荷室は、メカニズム部分を見直すことで、段差をなくして使いやすくした。さらに荷室アンダーボックスの容量を拡大している。

トヨタとの燃費争いから撤退? 

4代目新型フィットのパワーユニットは、1.5Lハイブリッドと1.3Lガソリンの2タイプが用意された。

1.3Lの直4DOHC i-VTECエンジンは、98ps/6,000rpm、118N・m/5,000rpmの出力で、WLTCモードの燃費はモデルによって19.4km/L~20.4km/L(FF車)となっている。組み合わされるトランスミッションは、新開発のCVTだ。

大きく変更されたのが、ハイブリッドシステムだ。
新型フィットには、先代アコードなどにも搭載されていた「SPORT HYBRID i-MMD」と呼ばれたハイブリッドシステムの発展型が搭載されている。
今回からこの呼称が変更され「e:HEV」となった。

e:HEVは、2モーター式シリーズハイブリッドをベースとした発展形だ。
エンジンは基本的に発電メインでモーターで走行する。
ただし、高速クルージングなどで、コンピュータがモーターで走行するより、エンジンの動力で走った方が効率がよいと判断した場合、エンジン直結で走行する。
このe:HEVを搭載したことにより、新型フィットの燃費は29.4km/L(WLTCモード)という低燃費を実現した。

また、新型フィットに搭載された駆動用モーターは、109ps&253Nm。
日産ノートe-POWERのモーター出力が109ps&254Nmなので、同等レベルの出力をもつ。

ノートe-POWERは、非常にモータードライブ感が強いモデルだ。
大トルクをドンと伝えてきて、モータードライブ車特有の大トルク感がある。

ところが新型フィットは、意外なほどモーター感が少なく、自然なフィールが持ち味。このあたりは好み次第だ。
両車とも比較試乗して、違いを確かめてみるといい。

しかし、このe:HEVを搭載した新型フィットはやや物足りない燃費となった。
新型フィットの燃費は29.4㎞/L(WLTCモード)。ライバル車トヨタ ヤリスの燃費は36.0㎞/L。
20%以上もヤリスを超える燃費値となった。

3代目フィットは、ライバル車トヨタ アクアと世界トップレベルの燃費を競い合っていた。
ところが、新型フィットはヤリスとの燃費争いから撤退。ホンダ側からは、心地よさ重視で、燃費性能の数値にはこだわらなかったとしている。

しかし、従来のホンダは数値にこだわり続けていた。ナンバー1であることが、ホンダの技術力の象徴といえるものだったからだ。それは、モータースポーツでも同様だったこともあり、ナンバー1にこだわり続けるホンダに憧れたファンも多い。

だからこそ、ホンダから「数値にこだわらない」というコメントを聞くと、脱力感でいっぱいになる。

愚直に燃費0.1㎞/L、出力1psとわずかな数値にこだわり続け、ナンバー1を目指すホンダの姿をまだまだ見ていたい。
その姿が多くの感動を呼び、ホンダに憧れを抱くからだ。

進化したホンダセンシング

ホンダの予防安全装備パッケージ「ホンダセンシング」もフルモデルチェンジと同時に進化した。

ホンダセンシングは、従来カメラとミリ波レーダーの組み合わせだった。新型フィットでは、センサーをミリ波レーダーからワイドビューカメラに変更。このカメラと、高速画像処理チップと組み合わせ、より検知能力をアップしている。

この新型となったホンダセンシングは、11種類の機能を備えるサポカーS<ワイド>に対応する。

「ホンダセンシング」は、以下の機能を備えている。
1:衝突軽減ブレーキ<CMBS>
2:誤発進抑制機能
3:後方誤発進抑制機能
4:近距離衝突軽減ブレーキ
5:歩行者事故低減ステアリング
6:路外逸脱抑制機能
7:渋滞追従機能付アダプティブ・クルーズ・コントロール<ACC>
8:車線維持支援システム<LKAS>
9:先行車発進お知らせ機能
10:標識認識機能
11:オートハイビーム

しかしまだ足りない機能もある。
後側方車両接近警報や後退時車両接近警報などは、日常的に使う機能なので、早急に用意したい機能だ。

ホンダ フィットの選び方

新型フィットのバリエーションは、1.3Lガソリン車と1.5Lハイブリッド車があり、5タイプのグレードが設定されている。
合計10グレードあり、全車にFFと4WDの設定がある。

ガソリン車かハイブリッド車か

まず、ガソリン車かハイブリッド車かという選択になる。

ガソリン車に対してハイブリッド車は35万~45万円も高い設定。
この差は、燃費差による燃料費やエコカー減税分を含んでも、取り返すのはなかなか難しい。
単に経済性というだけであれば、大半のユーザーにとって1.3Lガソリン車のほうが経済的だ。

ただ、それだけでクルマを選べない。

環境問題が重視されるなか、あえてガソリン車というのも選びにくい。電動化時代ということもあり、モータードライブの走りも楽しみたい。
などなど、e:HEVの魅力は多い。短期での売却するなら、ハイブリッド車の方がリセールバリューが高い。

個人的には、積極的にハイブリッド車を選ぶと良いと考える。
多少無理してでもハイブリッド車の方が、走りや燃費など満足度が高いからだ。

予算が厳しいのであれば、残価設ローンや、サブスクと呼ばれる「Honda マンスリーオーナー」定額サービスという選択もありだ。

また、数年待って中古車という選択もあり。すぐにでも乗り換えというのであれば、高年式の3代目フィットのハイブリッド車でも満足度は高い。

グレードの選び方

グレードは5タイプある。

エントリーグレードにあたるベーシックは、装備が貧弱なので選択肢から除外。
最上級グレードのリュクスは、本革シートなどコンパクトカーを超えた豪華装備が装備されている。230万円を超える価格だが、装備を考えるとなかなか魅力的だ。

無難なグレード選びというのであれば、ホームかネスということになる。
ただ、この2タイプの間には、それなりに装備の違いがある。

スピーカー数が2と4で違っているほか、撥水シートやプラズマクラスター、LEDフォグライト、アルミホイールの有無などかなり違う。

価格はハイブリッド車のホームが2,068,000円。ネスが2,227,500円と、16万円ほどの違いがある。
この価格差なら、ネスを選んだほうが後々満足度が高いように感じる。

しかし、ネスの価格にあと10万円ほどプラスすると最上級グレードのリュクスが買えてしまう。
そう考えると、価格重視ならホーム。予算に余裕があるなら、クロスターかリュクスという選択がベスト。

そんなこともあり、新型フィットの初期受注では、ホームが47%を占める中、ネスはわずか6%しか売れていない。
クロスター、リュクス、それぞれ14%を占めていることから、ネスまでお金をかけるのなら、クロスターやリュクスまでお金をかけた方がよいと考える顧客が多いと予想できる。

ちなみに、新型フィットのe:HEV、ガソリン車比率は、e:HEVが72%、ガソリン車が28%となった。

新型フィットe:HEVの人気カラーは、プラチナホワイト・パールが24%。プレミアムサンライトホワイト・パールが19%、ルナシルバー・メタリックが11%となっており、ホワイト系の人気が高い。

ホンダ フィット価格、スペック

●フィット1.5Lハイブリッド車価格

・e:HEV BASIC FF:1,997,600円/4WD:2,195,600円
・e:HEV HOME FF:2,068,000円/4WD:2,266,000円
・e:HEV NESS FF:2,227,500円/4WD:2,425,500円
・e:HEV CROSSTAR FF:2,288,000円/4WD:2,486,000円
・e:HEV LUXE FF:2,327,600円/4WD:2,536,600円

●フィット 1.3Lガソリン車価格
・BASIC FF:1,557,600円/4WD:1,755,600円
・HOME FF:1,718,200円/4WD:1,916,200円
・NESS FF:1,877,700円/4WD:2,075,700円
・CROSSTAR FF:1,938,200円/4WD:2,136,200円
・LUXE FF:1,977,800円/4WD:2,186,800円


■ホンダ フィット スペック
代表グレード:フィットe:HEVネス(FF)モード

・ボディーサイズ:全長×全幅×全高=3,995×1,695×1,540mm
・ホイールベース:2,530mm
・車重:1,200kg
・エンジン:1.5リッター直4 DOHC 16バルブ
・エンジン最高出力:98PS(72kW)/5,600-6,400rpm
・エンジン最大トルク:127N・m(13.0kgf・m)/4,500-5,000rpm
・モーター最高出力:109PS(80kW)/3,500-8,000rpm
・モーター最大トルク:253N・m(25.8kgf・m)/0-3,000rpm
・WLTCモード燃費:27.4㎞/L
・最小回転半径:5.2m

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トヨタ ヤリス購入ガイド「世界が驚愕する超低燃費を実現」 https://221616.com/car-topics/20200402-101431/ https://221616.com/car-topics/20200402-101431/ Thu, 02 Apr 2020 12:00:00 +0900 コンパクトカー トヨタ ハイブリッド トヨタは、新型コンパクトカー「ヤリス」の発売を開始した。ヤリスはヴィッツの後継モデル。欧州などでは、今までヴィッツをヤリスとして販売。今回車名を統一した。この新型ヤリスハイブリッドには、新開発の1.5Lハイブリッドシステムを搭載。36.0km/L(WLTCモード)という超低燃費を実現。他の追随を許さない飛びぬけた数値となった。新型ヤリスの価格は1,455,000円から。

ヴィッツ改め、ヤリスとして再デビュー

トヨタは、新型コンパクトカーであるヤリスの発売を開始した。

新型トヨタ ヤリスは、1999年に発売されたヴィッツのフルモデルチェンジ版だ。
ヴィッツがデビューした当初、欧州などではヤリスとして販売されていた。今回のフルモデルチェンジに合わせ、ヴィッツからヤリスに車名を統一したということだ。

ただ、トヨタの営業はしたたか。
いきなりヤリスという知名度の低いモデルを投入すると、販売面でマイナスになると想定してか、従来のヴィッツも併売という戦術をとっている。

そのため、ヴィッツ=ヤリスという構図が、やや分かりにくくなった。
しばらくの間、ヴィッツとヤリスが併売されるが、いずれヤリスに集約されていくだろう。

新開発のGA-Bプラットフォームを初採用

新型ヤリスのボディサイズは、全長3,940×全幅1,695×全高1,500mm。
5ナンバーサイズに収まり、日本では使いやすいボディサイズを維持した。
ライバル車はフィットやノートなどで、Bセグメントと呼ばれるコンパクトカーに分類される。

重要なプラットフォーム(車台)は、新開発されたGA-Bを初採用。
最近のトヨタは、運動性能にこだわっていることもあり、GA-Bプラットフォームは低重心・軽量・高剛性化されている。

このGA-Bプラットフォームは、従来のヴィッツに比べ、車両重量を50kg軽量化することを目標とした。
ボディのねじり剛性は30%以上向上、重心高を15mm下げている。その結果、優れた操縦安定性と上質な乗り心地を両立させた。

サスペンションは、フロントにマクファーソンストラット式。リヤは、トーションビーム式を採用。
なんと、4WD車より優れたサスペンションである2リンクのダブルウィッシュボーン式が採用された。

ガソリン車にはアイドリングストップ機能を装備しないという愚行が…

この最新GA-Bプラットフォームに搭載されたのは、1.5Lハイブリッドシステムと1.5Lと1.0Lのガソリンエンジンだ。

まず、1.5Lエンジンは、従来の直列4気筒から、新開発の熱効率に優れるM15A型直列3気筒ダイナミックフォースエンジンとなった。

この新型1.5Lエンジンは88kW/6600rpm、145N・m/4800~5200rpmのパワー&トルクを発生。
レヴリミットは6600回転と高回転型のエンジンで、発進用ギア付きのダイレクトシフトCVTとの組み合わせられる。

WLTCモード燃費は21.6km/Lを達成。6速MT車のWLTCモード燃費は19.6km/Lとなる。

エンジンのパフォーマンスは、十分なものなのだが、なんと今時アイドリングストップ機能が装備されていない。
CO2の排出量が少ないハイブリッド車を売り、環境問題に積極的に取り組んでいながら、アイドリングストップ機能さえない仕様なのだ。トヨタの環境問題への取り組みに疑問を呈する仕様といえる。
アイドリングストップ機能が装備されるまではガソリン車をおすすめできない。

直列3気筒1.0Lエンジンは、高タンブル流や高EGR(排気ガス再循環)率、フリクション低減などを改良。51kW/6000rpm、92N・m/4400rpmのパワー&トルクを発生し、WLTCモード燃費で20.2km/Lの燃費を達成した。

ホンダが燃費争いから撤退するほどの超低燃費を達成したヤリス

注目は1.5Lハイブリッドシステムだ。
新開発された直3 1.5Lエンジンをハイブリッド用に改良。ハイブリッドシステムも新開発した。バッテリーもニッケル水素から、リチウムイオンに変更された。

これに、80ps&141Nmのモーターと91ps&120Nmのエンジンが組み合わされ、システム出力は116psとなった。
ヴィッツのシステム出力は100psなので、大幅にパワフルになっていることが分かる。

一般的に、出力が上がると燃費は悪くなる傾向にあるが、ヤリスは燃費も大幅に向上。
燃費性能は36.0km/L(WLTCモード)を達成。WLTCモードは、JC08モードと比べると20~30%程度悪くなる。

ヴィッツハイブリッドのJC08モード燃費が34.4㎞/Lなので、WLTCモードに換算すると24.0~27.5㎞/L程度。いかに、新型ヤリスが超低燃費なのかが分かる。

さらに、ライバル車である新型ホンダ フィットの燃費は29.4㎞/L(WLTCモード)に止まった。
もはや、ホンダが燃費競争の土俵に上がれないほどの燃費値をヤリスは達成したことになる。この燃費値は、世界の自動車メーカーが驚愕するほどのものだ。

エコカーイメージを払拭するスポーティなデザイン

ヤリスのデザインコンセプトは「B-Dash!」。
大胆((BOLD)に、活発(BRISK)に、そして美しく(BEAUTY)というキーワードで、鋭い加速で弾丸のようにダッシュするイメージでデザインされている。

先代ヴィッツのイメージを全く感じさせないデザインで、コンパクトカーにありがちな可愛らしさはない。

新型ヤリスのフロントフェイスは、カバっと広がったグリル周りに、下部にボリュームを与えたフロントバンパー、ツリ目のLEDヘッドライトで迫力ある顔をアピール。

さらに、張り出し感あるリヤフェンダーなどで、ドッシリとした塊感あるフォルムを表現した。
小さなボディながら、存在感のあるスタイルとなった。

このデザインからエコカー的なイメージはなく、純粋なスポーツモデルのように見える。

インテリアのインパネデザインは、意外なほどシンプルで広さをアピール。ステアリングホイールは、従来のヴィッツと比べると小径化され、よりスポーティな雰囲気に仕上げた。

また、フードレスの双眼デジタルTFTメーター(トヨタ初)を装備。パネル類は、ソフトインストルメントパネルを採用するなど、高級感もアピールしている。

クラスを超えた予防安全装備を用意したものの・・・

ヤリスには、クラスを超えた予防安全装備が用意されている。

トヨタの予防安全装備パッケージ「トヨタセーフティセンス」に含まれる自動ブレーキは、ミリ波レーダー+単眼カメラ方式から変更されていない。
しかし、センシング能力は大幅に向上。昼・夜の歩行者と自転車も検知可能となった。これだけでも、このクラスではトップレベルの実力だ。

さらに、交差点右折時の対向直進車、右左折時の対向方向から来る横断歩行者検知機能をトヨタ車で初搭載。
よりリアルな交通環境に対応した機能で、交通事故リスク軽減に貢献する。
このような機能は高級車並みだ。

ただ、相変わらずトヨタの営業サイドは安全に対する意識は低い。
1グレードのみだが、「トヨタセーフティセンス」が標準装備されておらず、オプション選択もできない仕様がある。価格をなるべく安く見せたい狙いがあるにせよ、安全装備を外すというのは問題だ。

こうした自動ブレーキ関連の装備は、一部補助金の対象にもなっており今後、義務化される流れにある。
そして、そもそもクルマは、人を殺す可能性のある道具。それらを売り、利益を上げている自動車メーカーは、命を救うことができる技術があるのなら、自らの積極的に開発・標準装備して社会的責任を果たす義務がある。

さらに、トヨタの社長である豊田章男氏は「交通死亡事故ゼロを目指す」と公言。トヨタの国内営業は、この社長のメッセージにも反しているような現実がある。

また、同じように後側方車両接近警報であるブラインドスポットモニター、アクセルとブレーキの踏み間違えを防止するインテリジェントクリアランスソナーといった機能などもオプション設定。
安全を顧客任せにするのはいただけない。

新型トヨタ ヤリスの選び方

ヤリスを選ぶときは、ハイブリッド一択。
前述の通り、1.5Lと1.0Lのガソリン車には、アイドリングストップ機能さえ装備されていないからだ。

全世界的にCO2排出量減という課題が突き付けられている現在、あからさまに環境問題に背を向けたグレードを選んではいけない。
どうしても、ガソリン車というのであれば、装着されるのを待つか、ライバル車であるフィットやノート、デミオという選択肢がある。

ハイブリッド車のグレードは、X/G/Zの3種類が用意されている。
それぞれ、後輪側にモーターを設置したE-Fourと呼ばれる4WDを設定。

ハイブリッド車は、Xが1,998,000円と200万円に近い価格設定となった。Gが2,130,000円、Zが2,295,000円と、14万~16万円のグレード間価格差がある。

新型ヤリスのハイブリッド車は、価格がやや高め。これに、安全装備などをプラスすると最上級グレードのZだと250万円を楽々超えてくる。

エントリーグレードのXは、装備がやや貧弱なので、シンプルな装備で十分という人以外は選択肢から外したい。
GとZとの大きな装備違いは、15インチタイヤ、LEDヘッドランプ、本革巻きステアリング、運転席・助手席シートヒーターなど。その他、細かい装備差がある。
これくらいの差なら、Gで十分といった印象だ。

装着必須ともいえるオプションは、100V・1500Wのアクセサリーコンセント。これがあれば、非常時に家電製品が使えるなど電源車としても使えるようになる。
そして、ブラインドスポットモニター+リヤクロストラフィックオートブレーキ+インテリジェントクリアランスソナーなどだ。

かなり高価なコンパクトカーになるが、ハイブリッド車の超低燃費は魅力のひとつ。
試乗した地方の郊外路を50km/h程度で流していると、燃費は軽々と40.0㎞/Lを超えてきた。
ヴィッツハイブリッドより、EVで走る領域も多く静粛性も高い。

ハイブリッドは、リヤシート下にハイブリッド用バッテリーを搭載していることから、前後の重量バランスがよく走りも安定感タップリ。しかも速い。
価格なりの価値は十分にある。

こうした走りの良さを味わうには、Zグレードでオプションの16インチタイヤ&アルミホイールのオプションを選択するしかない。GとXでは、175/’70R14タイヤと少々役不足な印象だ。

トヨタ ヤリス価格、スペックなど

■1.0Lガソリン車
・X FF:1,455,000円/“B package”:1,395,000円
・G FF:1,613,000円

■1.5Lガソリン車(MT車)
・X 6速MT FF:1,543,000円
・G 6速MT FF:1,701,000円
・Z 6速MT FF:1,871,000円

■1.5Lガソリン車(CVT車)
・X FF:1,598,000円/4WD:1,831,000円
・G FF:1,756,000円/4WD:1,954,000円

・Z FF:1,926,000円/4WD:2,124,000円

■1.5Lハイブリッド車(電気式CVT)
・HYBRID X FF:1,998,000円/E-Four:2,241,000円
・HYBRID G FF:2,130,000円/E-Four:2,338,000円
・HYBRID Z FF:2,295,000円/E-Four:2,493,000円

■スペック
代表グレード  ヤリス ハイブリッドZ(FF)

・ボディサイズ[mm](全長×全幅×全高):3,940×1,695×1,500mm
・ホイールベース[mm]:2,550
・サスペンション 前:マクファーソンストラット 後:トーションビーム
・車両重量[kg]:1,090kg
・総排気量[cc]:1,490cc
・エンジン種類:直3 DOHC
・エンジン型式:M15A-FXE
・システム全体出力[ps(kw)]:116ps(85KW)
・ミッション:電気式無段変速機
・最小回転半径[m]:5.1m

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2020年 安全な車ランキング【国産コンパクトカー】 https://221616.com/car-topics/20200401-101404/ https://221616.com/car-topics/20200401-101404/ Wed, 01 Apr 2020 10:00:00 +0900 コンパクトカー スズキ トヨタ ノート フィット ホンダ マツダ マツダ2 ランキング 安全な車 日産

国産コンパクトカー

安全なクルマ ランキング2020

安全なコンパクトカーを選ぶポイント

一時期、コンパクトカーの予防安全装備は軽自動車より劣っていた。しかし、モデルチェンジやマイナーチェンジを期に、急速に充実している。現在では、ほとんどの車種に歩行者検知式自動ブレーキなどを含む予防安全装備が用意されている。
ただ、相変わらず一部の車種のエントリーグレードには、こうした予防安全装備が標準装備化されていない。また、歩行者検知式自動ブレーキや踏み間違え防止装置などを標準装備していても、他の予防安全装備はオプション設定という安全を軽視したモデルもあるので注意が必要だ。

BEST.1

トヨタヤリス

トヨタ ヤリス

トヨタ ヤリスは、ヴィッツの後継車だ。国内では、ヴィッツと呼ばれていたが、欧州などではヤリスと呼ばれていた経緯があり、車名を統一した。

この新型ヤリスには、最新の予防安全装備「トヨタセーフティセンス」を用意。トヨタセーフティセンスは、単眼カメラとミリ波レーダーを組み合わせたシステムだ。
ヤリスに用意されたトヨタセーフティセンスは、かなり高機能。実際に交通事故となることが多いケースに対応しており、より安全な走行ができる。
一部機能はオプションだったりするが、コンパクトカーの枠を超えたレベルに達している。

重要な歩行者検知式自動ブレーキは、昼間だけでなく夜間にも対応。日暮れから夜間にも歩行者との衝突事故は多い。さらに、昼間の自転車も検知できるようになっているため、より幅広く衝突リスクを軽減してくれる。
また、実際にありがちな事故パターンである交差点右折時の対向直進車や右左折時の対向方向から来る横断歩行者も検知。衝突を回避、もしくは被害の軽減につながる。また、ブレーキとアクセルの踏み間違時にはエンジン出力を抑制、または弱いブレーキをかけることで衝突回避または被害軽減をサポートする。従来の踏み間違え防止アシスト機能は、壁やクルマといったモノに対してのみだったが、人や自転車にも対応し衝突リスクを軽減している。
そして、セカンダリーコリジョンブレーキも標準装備。この機能は、エアバッグが展開するような衝突を起こしたときに、自動でクルマを停止させる機能。衝突後の勢いでクルマが動き次々と衝突するような二次被害を軽減するものだ。

このように、ヤリスに用意された予防安全装備は、非常に高いレベルにある。しかし、後側方車両接近警報のように、車線変更時に頼りになる頻度の高い安全装備はオプション設定。このあたりは、少々物足りない。インテリジェントクリアランスソナーなどと、セットオプションで価格は10万円程度。積極的に選択したいオプションだ。
さらに残念なのが、エントリーグレードには、高機能のトヨタセーフティセンスが装備されておらず、オプションでも選択できない。エントリーグレードの価格を下げて安く見せたい、安いクルマを要望する顧客がいる、などが大きな理由だろう。
テクノロジーの進化で、交通事故を減らす努力をするのは、自動車メーカーの社会的責任でもある。ヤリスだけでなく、こうした設定をしている自動車メーカーはその責任を果たすべきだ。

BEST.2

ホンダフィット

ホンダ フィット

2位以下は、一長一短で僅差といったところ。
ホンダ フィットの予防安全装備「ホンダセンシング」は、従来の単眼カメラ+ミリ波の組み合わせだったが、フィットから広角カメラとソナーの組み合わせに変更されている。
ホンダセンシングは、全11個もの多彩な機能をもつ。歩行者検知式自動ブレーキは、夜間の歩行者や昼間の自転車も検知可能となった。その他、誤発進抑制機能や歩行者との衝突回避を支援する歩行者事故低減ステアリング、路外逸脱抑制機能などあり充実している。これらが全車標準装備されており、どのグレードを買っても安心だ。

ただ、若干足りない機能もある。後側方・後退時車両接近警報など、ベーシックな機能が用意されていない。こうした装備は、日常的に使うのでぜひとも用意してほしい。高齢者や運転が苦手な人にとっては、とても頼りになる装備だ。

BEST.3

日産ノート

日産 ノート

ノートの歩行者検知式自動ブレーキである「インテリジェントエマージェンシーブレーキ」は、夜間の歩行者にも対応し全車標準装備されている。自転車などには対応していない。
また、この機能にはクリープ走行を含む低速走行時、進行方向に壁や歩行者などの障害物があった場合に、アクセルとブレーキの踏み間違えが発生すると、ドライバーにメーター内の警告灯とブザーで警告。さらに、エンジン出力やブレーキを制御し衝突回避・被害軽減をアシストする。従来、踏み間違えによる誤操作は壁などの障害物に限られていたが、前方の歩行者に対しても対応する自動ブレーキは、まだ数少ない。これは、高く評価できる機能だ。

その他、車線逸脱警報や車線逸脱防止支援、フロント&バックソナーなども用意されている。予防安全装備のなどの機能は一定レベルに達しているものの、車線変更などで日常的に使う後側方車両接近警報などは用意されていない。

便利で安全な機能が「インテリジェントアラウンドビューモニター」だ。カメラ映像を加工し、クルマを俯瞰から見たように表示される。こうした機能は数多くあるが、インテリジェントアラウンドビューモニターは、移動物検知機能が付いている点がユニークな部分。
歩行者や自転車などがいる場合、画面表示やブザーなどで警報を発してくれる。この機能も、日常的に使う機能なので、ぜひとも選択したい安全装備といえる。
また、後方視界を確保してくれる機能として「インテリジェントルームミラー」が用意されている。後席に乗員いる場合や、夜間や雨などで後方視界が悪い場合に、クリアな後方視界を確保してくれる。

ノートについている予防安全装備の機能数や性能などは十分なレベルに達している。ただ、多くの装備がオプション設定になっていたり、グレードによって装備できなかったりする状況だ。
また、今時サイドエアバックの設定は無く、カーテンエアバッグもオプション設定。ユーザーが自ら積極的にオプションを選択する必要があるところが物足りない。どのグレードを買っても、安心できる予防安全装備を標準装備化すべきだ。
ノートは、2020年度にフルモデルチェンジを予定している。さらに、進化した予防安全装備に期待したい。

BEST.4

マツダマツダ2

マツダ マツダ2

マツダ2は、どのグレードでも一定の予防安全装備を標準装備化している。一部の運転支援システムなどがオプションとなるものの、どのグレードでも安心して購入できるのは、マツダ2の美点といえる。
マツダ2の歩行者検知式自動ブレーキ「アドバンスト・スマート・シティ・ブレーキ・サポート」は、全車に標準装備。さらに、後側方車両接近警報であるブラインド・スポット・モニタリング、駐車場からの後退時に接近する車両を検知し警報を発するリア・クロス・トラフィック・アラートも標準装備化されている。

これらの装備は、車線変更時やバック時など頻繁に使うことが多い機能。うっかりミスを軽減してくれるだけでなく、視野が狭くなった高齢者や運手に不慣れな初心者などには、とても頼りになる装備だ。技術的には、もはやベーシックなもので、それほどコストもかからない。しかし、まだまだコンパクトカーで、こうした装備を標準装備したモデルは、マツダ2しかないのが現状だ。

残念なのは、もはやコンパクトカークラスでも当たり前になりつつある運転支援機能全車速追従式クルーズコントロールが、ほぼオプションであること。そして、歩行者検知式自動ブレーキは、自転車などに対応していないことが、やや物足りない部分だ。

BEST.5

スズキクロスビー

スズキ クロスビー

スズキ クロスビーの歩行者検知式自動ブレーキである「デュアルセンサーブレーキサポート」を用意。昼間の歩行者検知が可能なタイプだ。最近では、夜間での歩行者検知ができるタイプが平均的になっていることもあり、やや古さを感じさせる。
最新モデルであるハスラーには、夜間の歩行者が検知できる自動ブレーキが用意されているので、クロスビーもアップデートが必要だ。やや古いタイプの自動ブレーキなのに、非装着モデルがあるのは、非常に物足りない。クロスビーを購入する場合、デュアルセンサーブレーキサポート装着車を選ぶ必要がある。

スズキは、予防安全装備パッケージを「スズキセーフティサポート」と呼ぶ。このパッケージ装着車には、歩行者検知式自動ブレーキの他に、誤発進抑制機能に車線逸脱警報機能、ふらつき警報機能、ハイビームアシスト、後退時ブレーキサポート、後方誤発進抑制機能、リヤパーキングセンサーが装備される。
その中でも、後退時ブレーキサポート機能は、バック時にも衝突の危険がある場合、自動ブレーキが作動する高性能タイプだ。バック時に自動ブレーキ作動させる機能をもつモデルは、まだ数少ない。夜間の歩行者検知ができないことはマイナス要因だが、その他の機能は十分なものだ。

また、オプション設定だが全方位モニター用カメラもおすすめだ。各部に取り付けられたカメラの映像を加工し、クルマを俯瞰から見た映像にして表示する。周囲の安全をモニターで確認できるだけでなく、人や物が近づくとドライバーに知らせる「左右確認サポート機能」も搭載しており、駐車時などの安全運転を支援する。

まとめ

コンパクトカーカテゴリーで、圧倒的な予防安全性能を誇るのが、トヨタ ヤリスだ。
トヨタは今まで、安全装備面で大幅に遅れていたが、ヤリスで一気にトップへ躍り出た。オプションを含むことが前提だが、もはや高級車並みといったレベル。
ほぼ同時に出たホンダ フィットは、大きく遅れをとった状態。安全装備ではしばらくの間、ヤリスに差を付けられたままになるだろう。

フィット、ノート、マツダ2に関しては、オプションなどを選択することが前提だが、各車一長一短といったところで、それほど大きな差はない。ただ、ノートにはオプション設定が多く、自ら積極的にオプションを選択していく必要がある。
また、ノートとマツダ2は、すでにモデル末期。そのため、近いうちにフルモデルチェンする予定だ。当然、フルモデルチェンすれば、現状の安全装備より性能を向上した安全装備が用意されるはず。安全装備を重視するのであれば、フルモデルチェンジするまで待つという選択もありだ。
クロスビーは、昼間だけの歩行者検知式自動ブレーキでは、やや不安がある。すでにスズキは、夜間対応の歩行者検知式自動ブレーキをハスラーなどに用意している。恐らく、ハスラーもマイナーチェンジのタイミングでアップデートする可能性が高い。ただ、クロスビーは、出たばかりの新型車なので、マイナーチェンジまで待つには少々時間がかかる。

安全装備比較表

  • …全車標準装備
  • …一部標準装備または一部オプション
  • ×…標準装備なし
トヨタヤリス ホンダフィット 日産ノート マツダマツダ2 スズキクロスビー
対車両自動ブレーキ

一部非装着
グレードあり

一部非装着
グレードあり
歩行者検知式自動ブレーキ

一部非装着
グレードあり

一部非装着
グレードあり
ブレーキ踏み間違い衝突防止アシスト

一部グレード
装着不可

一部非装着
グレードあり
サイドエアバック

×

×

カーテンエアバッグ

一部グレード
装着不可

×

車線逸脱警報

一部グレード
装着不可

一部非装着
グレードあり
車線維持支援

一部グレード
装着不可

一部グレード
装着不可

×

×

後側方車両検知警報

一部グレード
装着不可

×

×

×

後退時後方車両接近警報

一部グレード
装着不可

×

×

×

オートマチックハイビーム

一部非装着
グレードあり

一部グレード
装着不可

一部非装着
グレードあり

※安全装備の詳細は各車メーカー公式サイトをご確認ください。

その他のボディタイプ別安全なクルマランキング

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ボディタイプ別おすすめ15選!予算200万円で買える新車と中古車 https://221616.com/car-topics/20200226-101160/ https://221616.com/car-topics/20200226-101160/ Wed, 26 Feb 2020 12:00:00 +0900 SUV コンパクトカー ミニバン 中古車 新車 予算200万円で購入できる新車を、コンパクトカー、セダン、ステーションワゴン、ミニバン、SUVとボディタイプ別に紹介。また中古車だと候補に入る大きなクルマや輸入車も、ミニバン、SUVに分けて価格、年式、走行距離と共に具体的に紹介。
この記事の目次 CONTENTS
記事トップ
新車200万円で買えるクルマ
コンパクトカーのオススメ5台
おすすめ① 日産「ノート」
おすすめ② トヨタ「アクア」
おすすめ④ ホンダ「フィット」
セダン・ステーションワゴンのおすすめ
オススメ⑤ トヨタ「カローラ」
オススメ⑥ トヨタ「カローラフィールダー」
ミニバンのオススメ2台
オススメ⑦ トヨタ「シエンタ」
オススメ⑧ ホンダ「フリード」
SUVのオススメ2台
オススメ⑨ 日産「ジューク」
オススメ⑩ ホンダ「ヴェゼル」
200万円以下の中古ミニバン具体例
BMW「2シリーズ 218iグランツアラー」
トヨタ「ノア Si」
200万円以下の中古SUV具体例
日産「エクストレイル 20Xttエマージェンシーブレーキパッケージ」
マツダ「CX-5 XD Lパッケージ」
メルセデス・ベンツ「GLAクラス GLA180」
ガリバーなら条件に合わせてご提案

新車200万円で買えるクルマ

100万円未満の軽自動車も数が少ない中、クルマの購入予算として多いのが「200万円」という数字。

予算200万円あれば、人気の「N-BOX」を筆頭にほとんどの軽自動車は新車で購入できるでしょう。一部上級グレードには手が届かないこともありますが、歩行者検知式の自動ブレーキもついた軽自動車も予算内です。また中には、スズキのマイルドハイブリッドなど、ハイブリッドシステムを搭載したクルマもあります。

またコンパクトカーについても、かなり選択肢があると言っていいでしょう。一部の高機能ハイブリッドカーや電気自動車、また輸入車を除けば、多くのコンパクトカーが200万円未満のグレードを用意しています。

セダンやSUV、ミニバンになると、選択肢はかなり絞られてきます。また輸入車についても、200万円以下で購入できる新車は、ルノー「トゥインゴ」やフィアット「500」など、一部のクルマに限られてしまします。

ボディタイプ別の人気おすすめを紹介

そこで今回は、コンパクトカーから4台、セダンとステーションワゴンから各1台、SUVとミニバンからそれぞれ2台、200万円以下で購入できる人気おすすめ新車をご紹介します。

※以下で紹介する新車価格、中古車相場は記事公開時点のものであり、今後変動する可能性があります

コンパクトカーのオススメ5台

おすすめ① 日産「ノート」

・新車時価格(税込):125万円〜281.3万円
・中古車相場:9万円〜276.6万円

日産自慢のハイブリッドシステムであるe-POWERも選べるノート。低燃費で静かなのはもちろんのこと、加速も減速もワンペダルで操作できる運転しやすさは、踏み間違い事故の防止にもなり嬉しい限りです。そのe-POWERを搭載したモデルも、一番安価なグレードなら税込み200万円未満で購入できます。

おすすめ② トヨタ「アクア」

・新車時価格(税込):169万円〜258.2万円
・中古車相場:19万円〜247万円

ハイブリッド専用車であるアクア。エントリーグレードであるLの燃費は38.0㎞/L(JC08モード)と維持費も安く抑えられるのが魅力です。歩行者検知式ブレーキはオプションですが、オプションの検討もできる価格設定なのも嬉しいポイント。

おすすめ③ トヨタ「ルーミー」

・新車時価格(税込):146.3万円〜204.6万円
・中古車相場:59.9万円〜286.7万円

ダイハツ「トール」のOEM供給車で、トヨタ「タンク」およびスバル「ジャスティ」とも兄弟車であるルーミー。CMでも強調されているように背が非常に高く、車内空間も広々。またコンパクトカーでありながらリアにスライドドアを採用しているのも特徴です。

おすすめ④ ホンダ「フィット」

・新車時価格(税込):126.5万円〜208.9万円
・中古車相場:5万円〜238万円

コンパクトカーの代表ともいえるホンダのフィットもおすすめ。コンパクトなボディながら高い走行性能と広々した車内空間、そしてリーズナブルな価格を揃えた理想的な一台として高く評価され、年間販売数段キングでトップに躍り出たこともある一台です。

セダン・ステーションワゴンのおすすめ

オススメ⑤ トヨタ「カローラ」

・新車時価格(税込):193.6万円〜294.8万円
・中古車相場:190万円〜289.9万円

セダンで200万円以下のクルマは片手で数えられるほどしかないのですが、その中で完成度が高いのは、モデルチェンジをしたばかりのトヨタ「カローラ」でしょう。200万円未満のグレードでもある程度の安全装備は付いていますが、細々とした装備を選んだら250万円くらいはかかることを想定しておいた方が良いでしょう。

オススメ⑥ トヨタ「カローラフィールダー」

・新車時価格(税込):153.2万円〜253.7万円
・中古車相場:14.8万円〜281.5万円

日本では、展開車種自体が少ないステーションワゴン。その中で200万円未満というと数えるほどしかないですが、その中で最も人気なのがカローラフィールダー。コンパクトカーサイズでありながら、大きな荷物スペースを備えており、実用性が高い一台です。ガソリン車でも低燃費なのも嬉しいポイント。

ミニバンのオススメ2台

オススメ⑦ トヨタ「シエンタ」

・新車時価格(税込):169万円〜258万円
・中古車相場:5万円〜325万円

コンパクトカーサイズでありながら3列7人乗りを実現したコンパクトミニバン「シエンタ」は、「時に大人数で乗ることがある」という人にオススメです。3列目シートは広くないので「いざという時に子どもが座る用」と捉えるべきですが、普段は収納しておけば広大な荷物スペースになるので非常に便利です。

オススメ⑧ ホンダ「フリード」

・新車時価格(税込):188万円〜285.2万円
・中古車相場:9万円〜280.3万円

シエンタと同じサイズ感で、同じく3列7人乗りが可能なフリードも200万円未満で購入できます。シエンタよりも上品な顔つきで、また3列目シートの作りもしっかりしているので、3列目に座る機会が多いならこちらが良いでしょう。

SUVのオススメ2台

オススメ⑨ 日産「ジューク」

・新車時価格(税込):162万円〜353.3万円
・中古車相場:25.7万円〜256万円

SUVブームよりも前の2010年から販売されてきた日産ジューク。コンパクトなサイズで車高も高くないので、運転しやすい一台です。個性的な見た目で好き嫌いが分かれますが、カラーバリエーションも豊富で相当なカスタマイズが可能。価格2020年半ばには販売終了といわれており、新車で購入するなら今が最後のチャンスです。

オススメ⑩ ホンダ「ヴェゼル」

・新車時価格(税込):187万円〜361.8万円
・中古車相場:89.9万円〜346.5万円

同じコンパクトカーサイズのSUVでも、個性的なデザインのジュークに対して、主張しすぎない都会的なデザインなのがホンダのヴェゼル。SUVで新車販売台数1位に躍り出たこともある人気モデルで、日本の狭い交通事情の中でも使いやすいSUVといえるでしょう。

200万円以下の中古ミニバン具体例

新車では、200万円未満のミニバンといえば軽バンやコンパクトカーサイズのものくらい。しかし中古車に目を向けるとより大きなミニバンも候補に入りますし、高級輸入車も購入できるのです。以下は、実際にガリバーで取り扱っていた在庫の一例です。

BMW「2シリーズ 218iグランツアラー」

・本体価格:199万8700円(税込)
・年式  :2年落ち
・走行距離:3千km
・修復歴 :なし

トヨタ「ノア Si」

・本体価格:189万8600円(税込)
・年式  :4年落ち
・走行距離:6千km
・修復歴 :なし

200万円以下の中古SUV具体例

SUVも、新車で200万円というと選択肢が限られています。オフロード性能が優れたSUVなどは300万円を超えるものも珍しくありません。しかし中古車ならエクストレイルの様に3列シートがあるSUVも、またGLAのようなベンツのSUVも200万円未満で購入できます。

日産「エクストレイル 20Xttエマージェンシーブレーキパッケージ」

・本体価格:178万8600円(税込)
・年式  :3年落ち
・走行距離:17千km
・修復歴 :なし

マツダ「CX-5 XD Lパッケージ」

・本体価格:169万8400円(税込)
・年式  :4年落ち
・走行距離:20千km
・修復歴 :なし

メルセデス・ベンツ「GLAクラス GLA180」

・本体価格:188万8700円(税込)
・年式  :5年落ち
・走行距離:12千km
・修復歴 :なし

ガリバーなら条件に合わせてご提案

軽自動車やコンパクトカーなら、予算200万でさまざまな選択肢があります。またミニバンやSUVでもライバル車の間で迷ったり、中古でよりグレードが高いクルマを検討すべきか迷ったり。

そんな時は、ぜひガリバーにご相談ください。数多くのメーカーを扱っているので、「シエンタとフリードはどっちがいいの?」といったメーカー横断の比較もできます。今のクルマの査定を受けながら、あるいはチャットアプリ感覚でなど、お気軽にご利用ください。

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