カローラクロスは、2021年9月の発売以来、約5年間にわたって販売台数が衰えることのない人気コンパクトSUVだ。手頃なサイズや価格、優れた低燃費性能が人気の理由である。
対する先代RAV4(50系)は、カローラクロスより1クラス上に位置する人気SUVだ。現在は、中古車として買い時を迎えている。
2025年12月には、新型RAV4(60系)が登場した。新型RAV4への買い替えで下取りに入った先代RAV4(50系)が、徐々に中古車マーケットへ流入している。新型の登場によって中古車の流通台数が増えたことで、高価だった先代RAV4(50系)の中古車相場はやや下落しており買い得感が高まっている。
カローラクロス ハイブリッドの新車価格で、1クラス上の先代RAV4(50系)ハイブリッドが手に入るようになってきた。
そこで今回は、高い人気を誇る新車のカローラクロスハイブリッドと、買い得感が高まっている先代RAV4ハイブリッドの中古車を、燃費性能、価格、機能、デザインなどの面から徹底比較する。
*RAV4ハイブリッド(50系)のスペックは、最終モデルのもの。
*カローラクロスハイブリッドは、GRスポーツを除く。
カローラクロスハイブリッド(10系)がおすすめな人
- とにかく燃費を重視したい
- 日本の狭い道でも扱いやすいSUVが欲しい
- リセールバリューを重視したい
RAV4ハイブリッド(50系)がおすすめな人
- オンロード、オフロードを問わず走りを楽しみたい
- なるべくボディサイズの大きなSUVに乗りたい
- パワフルかつ燃費のよいSUVが欲しい
- 多様化する「カローラシリーズ」の大本命!
- タフギア感を追求したアウトドア系デザインが人気のSUV
- パワフルで超低燃費なRAV4ハイブリッド
- コストパフォーマンスは同等の両車
- 少しだけ値引きに期待できるようになったカローラクロスハイブリッド
- デザインはバランス派のカローラクロス、アウトドア色強めのRAV4
- わずか50mmのホイールベース差で、リアシートの居住性は大きく変わる
- 最新のトヨタセーフティセンスを搭載したカローラクロスが優勢
- 街乗りでの差はほとんどないが、悪路での走行性能差は歴然
- 両車、リセールバリューモンスター感強し!
- 実用性重視のカローラクロス、走る楽しさも魅力なRAV4
- カローラクロスハイブリッド(10系)の価格帯とスペック
- RAV4ハイブリッド(50系)の価格帯とスペック
多様化する「カローラシリーズ」の大本命!
トヨタ カローラクロスハイブリッド(10系)の特徴
※上図:カローラクロス(10系)の全景
カローラクロスハイブリッド(10系)は、2021年9月から販売を開始したコンパクトSUVだ。充実したトヨタSUVの中でも、新車販売台数が3番目に多い人気モデルである。
カローラクロスハイブリッド(10系)は、「新空間・新感覚 COROLLA」を開発コンセプトに掲げている。SUVならではの広い室内空間や高いユーティリティに加え、力強い走りと低燃費を両立しているのが特徴だ。
カローラクロスハイブリッド(10系)は、熟成の進んだGA-Cプラットフォームを採用している。さらに、軽量・高剛性を両立したボディ骨格を組み合わせることで、車高の高さによる不安定さを感じさせない、軽快で安定した操縦性を実現している。
GRスポーツを除くハイブリッド車には、1.8Lのハイブリッドシステムを搭載する。このシステムは2023年の一部改良で一新された。
1.8L直列4気筒エンジンは最高出力98ps、最大トルク142Nmを発生。フロントモーターは最高出力95ps、最大トルク185Nmを発生する。4WD車には、最高出力41ps、最大トルク84Nmを発生するリアモーターを追加し、前後の駆動力を配分する。
燃費性能は、WLTCモードで24.6~26.4km/L。駆動方式による燃費差が小さいのも特徴である。
運転支援機能には、最新の予防安全パッケージ「トヨタセーフティセンス」を標準装備する。2023年の一部改良では、プリクラッシュセーフティ機能に、交差点右折時の対向直進車や、右左折時に対向方向から横断する歩行者を検知する機能を追加した。
さらに、ドライバーのステアリング・ブレーキ操作をサポートするプロアクティブドライビングアシストも採用している。
2025年5月の一部改良では、シグナルロードプロジェクションも追加した。フロントターンランプと同期して路面に矢印形状を描画し、見通しの悪い交差点などで歩行者などに早期の車両認知を促す機能である。
タフギア感を追求したアウトドア系デザインが人気のSUV
トヨタRAV4ハイブリッド(50系) の特徴
※上図:RAV4(50系)の全景
2019年4月に登場したRAV4ハイブリッド(50系)は、当時、都会派デザインが多かったSUV市場に、アグレッシブなアウトドアデザインで登場したモデルだ。とくに、アウトドアテイストを強めたアドベンチャーグレードの人気が高かった。
RAV4ハイブリッド(50系)は、2.5Lガソリンエンジンと前後モーターを組み合わせたハイブリッドシステムを搭載する。エンジンは最高出力178ps、最大トルク221Nmを発生。フロントモーターは最高出力120ps、最大トルク202Nm、リアモーターは最高出力54ps、最大トルク121Nmを発生する。
駆動方式は、前期型では2WD(FF)と4WDを用意していたが、後期型では4WDのみとなった。ハイブリッド車の燃費性能は、WLTCモードで20.3~20.6km/L。車格を考えると、クラストップレベルの実力を誇っている。
RAV4ハイブリッド(50系)は、最新の予防安全パッケージ「トヨタセーフティセンス」を全車に標準装備する。トヨタセーフティセンスには、衝突被害軽減ブレーキであるプリクラッシュセーフティや、高速道路などで追従走行が可能なレーダークルーズコントロールなど、6種類の機能をパッケージ化している。
2022年10月の一部改良では、プリクラッシュセーフティに、交差点右折時の対向直進車や、右左折時に対向方向から横断してくる歩行者を検知する機能を追加するなど、トヨタセーフティセンスの機能を拡大している。
さらに、2024年11月の一部改良では、人気のメーカーオプション装備を標準化した。Xではブラインドスポットモニター、パーキングサポートブレーキ、ドアミラーの足元照明を標準装備。アドベンチャー、G“Zパッケージ”、G、Zには10.5インチディスプレイオーディオ(コネクティッドナビ対応)Plusを標準装備した。
また、ハイブリッド車では、メーカーオプションのアクセサリーコンセント(AC100V・1500W/非常時給電システム付)を選択すると、ドアや窓を閉めたまま電源コードを車外へ出せる外部給電アタッチメントも標準装備となるなど、装備を充実させている。
パワフルで超低燃費なRAV4ハイブリッド
1. 燃費性能
カローラクロスハイブリッド(10系)の評価は4.5
RAV4ハイブリッド(50系)の評価は4.5
カローラクロスハイブリッド(10系)とRAV4ハイブリッド(50系)の燃費性能は以下の通りだ(WLTCモード)。
- カローラクロス 1.8Lエンジンハイブリッド…2WD:26.4km/L、4WD:24.6km/L
- RAV4 2.5Lエンジンハイブリッド…4WD:20.3~20.6km/L
カローラクロスハイブリッドは1.8Lハイブリッド、RAV4ハイブリッドは2.5Lハイブリッドを搭載する。排気量には0.7Lの差がある。
車両重量も異なり、カローラクロスハイブリッドは1,370~1,490kg、RAV4ハイブリッドは1,670~1,700kgだ。4WD車同士で比較すると、RAV4ハイブリッドのほうが最大230kg重い。
燃費性能は、WLTCモードでカローラクロスハイブリッドが24.6~26.4km/L、RAV4ハイブリッドが20.3~20.6km/L。カローラクロスハイブリッド(10系)が約4km/Lリードしている。
RAV4ハイブリッドは、排気量が0.7L大きく、車両重量も重いため、燃費性能でカローラクロスハイブリッドが上回るのは当然の結果といえる。
一方、カローラクロスハイブリッドのシステム最高出力が140psなのに対し、RAV4ハイブリッドは222ps。両車には82psもの差がある。
このパワー差を考慮すれば、RAV4ハイブリッドの燃費性能も決して悪くなく、十分に優秀といえる。
コストパフォーマンスは同等の両車
2.価格比較
カローラクロスハイブリッド(10系)の評価は4.0
RAV4ハイブリッド(50系)の評価は4.0
※中古車相場は、2026年8月調べ
カローラクロスハイブリッド(10系)と中古車RAV4ハイブリッド(50系)の最量販グレードについて、新車価格と中古車相場を比較した。
- カローラクロスハイブリッドZ 4WD新車価格:3,872,000円
- RAV4ハイブリッドG 4WD中古車相場(2023年式):約340万円~410万円
RAV4ハイブリッドGの中古車相場は、すでにカローラクロスハイブリッドZの新車価格を下回る車両も出てきており、買い得感が高まっている。旧型となったことに加え、今後は50系RAV4の中古車流通台数が増えると見込まれるため、徐々に買い得感が高まっていくと予想できる。
カローラクロスハイブリッドZは、装備もなかなか充実している。12.3インチディスプレイや本革+ファブリックシート表皮、ハンズフリーパワーバックドア、運転席パワーシートなどを標準装備する。追加したいオプションは、100V・1500Wのアクセサリーコンセントくらいだ。
RAV4ハイブリッドGも、充実した装備が魅力だ。パノラミックビューモニター(床下透過表示機能付き)をはじめ、ステアリングヒーター、快適温熱シート+シートベンチレーション(運転席・助手席)、ハンズフリーパワーバックドアなど、快適装備が充実している。
RAV4ハイブリッドGに標準装備されていて、カローラクロスハイブリッドZに標準装備されていない主な装備は以下の通り。
- シートベンチレーション(運転席・助手席)
- トレイルモード
一方、カローラクロスハイブリッドZに標準装備されていて、RAV4ハイブリッドGに標準装備されていない主な装備は以下の通り。
- ドライブレコーダー+バックガイドモニター(簡易録画機能付)
- 安心降車アシスト[SEA]
- プロアクティブドライビングアシスト[PDA]
- ドライバー異常時対応システム
このように、RAV4ハイブリッドGは快適装備がやや充実している一方、予防安全装備ではカローラクロスハイブリッドZが上回っている。
予防安全・運転支援機能ではカローラクロスハイブリッドZが優位だ。一方、RAV4ハイブリッドGは中古車価格の買い得感が高まっている。装備内容と価格を総合的に考えると、コストパフォーマンスはほぼ互角といえそうだ。
少しだけ値引きに期待できるようになったカローラクロスハイブリッド
3.購入時の値引き術
カローラクロスハイブリッド(10系)の評価は3.0
RAV4ハイブリッド(50系)の評価は3.0
2026年7月に一部改良が行われたばかりのカローラクロスハイブリッド。しかし、2021年のデビューから年数が経過してきたこともあり、値引き額は徐々に増えている傾向にある。
カローラクロスハイブリッドは、登場したばかりのライバル車である日産キックスやホンダ ヴェゼル、スバル クロストレックなどと競合させることで、一定の値引きを引き出せる可能性がある。ただし、高額な値引きは期待しにくい。10~20万円程度の値引きをひとつの目安とするとよいだろう。
現金値引きが厳しい場合は、ディーラーオプションの無料サービスなどに切り替えて商談するのも有効だ。
RAV4ハイブリッドは中古車扱いとなるため、基本的に値引きは期待できない。端数程度であれば、値引きに対応してくれるケースもある。ただし、大幅な値引きが提示された場合は注意したい。すぐにでも売りたい理由がある可能性もあるため、車両の状態などを慎重に確認する必要がある。
両車に共通して注意したいのが、下取り車の価格だ。ディーラーに言われるまま下取りに出すのではなく、一度買取店で査定してもらうことをおすすめする。
手間をかけて値引き交渉をしても、下取り車で損をしてしまっては意味がない。買取店での査定価格を基準にディーラーの下取り価格と比較し、最も高値を付けたところに売却すればよい。
デザインはバランス派のカローラクロス、アウトドア色強めのRAV4
4.デザイン比較
カローラクロスハイブリッド(10系)の評価は4.0
RAV4ハイブリッド(50系)の評価は4.5
アウトドア感と洗練を両立させたカローラクロス
※上図:カローラクロス(10系)の後景
カローラクロスは、「アーバン・アクティブ」をデザインコンセプトに掲げている。SUVらしいダイナミックさと洗練を両立した外観デザインを採用している。
※上図:カローラクロス(10系)のフロントフェイス
ガラス面やフロント、リアのランプには伸びやかなデザインを施したアッパー部を採用。一方、バンパー部はワイドで安定感のあるデザインとすることで、都会的かつ堂々としたプロポーションを実現している。
※上図:カローラクロス(10系)のリアエンド
2025年5月の一部変更では、内外装のデザインを大幅に変更し、よりアーバンかつアクティブなイメージを追求した。外観ではバンパーやヘッドランプを刷新。さらにボディ同色グリルを採用することで、都会的で上質な雰囲気を表現している。
※上図:カローラクロス(10系)のインパネデザイン
インテリアは、インストルメントパネルからドアトリムにかけて連続性のあるデザインを採用。室内に広がりを感じさせるほか、室内照明にはすべてLEDを採用するなど、カジュアルな雰囲気の中に上質で洗練された質感を実現している。
※上図:カローラクロス(10系)のメーター
フロントシートには、スリムな背面部と高いホールド性を両立したスポーティなシートを採用。2025年5月の一部改良では、シフトノブやシフトパネル周辺のデザインも刷新した。上質感を高めるとともに、使い勝手も向上させている。
タフネスさと安定感を主張するRAV4
※上図:RAV4(50系)の後景
RAV4の外観デザインは、「Adventure&Refined」というデザインコンセプトに基づいている。「アクティブで力強いワクドキ感(Adventure)」と「都会にも似合う洗練さ(Refined)」を併せ持つデザインを実現した。
※上図:RAV4(50系)のフロントフェイス
※上図:RAV4(50系)のリアエンド
RAV4の造形テーマとなったのが、幾何学形状の八角形(オクタゴン)を2つ、90度ずらして組み合わせた「クロスオクタゴン」だ。さらに、外観の随所に多角形を取り入れることで、タフさと安定感を感じさせる個性的なデザインに仕上げている。
※上図:RAV4(50系)のインパネデザイン
インテリアは、シルバー加飾で縁取ったセンターパネルとセンターコンソールによって、運転席と助手席の空間を独立させている。インストルメントパネルには、異なる色に塗り分けたパーツを幾層にも重ねたデザインを採用。エアコンの吹き出し口などに施したシルバー加飾のパーツによって、上質感も演出している。
※上図:RAV4(50系)のメーター
スイッチ類は極力減らし、シンプルですっきりとしたデザインとしている。一方、エアコン操作パネルの両側に配置されたスイッチや、センターコンソールに設置されたマルチテレインセレクトスイッチには回転式を採用。手袋をしていても確実に操作できるよう配慮されている。
カローラクロスは、SUVらしいアウトドア感とスタイリッシュな都会派デザインをバランスよくまとめているのが特徴だ。幅広い層の好みにマッチしやすいデザインといえる。
一方、RAV4は北米がメインマーケットということもあり、ギラギラ感のあるタフネスさを前面に押し出している。両車はデザインの方向性がやや異なるため、好みに合わせて選ぶとよい。
わずか50mmのホイールベース差で、リアシートの居住性は大きく変わる
5.室内空間と使い勝手
カローラクロスハイブリッド(10系)の評価は4.0
RAV4ハイブリッド(50系)の評価は4.5
カローラクロスハイブリッドとRAV4ハイブリッドのボディサイズと室内サイズを比較した。
カローラクロスハイブリッド
- ボディサイズ:全長4,455mm×全幅1,825mm×全高1,620mm
- ホイールベース:2,640mm
- 室内サイズ:室内長1,800mm×室内幅1,505mm×室内高1,260mm
- 最小回転半径:5.2m
RAV4ハイブリッド
- ボディサイズ:全長4,600mm×全幅1,855mm×全高1,685mm
- ホイールベース:2,690mm
- 室内サイズ:室内長1,890mm×室内幅1,515mm×室内高1,230mm
- 最小回転半径:5.5m
※上図:カローラクロス(10系)の運転席
※上図:カローラクロス(10系)の後席
RAV4ハイブリッドは、カローラクロスハイブリッドに比べて全長が145mm、全幅が30mm、全高が65mm大きい。さらに、室内の広さに影響するホイールベースも50mm長い。1クラス上のカテゴリーに位置するため、当然の結果といえる。
ホイールベースの差は50mmだが、室内長では90mmの差がある。室内空間はRAV4ハイブリッドのほうが広く、とくに後席の足元には大きな余裕がある。
※上図:カローラクロス(10系)の荷室
荷室容量もRAV4ハイブリッドが上回る。カローラクロスハイブリッドは5人乗車時で407L、リアシートをすべて倒すと最大901Lまで拡大する。
※上図:RAV4(50系)の運転席
※上図:RAV4(50系)の後席
※上図:RAV4(50系)の荷室
一方、RAV4ハイブリッドは5人乗車時で542~580L。リアシートを倒すと1,150~1,185Lまで拡大する。荷室容量では、RAV4ハイブリッドがカローラクロスハイブリッドを大きく上回っている。
カローラクロスハイブリッドの最小回転半径は5.2mと、RAV4ハイブリッドより0.3m小さい。コンパクトなボディを生かし、狭い駐車場などでも扱いやすいサイズに収まっている。
最新のトヨタセーフティセンスを搭載したカローラクロスが優勢
6.安全装備&運転支援機能の比較
カローラクロスハイブリッド(10系)の評価は4.5
RAV4ハイブリッド(50系)の評価は4.0
2026年7月の改良で、カローラクロスハイブリッドZの予防安全・運転支援装備「トヨタセーフティセンス」は、最新世代へと進化した。そのため、旧世代となるRAV4のトヨタセーフティセンスとは、やや性能差がある。
カローラクロスハイブリッドZに標準装備され、RAV4ハイブリッドGに装備されていないトヨタセーフティセンスの主な機能は以下の通り。
- 自動二輪検知
- ドライバー異常時対応システム
- プロアクティブドライビングアシスト[PDA]
RAV4は、2022年10月の改良でトヨタセーフティセンスの機能を追加している。この改良後のモデルであれば、現在でも十分に高いレベルにあるため、それほど心配する必要はないだろう。
一方、2022年10月の改良前のモデルは、現在の基準で見るとやや物足りなさを感じる。そのため、中古車でRAV4ハイブリッドGを購入する際に安全装備を考慮する場合は2022年10月の改良後モデルをおすすめしたい。
街乗りでの差はほとんどないが、悪路での走行性能差は歴然
7.走行性能の比較
カローラクロスハイブリッド(10系)の評価は3.5
RAV4ハイブリッド(50系) の評価は4.0
カローラクロスハイブリッド(10系)とRAV4ハイブリッド(50系)のパワートレインのスペックは以下のとおり。
カローラクロスハイブリッド(10系)
- 1.8L直4DOHCエンジン:最高出力98ps、最大トルク142N・m
- フロントモーター:最高出力95ps、最大トルク185N・m
- リアモーター:最高出力41ps、最大トルク84N・m
- システム最高出力:140㎰
RAV4ハイブリッド(50系)
- 2.5L直4DOHCエンジン:最高出力178ps、最大トルク221N・m
- フロントモーター:最高出力120ps、最大トルク202N・m
- リアモーター:最高出力54ps、最大トルク121N・m
- システム最高出力:222㎰(E-Four)
カローラクロスハイブリッドのパワートレインフィール
※上図:カローラクロス(10系)のエンジンルーム
カローラクロスハイブリッドは、2023年10月の改良で1.8Lハイブリッドシステムを刷新した。システム最高出力は122psから140psへアップしている。
この改良によって、モーターのみで走行できる速度域が広がった。さらに、モーターの力強さも向上しており、街中ではキビキビとした走りを楽しめる。実用面では、過不足のないパワー感を持つパワートレインといえる。
RAV4ハイブリッドのパワートレインフィール
※上図:RAV4(50系)のエンジンルーム
RAV4ハイブリッドは、E-Four(4WD)でシステム最高出力222psを発揮する。SUVとしては、なかなかパワフルなスペックだ。
アクセルをグッと踏み込むと、出力は小さいもののリアモーターの存在感が高まる。後ろから押されるような後輪駆動車的な加速感が気持ちよい。
さらに、高速域でも息の長いパンチのある加速を味わえるのが魅力だ。SUVながら、走りを楽しめるパワートレインに仕上がっている。
実用性を重視したカローラクロスハイブリッドに対して、RAV4ハイブリッドは、より走りを楽しめるパワートレインといえる。
カローラクロスハイブリッドの乗り心地と静粛性、ハンドリング
カローラクロスハイブリッドは、GA-Cプラットフォームを採用したモデルだ。GA-Cプラットフォームを採用する多くのモデルは、リアサスペンションにダブルウィッシュボーン式を採用している。
一方、カローラクロスハイブリッドのFF(前輪駆動車)は、コスト面を考慮してトーションビーム式を採用。トーションビーム式としてはかなり快適な乗り心地に仕上がっているものの、路面状況によっては多少ゴツゴツした乗り味になることもある。
E-Four(4WD)は、リアサスペンションにダブルウィッシュボーン式を採用している。そのため、乗り心地にこだわるのであれば、E-Fourがおすすめだ。
カローラクロスハイブリッドは、街中ではモーターのみで走行するEV走行が多くなるため、とても静かで快適だ。静粛性はクラストップレベルの実力といえる。
ハンドリングはマイルドなタイプだ。キビキビとしたスポーティな動きではないが、扱いやすく、日常の運転では安心感のあるタイプといえる。
RAV4ハイブリッドの乗り心地と静粛性、ハンドリング
RAV4ハイブリッドの乗り心地は、やや硬めだ。ただ、この硬めの乗り味がオンロードでは軽快感につながっている。ボディをフラットに保ちながら、右へ左へとヒラヒラと軽快に向きを変えるハンドリングが魅力だ。
さらに、E-Fourではリアのトラクションを高めることで、より曲がりやすくなる。SUVらしい安定感を持ちながら、運転する楽しさも味わえる。
RAV4ハイブリッドは、通常の街中走行であれば、多くのシーンでEV走行するため、静粛性も高い。ただし、姉妹車関係にあるハリアーハイブリッドほどではなく、多少のロードノイズなどは聞こえてくる。
基本的な静粛性能は高いものの、アクセルを全開にするなどしてエンジンが高回転域に達すると、意外なほどエンジン音が大きくなる。
静粛性では、カローラクロスハイブリッドが優位だ。一方、ハンドリングなど、走る楽しさではRAV4ハイブリッドが勝っている。
両車、リセールバリューモンスター感強し!
8.リセールバリュー比較
カローラクロスハイブリッド(10系)の評価は3.5
RAV4ハイブリッド(50系)の評価は4.0
*中古車相場は2026年8月調べ
トヨタ カローラクロスハイブリッドZ E-Four(10系)
- 中古車相場(2023年式):約290~360万円
- 当時の新車価格比:約91~113%
カローラクロスは、爆発的な人気によって新車の納期が長期化し、一時は中古車価格が新車価格を大幅に上回っていた。輸出人気にやや引っ張られたこともあり、ハイブリッド車もリセールバリューモンスターといえる状態が今も続いている。
2026年時点で3年落ちとなる2023年式でも、ほとんどの車両が新車価格を上回っている。そのため、中古車としての買い得感はほとんどない。長い納期を待って乗るのであれば、新車を購入したほうがおすすめだ。
リセールバリューは、しばらくの間、高い水準を維持すると考えられる。ただし、不安要素もある。ガソリン車の輸出人気が落ち着けば、ハイブリッド車も影響を受け、リセールバリューが下がる可能性があるからだ。
また、新型カローラクロスハイブリッドが登場すれば、相場がある程度下がる可能性も高い。とはいえ、人気の高さを考えると、大幅な下落にはなりにくいだろう。
トヨタ RAV4ハイブリッドG E-Four(50系)
- 中古車相場(2023年式):約340~410万円
- 当時の新車価格比:約79~95%
RAV4は、新型RAV4ハイブリッド(60系)が登場したこともあり、先代RAV4ハイブリッド(50系)の中古車相場もようやく下がってきた印象だ。現在では、新車価格を上回る車両もほとんどなくなっている。これからが中古車としての買い時といえる。
RAV4ハイブリッドのリセールバリューは徐々に下がってきているものの、2026年8月時点の中古車相場は新車価格の約79~95%と、やや高めの水準を維持している。人気SUVであることに加え、ハイブリッド車であることも高いリセールバリューを支えている。
今後、大幅にリセールバリューが下がる要因も見当たらない。そのため、高いリセールバリューを維持しながら、年式に合わせて徐々に下落していくと考えられる。
実用性重視のカローラクロス、走る楽しさも魅力なRAV4
まとめ
カローラクロスハイブリッドとRAV4ハイブリッドは、同じトヨタのSUVでもキャラクターがやや異なる。どちらを選ぶかは、クルマに何を求めるかで変わってくる。
新車のカローラクロスハイブリッドは、圧倒的なリセールバリューが魅力だ。さらに、燃費やサイズ、装備など全方位で大きな不満のない実用性も備えている。幅広いユーザーにおすすめできる万能SUVといえる。
中古車のRAV4ハイブリッドは、中古車ならではのコストパフォーマンスが魅力だ。新車のカローラクロスハイブリッドと同程度の予算で、1クラス大きいRAV4ハイブリッドが手に入るからだ。
また、カローラクロスハイブリッドではあまり感じられなかった、走る楽しさを味わえるのもRAV4の魅力。登場から年数が経過しているものの、クルマとしての完成度もいまだに高いレベルにある。
走りの味という面では、両車のキャラクターが大きく異なる。どちらにするか悩んだら、実際に試乗して乗り味を比較してみることをおすすめしたい。
| カローラクロスハイブリッド | RAV4ハイブリッド | |
|---|---|---|
| 総合得点(40点満点) | 31 | 32.5 |
| 1.燃費 | 4.5 | 4.5 |
| 2.価格 | 4 | 4 |
| 3.購入時の値引きしやすさ | 3 | 3 |
| 4.デザイン | 4 | 4.5 |
| 5.室内空間と使い勝手 | 4 | 4.5 |
| 6.安全装備 | 4.5 | 4 |
| 7.走行性能 | 3.5 | 4 |
| 8.リセールバリュー | 3.5 | 4 |
カローラクロスハイブリッド(10系)の価格帯とスペック
- 新車価格帯:ハイブリッドS(FF)2,981,000円~ハイブリッドZアドベンチャー(4WD)3,921,500円
| 代表グレード | Z 4WD |
|---|---|
| ボディサイズ | 4,455mm×1,825mm×1,620mm |
| ホイールベース | 2,640mm |
| 最低地上高 | 160mm |
| 車両重量 | 1,490kg |
| エンジン型式 | 2ZR-FXE |
| エンジンタイプ | 直列4気筒DOHC |
| 総排気量 | 1,797cc |
| 最高出力 | 98ps(72kw)/5,200rpm |
| 最大トルク | 142N・m(14.5kgm)/3,600rpm |
| 燃費(WLTCモード) | 21.6km/L |
| フロントモーター型式 | 1NM |
| フロントモーター最高出力 | 95ps(70kw) |
| フロントモーター最大トルク | 185N・m(18.9kgm) |
| リアモーター型式 | 1WM |
| リアモーター最高出力 | 41ps(30kw) |
| リアモーター最大トルク | 84N・m(8.6kgm) |
| 駆動方式 | 四輪駆動(4WD) |
| サスペンション型式 | 前:マクファーソン式 後:ダブルウィッシュボーン式 |
| タイヤサイズ 前後 | 225/50R18 |
| 最小回転半径 | 5.2m |
RAV4ハイブリッド(50系)の価格帯とスペック
- 中古車相場(2023年式):約340~410万円
- 新車価格帯(最終モデル):ハイブリッドX (4WD)3,859,900円~ハイブリッドアドベンチャー オフロードパッケージII(4WD)4,532,000円
| 代表グレード | ハイブリッドG E-Four(最終モデル) |
|---|---|
| ボディサイズ | 4,600mm×1,855mm×1,685mm |
| ホイールベース | 2,690mm |
| 最低地上高 | 190mm |
| 車両重量 | 1,690kg |
| エンジン型式 | A25A-FXS |
| エンジンタイプ | 直列4気筒DOHC |
| 総排気量 | 2,487cc |
| 最高出力 | 178ps(131kw)/5,700rpm |
| 最大トルク | 221N・m(22.5kgm)/3,600~5,200rpm |
| 燃費(WLTCモード) | 20.6km/L |
| フロントモーター型式 | 3NM |
| フロントモーター最高出力 | 120ps(88kw) |
| フロントモーター最大トルク | 202N・m(20.6kgm) |
| リアモーター型式 | 4NM |
| リアモーター最高出力 | 54ps(40kw) |
| リアモーター最大トルク | 121N・m(12.3kgm) |
| 駆動方式 | 四輪駆動(4WD) |
| サスペンション型式 | 前:マクファーソン式 後:ダブルウィッシュボーン式 |
| タイヤサイズ 前後 | 225/60R18 |
| 最小回転半径 | 5.7m |
