SUV人気は今なお衰えを見せない。最近では、顧客ニーズに合わせてさまざまなタイプのSUVが登場している。その流れを受け、軽自動車でもSUVテイストを取り入れたクロスオーバーモデルが続々と投入されている。
その代表格ともいえるのが、2代目スズキ ハスラー(MR02系)だ。ハイトワゴンカテゴリーで高い人気を誇るモデルである。
一方、ハスラー(MR02系)の新車価格とほぼ同等の予算で狙えるようになったのが、同じスズキの1クラス上に位置するクロスビー(MN01系)だ。
クロスビーはコンパクトなボディながら、スズキの優れたパッケージング技術によって、クラストップレベルの室内・荷室スペースを実現している。
今回は、ハスラー(MR02系)とクロスビー(MN01系)を徹底比較。購入後に失敗や後悔のないクルマ選びができるよう、両車の特徴や魅力をわかりやすく解説していく。
※クロスビーは2025年10月に大幅改良し、内外装デザインやエンジン、トランスミッションなどを刷新した。本記事では中古車を比較対象としているため、1.0Lターボエンジンを搭載する前期型を取り上げる。
ハスラー(MR02系)がおすすめな人
- とにかく燃費を重視したい
- 維持費を抑えたい
- 街乗りが中心
クロスビー(MN01系)がおすすめな人
- より広い室内空間を重視したい
- 高速道路でのロングドライブを楽しみたい
- ハスラーは軽クロスオーバーSUVの先駆け
- クロスビーは優れた使い勝手を誇る万能クロスオーバーSUV
- 燃費性能は、ハスラーがリード
- 価格と装備のバランスではハスラー優勢
- ハスラーは、値引き幅も拡大傾向
- デザインテイストは共通だが、大きいクロスビーは存在感がある
- 使い勝手はボディサイズの大きいクロスビーに軍配
- 最新「デュアルセンサーブレーキサポートII」を搭載したハスラーが優勢
- 走行性能は1.0Lターボエンジンを搭載するクロスビー(MN01系)が優位
- 小さなリセールバリューモンスター「ハスラー」
- 燃費やリセールバリューを重視するならハスラー。室内の広さや余裕ある走りを求めるならクロスビー
- ハスラー(MR02系)新車価格帯とスペック
- クロスビー(MN01系)中古車相場とスペック
ハスラーは軽クロスオーバーSUVの先駆け
スズキ ハスラー(MR02系)の特徴
※上図:ハスラー(MR02系)の全景
初代ハスラーは2014年に登場した。ワゴンRをベースに、ハイトワゴンとSUVを融合させた新ジャンルの軽クロスオーバーモデルとして、瞬く間に大ヒット。その後、2020年に登場した2代目ハスラー(MR02系)は、キープコンセプトとしながらも、初代を大きく上回る性能を手に入れた。
オンロードからオフロードまで高い走行性能を発揮するため、バックドア、センターピラー、サイドドアでそれぞれ「環状骨格構造」を形成し、ボディ全体の剛性を向上。さらに、ボディのスポット溶接部にはスズキ初となる「構造用接着剤」を採用し、部品間のわずかな隙間を埋めて接合を強化した。これにより、優れた操縦安定性と乗り心地を実現している。
静粛性にも力が注がれている。こもり音や雨音を低減する「高減衰マスチックシーラー」を軽自動車で初採用したほか、防音材や遮音材を最適に配置。操縦安定性や乗り心地に加え、高い静粛性も兼ね備え、軽自動車トップレベルの快適性を実現している。
ハスラー(MR02系)のパワーユニットは、660cc直列3気筒DOHC自然吸気エンジンとDOHCターボエンジンの2種類を設定。自然吸気エンジンには新開発のR06D型を採用した。トランスミッションは新開発のCVTのみで、全車にマイルドハイブリッドを搭載。駆動方式は全グレードで2WDと4WDから選択できる。
運転支援システムは、歩行者や自転車、交差点内での衝突回避・被害軽減に対応する単眼広角カメラ+ミリ波レーダー方式の自動ブレーキ「デュアルセンサーブレーキサポートⅡ」を採用するなど、機能を大幅に拡充。ターボ車には、高速道路での運転負担を軽減する全車速追従機能付きアダプティブクルーズコントロールと、車線逸脱抑制機能を標準装備している。
クロスビーは優れた使い勝手を誇る万能クロスオーバーSUV
スズキ クロスビー(MN01系)の特徴
※上図:クロスビー(MN01系)の全景
2017年12月に登場したクロスビー(MN01系)は、広い室内空間が魅力のハイトワゴンに、アクティブなデザインと高い悪路走破性を備えたSUVの要素を融合した、新ジャンルのコンパクトクロスオーバーワゴンだ。
クロスビー(MN01系)は、高いボディ剛性と軽量化を両立したプラットフォーム「ハーテクト」を採用。全高1,705mmのハイトワゴンとは思えないほど、揺れの少ないしっかりとした乗り心地を実現している。また、最低地上高は180mmを確保。さらに、アプローチアングルやデパーチャーアングルも十分に確保することで、高い悪路走破性を備えている。ラゲッジスペースや後席背面、ラゲッジフロアには汚れを拭き取りやすい素材を採用するなど、アウトドアなどのアクティブなシーンでも気兼ねなく使える、防汚性に優れた機能的な装備が充実している。
パワーユニットは、最高出力99ps、最大トルク150N・mを発生する1.0L直列3気筒直噴ターボに、ISG(モーター機能付発電機)とリチウムイオンバッテリーを組み合わせたマイルドハイブリッドシステムを搭載。小排気量ながら1.5L自然吸気エンジン並みの力強い走りを実現するとともに、WLTCモードで17.0~18.2km/Lの燃費性能も達成している。
トランスミッションは駆動方式を問わず6速ATを組み合わせる。駆動方式はFFと4WDを設定し、4WD車はセンターパネルのスイッチでスポーツモードやスノーモードなどへ切り替えられる。
安全装備は、単眼カメラとレーザーレーダーを組み合わせた「デュアルセンサーブレーキサポート」を採用。さらに、超音波で後方の障害物を検知する後退時ブレーキサポートや、車両を真上から見下ろしたような映像を表示する全方位モニター用カメラパッケージ(3Dビュー付)を設定し、発進時や駐車時の安全確認をサポートする。
2020年10月には一部改良を実施。車線維持支援機能や全車速追従機能付アダプティブクルーズコントロール、夜間の歩行者も検知できるデュアルカメラブレーキサポートを採用した。また、後席左右のパーソナルテーブルやシート座面の撥水加工、防汚タイプラゲッジフロア、ステアリングオーディオスイッチなどを備えた新グレード「ハイブリッドMV」を追加している。
2022年の一部改良では、新デザインのメッキフロントグリルと切削タイプのアルミホイールを全車に採用。さらに、プレミアムUV&IRカットガラスやIRカット機能付フロントガラスを装備し、インパネ中央にはUSB電源ソケット(Type-A×1、Type-C×1)を追加するなど、利便性を高めた。
そして2025年10月には大幅改良を実施。フロントまわりを刷新し、角を丸めた四角をモチーフとしたデザインによって、SUVらしい力強さを表現した。インテリアも、革やステッチをモチーフとした加飾パネルや二段式センターコンソールを採用し、小型車らしからぬ上質感を演出している。
パワートレインは、スイフトなどに搭載される1.2L直列3気筒エンジン+マイルドハイブリッドとCVTへ変更し、燃費性能と走行性能を向上。運転支援システムも、ミリ波レーダーと単眼カメラを組み合わせた「デュアルセンサーブレーキサポートⅡ」を採用し、自動二輪車や交差点での検知に対応するなど機能を強化した。さらに、スズキコネクトにも対応し、緊急通報やリモートエアコンなどのアプリ機能も利用できるようになった。
なお、今回の比較では、中古車市場で流通量の多い1.0Lターボエンジン搭載車を対象としている。
燃費性能は、ハスラーがリード
1.燃費性能
ハスラー(MR02系)の評価は4.0
クロスビー(MN01系)の評価は3.0
ハスラー(MR02系)の燃費(WLTCモード)は以下の通り。
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2WD |
4WD |
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0.66L直3DOHCエンジン |
25.0km/L |
23.4km/L |
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0.66L直3DOHCターボエンジン |
22.6km/L |
20.8km/L |
クロスビー(MN01系)の燃費(WLTCモード)は以下の通り。
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2WD |
4WD |
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1.0L直3DOHCターボエンジン |
18.2km/L |
17.0km/L |
車重が軽く、排気量も0.66Lと小さいことから、燃費性能はハスラーが大きくリードする。これは物理的に見ても当然の結果といえる。
一方のクロスビーは、走行フィーリングを重視し、燃費性能に優れるCVTではなく、あえて6速ATを採用した。そのため、燃費性能で差が付いた要因のひとつになっている。
燃費性能ではハスラーに及ばないものの、クロスビーは最高出力99ps、最大トルク150Nmを発生する1.0Lターボエンジンを搭載する。最高出力64ps、最大トルク95Nmの0.66Lターボを搭載するハスラーと比べると、その差は歴然だ。パワフルさではクロスビーに軍配が上がる。燃費を重視するか、力強い走りを重視するかが、両車を選ぶ際のポイントになる。
価格と装備のバランスではハスラー優勢
2.価格比較
ハスラー(MR02系)の評価は4.0
クロスビー(MN01系)の評価は3.0
ハスラー(MR02系)とクロスビー(MN01系)の最量販グレードについて、新車価格と中古車相場を比較した。なお、中古車相場は2026年7月時点のものだ。
- ハスラー(MR02系)ハイブリッドX 2WD:180万8,400円
- クロスビー(MN01系)MZ 2WD(2023年式):約170万~200万円
クロスビーは2017年に登場し、2020年、2022年に一部改良、2025年には大幅改良を実施した。2025年の大幅改良後モデルは中古車価格が高く、ハスラーの新車価格と同程度の予算では、まだ購入は難しい。そのため、今回は大幅改良前のモデルを比較対象とした。
装備面では、運転席・助手席シートヒーターをはじめ、防水シートや防汚ラゲッジフロアなど、快適装備はほぼ互角といえる。一方で、ハスラーは電動パーキングブレーキを採用するのに対し、クロスビーは足踏み式パーキングブレーキとなる。また、ハスラーはスズキコネクトに対応しているが、クロスビーは非対応だ。
価格だけを見れば両車に大きな差はない。しかし、装備内容まで含めて比較すると、電動パーキングブレーキやコネクティッド機能を備えるハスラーのほうが、価格と装備のバランスに優れている。
ハスラーは、値引き幅も拡大傾向
3.購入時の値引き術
ハスラー(MR02系)の評価は4.0
中古車初代クロスビー(MN01系)の評価は3.0
ハスラーは2020年にデビューし、2026年時点で6年が経過した。そのため、やや古さを感じさせるモデルとなり、値引き額が20万円を超えるケースも増えている。購入時期や商談次第では、大幅値引きも期待できるだろう。
ハスラーの直接的なライバルはダイハツ タフトだ。まずはタフトの見積もりを取り、「ハスラーも気になって見に来た」という流れで商談を始めるのがおすすめ。タフトの見積もりを提示すれば、営業担当者も購入意欲の高い顧客と判断し、早い段階から値引き条件を提示してくる可能性がある。商談では、あくまで価格重視の姿勢を見せながら交渉を進めたい。
一方、クロスビーは中古車のため、基本的に値引きは期待しにくい。近年は総額表示が主流となり、価格競争も厳しくなっているためだ。
ただし、総額表示でも、ボディコーティングや有料保証への加入、ローン契約を条件に販売するケースもある。そのような営業スタイルをとる販売店は慎重に見極めたい。また、簡単に大幅値引きを提示してくる場合も注意が必要だ。利益が少ないにもかかわらず値引きする理由がある可能性も考えられるため、冷静に判断したい。
デザインテイストは共通だが、大きいクロスビーは存在感がある
4.デザイン比較
ハスラー(MR02系)の評価は4.0
クロスビー(MN01系)の評価は4.0
ひと目でハスラーとわかる個性的なデザインとタフなスタイル
※上図:ハスラー(MR02系)の後景
ハスラーは、個性的なデザインとタフで力強いスタイルが特徴だ。アウトドアユースでの高い機能性と、街中でも楽しく乗りこなせるスタイリングを両立し、毎日をワクワクさせるデザインを目指している。
※上図:ハスラー(MR02系)のフロントフェイス
フロントまわりは、ひと目でハスラーとわかる個性的なキャラクターとタフなスタイルを融合。丸型ヘッドランプとスクエア基調のグリルは、ハスラーを象徴するデザインとして継承されている。また、厚みのあるエンジンフードや、アウトドアギアを思わせるフロントバンパーの造形によって、力強さと遊び心を表現している。
※上図:ハスラー(MR02系)のリアエンド
リアは、点灯時にハスラーの頭文字「H」をイメージした発光パターンとなるリアコンビネーションランプを採用。ボディカラーはモノトーンと2トーンを設定し、モノトーンではボディ同色のピラーによって、頑丈さや力強さを演出している。
力強さと親しみやすさを両立したデザインのクロスビー
※上図:クロスビー(MN01系)後景
クロスビーのデザインコンセプトは、「一緒に毎日の楽しさを広げていきたくなる“愛すべき相棒”」。SUVらしい力強さと愛着の湧くデザインを両立し、独自の存在感を放っている。
※上図;クロスビー(MN01系)のフロントフェイス
フロントは、柔らかな印象のヘッドランプとグリルで親しみやすさを表現。厚みのあるサイドボディとシャープなガラスエリアの組み合わせにより、タフな印象も演出している。また、丸型ヘッドランプがコンパクトカーらしい親しみやすさをプラスし、愛嬌のある表情に仕上げられている。
※上図:クロスビー(MN01系)のリアエンド
全体的に厚みのあるボディに抑揚豊かな造形を組み合わせることで、SUVらしい力強さを表現。さらに、ルーフエンドスポイラーを装着し、スポーティな印象も高めている。
使い勝手はボディサイズの大きいクロスビーに軍配
5.室内空間と使い勝手
ハスラー(MR02系)の評価は4.0
クロスビー(MN01系)の評価は4.5
ハスラーとクロスビーのボディサイズ・室内サイズを比較した。
ハスラー
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ボディサイズ |
全長3,395mm×全幅1,475mm×全高1,680mm |
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ホイールベース |
2,460mm |
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室内サイズ |
室内長2,215mm×室内幅1,330mm×室内高1,270mm |
クロスビー
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ボディサイズ |
全長3,760mm×全幅1,670mm×全高1,705mm |
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ホイールベース |
2,435mm |
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室内サイズ |
室内長2,175mm×室内幅1,355mm×室内高1,280mm |
※上図:ハスラー(MR02系)の運転席
※上図:ハスラー(MR02系)の後席
ハスラーは、軽ハイトワゴンの中でも広い室内空間を実現している。しかし、軽自動車である以上、ボディサイズには制約がある。一方、クロスビーは小型車のため、その制約を受けにくい。
※上図:ハスラー(MR02系)の荷室
ボディサイズを比較すると、全長・全幅・全高はいずれもクロスビーが上回る。一方で、ホイールベースはハスラーが25mm長く、室内長も40mm上回っている。これは、限られたボディサイズの中で、できるだけ広いキャビンスペースを確保するというハスラーの設計思想によるものだ。
※上図:クロスビー(MN01系)の運転席
※上図:クロスビー(MN01系)の後席
対するクロスビーは、後席乗車時でも120Lのラゲッジスペースを確保し、9.5インチのゴルフバッグを横向きに2個積載できる。荷室の広さでは、ハスラーとの差は大きい。
また、両車とも横開き式バックドアを採用しており、使い勝手に大きな差はない。
※上図:クロスビー(MN01系)の荷室
クロスビーは1クラス上のボディサイズを生かし、室内や荷室により余裕がある。室内空間や使い勝手を重視するなら、クロスビーが有利だ。
最新「デュアルセンサーブレーキサポートII」を搭載したハスラーが優勢
6.安全装備&運転支援機能の比較
ハスラー(MR02系)の評価は4.5
クロスビー(MN01系)の評価は3.5
※上図:ハスラー(MR02系)のインパネデザイン
ハスラーは、2026年5月の改良で、衝突被害軽減ブレーキ(自動ブレーキ)「デュアルセンサーブレーキサポートII」や電動パーキングブレーキを採用。さらに、スズキの軽自動車として初めて、ブラインドスポットモニターとリヤクロストラフィックアラートを全車標準装備し、安全性能をさらに高めた。
※上図:ハスラー(MR02系)のメーター
「デュアルセンサーブレーキサポートII」は、右左折時の対向歩行者や自転車も検知できる高性能なシステムで、クラストップレベルの予防安全性能を誇る。そのため、大幅改良前のクロスビーに搭載される従来型の衝突被害軽減ブレーキとは性能差があり、安全装備ではハスラーが優勢だ。
※上図:クロスビー(MN01系)のインパネデザイン
一方、大幅改良前のクロスビーも一定レベルの検知性能を備えており、日常使用では十分な安心感がある。また、2025年10月の大幅改良後モデルは「デュアルセンサーブレーキサポートII」を採用したことで、ハスラーと同等レベルの予防安全性能を備えている。
※上図:クロスビー(MN01系)のメーター
走行性能は1.0Lターボエンジンを搭載するクロスビー(MN01系)が優位
7.走行性能の比較
ハスラー(MR02系)の評価は3.5
クロスビー(MN01系)の評価は4.0
ハスラーとクロスビーのパワートレインのスペックは以下の通りだ。
ハスラー
0.66L直3DOHCエンジン:
- 最高出力49ps、最大トルク58N・m
- モーター:最高出力2.6ps、最大トルク40N・m
0.66L直3DOHCターボエンジン:
- 最高出力64ps、最大トルク98N・m
- モーター:最高出力3.1ps、最大トルク50N・m
クロスビー(MN01系)
1.0L直3DOHCターボエンジン:
- 最高出力99ps、最大トルク150N・m
- モーター:最高出力3.1ps、最大トルク50N・m
ハスラーのエンジンフィール
※上図:ハスラー(MR02系)のエンジンルーム
ハスラーの自然吸気エンジンは、燃費など実用性を重視したタイプだ。マイルドハイブリッドのモーターを搭載しているものの、最高出力は2.6psと控えめ。そのため、加速性能への寄与は大きくない。ただし、アクセルオフからアクセルオンへ切り替えた際には、わずかにモーターアシストが働き、アクセルレスポンスの良さにつながっている。街中での移動であれば、とくに不満を感じることはなく、十分な性能といえる。
ターボエンジンは、高速道路を積極的に利用する人や長距離移動が多い人におすすめだ。上り勾配が続く高速道路では、自然吸気エンジンでは速度維持がやや厳しく感じる場面もある。一方、ターボエンジンは最大トルク98N・mを発生するため、余裕のあるクルージングが可能だ。
クロスビーのエンジンフィール
※上図:クロスビー(MN01系)のエンジンルーム
クロスビーは、最高出力99ps、最大トルク150N・mを発生する1.0Lターボエンジンに加え、1,000kg以下という軽い車重もあり、力強い走りが魅力だ。街中から高速道路まで走行シーンを問わず、余裕のある走りを楽しめる。一方、低回転域で最大トルクを発生するセッティングのため、高回転域で伸びるような加速感はやや控えめだ。
パワフルさという点では、ハスラーの自然吸気エンジンと比べるとクロスビーが大きくリードする。ただし、ハスラーのターボ車であれば、その差はかなり小さくなる。
ハスラーの乗り心地と静粛性
ハスラーはクロスオーバーSUVのため、最低地上高はFF車が160mm、4WD車が180mmと高めに設定されている。重心が高くなることから、サスペンションはやや硬めのセッティングとして操縦安定性を高めている。低速域ではややゴツゴツ感があるものの、40km/hを超えるとしっとりとした乗り味になり、乗り心地は良好だ。
また、2026年5月の改良ではアンダーカバーを装着。もともと静粛性の高いモデルだったが、さらに静粛性が向上し、クラストップレベルの快適性を実現している。
クロスビーの乗り心地と静粛性
大幅改良前のクロスビーは、しっかりとした乗り味としっとり感を両立した、バランスの良いセッティングが特徴だ。路面の凹凸が連続する場面では、リアサスペンションがやや落ち着きのない動きを見せることもあるが、不快に感じるほどではない。
一方、高回転時のエンジン音はやや大きめだ。ただし、高速道路ではエンジン回転数が低く抑えられるため、それほど気にならない。高速巡航時の静粛性は、ハスラーよりクロスビーの方がやや優れている印象だ。
オフロードを走るなら?
オフロードや雪道を走る機会が多いのであれば、両車とも4WDモデルがおすすめだ。どちらもグリップコントロールやヒルディセントコントロールを装備し、最低地上高も180mmと十分に確保されているため、多少深い雪道や悪路であれば安心して走行できる。
なお、ハスラーのFF車は最低地上高が160mmとなるため、悪路を走行する際は少し注意したい。
小さなリセールバリューモンスター「ハスラー」
8.リセールバリュー
ハスラー(MR02系)の評価は4.5
クロスビー(MN01系)の評価は4.0
*中古車相場は2026年7月調べ
■スズキ ハスラー(MR02系)ハイブリッドX(FF)
- 中古車相場(2023年式):約140~170万円
- 当時の新車価格比:約91~110%
■スズキ クロスビー(MN01系)ハイブリッドMZ(FF)
- 中古車相場(2023年式):約170~200万円
- 当時の新車価格比:約81~95%
ハスラーは、まさに小さなリセールバリューモンスターだ。当時の新車価格比は約91~110%と非常に高く、軽ハイトワゴンではトップレベルのリセールバリューを誇る。中古車の中には、新車価格を上回る車両も少なくない。そのため、中古車を購入するよりも、新車を値引きして購入した方が得になるケースもある。
一方、ハスラーは2020年に登場したモデルであり、フルモデルチェンジが近づいている可能性もある。モデルチェンジ後は、旧型となることでリセールバリューが下がる傾向があるため、売却を検討しているのであれば、早めに動くのもひとつの選択肢だ。
大幅改良前のクロスビーも、ハスラーには及ばないものの、高いリセールバリューを維持している。2025年の大幅改良モデルが登場したことで相場はやや落ち着き、中古車としての買い得感は高まってきた。中古車相場をじっくり確認し、当時の新車価格比が80%台の車両を狙うとよいだろう。
リセールバリューを重視するなら、ハスラーがおすすめだ。ただし、前述の通りフルモデルチェンジが近づいている可能性もあるため、現在の高いリセールバリューが今後も続くとは限らない点には注意したい。
燃費やリセールバリューを重視するならハスラー。室内の広さや余裕ある走りを求めるならクロスビー
まとめ
ボディサイズは異なるものの、ハスラーとクロスビーは共通点の多いモデルだ。どちらもクロスオーバーSUVらしいスタイルに親しみやすいデザインを組み合わせ、スズキの優れたパッケージング技術によって、それぞれのカテゴリーでトップレベルの室内空間を実現している。両車の大きな違いは、ボディサイズとパワートレインだ。
ハスラーは、燃費性能や維持費を重視する人に向くモデルだ。大幅改良前のクロスビーと比べても燃費性能は大きく上回るため、ランニングコストを抑えたいのであれば、ハスラーがおすすめとなる。ハスラーは、高速道路でも余裕のある走りを楽しめるターボ車がおすすめだ。アウトドアレジャーを楽しむなら4WDが適している。最低地上高は180mmを確保し、グリップコントロールも備えるため、雪道や滑りやすい路面でも安心感が高い。
一方、同程度の予算で、より広い室内空間や荷室、高速道路でも余裕のある走りを求めるのであれば、大幅改良前の中古クロスビーがおすすめだ。大幅改良前の中古クロスビーなら、上級グレードのMZがおすすめだ。上質な内装に加え、プレミアムUV&IRカットガラスを標準装備するなど、快適装備が充実している。また、4WDモデルは最低地上高180mmを確保し、グリップコントロールも装備。アウトドアや雪道などでも安心して走行できる。中古車は年式や走行距離によって選択肢が広く、自分に合った一台を見つけやすい点も魅力といえる。
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ハスラー(MR02系) |
クロスビー(MN01系) |
|
総合得点(40点満点) |
32.5 |
29.0 |
|
1.燃費 |
4.0 |
3.0 |
|
2.価格 |
4.0 |
3.0 |
|
3.購入時の値引きしやすさ |
4.0 |
3.0 |
|
4.デザイン |
4.0 |
4.0 |
|
5.室内空間と使い勝手 |
4.0 |
4.5 |
|
6.安全装備 |
4.5 |
3.5 |
|
7.走行性能 |
3.5 |
4.0 |
|
8.リセールバリュー |
4.5 |
4.0 |
ハスラー(MR02系)新車価格帯とスペック
- 1,599,400円(G 2WD)~2,048,200円(タフワイルドターボ 4WD)
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代表グレード |
Xターボ 4WD |
|
全長×全幅×全高 |
3,395mm×1,475mm×1,680mm |
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ホイールベース |
2,460mm |
|
最低地上高 |
180mm |
|
車両重量 |
890kg |
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エンジン型式 |
R06A |
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エンジンタイプ |
直列3気筒DOHCターボ |
|
総排気量 |
658cc |
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最高出力 |
64ps(47kW)/6,000rpm |
|
最大トルク |
98N・m(10.0kgm)/3,000rpm |
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モーター型式 |
WA05A |
|
モーター最高出力 |
3.1ps(2.3kW)/1,000rpm |
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モーター最大トルク |
50N・m(5.1kgm)/100rpm |
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燃費(WLTCモード) |
20.4km/L |
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駆動方式 |
四輪駆動(4WD) |
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トランスミッション |
CVT |
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サスペンション型式 |
前:マクファーソン式 後:I.T.L.(アイソレーテッド・トレーリング・リンク)式 |
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タイヤサイズ 前後 |
165/60R15 |
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最小回転半径 |
4.6m |
クロスビー(MN01系)中古車相場とスペック
- 2023年式:約170~200万円
- クロスビー(MN01系)新車価格帯:2,157,100円(ハイブリッドMX FF)~2,569,600円(ハイブリッドMZアップグレードパッケージ装着車 4WD)
※以下スペックは大幅改良前
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代表グレード |
MZ 4WD |
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全長×全幅×全高 |
3,760mm×1,670mm×1,705mm |
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ホイールベース |
2,435mm |
|
最低地上高 |
180mm |
|
車両重量 |
1,000kg |
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エンジン型式 |
K10C |
|
エンジンタイプ |
直列3気筒DOHCターボ |
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総排気量 |
996cc |
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最高出力 |
99ps(73kW)/5,500rpm |
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最大トルク |
150N・m(15.3kgm)/1,700~4,000rpm |
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モーター型式 |
WA05A |
|
モーター最高出力 |
3.1ps(2.3kW)/1,000rpm |
|
モーター最大トルク |
50N・m(5.1kgm)/100rpm |
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燃費(WLTCモード) |
17.0km/L |
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駆動方式 |
四輪駆動(4WD) |
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トランスミッション |
6速AT |
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サスペンション型式 |
前:マクファーソン式 後:I.T.L.(アイソレーテッド・トレーリング・リンク)式コイルスプリング |
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タイヤサイズ 前後 |
175/60R16 |
|
最小回転半径 |
4.7m |
