タントファンクロスは後悔する?弱点とそれでも選ばれる理由

「後悔する」「人気がない」といわれることもあるタントファンクロス。しかし、実際は独自の機能性が魅力的な一台です。ここでは、タントファンクロスの弱点とそれでも選ばれる理由、後悔しないための選び方を解説します。

※本記事の車両情報は2026年5月時点のものです。

タントファンクロスは後悔する車?

タントファンクロスの車両画像

タントファンクロスは弱点もありますが、理解して選べば後悔しにくい車です。

価格や燃費に不安の声はあるものの、ライバルと比べて極端に不利なわけではありません。むしろ、ミラクルオープンドアなど「この車ならではの使い勝手」に魅力があり、使い方次第では非常に愛着の湧きやすい車です。

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後悔しやすい5つの弱点

タントファンクロスとライバル車の比較図

タントファンクロスでは、以下の5点について「期待と違った」「ライバルのほうがいい」といった声が挙がることがあります。

  • 車両価格が高い
  • 燃費がよくない
  • パワーや悪路走破性が物足りない
  • 乗り心地が硬く、横風に弱い
  • 高さのある荷物を積みにくい

ただし、これらは使い方や比較対象によって評価が変わるポイントでもあります。
ここでは、ライバルのデリカミニ、スペーシアギアと比較しながら整理します。

①車両価格が高い

タントファンクロスの新車時価格は約181万円からで、軽自動車の中ではやや高価格です。しかし、ライバルと比べて特別高いわけではありません。

車種名 新車時価格
ダイハツ タントファンクロス 約181万円~204.6万円
スズキ スペーシアギア 約195.2万円~215.7万円
三菱 デリカミニ 約196.5万円~290.7万円

各車種にはそれぞれ装備差があり、「タントファンクロスがお得」とは一概に言えません。しかし、基本装備は一通り揃っており、価格と装備のバランスは良好です。

②燃費がよくない

タントファンクロスのWLTC燃費は20km/L前後です。軽自動車の中には、確かにカタログ燃費が25km/Lを超える車もあります。しかし、全高1,800mm前後のスーパーハイトワゴンでは平均的な数値です。

車種名 WLTC燃費
ダイハツ タントファンクロス
※ecoIDLE非装着車を除く
19.6~21.9km/L
スズキ スペーシアギア 19.8~23.9km/L
三菱 デリカミニ 17.8~21.0km/L

スズキの軽自動車は積極的にマイルドハイブリッドを活用しており、燃費性能に優れています。一方、三菱のデリカミニもマイルドハイブリッド搭載ですが、車重が重く、燃費性能はタントファンクロスよりも劣っています。

③パワーや悪路走破性が物足りない

タントファンクロスは、高速道路や坂道ではパワー不足を感じやすいですが、ライバルと比べて極端に劣るわけではなく、最低地上高もライバルより高めです。
※全車4WDのターボ車で比較

車種名 エンジン モーター 最低地上高
ダイハツ タントファンクロス 64ps /100Nm - 165mm
スズキ スペーシアギア 64PS / 98Nm 3.1PS / 50Nm 150mm
三菱 デリカミニ 64ps /100Nm 2.7ps / 40Nm 160mm

タントファンクロスはハイブリッドシステムを搭載していないため、加速はスペーシアギアやデリカミニのほうがスムーズです。ただし、パワー自体に大きな差はありません。
4WD車同士では、最低地上高はタントファンクロスが最も高いです。ただし、デリカミニは走行モードの選択など装備面で悪路走破性が高められています。

④乗り心地が硬く、横風に弱い

タントファンクロスは「フラットな乗り心地」といわれることも多いですが、硬さを感じる人もいます。また、床面積に対して全高が高いので、横風の影響を受けやすい傾向があります。

ただし、乗り心地の硬さや横風の弱さはスペーシアギアも変わりません。一方、デリカミニに関しては比較的乗り心地がよく、走行安定性もクラストップレベルといわれています。

⑤高さのある荷物を積みにくい

タントファンクロスは上下2段調節式デッキボードを採用しており、後席を倒してデッキボードを調節するとほぼフルフラットにできます。しかし、この構造では荷室の床面が高くなり、高さのある荷物は積みにくいです。

そうは言っても、タントファンクロスにはミラクルオープンドアがあります。荷室側から積めない自転車も、スライドドア側から入れれば積載できます。

タントファンクロスが選ばれる理由

タントファンクロスは突出したスペックで選ばれる車ではありませんが、使い勝手の良さと独自機能の完成度が高く、多くのユーザーに選ばれています。

①唯一無二のミラクルオープンドア

タントファンクロスのオープンドアの画像

タントファンクロスは助手席側がピラーレスになっており、助手席のドアと後部座席のドアを開くと大開放空間が現れます。これは、ライバルにない唯一無二の魅力です。

このドアによって、ベビーカーを畳まずに積んだり、子どもなら傘をさしたまま乗り降りできたりします。また、シートで寛ぎながら外の空気を堪能したり、車の床面を椅子代わりに使ったりと、アウトドアでも使い勝手の良さを感じられます。

【利用者口コミ】
(前略)小さい子供を連れて出掛けてご飯を食べる時はフロント・リアドアを開け開放的になり、ちょっぴりピクニック気分を味わえたりもできます。後部座席にチャイルドシートを取り付けていてもピラーレスなのでシートベルトも着用させることが容易に行えてとても便利です。(30代男性)

②運転席のロングスライド機能も便利

タントは運転席を最大540mmスライドでき、運転席から後席へ移動したり、運転席に座ったまま後席の荷物を取ったりできます。休憩中に子どものお世話もしやすく、一人でもファミリーでも幅広く活躍する機能です。

【利用者口コミ】
大開口のドアで、誰でも乗り降りしやすく、車内移動も楽にでき、運転席のロングスライドシートは、運転席に座ったまま後部座席に置いてある荷物を取ることができるので車内での機能性が優れています。(50代女性)

③使い勝手の良い荷室設計

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タントファンクロスの荷室は上下2段調節式デッキボードを装備しています。デッキボードの脚を立てると2段に分けて荷物を積めるほか、後席も倒せばフラットで広大なラゲッジスペースに変化します。

荷室から後席のシートバックは防水設計で、濡れたものを置きやすいのも魅力です。さらに、デッキサイドと天井にルームランプが設置されており、暗い環境でも荷物を積みやすくなっています。

④愛着の湧く内外装

タントファンクロスの内装:荷室の画像

タントファンクロスのコンセプトは「ひらけ、新時代アウトドア」。そのコンセプト通り、内外装はアクティブさを感じられるデザインになっています。

スペーシアギアやデリカミニに比べると、外観はよりアウトドアテイストが強いです。また、内装はカモフラージュ柄のシートやオレンジのアクセントカラーが魅力的です。

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タントファンクロスの後悔しない選び方

タントファンクロスは、選び方によって満足度が大きく変わります。購入前にパワートレインやカラー、購入方法をしっかり検討しておきましょう。

①長距離利用ならターボ車がおすすめ

タントファンクロスは軽自動車の中でも重量のあるスーパーハイトワゴンなので、長距離移動をするならターボ車をおすすめします。

同じ駆動方式の場合、N/A車とターボ車の価格差は約10万円。10年乗るなら1年あたり1万円、5年乗って1年あたり2万円と考えれば、コストパフォーマンスは悪くありません。

②乗り換え予定なら人気色を選択

タントファンクロスを数年だけ乗る予定なら、乗り換えに向けて人気色を選ぶことをおすすめします。
特に人気なのは、アウトドア感の強い「サンドベージュメタリック」「フォレストカーキメタリック」です。「レイクブルーメタリック」や「シャイニングホワイトパール」も、リセール面で有利と考えられます。

なお、タントファンクロスはモノグレードなので、グレード選びに迷う必要はありません。

③予算を抑える上で中古車も検討する

購入にあたって予算が気になる場合は、中古車も検討しましょう。タントファンクロスは2022年登場の車なので、低年式車や極端に状態の悪い車は少ないです。

中古車なら、ターボモデルでも支払総額160万円程度の車両が見つかるケースがあります。ACCやLKC搭載の車両もあるので、年式と走行距離のバランスも見ながら探してみましょう。

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タントファンクロスで後悔しない人は?

タントファンクロスの内装:インパネデザインの画像

タントファンクロスは、以下のような人におすすめです。

  • どちらかというと街乗り中心
  • 小さな子どもがいる
  • ちょっとしたアウトドアを楽しみたい

燃費性能や走行安定性、乗り心地の特性を考えると、タントファンクロスは「普段は街乗り中心で使いやすさ重視の人」に向いています。

一方、用途は幅広く、たとえば小さな子どもがいる家庭では、ミラクルオープンドアや運転席のロングスライドを使って楽にお世話ができます。また、車内から外の景色を楽しんだり、キャンプで椅子代わりに使ったりと、アウトドアユースにも適しています。

スペーシアギアを選ぶべき人は?

タントファンクロスのライバル車:スペーシアギアの車両画像

スペーシアギアは燃費性能に優れ、後席の快適性も高い車です。そのため、長距離移動をするファミリーにおすすめの一台といえます。

新車はタントファンクロス以上に高価な傾向がありますが、機能性を考えると2024年発売の現行モデルがおすすめです。

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デリカミニを選ぶべき人は?

タントファンクロスのライバル車:デリカ三の車両画像

デリカミニは走行性能が高く、降雪地帯や坂道の多いエリアを走る人など、悪路走破性重視の人におすすめです。幅広い路面状況への対応力は、クラストップレベルの実力です。

デリカミニは2025年9月にフルモデルチェンジしていますが、デザインは初代とほぼ変わらず、初代でも走行性能に長けているので、中古での購入もおすすめです。

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中古車は動きが早いのですぐ確認

タントファンクロスは比較的新しいモデルのため、中古車でも状態の良い車両が多く流通しています。新車なら支払総額が200万円を超えるところ、中古車なら150万円台で買えることもあります。

条件の良い車両はすぐに売れてしまうため、気になる場合は早めにチェックしてみましょう。

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ライター紹介

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221616 編集部

世の中の自動車ニュースとは一味違う視点でスローニュースを発信。編集部員はクルマ初心者からクルマをこよなく愛するマニアまで幅広いメンバーで構成。全国のガリバーで売れている中古車や車のスタッフレポートなど、生の情報をお届け中。