トヨタ クラウン vs BMW 3シリーズ!高級セダンの機能と価格を徹底比較

自動車ニュース / ガリバー

2018.10.28

トヨタ クラウン vs BMW 3シリーズ!高級セダンの機能と価格を徹底比較

トヨタ クラウン vs BMW 3シリーズ徹底比較

フルモデルチェンジによって機能や性能が大幅にアップしたクラウン。ファンであれば手に入れたいクルマであることは間違いないものの、新車購入価格が約500万円であることを考えると、他社のクルマと比較して検討を重ねたいところだ。
この記事では、クラウンと価格帯が近いBMW3シリーズを比較した。比較した項目は、燃費性能や、車内スペース、デザイン性、走りの性能といった、8項目。それぞれの項目で両車に点数をつけ、どちらが「買い」なのかをまとめた。
クラウンとBMW3シリーズのいいところ・悪いところを忌憚なく述べているので、購入を迷っている人はぜひ参考にしてほしい。

この記事の目次 CONTENTS
国産高級セダンとしての輝きを取り戻そうとするクラウン、比較対象は価格帯が近いBMW3シリーズ
トヨタ クラウンの特徴
BMW 3シリーズの特徴
1. 燃費比較
2. 価格比較
3. 内装デザイン比較
4. 室内空間と使い勝手
5. 外観デザイン比較
6. 安全装備の比較
7. 走行性能の比較
8. リセールバリュー比較
9. 新車商談の前に必ず買取店で査定が大切!査定しないと損をするかも
10. まとめ・総合評価

国産高級セダンとしての輝きを取り戻そうとするクラウン、比較対象は価格帯が近いBMW3シリーズ

トヨタ クラウンがフルモデルチェンジした。今回のフルモデルチェンジは、かなり特別な意味をもつ。3世代振りにプラットフォーム(車台)が新しくなり、TNGA(トヨタ ニュー グロバル アーキテクチャ)をベースとしたGA-Lプラットフォームが採用されたためだ。
新プラットフォームの設定よって、クラウンの運動性能は飛躍的に向上した。こうした大変更が行われたこともあり、従来のグレード名も一新。クラウンのイメージを大きく変更したいという狙いを感じる。
運動性能の向上については、かなり力が入っている。国内における高級セダンのニーズは輸入車中心に動いており、クラウンから輸入車へ流れた顧客からは、「走行性能が物足りない」といった声が多く聞かれたためだ。

クラウンと同じ全長という条件で輸入車のライバルを探すと、メルセデス・ベンツEクラスや、BMW 5シリーズが対象になる。しかし、このクラスは700万円オーバーといった価格帯。
ひと回り小さくなるものの、クラウン2.5Lハイブリッドの価格は約500万円なので、BMW 3シリーズと価格帯が近い。

そこで、今回はBMW 3シリーズをクラウンのライバル車として設定し、比較した。

トヨタ クラウンの特徴

クラウンには、GA-Lと呼ばれる新プラットフォームが採用されている。このプラットフォームは、レクサスLSやLCなどにも採用されている次世代型だ。GA-Lプラットフォームをベースとし、クラウン用に最適化されている。
新プラットフォームの特徴は、低重心化されたこと。低重心化されると、クルマの運動性能は向上する。さらに、ドイツのサーキットであるニュルブルクリンクにクラウンを持ち込み、徹底的な走り込みをした。こうしたテストを繰り返すことで、クラウンの走行性能は磨き込まれた。
また、パワーユニットに関しても2.5Lハイブリッドや3.5Lハイブリッドをはじめ、2.0Lターボも最新仕様にアップデートされている。その結果、低燃費性能とスポーティな走りを両立した。先代クラウンに設定されていた、3.5L V6エンジンは姿を消している。

BMW 3シリーズの特徴

現行のBMW 3シリーズは、F30系と呼ばれ2012年に登場した。すでに、F30系末期のモデルだ。
3シリーズの特徴は、クラウン同様全幅が1,800㎜になっていること。1,800㎜という全幅は、多くの立体駐車場の制限内に収まるサイズでもある。都市部での駐車に困らないだけでなく、マンションの立体駐車場で車庫証明が取れず購入を断念する顧客がいないように配慮されている。3シリーズは、わざわざドアハンドルを日本マーケット用に変更し、全幅を1,800㎜に抑えている。
また、パワーユニットも豊富だ。最新のモデルでは、1.5L直3ターボ、2.0L直4ターボ、2.0Lディーゼルターボ、3.0L直6ターボ、2.0L直4ターボPHEVと、5種類もある。これだけ選択肢のあるモデルは珍しい。

1. 燃費比較

クラウンハイブリッドと3シリーズディーゼル、燃料費視点では同レベルとなりそうだ。

燃費数値はクラウンの方が上だが費用面ではBMWと変わらず

クラウン2.5Lハイブリッドの燃費は、24.0㎞/L。3シリーズの2.0Lディーゼルは、21.4㎞/L。数値を見れば、経済性が高い車は、クラウンの2.5Lハイブリッドということになる。
だが、ディーゼルの燃料は軽油で、レギュラーガソリンより20円/L前後安い。こうなると、燃料費視点では、ほぼ同等レベルだ。

クラウン3.5Lハイブリッドの燃費は、18.0㎞/Lと優秀。3シリーズの3.0Lターボは13.5㎞/Lと、やや大きな差になった。

また、2.0Lターボ比較では、クラウンが12.8㎞/L、3シリーズが16.0㎞/Lとなっている。ここでは、3シリーズの燃費の良さが際立つ。
両車とも燃料はハイオクガソリンだ。3シリーズには1.5Lターボもあり、17.2㎞/Lとなっている。

PHEVが高評価のBMW3シリーズだがハイブリッド燃費は物足りない

3シリーズにはPHEVが設定されており、満充電で36.8㎞をEV走行できる。電気代はガソリンより大幅に安い。短距離の送り迎えや通勤であれば、ほぼガソリンを使わない生活が可能となり、経済性も極めて高い。
ただし、ハイブリッド燃費は17.7㎞/Lと、少々物足りない。

クラウンと3シリーズ両車ともに、ガソリン車はハイオク仕様となるため、経済性に優れているとはいえない。これからより低燃費性能が求められる中、なかなか選びにくいパワーユニットだ。

クラウンの燃費評価

4.0点

BMW3シリーズの燃費評価

4.0点

2. 価格比較

両車のオススメめグレードの価格は、以下の通りだ。
 
 

オススメグレード 価格
トヨタ クラウン2.5Lハイブリッド RS Advance 5,799,600円
BMW 320d M Sport 6,080,000円

クラウンはハイブリッド、3シリーズはディーゼルなので、エコカー減税や補助金などの節税メリットは3シリーズの方が大きい。ガソリン車では、こうした節税メリットはほぼ無いに等しい。

クラウンと3シリーズの価格差は約28万円で、クラウンの方が若干安い。装備類は、両車一長一短といった印象だ。クラウンで話題になっている「コネクティッドサービス」だが、3シリーズにも似たサービスが付帯されている。

全体的に3シリーズの価格の方が、やや高めという印象が強い。

クラウンの値引きは厳しい

クラウンはデビュー直後なので、値引きはかなり厳しい。3シリーズやCクラスと競合させるなどして、頑張って交渉しても10~15万円程度の値引きに留まるだろう。

100万円以上の値引きが見込める3シリーズ

3シリーズはモデル末期ということに加え、2019年にはフルモデルチェンジが予定されている。そのため、かなり大きな値引きが期待できる。
在庫車であったり、12月末の決算期になれば、100万円以上の値引きも十分に期待できる。もちろん、CクラスやA4などと競合させる必要はある。

値引きでは、クラウンを圧倒し、3シリーズの勝利だ。

また、輸入車の場合、未使用車という選択肢がある。未使用車とは、ディーラーの都合で買い手がいないのに登録してしまったクルマのことだ。一度登録しただけなので、新車と同程度のコンディションとなる。
ただし、一度登録しているため、中古車扱いとなり中古車店の店頭に並ぶ。この未使用車が安い。
新車でも100万円台の値引きが出るだけに、それ以上安くなっているケースが多い。場合によっては、新車と競合させれば、さらに値引きしてくれる可能性がある。
自分好みの仕様が見つかれば、かなりコストパフォーマンスが高いのでお勧めだ。

クラウンの価格評価

3.0点

BMW3シリーズの価格評価

4.0点

3. 内装デザイン比較

優雅さがあるクラウン

クラウンの内装デザインは、最近のレクサスに似ている部分がある。
ダッシュボードから流れるようなラインは、ドアを回り込むようなデザインが採用されている。乗る人を包み込むようなデザインが特徴だ。
車内がひとつの部屋としてデザインされており、高級車に相応しい優雅さを感じる。近年、高級車にはこうしたデザインがよく採用されている。

機能的な3シリーズ

3シリーズは、BMWの文法通り、カッチリとした機能的なデザインだ。まさに「コックピット」といった印象で、運転席を中心にデザインされている。
また、スポーツグレード系には、ブラックとシルバーのハイコントラスト設定がされており、定番だが安心感のあるクール仕様になっている。
ただし、3シリーズはモデル末期ということもあり、デザインがやや古く見えるのも事実だ。

クラウンの内装デザイン評価

4.0点

BMW3シリーズの内装デザイン評価

3.5点

4. 室内空間と使い勝手

タッチパネルが使いにくいクラウン

クラウンの室内スペースは、それほど大きな進化は無く先代モデル並み。ただし、それでもスペースには十分余裕がある。
クラウンは、センターコンソールを中心に操作系が集中していて機能的だ。遠方配置の8インチディスプレイと7インチディスプレイの2つを連携させた、新開発のダブルディスプレイが採用されている。
主にナビ機能となる、遠方配置の8インチディスプレイは見やすくてよい。

しかし、この2つダブルディスプレイは、タッチ式で使いにくい。エアコンやナビ、走行モードの切り替えなど、揺れる車内で小さな選択箇所に触れるのは至難の業だ。
操作時に指先を注視することになれば、前方監視が不十分になるリスクも高い。

すべてが機能的な3シリーズ

3シリーズのディスプレイ操作はダイヤル式だ。クルクルと回して押すという操作は、ブラインドタッチでもできるだろう。
遠方に設置されているのは視認性の高いモニターなので、前方監視がおろそかになるリスクも軽減できる。ただし、操作の手数が多くなるのがデメリットだ。
エアコンといった操作系も、スイッチもしくはダイヤル式となっている。一見、古臭く思えるが、タッチパネルよりははるかに使いやすく、ブラインド操作ができるため安全で的確な操作が可能だ。

3シリーズの室内は、このクラスでは標準的。ボディサイズがクラウンよりやや小さいため、居住スペースはクラウンが勝る。

クラウンの室内空間と使い勝手評価

3.0点

BMW3シリーズの室内空間と使い勝手評価

4.0点

5. 外観デザイン比較

品ある威圧感を得たクラウン

先代クラウンは、大きなグリルがクルマの迫力を増すことになり、売れた。新型クラウンも同様に、大型のグリルを装着している。
しかし、単にグリルの大きさだけに頼るのではなく、ヘッドライトまわりも彫りの深いデザインとすることで、複雑な造形にチャレンジしている。

こうしたこともあり、先代クラウンより品がありつつも、一定の迫力があるフェイスに仕上がった。また、クラウン初となる6ライトウインドウが採用されている。
6ライトウインドウとは、ルーフをクーペのような流麗なデザインにしたもので、レクサスLSも同じ手法が取られている。
このデザインは、後部のルーフが緩やかに傾斜するため、リヤウインドウの後ろにもうひとつ、やや大きめのウインドウが増える。そのため、6ライトウインドウと呼ばれる。

低く睨みの効いたデザインの3シリーズ

3シリーズは、ワイド&ローのスタイリングが特徴だ。BMWのこだわりでもある長く伸びたエンジンフード、ショートオーバーハング、ロングホイールベースが採用されている。ひと目でBMW車であることがわかる表現だ。
また、新時代のBMW を象徴するダブル・ラウンド・シグネチャー付の丸型4 灯ライトが、低く構える睨みの効いた表情を際立たせている。

3シリーズは、マイナーチェンジ後も大きな変更はなく、モデル末期を迎えていることもあって、こうしたデザインがグローバルに高く評価されている。一方で、モデル末期であることから、やや古いデザインであることは隠せない。

クラウンの外観デザイン評価

4.0点

BMW3シリーズの外観デザイン評価

4.0点

6. 安全装備の比較

大幅に進化したものの、高級車の装備としては物足りないクラウン

クラウンは、フルモデルチェンジを経ることで、予防安全装備が大幅に進化した。第2世代となる「トヨタセーフティセンス」を全車標準装備化したのも、その一つだ。
第2世代のトヨタセーフティセンスは、夜間の歩行者と昼間の自転車を検知できるようになった。歩行者との衝突事故は、昼間より夜間に多い。実際の交通状況に適した仕様になり、交通事故リスクを軽減してくれる。

ただし、車線変更時に接近する車両を検知し、警報を発する「ブラインドスポットモニター」や、後退時に接近する車両や歩行者を検知し自動ブレーキをかける「リヤクロストラフィックオートブレーキ」などは、一部の車種を除きオプション設定となっている。
コンパクトカーのマツダ デミオにも似た安全装備が標準装備化されている時代において、高級車クラウンの装備としては、物足りないといえる。

デビューが遅いために自動ブレーキ性能が劣る3シリーズ

3シリーズの安全装備は、デビューが古いということもあり、クラウンと比べると性能的にやや物足りない仕様だ。
自動ブレーキ関連も歩行者検知はできるものの、夜間や自転車には対応していない。その他の安全装備は、ほぼ同等だ。

クラウンの安全装備評価

3.5点

BMW3シリーズの安全装備評価

3.0点

7. 走行性能の比較

ニュルで鍛えた安定感のある走行性能をもつクラウン

クラウンは、低重心の新プラットフォームを得て、基本的な運動性能が向上した。さらに、低重心プラットフォームの性能を生かすため、ドイツのサーキット・ニュルブルクリンクでテストを繰り返した。クラウンとしては、異例のテストとなる。
ニュルブルクリンクで鍛えられたこともあり、クラウンの走行性能は飛躍的に向上している。ボディが強固になったことで、サスペンションがよく動き、路面追従性がよい。そのため、乗り心地も快適だ。

また、プラットフォームが低重心化されたことで、クルマが大きく傾かないようになった。スポーツグレードであるRS系は、とくにその傾向が強く、機敏な走りを見せる。
最もスポーティな走りが可能なのは、2.0LターボのRS系。ボディの微振動を低減させ、変形を抑制する効果もあるパフォーマンスダンパーがリヤに装備されており、よりスポーティで上質な走りを提供してくれる。

パワフルさという点では、3.5Lハイブリッドが圧倒する。システム出力は359psもあり、なかなか豪快な加速で魅了してくれる。
このハイブリッドシステムは、レクサス系に搭載されているものと同じ、マルチステージハイブリッドが採用されている。
有段ギヤ付きということもあり、2.5Lハイブリッドと比べると、アクセル操作がよりダイレクトに感じられ、スポーティな走りが楽しめる。

切れ味鋭いハンドリングの3シリーズ

3シリーズは、BMWこだわりの前後重量配分50:50となっている。カーブでは、ドライバーがクルマの中心にいる感覚がダイレクトに伝わってきて、クルマそのものの動きが分かりやすい。クルマとの一体感を非常に強く感じるモデルだ。
すでにモデル末期とはいえ、走りの質は今でも秀逸。Mスポーツには、専用のMスポーツサスペンションが装着されていて、より切れ味鋭いハンドリング性能を発揮してくれる。

クラウンにはない2.0Lディーゼル車は、400Nmもの大トルクを発生させながら、21.4㎞/Lという低燃費を誇る。力強さという面では、2.5Lハイブリッドのクラウンを大きく上回る。
また、車内では、ディーゼル特有の騒音をほとんど感じない。エンジンの回転フィールもさすがBMWと唸ってしまうほどスムースだ。ガソリン車と遜色ないレベルに達している。

そして、PHEVモデルはとてもユニークだ。ハイブリッド走行時のフィーリングは、クラウンと大きく異なる。3シリーズのPHEVは、1モーター2クラッチ式というシンプルな仕組みも一役買って、とにかくモーターの存在感が強い。ターボエンジンの過給遅れを、モーターが完全にカバーするのだ。アクセルを踏んだ瞬間から、モーターのトルクが瞬時にクルマを押し出し、その後エンジンのパワーが上乗せされる。
アクセルレスポンスが鋭く、単に低燃費だけのPHEVになっていない。運転していて、とても気持ちいいモデルに仕上がっている。

クラウンの走行性能評価

3.5点

BMW3シリーズの走行性能評価

4.0点

8. リセールバリュー比較

セダンとしては高めのクラウン

新型クラウンはまだ中古車の流通がないため、リセールバリューは先代の210系クラウンをベースとして評価する。
2015年式クラウン2.5Lハイブリッドの中古車価格のボリュームゾーンは、310~350万円前後。人気がないセダンとはいえ、クラウンだけは別格といった感もあり、リセールバリューは高めだ。

中でも、スポーツグレードであるアスリート系は、さらにリセールバリューが高い傾向にある。

値引きが影響してか、安めの3シリーズ

3シリーズは、総じてリセールバリューがやや低めで推移している。ディーゼルの320d系で240~300万円前後がボリュームゾーンとなっている。
人気グレードは、スポーツグレードのMスポーツ。Mスポーツ以外は、さらにリセールバリューが悪くなる。人気のBMWとはいえ、新車が大幅値引きで売られているため、リセールバリューは低い。
しかし、中古車としては非常に買い得感が出ている。

クラウンのリセールバリュー評価

4.0点

BMW3シリーズのリセールバリュー評価

3.0点

9. 新車商談の前に必ず買取店で査定が大切!査定しないと損をするかも

新車商談の前に、買取り店で査定しておかないと損することもある。ディーラーでは、下取り車の査定をして価格を付けている。この下取り価格が、本当の下取り車の価値であるとは限らない。
新車ディーラーで利益を上げている店舗は、下取り車で儲けているケースが多い。例えば、中古車で人気の下取り車があった場合、新車で大幅値引きして商談を即日成立させ、新車で値引きした分以上、下取り車の価格を下げるのだ。
さらに、安く買い取った下取り車の再販で大幅な利益を得たりする。こうした手法が通じるのは、下取り車を売る側が、下取り車の本当の価値を知らないことが原因でもある。つまり、下取り車の本当の価値を知っていれば、こうした状況に陥ることはない。

下取り車の本当の価値を知るために、まずは買取り店で査定をしてもらうことが大切だ。買取り店は、そもそもディーラーの下取り価格より高価に買取れなければ、存在価値がない。
また、買取店の多くがオークション会場で売却するか、自社のネットワークで販売する。そのため、高値にすれば利益がでないし、安値を付ければディーラーや他店に売られてしまう。ある意味、買取店での査定価格は標準的な目安といえる。
買取り店の中には、客の足元を見て価格を付けるところが今でも多くあるようだが、大手の買取り店を含め複数店舗で査定すれば、ほぼ下取り車の正しい価格が分かる。

あとは、買取り店で査定した価格よりも、ディーラーの下取り価格が高いか安いかで判断すればよい。最終的に、一番高値で買取ってくれるところに売ればいいだけだ。手間を惜しむと、ディーラーの手のひらで踊らされることになってしまう。

少しでも高く売りたいなら個人間売買がオススメ

少しでも高く売りたい、手間と時間は惜しまないという人は、個人間売買という方法もある。個人間売買は、業者間のマージンが無く、消費税もかからないため、より高く売れる可能性が高い。
ただし、リスクもある。車両状態へのクレームや名義変更の書類、支払いなどなど、対応に手間がかかるのも事実だ。しかし、最近ではこうした手間がかからないよう、業者が間に入り売買しやすい環境を整えてくれるサイトもある。

中古車大手のガリバーが開設しているクルマの個人間売買専門サイト「ガリバーフリマ」では、個人間売買のリスクとなる面倒な書類のやり取りや、支払いを、ガリバーが代行してくれる。売る側と買う側のリスクと手間を、軽減してくれるのだ。
こうしたサービスを利用すると、当然手数料は取られる。しかし、下取りや買取より高く売れるのであれば、手数料は必要経費みたいなもので、逆にリーズナブルともいえる。
2019年10月から消費税率が10%に上がる予定だ。消費税が上がるほど注目されるのが、ガリバーフリマのようなサービスだろう。

10. まとめ・総合評価

乗り心地や快適さを求めるならクラウン

クラウンは、プラットフォームを一新し、パワーユニットもアップデートされた。ニュルブルクリンクサーキットで走り込み、走行性能を磨き上げている。その走りの進化は、先代モデルとは比べ物にならないほどだ。
ただし、ドライバーをドキドキさせるような刺激的な走りという点においては、3シリーズが勝る。クルマとドライバーが一体になったような感覚が、クラウンには希薄なように感じるためだ。

しかし、セダンとしての快適な移動空間と割り切ると、クラウンが勝る。静粛性や乗り心地などは3シリーズを凌駕するためだ。安心感も高い。
タッチパネルのディスプレイは使いにくいが、見た目の先進感は十分だ。また、ボディサイズはクラウンがやや大きいこともあり、とくに後席の広さという点ではクラウンが勝つ。

刺激的な走行性能を求めるなら3シリーズ

3シリーズは、ステアリングから伝わる前タイヤやサスペンションの動き、シートから伝わる後輪の挙動などがダイレクトで、ドライバーへの情報伝達量が多い。これが、楽しいか楽しくないかという判断の基準だ。

クラウンの総合点

29/40点

BMW3シリーズの総合点

28.5/40点

クルマに望む条件を明確にすること

クラウンと3シリーズの比較では、「クルマに対して何を望むのか?」という視点で評価は大きく異なる。
例えば、クラウン2.5Lハイブリッドと3シリーズ2.0ディーゼルとでは、燃料費という点では互角。走行性能面では、クラウンはややアクセル操作に対するダイレクト感に欠け、スムースだが走りを楽しむという感覚はない。
3シリーズは、400Nmという大トルクで、わずかなアクセル操作でグイグイと車速を上げ、気持ちよく加速する。しかし、静粛性や乗り心地は、クラウンほどではない。

クルマに求める最優先事項が快適性というのであれば、クラウン。快適性よりも自ら運転することの楽しさが重要というのであれば、3シリーズになるだろう。